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2015年1月27日 (火)

愛と青春の旅立たないテーマパーク(長谷川博己)

私はかってあのような悲惨なプロポーズを見たことがない・・・。

そりゃそうだ・・・それは・・・「赤い羽根募金にご協力ください」と告白しているようなものだからな。

「愛は私を救う」って言われてもな。

第一、「愛」がないんだぜ。

でもさ・・・「もしもあなたのため何の得もなくても」・・・言えるのが「愛」なんじゃないのか。

だから・・・「愛」がないんだよ。

「愛」には形がないからな・・・みんなメリットを考えて愛し合うんだよ。

つまり・・・愛なんてないんだな。

そうだ・・・みんな・・・自分を幸せにするために・・・愛を語るのだから。

これって・・・専業主婦を完全に否定しているんだよな。

まあ・・・家事をしなさそうな専業主婦ってことではな。

でもさ・・・「ハセヒロ」が家にいるだけなら・・・いいって言う人はいるんじゃないか。

そうだよな・・・「猫」や「犬」なら・・・いるだけで三食昼寝つきで許されるんだもん。

はたして・・・「高等遊民」という名のペットを飼う気があるかどうかなんだよな。

後は・・・世間体だけだよな。

ヒモだって最初は「愛」で騙すんだからな・・・「愛」はないけど飼ってくれって潔いよな。

仕方のない人ね・・・って気分にさせたら勝ちだよな。

で、『デート〜とはどんなものかしら〜・第2回』(フジテレビ20150126PM9~)脚本・古沢良太、演出・武内英樹を見た。世界観戦争の中には恋愛観戦争や結婚観戦争も含まれる。朝日系のメディアは現在の与党と内戦中であるために・・・物凄い情報戦を繰り広げている。もちろん・・・朝日系寄りのお茶の間にとってはそれが世界観に沿ったものであるのでそれほどの違和感を感じない。しかし・・・「イスラム国」が「日本人を人質にとったこと」が「政府の外交政策」が「イスラム圏」に「反感」をもたらした「結果」であるとか・・・「テロリスト」に「共感」しすぎて「意味不明」になってくると・・・おいおい・・・と思うのである。「人命尊重」と「テロに屈しない」という二律背反の状況の中で難着陸を試みる「人々」の努力を明らかに「土足」で踏みにじっているよねえ・・・。しかし・・・世界観の異なるものが戦争をしているということは・・・そういう理不尽なものなのである。「愛」に包まれた「一夫一婦制度」の「正義」を嘲笑するこのドラマもまた・・・世界観戦争の火種であることは間違いない。

世界観の重要な成分である固定観念は・・・「常識」と呼ばれるものに支配されている。

「愛のある結婚」が前提である不特定多数の人々にとって・・・「愛のない結婚」はすきやきにネギが入っていないくらいに受け入れ難いことなのだった。

「お父さん・・・どうしても・・・愛のない結婚は・・・理解できないな」

父親の藪下俊雄(松重豊)に告げられて藪下依子(杏)の決意は揺らぐ。

しかし・・・反論はするのだった。

「結婚とはお互いが有益な共同生活を送るための契約であるという考え方を私たちは採用しているのだから好きかどうかは問題ではないのよ」

「相手の人は・・・お前のこと好きなんだよな?」

「いいえだって彼の理想の女性像はキャサリンあるいはオードリー・ヘプバーンと原節子とルパン三世の峰不二子と銀河鉄道999のメーテルを足して4で割った人で私はどのタイプにも当てはまらないから」

