僕とマネーの生きる道~銭の戦争(草彅剛)
お金という道具との付き合い方に悩む人がいる。
お金の所有量を基準に格差社会などと叫ぶ人もいる。
道具をたくさん持っていることが幸せだという前提で持ちすぎている人を攻撃することにあまり意味はないと思うが・・・まあ、持っている人はそう言うねという話でもある。
欲しいものが買えないのはつらいものね。
まして・・・食べ物とか着るものとか住む所が買えないのは死活問題だしねえ。
素晴らしいインターネットの世界に棲むためにも最低限の経済力が必要だという説もある。
説かよっ。
まあ・・・「金、金、金」と叫んでも天から金が降って来ないので・・・お金争奪戦はいつの時代にもそこそこ面白いんだな。
で、『銭の戦争・第1回』(フジテレビ20140106PM9~)原作・パク・イングォン、脚本・後藤法子、演出・三宅喜重を見た。何故、韓国ドラマの焼き直しをする必要があるのかは謎だが・・・韓国的なものを愛することができるという姿勢は保持してもいいと考える。韓国人も日本人も底辺では同じようなものという共通認識もできるしね。人間そのものの普遍性だって謳いあげることができるわけだ。そして敵を知ることはとても大切なことなのである。オリジナルに負けないように面白さを追求してもらいたいと考える。
白石富生(草彅剛)は東京大学卒業、外資系大手証券会社勤務で・・・一度聞いた数字は忘れないという超能力者である。資産家の青池早和子(ジュディ・オング)の孫娘・青池梢(木村文乃)との婚約も整い・・・順風満帆の人生を歩んでいた。
しかし・・・町工場を経営する父親・孝夫(志賀廣太郎)が「失踪しちゃった」と母親・三保子(木野花)からの電話があり・・・人生一寸先は闇という言葉を胸に刻むことになる。
光太郎は様々な金融機関から多額の借金を重ねており・・・その一部は富生が連帯保証人として返済を求められるものだった。
「恥ずかしくない男」として富生は全力で借金返済に取り組むが・・・三千万円ほどが返済不能となってしまう。
大学院生で・・・工場を継がなかった兄の存在を憎悪している弟の光太郎(玉森裕太)はまったくの役立たずで・・・兄に対する不平不満だけの男である。しかし、兄のフィアンセとは何かと連絡を取るので・・・最終的には兄のフィアンセを寝とる役回りと思われる。
資産家の後輩に吐瀉物を食べたら一千万円貸すと言われ食べかけるほど追いつめられる富生。
恩師である紺野(大杉漣)の娘・未央(大島優子)の落した「五百円硬貨」をネコババしてしまう富生。
富生を「五百円男」と呼ぶ未央がヒロインなんだろうねえ・・・何も悪いことしてないのに・・・金持ちの娘ってだけで梢は選ばれないんだろうねえ・・・。
金策に走る富生・・・しかし・・・母親は倒れ・・・意識不明となる。
そして・・・父親は自殺する。
遺書は「借金はするな・・・」だった。
「アホか」と叫ぶ富生。
「お父さんのことをアホなんてひどい」と少し、鈍い感じの弟である。
富生は毎年母親が初詣に出かける神社に賽銭の返済を請求する。
「母は結婚以来ここに毎朝おさい銭を1日5円、 365日で1825円、40年分で7万3000円。初詣の1万円掛ける40年分を合計して47万3000円・・・返してください」
「誰か・・・警察に通報」と神主。
「アホなの」と兄だけは容赦なく責め立てる弟。
資産家の早和子は富生を呼び出す。
「手切れ金ありで孫と別れなさい」
「お断りします・・・金と愛は別の話ですから」
「まあ・・・」
しかし・・・直後に弟が電話してくるのだった。
「金があればお母さんは手術できるって・・・」
引き返す富生。
「別れます・・・お金ください」
しかし・・・その金は闇金の回収請負人に強奪されるのだった。
「金を盗るなら俺を殺せ」と叫ぶ富生。
「別料金でお願いします」と言われてしまうのだった。
家も工場もとられた富生・・・。
事情を聞いた梢が駆けつける。
しかし「男の意地」で梢の「情」を拒絶する富生だった。
「金は置いていってください・・・しかし・・・今となっては・・・金持ちは俺の敵だから・・・お前とはつきあえない」
「えええええええええええええ」
父親の葬式で・・・。
「俺は信長だ・・・父にかわって天下をとる」と宣言する兄の正気を疑う弟だった。
その頃・・・富生の父親を追い込んだ赤松金融の赤松大介(渡部篤郎)はうっとりと一万円札を愛撫する。
「いいよねえ・・・金の匂いは・・・血と汗と涙と愛液がしみこんで・・・」
「変態・・・」と思う従業員の円あかね(新川優愛)だった。
「この世は銭ズラ・・・」と叫ぶ富生の運命はいかに・・・という話である。
おそらく・・・来週は・・・まっしろな世界に・・・。
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コメント
じいやちゃま、
あけましておめでとうございます。
今年もかわいい妹たち同様よろしくお願いいたしまする~。
新年早々、ナニワ金融を思わせる展開でしたが
面白かったです。
前半、見てなかったですがじいやのレビューで
よおくわかりました。
あと3000万足りなかったのですね~。
お金がもとで人の憎悪の本性を見てしまうなんて
なんて気の毒な運命。
お屋敷のみんなからしたら異次元の世界ですが
やはりこれも人生のお勉強ですわね。
まあ妹たちにはこんな思いはさせられませんけど
じいやの頭脳で今後も守ってくださいね。
今日は七草粥なんですね!
