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2014年12月14日 (日)

親の仇を赦し共に闘うという生き方(丸山隆平)

師走も中盤である。

2014年、秋ドラマの谷間なしの状態の最終日。

最初にフィナーレを飾るのは・・・これかっ。

間に大河ドラマのレビューがあって・・・気が付きにくいのだが・・・二夜連続で・・・帝国アイドル俳優による・・・高校教師の主人公である。

この落差もなかなかに凄いんだな。

ドラマとしての完成度、奥行き、偏差値の高さ・・・雲泥の差があると言っても良い。

しかし・・・これはこれでよいのだと思う。

世の中は偏差値の高い人だけで構成されているわけじゃないからな。

ウジウジしている人だけでもない。

大人だけでもない。

後先考えないいきあたりばったりの生き方。

自分より他人を優先する生き方。

悩んでいても明るくふるまう生き方。

そういう馬鹿馬鹿しい人生を送る人がいてもいいのである。

そして・・・そういう人でも幸せになれる。

それが人生の醍醐味なんだから。

ひたすら奥深い聖駿高校・・・ほとんど二次元の童守高校・・・。

どちらもフィクションにすぎないのだ。

ちなみに・・・今季は・・・高校生が戦国時代に行ったり、高校生が暗く長い闇を彷徨って三十路にたどり着いたりもしています。

実は・・・高校生のシーズンだったんだなあ・・・。

で、『地獄先生ぬ〜べ〜・最終回(全10話)』(日本テレビ20141213PM9~)原作・真倉翔・岡野剛、脚本・マギー、演出・佐久間紀佳を見た。深夜特撮ドラマという異端の傑作「キューティーハニー THE LIVE」はキューティーハニーシリーズの実写版として実に姑息なセーフティーネットを仕掛けている。オリジナルストーリーを展開して行き・・・気がつくとすべては「前日譚」だったというわけである。このドラマもそういうテイストをかなり持っている。緻密に構成してそういう話にしておけば・・・それなりに趣きがあったと思われるが・・・脚本家がいきあたりばったりなので・・・無理だったんだな。まあ・・・作家としては・・・主人公がそういうキャラクターに仕上がっているので・・・自己表現として真っ当といえるかもしれない。だが・・・マギーを赤裸々に語られてもお茶の間はきっと困るわけだが。

かなり・・・よくわからない感じで・・・ぬ~べ~(丸山隆平)の左手に封印されていた覇鬼(坂上忍)の封印が解け・・・ぬ~べ~は鬼の手を失ってしまうのだった。

セリフの流れから推測すると・・・覇鬼の弟の絶鬼(山田涼介)を鬼の手の力で封印しておきながら・・・ぬ~べ~が「人間の勝利」を宣言したことが・・・霊能力者である美奈子先生(優香)の力を借りて・・・微妙なバランスで成立していた封印力を弱めたということになるらしい。

「思いあがるのもいい加減にしろよ・・・誰の力で・・・平和が保たれていると思ってんだ」ということである。

これを・・・沖縄県の状況で考えてみる。

ぬ~べ~は自衛隊を含めた日本国民である。覇鬼は核武装を含めた在日米軍である。

妖怪とは仮想敵国なのである。

日本の平和が維持されてきたのは・・・なんだかんだ・・・在日米軍と核の傘であるという考え方に立てば・・・基地移転問題で・・・移転反対派が勝利すると言う沖縄県の政治的状況は・・・極めて危ういということである。それを・・・オール沖縄がノーと言っているなどと報道する報道機関は・・・相当に頭が悪いということだ。

大多数の日本の国民は・・・核のゴミが・・・自分の裏庭に捨てられることを嫌うと同じように基地が来ないことを望んでいる。沖縄県にある分には構わないに決まっているのである。