「そんなんじゃ・・・結婚なんて・・・できるわけないだろ」

「結婚はできます」

部外者だが恋のキューピッドである鷲尾(中島裕翔)は「常識的な判断」を述べる。

「恋愛結婚が全てじゃないとは自分も思います・・・でもデートをして苦痛な相手と暮らしていけるわけないんじゃ・・・」

「そうだよ・・・せめて一緒にいて楽しいと思える相手じゃないと・・・お父さんはお前にそういう人生の伴侶を見つけてほししいんだよ」

「お父さん泣かないでよ確かにお父さんと鷲尾さんの主張にも一理ある苦痛な相手と結婚生活を共にするのは苦難を伴うでしょうでも前回のデートではお互いが自分を より良く見せようと偽っていたことが苦痛の主な原因ではないかと私は分析しているのもしもっと自然体でデートを行えば若干は楽しめる可能性があるはず次の日曜日もう一度谷口さんとデートを行い楽しむということに挑戦してみるその辺の頭の悪い凡庸なカップルたちと同様にデートをして はしゃげばお父さんは満足なんでしょう」

「・・・」

こうして・・・依子は谷口巧(長谷川博己)に二度目のデートを提案するのだった。

巧は母親の留美(風吹ジュン)に寄生先の変更を宣言中である。

「根本的なことを聞くけどあちらは知ってるわけ?・・・あなたが筋金入りのニートだってこと」

「僕の口からは言ってない。ニートじゃなくて高等遊民だけどね」

巧は出版社勤務を詐称していたが・・・いざとなったら友人の島田宗太郎(松尾諭)が勝手にやったことだと言い逃れるつもりだ。

そんな虫のいい話が通るかとどうかは問題ではない・・・なにしろ・・・自分の都合のいいことだけを考えて・・・こうなっている男なのである。

「僕の生き方をちゃんと説明すれば理解してくれる」

「結婚してくれるわけないじゃない・・・わざわざ無職の男と結婚する女がどこにいるのよ」

「女に養ってもらった芸術家はたくさんいるだろ・・・モディリアニとか」

「モディリアニは天才だもの・・・あんたに何があるのよ」

「これだから庶民と話すのは嫌なんだよ!・・・僕のお母さんとは思えないよ」

母子そろってまぎれもなく庶民である。

絵画教室を主宰している母親の方が庶民の上であることは言うまでもない。

巧は客観的には庶民以下の下等生物なのだ。

しかし・・・巧の主観では・・・類まれなる高等貴族としての世界観があるのである。

しかし・・・その世界観を打ち砕く・・・依子からのデートの申し込みである。

「父としては極力一般的な男女と同じような行程を経て結婚してほしいのだと思います結婚を急がなければならない理由もありませんしここはデートを積み重ねながらお互いのことをよく知り合い一緒にいて楽しいと思えるかどうかを確かめてから結婚に踏み切った方がよいのではないかと」

巧は貴族としての新たな領地が危機に瀕していることを悟った。

巧にとって・・・唯一の味方は・・・島田兄妹だけなのだ。

「彼女が・・・普通っぽいこと言いだした・・・それじゃ困る・・・せっかく奇跡的に僕と結婚しようと思ってるのに」

「奇跡的って分かってんだ」と実は立場が不鮮明な島田佳織(国仲涼子)・・・。

島田夫妻ではなく・・・島田兄妹という設定は・・・一応・・・佳織も巧の相手候補の可能性を含んでいるわけだ。

もちろん・・・巧が「こうなってしまった」過去に・・・佳織は関わっている可能性はある。

しかし・・・こうなってしまったことに理由などない場合もある。

それにしても・・・巧・・・この世代にしては・・・「ゲーム」の匂いがあまりしないな。

「素晴らしいインターネットの世界の匂い」もしない。

「絵画」や「音楽」ではなくて「文学」や「映画」という趣味の範囲も特徴的である。

そこにも「こうなってしまった」原因のヒントが含まれている可能性はある。

だが・・・こうなってしまったことに理由などないかもしれないしなあ。

「普通のカップルみたいなデートを繰り返していたらいずれわれに返る・・・全然楽しくないって気付いてしまう・・・そうなったらおしまいだ・・・この機を逃したら僕は永遠に今の生活から抜け出せない・・・どうしたらいいんだ?」

