〇〇妻(柴咲コウ)VS残念な夫。(玉木宏)・・・狂気と驚喜の交差点
・・・おい。
「ママ妻(倉科カナ)VS残念な夫の父。(平泉成)」でもよかったけどな。
・・・そういう問題じゃないぞ。
「○○(まるまる)妻なのか〇〇(ゼロゼロ)妻なのかVS残念な夫なのか夫の残念な気持ちなのか。」とかね。
・・・マジでVSするのか。
選べないんだよ。灰色の脳細胞が劣化して選択力も決断力も低下してんだよ。えっえっえ。
・・・泣くなよ。
とにかく・・・時間をください。
・・・まあ、いいか。
で、『残念な夫。・第1回』(フジテレビ20150114PM10~)脚本・山崎宇子、演出・西坂瑞城を見た。表面上は・・・専業主婦ドラマ対決なんだよな。で、こちらは・・・共働き主婦から見れば何贅沢言ってんだと言われかねない乳幼児を抱えた専業主婦の話と言えないこともないのである。おい・・・まぜるなよ。
で、『○○妻・第1回』(日本テレビ20150114PM10~)脚本・遊川和彦、演出・猪股隆一を見た。たが、こちらは子供のいない専業主婦ではなく・・・出産以外の主婦業務を営む高級家政婦の話である。つまり・・・売春妻なのである。いや・・・妊娠の可能性あるから・・・肉体交渉はないかもしれない。その場合は「自慰夫」だ。
まぜるのか。
もう・・・頭の中でまざってしまいました。
つまり・・・ひかり(柴咲コウ)は久保田正純(東山紀之)の住み込みの女中さんなので・・・単に妻風なのである。肉体関係がなければ「内縁の妻」でもないのだ。それが作者の理想なら・・・ドラえもん妻と言っても良い。なにしろ・・・困った時は必ず助けてくれるのだ。
だから・・・クボタ家に比べれば・・・榛野陽一(玉木宏)が大人になれないダメ夫で・・・榛野知里がちょっぴり甘えん坊のダメ妻でも・・・まともな夫婦のハルノ家なのである。もちろん・・・男女雇用機会均等法にのっとった理想の共稼ぎ夫婦なら・・・夫が育児はもちろん家事を分担するのは当然と言える。
もちろん・・・陽一はまだ・・・自立していない大人なので・・・子供に対して無関心すぎると言う視点はある。
だが「俺様」にそんなこといってもムダだと言う気がする。
もちろん・・・バスケットボールのファンであるという趣味は所詮、趣味である。
バスケットボールのスタープレーヤーと同じ待遇を家庭内に求めるのは馬鹿げているのだ。
しかし・・・子供に「大人になれ」というのは無理なのである。
じっくり・・・時間をかけて仕立てていかないとねえ。
別に迷う事はないです
僕に決めた方が絶対いいと思う
子供好きだし
夜遊びしないし
「妻が出産後の育児ノイローゼで夫が無関心・・・夫婦仲が冷え込み、離婚に至るケースも珍しくないという現代。子育てにあって・・・夫や妻であることを越えて人間らしくあるとはどういうことなのか。一度じっくりと話し合ってみることが大切だと私は思う」
○○妻ひかりの雇用者である正純がメインキャスターを務めるニュース番組「ニュースライフ」を見ればいいのに・・・陽一は暇があれば・・・「NBA」の「スポーツ中継」に熱中する。
自分では高級な趣味だと思っているが・・・単なる自堕落である。バスケットボールチームをサポートする前に自分の妻をサポートしろよという話である。
しかし・・・一家の夫である前に素晴らしい社会人であることを条件付けられたらしい陽一は「大切な家庭行事」よりも「顧客に対するフレントドリーな時間外サービス」や「見ず知らずのお年寄りへの奉仕活動」を楽しく感じるダメ人間なのである。
それが「ダメ」だと感じないあなたもダメ人間の可能性があります。
そんなダメじゃない人間ばかりだと社会が殺伐としてこないか。
社会なんて基本的に殺伐としてんだよ。気をつけろっ。
陽一の両親は未登場だが・・・知里の父親・牧田仁輔(石倉三郎)は登場する。立派な漁師らしい・・・頼りない娘の夫を明らかに案じているのだった。
実家近くで出産した知里の出産に一応、立ち会った陽一だったが・・・出産という修羅場に耐えきれず失神するという不甲斐なさである。
そういう繊細な人間は・・・我が子といえども・・・排泄物という不衛生なものに対する嫌悪感から逃れることができないのだった。