オール沖縄(一同爆笑)の意見がオール日本(一同大爆笑)の意見になることなどありえないに決まっている。

地理的条件による基地負担という沖縄県民の感じる不公平感を宥めるにはどうすればいいのか・・・という話であり、その解決方法は「金」に決まっているのである。

それとも・・・沖縄は独立戦争に踏み切るのか。

あくまで・・・ぬ~べ~と覇鬼の関係性のたとえの話ですので・・・他意はありません。

「力こそが正義・・・真の実力がどういうものか・・・見せてやる」

巨大な姿で童守高校の校庭を占拠する覇鬼だった。

「そんな・・・今まで仲良くやってきたじゃないか・・・一緒に妖怪退治をしてくれよ」

「いやだね」

「どうすればいいのさ」

「お前は・・・もっと絶望して・・・力というものの恐ろしさを思い知るがいい」

「破壊する力なんて・・・無意味じゃないか」

「それはどうかな」

覇鬼は実力行使にでるのだった。

ぬ~べ~よりも未来予測力がある妖狐・玉藻(速水もこみち)は覇鬼の意図を察知する。

「いけない・・・覇鬼はまず・・・無限界時空を殺す気です」

「なんだって・・・」

無限界時空(高橋英樹)はぬ~べ~の父親である。

父子の確執を乗り越えて・・・協力プレーで絶鬼を封印し・・・和解の道を歩みはじめたばかりなのである。

ぬ~べ~は・・・病床の無限界時空がいる童守寺へ向かう。

ちなみに・・・怪獣のような巨大な鬼が出現したので・・・街は大騒ぎのはずだが・・・もはや・・・この世界には童守高校と童守寺、そしてぬ~べ~の下宿しか存在していないようである。