「プロポーズしかないな・・・」

「プロポーズって・・・」

「感動的なプロポーズで女心をがっちり掴め」

「彼女の頭の中は数式と理論で出来上がってるんだ・・・恋愛なんか興味はないしプロポーズごときで感動するような低次元の女じゃない」

「お前は女ってものがまったく分かってない・・・恋愛に興味がない女はいない・・・プロポーズがうれしくない女もいない。最高のプロポーズで深みにはめろ」

「僕にできるかな」

「できるか・・・できないかじゃねえ・・・やるんだよ」

こうして・・・島田兄妹プロデュースによる劇的プロポーズ付・・・「テーマパークでデート大作戦」決行なのである。

その前夜・・・亡き母・小夜子(和久井映見)が依子に意見をする。

「意地になってるわね」

「なんのことかしら」

「好きでもない女と結婚しようなんて男は何かしら 裏にたくらみがあるに決まってるじゃない」

「偏見ね根拠を示してよ統計結果でもあるわけ?」

「あなたは昔からそう自分が導きだした 理論や計算が間違ってるのをなかなか認められないもしあなたが間違いの指摘を素直に受け入れられる性格だったら数学者としてもっと上に行けていたはず」

「しっ」

近親者の死は精神的病理と密接な関係がある・・・依子の特異的な精神構造にもおそらく影響しているだろう・・・母親の死・・・もちろん・・・そこには依子が頑なに否定する・・・「愛」が秘められているのだろう。

「遊園地やテーマパークでのデートについて調べたところ一日中屋外にいて歩き回ることになるため防寒対策と歩きやすさに留意するべきという情報を得た一方でデートである以上おしゃれも欠かしてはならない基本的には防寒と歩きやすさを重視した服装でありながらポイントポイントでおしゃれを施す」というスタイルの依子。

「八甲田山へでも行く気か?」と思う巧だった。

こうして・・・八景島シーパラダイスは二度目のデートの戦場となるのだった。

父親に報告するために楽しいデートのポートレートを定期的に送信する依子。

「デートでは男性が女性に奢る」という固定観念に固執する巧は母親から調達した金銭でなんとか全額支払いをクリアしようとする。

もちろん・・・巧はたちまち人ごみに酔うのだった。

楽しい雰囲気のためにアレンジされた園内アトラクションマップの地図情報のノイズが大きくて解読不能になる依子。

「大の大人が来てホントに楽しいんでしょうか」

「デート・楽しい場所で検索すると高い確率で上位に来ます人々が楽しむために造られた施設なのですから楽しめるはずです」

「老若男女誰もが楽しめなければ娯楽ではない」とウオルト・ディズニーも言っているのであるが・・・巧にとってそこは「地獄絵図」のような場所なのである。

巧にとって自分以外の一般大衆は・・・下品で民度の低そうで人生を浪費している人々らしい。

何様なんだ・・・高等遊民様だ・・・なのである。

しかし・・・最後に「プロポーズ」というイベントを控える巧は・・・耐えがたきを耐えるのだった。

実は・・・目的のために努力している巧はすでに・・・信条に反しているのだ。

「もう少し難易度を下げましょうか・・・映画館とか」

一方・・・巧の心情を考慮して申し出る依子は・・・対人関係において実は改善が見られるのである。

知らず知らずのうちに・・・デートは二人を高めているのだ。

もちろん・・・見方によっては支配的な世界観に迎合していることになります。

「苦難も通り過ぎてしまえば甘美なもの・・・バイ・ゲーテ・・・このテーマパークを楽しむことができたらもう怖いものはありません・・・」

決死の覚悟で臨む巧。

一方、学習について一定の見解を持つ依子はバカップルのエリナ(秋月三佳)とケンヤ(柳喬之)を師匠と仰ぎ、キャッツ・メイクを模倣して難局に挑むのだった。

アトラクションにも果敢に挑戦する依子と巧。

しかし・・・阿鼻叫喚の巧に対し・・・依子は無表情だった。

「谷口さんもう少しお互いについて話しませんか?」

「はい・・・」

「 私の代表的な日常をお話しします朝は通常 6時に起床します軽く運動をして朝食は簡単に済ませスクーターで出勤し仕事は9時から17時45分までですが実際はかなり激務で 残業が多いです夜は23時半には就寝します休日の息抜きは数式を解くことと家電量販店巡りです」

