そもそも・・・女はそれを許さないのです!(深田恭子)
かわいいよ、深キョンかわいいよと言う他ないドラマである・・・。
「リーガルハイ」以後の弁護士ドラマは・・・それなりに薄味のような感じになってしまうのだが・・・エピソードもそこそこ練られていて最後は・・・「自動車業界」の巨悪追及という着地で・・・それなりに凄いのだが・・・まあ・・・自動車業界はあくまでオチで・・・徹底追及されるわけではないのが御愛嬌なんだな。
「すべての車は狂器・・・ドライバーは殺人者」という展開はしないのだった。
誰がするかっ。
さて・・・年末年始の本格的谷間に突入である。
聖夜もつつがなく12時を越え・・・ユイちゃんの母は今年も健在だった。
ここから・・・2015年の冬ドラマまでは・・・結構、長い谷間である。
2014年の秋ドラマは結構、充実していたので・・・しばらくは軽く流させていただきます。
で、『女はそれを許さない・第1~最終回(全10話)』(TBSテレビ20141021PM10~)脚本・高橋泉(他)、演出・滝本憲吾(他)を見た。未熟ゆえに・・・事件の真相が見抜けず・・・担当した案件の関係者を深く傷つけてしまう・・・新人弁護士・岩崎麗(今瀬葵→深田恭子)は裁判恐怖症となって・・・弁護中に「いやあああああああっ」と言って法廷から逃亡するのだった・・・もう、かわいさ炸裂である。こうして・・・法廷に立てなくなった麗と・・・不祥事によって弁護士資格を停止させられた・・・やり手中のやり手・海老沢凛香(寺島しのぶ)がコンビを組んで・・・案件に取り組むという物語である。麗には・・・「人の役に立ちたい」という希望があり・・・凛香には高収入を取り戻すという野望があるのだった。
やがて・・・麗は凛香に鍛えられ・・・有能になっていき、凛香は麗に影響されて人間性を少し取り戻すのだった。
最後にたどり着いた事件は・・・小学生の列に突っ込んできたトラックが子どもたちをはねた後ガソリンに引火して炎上、運転手の平田正人(和泉崇司)は焼死。被疑者死亡で不起訴になった上、会社の監督責任に落ち度はないと賠償金も支払われなかったために被害者遺族会が訴訟を起こすというもの・・・。
麗&凛香は・・・会社のスケジュール管理に問題があったと追及するが・・・大手弁護士事務所の「セイント」の児玉(竹中直人)と葛城(加藤雅也)が立ちふさがる。
セイントは凛香の古巣であり、児玉は元上司、葛城は元彼氏だった。
さらに・・・凛香によって恋人を自殺に追い込まれた工藤(吉沢悠)がスパイとして麗に接近するのである。
ついでにマチベンとなった麗&凛香が所属する事務所の所長(上川隆也)、アシスタント(溝端淳平)である。
被害者の小学生の母親が涼子(安達祐実)で運転手の未亡人が真由美(原田佳奈)である。
キャスティング的にはゲイのバーテンダー(松重豊)などもいる。
なかなかに重厚なわけだが・・・とにかく・・・「リーガルハイ」以後は・・・これでも浅くなっちゃうんだな・・・。
やがて・・・運転手が過去に危険ドラッグで事故を起こしていたことが発覚し・・・その弁護を所長がしていたことが判明・・・遺族と弁護団に齟齬が生じる。
しかし・・・凛香は・・・「セイント」が乗り出してくるには事件が軽すぎると感じるのだった。
解任を受け入れようとする所長に・・・麗は説教するのだった。
「前科者の再犯率が高いとしても・・・そもそも弁護士は更生を信じて信じて信じる他ないのです!」
やがて・・・トラックによる原因不明の事故が多発していることが判明。
警察・・・。
「帝和ディーゼルのトラックが不具合を発生し・・・組織ぐるみでリコール隠しをしていたのです!」
トラックは運転中にブレーキがきかなくなり・・・小学生の列に突っ込んだのである。
「これは事故ではなく・・・そもそも事件だったのです・・・」
加害者も被害者だった・・・。
被害者の母親と運転手の未亡人はお互いを慰め合うのだった。
悪徳弁護士の児玉に鉄槌を下した凛香はセイントに返り咲く。
そして・・・麗は・・・凛香と法廷で宿敵として火花を散らすのだった・・・。
「そもそも・・・これはセクハラなのです」
「そもそも・・・これはパワハラなのです」
「そもそも・・・これはマタハラなのです」
世界はそもそも嫌がらせに満ちているのだった・・・。
そもそも・・・タイトルの「女」は・・・違うんじゃないのか・・・。
「私」または「深キョン」でよかったんじゃ・・・。
関連するキッドのブログ→遠い約束〜星になったこどもたち〜
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