しかも・・・童守高校も・・・一部教員と2年III組生徒しかいないみたいだ。

鬼の手を失い・・・最大の強敵を迎え撃つぬ~べ~は・・・まさに米軍抜きで中国軍と対峙する自衛隊のようなものである。

そんな・・・ぬ~べ~に・・・心を寄せる律子先生(桐谷美玲)や在日妖怪のゆきめ(知英)はせつない心情を伝える。

「鬼の手がなくなったんだから・・・危ないことをするのはやめて・・・普通の高校教師になってくれたらいいのに・・・」

「しかし・・・俺は・・・教師である前に・・・霊能力者なのです」

じゃ・・・なんで教師なんだよ・・・それを言うなっ。

童守寺に現れた覇鬼は・・・地獄の火矢で・・・無限界時空を攻撃する。

いずな(山本美月)は無限界時空を守ろうとするが・・・いずなを守ろうとしてバックからのしかかる童守寺和尚(マキタスポーツ)に動きを封じられてしまう。

「どいてよ」

「どきたくても下半身が言うことをきかない」

仕方なく立ちふさがる・・・無限界時空・・・。

その身体を無数の槍が貫く・・・。

ぬ~べ~が到着すると無限界時空は虫の息だった。

「と・・・」

「お前に父と呼ばれる資格は俺にはない・・・お前はお前の道を行け・・・お前はもう・・・充分に強くなったから・・・」

「父さん・・・」

肉親を殺されて・・・ぬ~べ~は・・・覇鬼への憎しみが湧きあがるのだった。

「だめよ~、だめだめ」

強力な残留思念である美奈子先生は幽体となってぬ~べ~を諌める。

「憤怒の塊である覇鬼に・・・怒りで対抗しても無駄よ」

「しかし・・・」

「非武装中立で平和的に解決するの・・・話せばわかるから」

「そんなに都合よくいきますか」

「大丈夫・・・これはドラマだから」

「しかし・・・ふりかかる火の粉は払わねばなりません」

そこへやってくる・・・玉藻、ゆきめ、いずなという・・・そこそこ霊力を持っているぬ~べ~の仲間たち。

校庭に戻った覇鬼と四人の勇者たちは対峙するのだった。

「団結力とか・・・絆とか・・・真の実力の前には無意味なんだよ」と覇鬼。

「やってみなければわからない・・・」とぬ~べ~。

「笑止」

「みんな・・・鬼の手がない今・・・俺は単なる足手まといだ・・・」

「でも・・・作戦はあるんでしょ」

「ない・・・俺はそういう男だからだ」

仕方なく狐火で攻撃を開始する玉藻。

ラブファイヤで支援するいずな。

ゆきめはブリザード攻撃である。

しかし・・・覇鬼の一撃で全員が吹き飛ぶのだった。

そこへ駆けつける律子先生と生徒たち。

篠崎愛(中村ゆりか)のエピソード回がないなんて・・・なんてことだっ。

「ぬ~べ~・・・」

「力ないお前は・・・愛するものも守れない」と嘯く覇鬼。

「わかった・・・俺の命・・・お前にくれてやる・・・それで堪えてくれ」

「お前の命など・・・何の価値もない」

ぬ~べ~を撃破しようとした覇鬼の前に律子先生と生徒一同が立ちふさがる。

思わず・・・手が止まる覇鬼。

「自衛隊だけが犠牲になればいいなんて・・・私たちは思わない。無力でも抵抗します。世界を滅ぼしたければどうぞ」

「ぬ~べ~はいつも守ってくれた。だからぼくらもぬ~べ~を守る」

意味不明な人間たちの言動に逡巡する覇鬼。

「覇鬼よ・・・お前は俺の父を殺し・・・俺は絶望を感じた・・・しかし・・・俺はお前を許す」

「な・・・何言ってんだ」

不合理なぬ~べ~の言葉のあまりの筋の通らなさに混乱する覇鬼だった。

「今だ」

その隙に乗じて・・・玉藻は封印の結界を展開するのだった。

玉藻、いずな、ゆきめ・・・そして律子先生と生徒たちの霊力がぬ~べ~に集中する。

それは奇跡の力であり超霊能力となるのだった。

「強制封印」

覇鬼は・・・ぬ~べ~の左手に封じられるのだった。

人間が鬼を封じる。

その超絶的な霊力によって・・・解き放たれていた魑魅魍魎は・・・天狗塚に飲み込まれる。

ぬ~べ~は・・・父の偉業「怨霊退散」を継承したのだった。

「やりましたね・・・」と玉藻は・・・ぬ~べ~を友として讃えるのだった。

旅立ちの時が来た。

妖怪のいなくなった街に・・・ぬ~べ~の存在意義はないのだった。

ゆきめと律子先生は・・・ぬ~べ~を暖かく送りだすのだった。

「ぬ~べ~を独占するなんて・・・無理ですものね」

「いや・・・独占してもらって構わないのですが・・・」

しかし・・・少年マンガのヒーローは誰かのものになったりしてはいけないのである。

まあ・・・原作ではなるがな。

生徒たちもぬ~べ~から卒業する。

「まあ・・・高校生にもなって妖怪をマジで信じていたら・・・いろいろとアレだもんね」

そして・・・ぬ~べ~は狸的妖怪が校長(笑福亭鶴瓶)の「津留部第二小学校」に転任するのだった。

喜屋武ひとみを演じるボンビーガールな柴田美咲は福岡県出身らしい・・・。

このドラマの・・・ある意味・・・もっとも意味不明な部分と言える。

これはこれで面白かったけれど・・・もう少し・・・怖くて・・・もう少し・・・エッチで・・・もう少し心揺さぶられる「ぬ~べ~スペシャル」があるとしたら・・・大人の事情に対応しすぎる脚本家はチェンジした方がいいと思うよ。

まあ・・・一言で「大人の事情」といっても様々である。

予算と時間はどうしようもない大人の事情である。

コネクションを作品内容より重視するタイプの大人の事情もある。

金と言う点ではスポンサーのご意向という大人の事情がある。

話題性を追求するおバカな大人の事情もある。

社会性に配慮しすぎる大人の事情がある。

限られた予算と限られた時間の中でギリギリのやりくりをしているところにぶっこんでくる大人の事情もある。

それらを飲みこんでそれなりにしあげるのが大人というものだが・・・それがつまらないものをつくる方向にシフトしそうなら・・・頑なに拒むのが真の大人だと思う。

バラエティーショーの企画だとか・・・バラエティーショーの評価だとか・・・そういうのをドラマに持ちこんで・・・ドラマをぶちこわすのは大人げないことです。

関連するキッドのブログ→第9話のレビュー

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