「僕は・・・起きる時間はそこまで早くないけど・・・トレーニングで汗を流して簡単な朝食を取って・・・それからひたすら 本と向き合って・・・・今は漫画にも力を入れてて・・・休みの日は母が自宅で子供たちに美術教室を開いてるんで・・・その手伝いをしたり・・・」

自堕落な日常を包み隠して話す巧だった。

しかし・・・その頃・・・独善を匂わせる善意を秘めて・・・鷲尾は巧の実態を暴くために嘘の勤務先である出版社や巧の自宅を訪ねているのだった。

そんなこととは露知らず・・・プロポーズの時を待ち・・・テーマパークに耐える巧である。

そして・・・夕暮れである。

エリナとケンヤは・・・巧と依子のツーショットを撮影する。

「ありがとうございました本日はお二人のおかげで大変有意義なデートとなりました」

「何かちょっとさみしいね。・・・これも縁だからさ・・・メアド交換しようよ!」

「お断りしますそういう関係ではないので」

「・・・」

プロポーズの刻限は6時半ジャスト。

「楽しめたとは決して言えませんが少なくとも苦痛ではなかったと思います」

「もう少しお時間いいですか?」

「?」

黄昏迫るテーマパークを彩るネオンライト・・・。

「奇麗ですね・・・」

「はい色とりどりのネオンサインは電球の中にネオンガスを封入するとともに別の物質を混入することで可能になりましたヘリウムは黄色アルゴンは青色」

「大事な話があります」

「何でしょう?」

「僕の生き方についてなんですが」

そこへ・・・鷲尾の乱入である。

「谷口さんのことを調べました!」

「私は頼んでませんよ」

「創文堂出版という会社に谷口巧という社員はいなかった!・・・ご近所の人もあなたは働いていないと思うと言ってました!・・・依子さんをだましてたんですか!」

「説明しようとしたところに・・・時間がないのに」

「時間なんかたっぷり あるだろ!・・・まだ6時27分だ!」

「うわあ・・・三分前か・・・そうだよ! 僕は無職だよ・・・藪下さん・・・ぼ僕は無職なんです。出版社にいたことはないんです・・・だから仕事はしてないんです・・・ずっと生まれてこの方・・・僕は高等遊民なんだ・・・明治から昭和初期にかけて高等教育を受けながらも職に就かず読書などをして過ごす人のことで漱石の『それから』の長井代助や『こころ』における 先生などがその代表例・・・収入はありません。衣食住は実家にいるので困らない。ほとんど外出もしないので遊興費も掛からない。金が必要なときは母に出してもらっている」

「それって・・・ニート・・・!」

「高等遊民だ」

「あらためて聞きますが健康なんですよね?」

「健康です」

「病気や障害があるわけでは」

「ありません」

「それでも働かないんですか?」

「働かないんです」

「将来の夢があるんですね?」

「ありません。家で読書や映画・音楽鑑賞をして教養を深めています」

「つまり自ら進んで高等遊民という生き方を選択しているということですか?」

「さすが藪下さん。そのとおりです」

「依子さん!・・・こいつ予想以上の危ないやつですよ」

「お前は関係ないんだから黙ってろよ!」

ミュージック・スタートである。

島田兄妹とダンサーズが登場し・・・ミュージカル風のプロポーズタイムがスタートするのだった。

BGMは「大スキ!/広末涼子」・・・。

「藪下さん・・・時間がないんで聞いててください・・・嘘を書いてしまったことは悪かったと思っています・・・あれは友達が勝手に書いて出しちゃったものなんです・・・ただ・・・すぐに訂正しなかったことは謝ります・・・でも・・・高等遊民というのは高尚な生き方なんです。藪下さんなら 僕の生き方をちゃんと理解してくれると思うんです・・・僕の生活は母が自宅で開いている美術教室のわずかな収入から成り立っています・・・家や土地はもう抵当に入っていて僕が将来相続できる資産はゼロに等しい・・・つまり母にもしものことがあったらその時点で僕の生活は破綻を迎えてしまう・・・そして母は原因不明の体調不良で・・・もうそのカウントダウンは始まっているんです・・・僕はどうしたらいいのか途方に暮れました・・・母に代わって寄生する相手を手に入れるしかない。それは妻という存在であろうと・・・藪下さん僕はあなたの資料を見たときビビっときた。この人だって思った。結婚後も働くことを望んでいて国家公務員だから福利厚生も しっかりしてるしリストラも倒産もない。給料も安定してる。・・・寄生するならもうこの人しかいないと思ったんだ!」