まあ・・・ウンチまみれになっても平気だというのも困るけどな。
しかし・・・掌で吐瀉物を受けとめたり・・・信じられないほど便のつまった便器を開通させたりするのはある意味「男の仕事」である。
だが・・・母親の排泄物を洗濯し、汚れた布団を干す人間に美しい詩が書けるのか・・・それは何をもって美しいと感じるかという話だ。
一方で・・・すでに子育てが一段落したホソイ家。
住宅会社「ルフタホーム」で陽一の上司である細井茂(岸谷五朗)は先輩として陽一にアドバイスするが・・・子供グッズの店「キュリアス」でパートとして働いている妻の美和子(大塚寧々)や一人娘の高校生・美香(生田絵梨花)からは空気として扱われている。
美和子は美香と友達母娘のつもりであるが・・・美香からはそろそろ妖しい空気が立ち始めているらしい。
乳腺炎を発症し・・・交差点で身動きできなくなる知里を美和子は救助する。
悪気はないのだが・・・緊急連絡をスルーする陽一だった。
知里は・・・笑顔で離婚届を準備するのだった。
ピアスはとても素敵
外は白い雪
バスタブに敷きつめた
赤いバラの花
「おじいちゃん・・・このお線香いい香り」
お線香の会社がスポンサーのニュース番組って大丈夫なのかと番組プロデューサーの板垣(城田優)は危機感を感じつつ、正純に相談を持ちかける。
ひかりに出会ってからの六年間で・・・貧乏なジャーナリストからメインキャスターにまで登りつめた正純だが・・・実は危ういフリーランスである。
そんな正純を影からコントロールしているのも・・・ひかりなのだった。
ひかりの的確なアドバイスが正純を成功に導いているのである。
なにしろ・・・ひかりは・・・出演を渋る文豪を尾行、盗撮して・・・脅迫までやってのけるのだ。
「お前は忍者か」と叫ぶ正純だった。
正純の両親は・・・作太郎(平泉成)と仁美(岩本多代)の夫婦。
家族の前で「俺は女運がない」と罵る作太郎は・・・脚本家の大好きなダメな父親である・・・投資に失敗して自暴自棄になった挙句に脳梗塞で入院。意識不明の重篤な状況である。
仁美を引きとることになった長女の美登利(渡辺真起子)は小学校お受験中を控える成美(平澤宏々路)と中学校受験に失敗した大輝(浦上晟周)を抱え迷惑顔。
続いて引きとった次女の実結(奥貫薫)は不安定な性格で宗教がらみのマルチ商法を母親に手伝わせる外道である。
ひかりは土下座して・・・「ウチで・・・お母さまの世話をさせてください」と嘆願するのだった。
夢にまで見たマイホーム
エプロン姿のおねだりワイフ
趣味のスペースを削られ、教育資金積み立てのためのお小遣い制度導入に抗って家出した陽一は小学生なみの感覚で町内を一周して帰宅。
義父の置き土産である・・・出産ビデオを一人見る知里と・・・生みの苦しみに・・・心を打たれ改心する。
しかし・・・娘のウンチの世話はどうしてもできないのだった。
知里はそんな夫を残念に思う。
日なたぼっこはバルコニー
悪魔のプレゼント
一方で・・・非のうちどころのない妻には重大な秘密があった。
正純の取り出したのは婚姻届。
正純とひかりは未婚だったのである。
ひかりは三年ごとの契約更新を求める。
「ずっと一緒にいたいんだ」
「あなたには変わらずにいてほしいのです」
「じゃ、結婚しよう」
「お断りします」
「じゃ・・・出ていけ・・・」
出て行くひかりだった。
ひかりを待ち受ける謎の女・千春(黒木瞳)・・・。
知ったことではないが・・・もちろん・・・ひかりには想像を絶する過去があるんですね。
ビビリバブーノ
バビレバブルー
ぶたはぶた だから
ぶた語が わかる
一方・・・「出産後の妻と喧嘩しても・・・勝ち目はないですよ」と陽一にアドバイスをする謎の男(温水洋一)・・・。
謎の女と謎の男が夫婦である確率は・・・異次元境界線的に低いと言える。
どういう結論なんだよ。
とにかく・・・たくさんのたくさんの家族から目が離せない水曜十時なのです。
関連するキッドのブログ→きょうは会社休みます。
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