公害の件は口外させないダークスーツの男たち(倉科カナ)
嵐の前の谷間である。
なんていうか・・・Nが終ってしまったのでやや脱力してるよね。
まだ・・・「ごめんね」があるじゃないか。
まあね・・・。
さて・・・この脚本家で・・・このテーマ・・・。
物凄い無理ゲーの匂いがします。
いや・・・なかなか頑張ってるよ・・・。
きっと・・・ベトナムロケがしたかったんだよな。
いや・・・ベトナムロケができるんで・・・後はつけたしたんだろう・・・。
・・・おいっ。
で、『ダークスーツ・第1回~』(NHK総合20141122PM9~)脚本・荒井修子、演出・伊勢田雅也(他)を見た。日本の家電メーカーをめぐる世界市場の攻防戦はきっといろいろと面白いのだろうが・・・それを全六話の土曜ドラマでまとめるのは・・・いろいろと無理な感じがして・・・無理なんじゃないかなと思っていると・・・やはり無理でした的な・・・ドラマです。まだ最終回はあるけどな~。
巨大企業らしい・・・電機メーカー・ハシバは高品質・高価格の家電商品戦略が仇となり・・・経営危機に陥っていた・・・。米国の企業・アダムス・インダスストリー社長の松木(石丸幹二)はハシバのメイン・バンクである菱川あけぼの銀行融資部の招聘で・・・ハシバ本社社長に就任する。ハシバの子会社で働く一之瀬(斎藤工)は松木の作る再建チームの一員としてスカウトされるのだった。
急に忙しくなった一之瀬が特定疾患・強皮症という難病で入院中の妻・美砂子に「いつも見舞いに来れなくてごめん」と謝るドラマである。
美砂子は優しく「いいのよ」と微笑むのだった・・・。
・・・おいっ。
まあ・・・大競争時代にあって・・・体質的な問題を抱える大企業がおいそれと一発逆転のアイディアで逆転勝利は難しいよね。
再建チームには本社知財部に籍を置く高根沢(市川由衣)がいて紅一点である。
他は男である。
ちなみに東大生の男女比は女子が五人に一人・・・つまり戦隊的なアレである。
高根沢のスーツアクションはないがタイトなスーツは着用します。
本社製品開発部の番場(満島真之介)は「国際競争力獲得」のために「低品質・低価格」の商品開発を提案し、上層部からにらまれていた。
営業力を買われてチームのリーダー的な立場となったレッド一之瀬は・・・経理部の友人・島田(水橋研二)との雑談からヒントをもらい・・・海外での商品生産の可能性に取り組む。
ベトナム育ちの番場は「ベトナムでの燃料電池生産」を提案する。
早速、現地の実情を調査に来たレッドは好感触を得るが・・・問題が発生する。
現地の技術レベルではハシバの高品質の製品は生産できないのである。
まあ・・・現地にいかなくても・・・分かるよね。
ベトナム出張中に急変する美砂子の病状。
駆けつけるレッド。
「すまない」
「いいのよ」
・・・おいっ。
「貧乏人は高くていいものなんかいらない・・・安くてまあまあのものを作ればいいのに・・・ハシバはそういうものを・・・プライドが邪魔して作れないんですよ」
番場は不満をもらすのだった。
「じゃ・・・技術だけを売って・・・ライセンス料をとればいいのか」
「だね」
ライセンス事業に特化して再建を目指す案に・・・乗る松木社長だった。
「そのために生産ラインの子会社は売却する」
この方針を打ち出すと・・・井岡(大杉漣)、瀧(榎木孝明)、里中(石丸謙二郎)、塩崎(大和田伸也)、最上(柴俊夫)・・・といった濃厚な役員たちは・・・全員一致で社長を解任するのだった。
その裏には・・・実はハシバ会長の・・・御園(竜雷太)の存在があった。
そして・・・御園は・・・松木の・・・実の父親なのである。
かなり無理矢理な因縁の対決である。
一方・・・一之瀬の友人の島田は突然自殺する。
島田は不正経理の証拠を掴み・・・告発するかどうかを苦悩しすぎて死んじゃったのだ。
ある意味・・・小学生レベルの展開である。
一之瀬は島田の掴んだ不正が・・・「本社と子会社を利用した裏金作りのシステム」の存在を匂わせることに気がつく。
「子会社を売却できない事情」がそこにあったのだ。
役員たちは口々に言う。
「ハシバには恐ろしい闇があるんだよ」
しかし・・・・・・最終回を前にしてたいして恐ろしくない闇はすでに明らかになっているのだった。
そんなことばかりやっているので妻の見舞いにいけない一之瀬だった。
「すまない・・・」
「・・・いいのよ」
まあ・・・一種の春は馬車にのってごっこだな・・・。
最終回の見どころは・・・因縁の対決が・・・どうなるか・・・だけである。
あは、あはは、あははははははははは。
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