絶句する・・・鷲尾。

「藪下さん・・・僕と結婚してください」

「つまり谷口さんは今私に求婚されているということですね?」

「藪下さん・・・お願いです。僕と結婚して僕を養ってください。お願いします」

「お断りしますあなたの考え方は根本的に間違っています社会のシステムからすればエラーです直ちに修正しなければならないのにあなたにはその意思すらない人生は目標に向かって努力することに価値があるはずですでもあなたにはそのような向上心もない進んで人生の敗北者になっていますあなたは自分本位の価値観の中でのみ生きていて社会の一員であるという概念がない人はすべからく社会に貢献するべきです私が結婚を望むのは父に親孝行したいという動機もありますがあなたにはそれもないそれどころか病気のお母さまをさっさと見捨てようとしている私はあなたを軽蔑します」

「軽蔑してもいいです・・・それと結婚は無関係だ・・・結婚は契約だから軽蔑してても契約ぐらい結べるはず」

「あなたには契約を結ぶ資格がありません本日をもって交際は終わりです」

仕方なく口を挟む島田兄妹。

「そんな言い方ないんじゃないかな?・・・こいつなりに一生懸命」

「お母さんのことも一番心配してたのは・・・巧君で」

だが鷲尾も反論する。

「だったら・・・ニートをやめて働けばいいじゃないか」

「ですね」

「です」

巧の世界観は孤立無援で風前の灯である。

「そのとおりだよ。君たちの言ってることは何もかも正論だよ。僕は確かに負け犬で駄目人間・・・かもしれない。でも・・・負け犬で何がいけないっていうんだ?・・・社会に貢献しなくたって親孝行しなくたって別にいいじゃないか・・・僕に言わせれば君たちこそ現代の貧相な価値観に凝り固まった哀れな人種だよ。人間にはいろんな生き方があったっていいんだ。明治から昭和初期にかけて・・・働かずに教養を磨く高等遊民という生き方が認められていたんだよ・・・かって女性が結婚して家庭に入ることを永久就職と言った・・・永久就職が決まった女性はみんな祝福して送り出しただろ・・・女には外で働かないという選択肢が立派に与えられてる・・・なんで男には与えられないんだ。男が永久就職したっていいじゃないか。 妻が外で働き夫が専業主夫となって家庭を守る・・・そういう形態の夫婦はたくさんいるぞ」

「妻を支えるために家庭を守るのと初めから寄生するために結婚するのとは根本的に違うだろ!」

「どう違うんだよ・・・説明しろよ・・・汗水垂らして働いて金を稼ぐことも確かに立派だろう。だがな金儲けをせず・・・世俗を離れて生きることもまた尊いはずだ・・・人の生き方にエラーなんてものはないんだ・・・幸せは人の基準で決めるもんじゃないんだ・・・君たちが善だの正義だのと言ってることは世間がつくった倫理観の受け売りにすぎない・・・・善とは家畜の群れのような人間と去就を同じうする道にすぎない・・・バイ・森 鴎外・・・反論があるなら言ってみろ」

