新境地キターッ!恋の合宿免許っ!(清水富美加)
新境地ってなんだか恥ずかしい・・・。
新境地とは別に一つの到達点だった「アオイホノオ」の人が・・・軽く脚本を仕上げたと思われるドラマで今月20才になったばかりの清水富美加が主役である。
四夜連続ドラマスペシャルで第一夜から・・・ある意味、すべりまくっているが・・・深夜だから平気だ。
一年を二十四時間で区切ると12月は午後十時からの二時間である。下旬に入れば・・・真夜中は近い。
だから・・・年末は深夜なのである・・・意味、分からんぞ。
だから・・・脚本家の人は今、無敵状態なんだな。
どうか・・・このまま、深夜の人を極めてください。
で、『4夜連続ドラマスペシャル・恋の合宿免許っ!・第1回~最終回(全四話)』(フジテレビ201412230040~)脚本・福田雄一、演出・高野舞を見た。美少女にも二種類あって・・・近寄りがたい美少女と親しみやすい美少女がある。来年の春の朝ドラ「まれ」の主人公・津村希を演じる土屋太鳳が前者なら・・・蔵本一子役の清水富美加は後者だろう。・・・勝手に決めんなよっ。とにかく清水富美加にとって可愛い女の子から・・・女優への第一歩を・・・踏み出すのがこの作品でよかったのかどうかは誰にもわからない。・・・わからないのかっ。
妄想少女である・・・加賀谷玲奈(清水富美加)は「クリスマイブまでに免許をとらないと・・・意中の人に告白できない・・・なぜならきっと彼は免許を持っていない女の子を相手にしないから」と思い詰め・・・宮古島にある「リゾートしながら合宿免許の世界」に飛び込んだのだった。
その大前提としてちょっと間違っている感じの玲奈に・・・地元で親のやっている飲食店を手伝うために・・・偏差値26の東京の大学を退学して・・・出前のために免許を取らなければいけない照屋弦(中島広稀)は一目惚れしてしまうのだった。
玲奈は・・・「二週間で免許がとれる」と意気込むが・・・合宿には・・・一ヶ月たっても卒業できないおばさん(氏家恵)、三ヶ月もいるおじいさん(有福正志)、半年前からいるおじさん(八十田勇一)がゴロゴロしていたのだった。
「ひょっとしたら・・・悪徳業者なのでは・・・」と考えた玲奈だったが・・・教官の武藤(野添義弘)たちは至って素朴ないい人たちだった。
やがて・・・離婚したばかりのおばさんや・・・リストラされたおじさんが・・・自信を失って・・・失敗ばかりしていることに気がつく玲奈。
「やればできる・・・大丈夫だよ」と二人に囁きかけてはげます玲奈である。
それが功を奏し・・・おじさんとおばさんは腕をあげるのだった。
しかし・・・「そんなことでは・・・自分が卒業できないのでは・・・」と危ぶむ弦なのである。
やがて・・・二枚目なのに無免許の永野ひかる(矢野聖人・・・「リーガル・ハイ」の井出のくせに二枚目だと・・・)、ひかるにぞっこんで免許があるのに偶然やってきた秋山千里(堀田茜・・・ドラマデビュー)が加わって・・・何故か、ひかるも玲奈に一目惚れしてダブル三角関係になったり・・・実はおじいさんは・・・大企業の社長さんだったり・・・そんないつもの少し懐かしいドタバタが続く。
ちなみに冒頭・・・「宮古島って・・・Dr.コトー診療所の」と友人が言うのだが・・・「Dr.コトー診療所」(2003年~)があるのは志木那島(フィクション)でロケ地は八重山列島の与那国島である。
宮古島はより東側の宮古列島に属します。
「コトーってのはさ・・・北の国からの吉岡秀隆がさ~」と語り続ける玲奈の女友達・・・。
「北の国から」(1981年)である。1994年生まれが知るか・・・という近現代時代考証の問題が発生する。
しかし玲奈は「コント赤信号のネタ」にこだわりも見せる・・・「誰も知らない」と周囲が応じると「検索すればわかる」と宣のだった。
・・・いやな時代だ。
流れのない・・・突出した輝き・・・まあ・・・それもまた流れか・・・。
しかし・・・深夜なのでまったく問題ないのだった。
とにかく・・・玲奈は・・・おせっかいな性格を前面に出して・・・周囲の人々を幸福にしていくのだった。
まあ・・・基本「キターッ」の人なので・・・ものすごくフィットするよね。
それでいいんだよね。
そして・・・クリスマスイブ・・・弦は「東京に帰らないと間に合わない」と男気を見せるのだが・・・もちろん・・・玲奈は・・・片思いの男の子を不幸せにはできない性分なのである。
まあ・・・深夜なので悪魔も微笑むしかないのだった。
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