独立と自由そしておいしいものほど尊いものはない(久家心)
2015年は三が日が終ると日曜日という流れである。
年末からお節料理を食べ続けるので三日ともなればラーメンとかカレーとかステーキを食べ始める。
茹蛸の残りでたこ焼きなんかも食べるしな。
おいしいものがあれば人は幸せなのである。
海の幸、山の幸なのである。
だから・・・軍事力ではなく食欲で戦うという発想は常にある。
腹が減っては戦はできないのである。
美人でなくても料理上手なら結婚しやすいのだ。
・・・なんの話だよ。
もちろん・・・橋本愛が作る豚汁はきっと美味しいのだ。
で、『新春ドラマスペシャル・大使閣下の料理人』(フジテレビ20140103PM9~)原作・西村ミツル/かわすみひろし、脚本・いずみ吉紘、演出・佐藤祐市を見た。マジ歌選手権で「世界の終わり」がパロディーされるところも見たしお正月も終わりなんだなあ。どの国家が理想って奴なのか、悩む人は少ないと思うが・・・世界の様々なおいしいものが集まってきてベトナム料理が好きな人もいるのだろう。世界を彷徨う日本人の中にはソウルフードを感じる人がいるかもしれない。ベトナムはファンタジーでありゲスなデジタルモグラの領域だ。そういう漠然としたお茶の間の知識をさらに混乱させるこのドラマ・・・まあ・・・日本の歴史も知らないのにベトナムの歴史なんて無理だよねえ。
まず、ベトナムといえば・・・ホー・チ・ミン(1890~1969)である。
偉大な革命家で初代ベトナム民主共和国主席なのだ。
ベトナムという地域は古くから大国の侵略を受けて来た・・・何と言っても中国帝国は繰り返し侵略してきたし、次にはフランスが、第二次世界大戦のドサクサで大日本帝国が、そして米国が・・・次々と植民地化を図って来た土地である。もちろん、今は中国共産党が目を光らせているわけだ。
その中で・・・ベトナムという国家が存在している上で英雄ホーおじさんは欠かせないわけである。
ホーおじさんは・・・ベトナム戦争終結を待たずに死去しているが・・・ベトナム最大の都市・サイゴンは・・・陥落後にホーチミン市と改名されたわけだ。
映画「地獄の黙示録」(1979年)はベトナム戦争の幻想譚である。
同盟国米国が・・・アジアの人民を爆撃するシーンにショックを感じる日本人は少なくなかったと思う。
ゲリラとして戦う幼い少女が血煙りの中で果てていく。
なんといっても・・・久家心が現在のベトナムのストリートチルドレンであるアインを演じることができるように・・・日本人もベトナム人も同じ顔をしているのだから。
そして、今、ベトナムは独立して自由な国家である。
もちろん、その自由は対外的なもので国民はそこそこ不自由である。
しかし・・・国家から自由な国民など実際は存在しないわけである。
そんなベトナムに対し・・・中国もフランスも米国も・・・そして日本もいろいろと利権がらみの外交を繰り広げて行く。
もちろん・・・ものを言うのは軍事力と経済力である。
国家間と言えども・・・最終的には人と人の付き合いなので・・・おいしいことが大切なのである。
たとえば・・・それは「金」の話なのだが・・・ここでは・・・裏があるけどおもてなしの精神で・・・公邸料理人による設宴が決め手となるファンタジーとして描かれて行く。
愛する妻(広末涼子)を日本に残し、在ベトナム日本国大使館の公邸料理人となった大沢公(櫻井翔)は・・・なぜか、公にぞっこん惚れているレイ・ティー・蘭(剛力彩芽)を現地アシスタントとして・・・駐ベトナム日本国全権大使である倉木和也(西田敏行)の外交を影で支えるのだった。
そして・・・現地の少女に御馳走したりして・・・モテモテである。
なにしろ、ババ抜きも負けないアイドルなので・・・いいねえと言う他ないのですな。
まあ・・・そういうドラマです。
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