イントロあけでは歌わない女(成海璃子)
青山ワンセグ開発の「ねんりき! 北石器山高校超能力研究部」は落選してしまったわけだが・・・原作の「シティライツ/大橋裕之」は「超能力研究部の3人」で映画化されている。映画版の育子は生田絵梨花である。
橋本愛版といえる「ねんりき」は第三話で「シティライツ」を連呼するバンド・BAMBOLAが登場する。
好きな人の好きな音楽を好きになるという甘酸っぱい展開だ。
失恋した育子は「UFO」を呼び、曲げそこなったスプーンを投げつけるのだった。
コンッて音がします。
このくそげぼやろうが!!・・・。
北石器山高校超能力研究部の三人のその後も気になるところだが・・・アラフォーなのに青春を追いかける三人はある意味、阿鼻叫喚の地獄と紙一重なのだった。
で、『怪奇恋愛作戦・第3回~』(テレビ東京201501240012~)脚本・演出・ケラリーノ・サンドロヴィッチを見た。去年の成海璃子といえば・・・「地獄先生ぬ~べ~」のナレーションである。もっと見たいぞ。と思っているとこんなところでゲストなのだった。なにやってんだ・・・。
消崎夏美(麻生久美子)がファンのバンド「モンド・ムー」のボーカル・タバサ(成海璃子)が入院する。
タバサはさぼりたい病で色気ムンムン症候群なのである。
のうみそふるい
からだもふるい
おとなにわかるはずがない
としよりにわかるはずがない
あたい
はじけるわかさがはじけてる
ヤングオーオー
ヤングひゃくまんボルト
ビっビ
・・・まあ・・・なんじゃこりゃですな。
しかし・・・夏美はタバサのおっかけなのだった。
・・・まあ・・・なにやってんのじゃですな。
夏美は「三千歳病院」に入院中の秋子(坂井真紀)の同室の患者・ミドリ(中山絵梨奈)がタバサの親友と知り・・・ライブのチケット入手を依頼する・・・。
しかし・・・三千歳病院は妖怪「年食い」の巣窟だったのだ。
実は妖怪である女医シゲコ(毬谷友子)は夜な夜な女子トイレに若い患者を呼び出し、若さのエキスを吸い上げる。ミドリも若さを奪われて老女(銀粉蝶)になってしまう。
老女は認知症を発症し、チケットの入手は困難になる。
プンスカして病院を出た夏美は三階堂(仲村トオル)とタクシーに乗り込む。
しかし、運転手は華本冬(緒川たまき)だった。
「タバサなら今、入院したわよ」
あわてて引き返す夏美だった。
実は秋子は担当医の峰(萩原聖人)に一目惚れしていた。
その峰医師にたちまち色目を使うタバサである。
秋子もプンスカになるのだった。
「私、仮病です」
「重いんですね」
「はい」
タバサの常軌を逸したわがままぶりにマネージャー・水沼(入江雅人)はお手上げ状態だった。
「あさってライブなんだぞ」
「いいのよ・・・客なんて待たせておけば・・・それにバンドはもうやめるわ」
「何言ってんだ」
「私、ソロでそろそろ売れたいの」
「だじゃれか」
しかし・・・タバサは年食いの餌食となってしまう。
コネでのチケット入手にこだわる夏美はミドリの記憶をとりもどそうとあがく。
一方、客として年食いを乗せた冬はタクシーもろとも谷底に落下。
年食いに若さを奪われそうになるが逆襲して九死に一生を得る。
冬・・・化け物じみてきたぞ。
川流れしているところを運命の再会をした黴田(水澤紳吾)に救われ、キスしようとするが・・・再び、シゲコが現れるのだった。
シゲコと峰医師の仲を疑う秋子とチケット獲得に執念を燃やす夏美は・・・妖怪年食いを追い詰めるのだった。
三人は年食いを追いかけて地下五階の霊安室へ。
そこは老化した患者の保管室だった。
年食いは・・・三人から若さを奪うが・・・食べすぎで破裂してしまう。
拡散する若さはそれぞれの肉体に戻っていく。
「これで・・・峰先生は私のもの」と喜ぶ秋子だったが・・・もちろん、峰は雄の年食いだったのである。
「男を見る目がないわね」
秋子を蔑む冬だった。
夏美は三階堂と「モンド・ムー」の解散ライブを楽しむのだった。
若さをとりもどしたタバサはわがままさに磨きがかかる。
「あんたら・・・最悪よ」とバンドのメンバーを説教するタバサ。「演奏最低・・・高級食材・・・学校法人・・・演奏最低」
とにかく四文字熟語かっ。
「でも・・・イントロあけで歌ってくれないと」と反論するメンバー。
「何、言ってんの・・・私はイントロあけで歌ったりしないわよ」
「なんじゃそりゃ・・・」とマネージャーは泣きながら街を彷徨うのだった。
まあ・・・成海璃子を堪能できたから・・・よしとするしかないドラマなのだ。
若いって素晴らしいなあ。
関連するキッドのブログ→前回のレビュー
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コメント
キッド様、こんばんは!
新年のご挨拶もしないまま、もう2月になってしまいました…
今年もちょこちょこお邪魔すると思います。宜しくお願い申し上げます
私、今期は「怪奇恋愛(大)作戦」しか見ていません。
ピンタラポンタラ♪つって…
全体的に失敗作の匂いがしますが、毎週、楽しくてたまりません。
アラフォー独身女性ってすでにデフォルメされた存在なので、コメディの真ん中に据えても面白くなりようがないんですね。恋に焦る愉快なアラフォーは、大多数が望む姿であって、当人たちはそこに寄せていく感じで…もう、実在しない亡霊みたいなもので…
それも含めて「怪奇」だったら凄いですけど。そんな訳ないか~
あ、すみません、しょっぱい話になっちゃって。←?
セリフ、会話は洗練されてると思います。無駄なドラマに幸あれ!
キッド様の今期のラインナップが楽しみです
投稿: なつ | 2015年2月 4日 (水) 01時07分
寒さ厳しい季節、ご自愛くださりますようにお願い申し上げます。
本年もよろしくおつきあいくださりませ。
ふふふ・・・怪奇恋愛(大)作戦・・・よろしいですな。
ピンタラポンタラですが
全員おつむのネジが狂っている感じが素敵ですな。
タリラリラ~ンなドラマでございますねえ。
女優陣は往年の主役級・・・。
それなのに漂うB級感・・・。
哀愁でございます。
すでにおかしい女優陣より
さらに調子が狂っている三階堂・・・。
哀愁でございますな。
そんなメンバーに一歩も引かずに
おかしなことになっている成海璃子・・・。
哀愁・・・でございますよ。
小さじでいいのに
大さじでぶっこんだしょっぱさですな。
実は金曜日はお嬢様ドラマが
控えているので
じいや担当。
残る水曜日は谷間の予感・・・。
このドラマのレビューの生存確率は・・・
哀愁なのでございます。
投稿: キッド | 2015年2月 4日 (水) 01時33分