「指輪はどうやって購入したんですか?」

「母に出してもらったんだ」

「お母様に婚約指輪を買ってもらって恥ずかしくないんですか?」

「恥ずかしくない!」

「お昼のお店でもう払っておきましたみたいなカッコイイ感じで支払ったのも全部お母さまのお金なんでしょ」

「そうだ」

「やっぱり半額支払います4280円の半分で2140円本日はありがとうございました」

解散する一同・・・。

しかし・・・巧は依子に縋り付く。

「さっきは感情的になってしまいました・・・もう一度、日を改めて冷静に話し合うっていうのは・・・」

「もう十分だと思います」

「僕は結婚できなかったら死んじゃうんだよ」

「死んじゃえばいいと思います」

「君だって結婚したいでしょ」

「あなた以外と」

「僕なら君の仕事を全力で応援する・・・家事や育児は任してくれ・・・家庭はがっちりと守る・・・毎月ほんの少しの小遣いをもらえればそれでいい・・・ほんの少しだ。酒はあまり飲めないしギャンブルもやらない・・・キャバクラも行かないしそもそも外を出歩かない・・・本当に金が掛からないんだ・・・月に1回の散髪と本とDVDが買えればそれでいい・・・あと・・・たまにフィギュアも」

バイクにまたがる依子・・・。

「発進します」

「お願いだ・・・お願いだ・・・僕を助けて・・・助けてよ」

「人間は色々な生き方があっていいあなたの言うとおりかもしれませんあなたの生き方を認めてくれる女性もきっといるでしょうでも私には無理です」

「なぜ・・・」

「父がまた泣くから」

依子は去った。

島田兄妹は・・・巧を慰めた。

「死にたい」

「死ぬほどのことじゃないよ」

「あんな無残なプロポーズは初めて見たけどな」

「携帯で撮ってる人いたね」

「動画サイトにアップされるかもな」

「・・・死にたい」

「ロミオとジュリエット」ならまだまだ助走・・・「シンデレラ」なら・・・灰をかぶっているのはどっちだ・・・。

関連するキッドのブログ→第1話のレビュー

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コメント

このドラマ 終盤に舞台劇を見ているようなセリフの応酬と間で毎回 魅せてくれるんですね!
フラッシュモブのサプライズ プロポーズ☆
流行をいれてきているけれど ニートでなく高等遊民のせいか ネット中毒ではない主人公にどの層が共感できるのか ロマンチックな月9ではないし。。
ちょっと心配になっちゃいますが 私はとっても楽しんでます♪
二人とも親を悲しませたくない 安心させたいという気持ちが婚活をがんばっている理由のようにも見えますがこれから異性に関心を持つようになってくるんでしょうか?ジャニーズなのに ちょっと系統の違う半沢やこのドラマに出演している中島君も面白い立ち位置で面白いです!

投稿: chiru | 2015年1月30日 (金) 23時19分

cherryblossomシンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃいませ・・・大ファンheart04

古沢良太脚本ならではの
皮肉に満ちたセリフの応酬・・・。
ロボットのような依子と
人間の屑として生々しい巧・・・。
恋愛を否定しているのは
明らかに喰わず嫌いなわけで
この二人が恋に落ちるのは
困難そうですが・・・お約束なんですな。
ある意味、ハードルあげまくっている状態。

恋に落ちたとして・・・
それがお茶の間に伝わるのかどうか
実に微妙ですな・・・。

なにごとも・・・
消極的で・・・
つまり・・・現実から逃げ続けた巧が
迫りくる危機感から
ついに一生懸命何かやったというのが
今回のフラッシュモブのサプライズ・・・。

その異常さが
依子のハートを撃ち抜くまでにはいたらなかった。

しかし・・・依子との出会いが
とりあえず・・・巧を変えたとは言えますよね。

依子も・・・
巧のために
「デート先変更」など
これまでには
見せなかった他人への思いやりを
見せている・・・。

(月)と(木)・・・二人の東大ちゃん・・・の
今後が楽しみでございます。

野ブタをプロデュース。から10年・・・。
今回の中島君は典型的な三枚目ポジションですが
二人のとんでもなさを
解説するウザい役柄を
真摯に好演してますな。

主役級がこの立ち位置で
二枚目の肩慣らしというのは
順当でございます。

ツッコミとしての呼吸も学べますしね。

謎に満ちた二人のキャラクターが
解明されて行く楽しさも堪能したいと考えます。
ま・・・謎のままでも面白いんですけど!typhoon

投稿: キッド | 2015年1月31日 (土) 02時15分

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