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2015年1月 6日 (火)

ネオンライトでは燃やせない・・・わが家(向井理)

中島みゆきの「ホームにて」が主題歌なのだが・・・歌っているのは高畑充希である。

みゆき嬢ほどの婀娜っぽさはないが清々しさが胸に沁みる。

「父帰る」風ファンタジー・ドラマなので・・・これはこれでいいわけである。

有無を言わさず「もてる男」を演じる長塚京三は六十九歳。

平均寿命百歳の時代なら・・・まあ、いいか。

で、『新春ドラマ特別企画 わが家』(TBSテレビ20150104PM9~)脚本・井沢満、演出・竹園元を見た。ドラマに脚本力が要求されるのは間違いないが・・・脚本力の中には作家の個性というものもある。これが希薄だと物足りないし、濃厚すぎると鬱陶しくもなる。もちろん・・・受け手の好みにもよるわけだ。キッドにとってこれはやや・・・濃すぎる感じだが・・・なんとか飲み込めた。

かなり手垢のついた代理家族業でスタートするので・・・うっとなるが・・・本筋は主人公の家族の話である。

向井理(32)の演じる桜木一歩は売れっ子の孫役である。

派遣の孫を利用する村越琴子(草村礼子)には「土地も財産もあげるから本当の孫になってほしい」と乞われるほどだった。

飄々と他人の家族を演じる一歩だったが・・・自身の家族には鬱屈した思いがある。

一歩が幼い頃・・・料理人だった父親の武士(長塚京三)が家出をしたまま帰ってこないからである。

東京から二時間の海辺の街で一人暮らす母親の鯛子(田中裕子)ともなんとなく疎遠になってしまっている。

他の女に負けた母親に同情を感じつつ不甲斐なくも思うのだろう。

失恋した門脇麗美(市川実日子)に別れた恋人役で雇われた一歩はなんとなく気に入られ・・・まんざらでもない仲になるが・・・いざ・・・交際となると・・・父親のことがひっかかり・・・前に踏み出すことができない。

なにしろ・・・父親が好きでたまらない気持ちと・・・捨てられた怨みが渦巻いているのである。

そんなある日・・・「代理家族」の依頼に来るのが実の妹のほの香(鎌田英怜奈→村川絵梨)であることに辟易するのだが・・・ファンタジーだからな。

ほの香は出来ちゃった結婚する予定なのだが・・・幸せな家庭の嘘をついてしまい・・・辻褄を合せようとしたのだった。

結局、実の兄、実の母に加えて代理業の父親役・倉田百合雄(きたろう)という布陣で新郎との会食に臨む桜木家の人々。

その席に・・・実の父・武士が帰って来たのである。

ちょっとしたドタバタの後で・・・父帰るの修羅場に突入である。

家を出て二十年・・・どうやら別の女と暮らしていたらしい武士を何故か・・・歓迎する鯛子。

妹のほの香は父親の思い出がほとんどないためにうっとりする。

いろいろと割り切れない一歩は拗ねるしかないのだった。

顧客の門脇についに相談する始末だった。

「いいんじゃない・・・ろくでもない父親なんか・・・どうだって」

「そういう言い方はないだろう・・・」

「ほら・・・それが本音」

ほの香の提案で・・・東京で一日家族旅行をすることになる桜木家だった。

その夜・・・二人きりとなった父と子。

「変な商売やめて・・・将来のこと・・・真剣に考えろ」

「あんたに言われたくない」

とっくみあいの喧嘩になるのだった。

そこへ・・・止めに入った鯛子は・・・子供たちに隠していた真実を打ち明けるのだった。

「ごめんなさい・・・私が浮気しました」

「ええええええええええええええええ」

鯛子の浮気はちょっとした出来心だったらしい。

つまり・・・妻に浮気された夫は・・・気持ちの整理がつくまで二十年間、家出していたのだった。

「なんだかなあ」と思う一歩だった。

両親は元の鞘に収まり・・・妹は結婚・・・なんとなく孤独になった一歩は・・・東京スカイツリーに登る。

幼い頃・・・父はいつも言っていた。

「晴れた日に・・・運が良ければ・・・UFOが見える」と。

「考えてみれば・・・アホな父親だった・・・」

一歩は青春漲る両親のために・・・失われた二十年をぼんやりとふりかえる。

その時・・・地球侵略のために来襲した宇宙船団が東京上空に現れる。

新たなる悲劇の幕開けだった。

関連するキッドのブログ→信長協奏曲

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