でもあたしは梅干しだけがいいかな~。
それと鰹節でシンプルに。
熱燗でぬくぬくしてね~。
投稿: エリ | 2015年1月 7日 (水) 19時15分
✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿
エリお嬢様、あけましておめでとうございます。
わざわざのおでまし恐悦至極でござります~。
前半では「ナニワ金融道」の灰原達之(中居正広)&桑田澄男(小林薫)が債権者に
まじってチラリとサービス出演してましたぞ~。
たった三千万円ぽっちで
路頭に迷うとか庶民の皆様は大変なのでございます。
憎悪という心理エネルギーは
それなりに大きいですからな。
お嬢様方も成人式までには
華麗なる憎悪とか
気品あふれる憎悪とか
美しすぎる憎悪とかを
レッスンで身につけていただきまする。
社交界では
憎悪もそれなりにエレガントでなければ
なりませんからな。
お嬢様方がこういう目を楽しむのは
ごっこガーデンの貧乏セットで充分でございます。
以前にも申しましたが
世界の経済構造の頂点に立っている場合
浪費すればしただけ儲かるシステムでございますので~。
裏庭の七草農園で
栽培しましたじいや特製七草を
「お茶漬けセット」にいたしました。
さらさらっと流しこめるところが
お薦めでございます。
ワサビ漬けなどをトッピングしても
オツでございまする~
投稿: キッド | 2015年1月 7日 (水) 22時55分
じいや、遅ればせながら
あけましておめでとうございます
じいや差し入れのお餅食べ過ぎて
体が少し重たいですw
えっと、うちのくさなぎが頑張っております。
ぜひぜひ皆様見てくださいませ。
韓国の。。。ってだけで食わず嫌いな方が結構いるので
そんなんで見ないなんてダメヨダメダメ←もう古っw
でも、来週はまっしろ始まるのよね
うえぴーがやってるドラマなので、こっちも応援したいし
あー悩むw
では、今年もよろしくお願いしまーーーーす!
投稿: アンナ | 2015年1月 8日 (木) 07時05分
こんにちは~。
相変わらずやりとりが面白可笑しくてありがとう
でもそうでないとやり切れないですもんね。
楽しいレビューを今年もお願いします。
お金の苦労はしたくないけど、
苦労した方が強くなれる…
と思わせるドラマでした。
私はそんなに強くはないし、
強くなれそうにもないので、、
自身もそうですが親戚や友が、
お金に困らないよう、
取り合えず何かに祈っときます(-人-)
それでは今年もよろしくお願いします
投稿: mana | 2015年1月 8日 (木) 10時30分
☁Building☁アンナ☆ラン様いらっしゃいませ☁Building☁
アンナ様、本年もよろしくお願い申し上げます。
2015年もお嬢様トリオが健在であることは
まことによろこばしゅうことでございます。
じいめも感涙でございます。
くさなぎ様のドラマは
いつも存在感で持って行くことがございますからね。
この企画は成立ギリギリのラインだと思いますが
仁侠ヘルパーさえ成立させたくさなぎ様なので
なんとかなるのでございましょう。
火曜日はドラマ激戦区。
まだ何をレビューするかは未定ですが・・・。
白紙の状態でございます・・・。
しかし・・・白紙といえば・・・まっしろですな~
投稿: キッド | 2015年1月 9日 (金) 06時25分
|||-_||シャンプーブロー~mana様、いらっしゃいませ~トリートメント|||-_||
あけましておめでとうございます。
面白がっていただき今年も大感謝祭でございます。
まあ・・・あくまで妄想レビューでございますのでご容赦ください。
お金は弱い者を守るためにあるのでございます。
自然とともに生きていける強い人間には必要ないのでございますよね。
腹が減ったら海の幸、山の幸。
病気は寝て直す。
裸で野宿。
こういう野良人間だけが
お金とは無用ですからねえ。
しかし・・・突然の不幸が
大金を必要とさせたりするのも人生。
人々は・・・自分だけは
そうならないようにと・・・
神に祈るのですな。
まあ・・・神が何かしてくれるかどうかは別として。
mana様が今年も素敵な一年をお過ごしになられることを
お祈り申し上げます。
投稿: キッド | 2015年1月 9日 (金) 06時34分