父はマッサン母はエリー私は15歳!(優希美青)とにかくぶっとばす!(黒島結菜)
さて・・・物語の方は鴨啼く鱶も啼く淡々と進行していくだけのドラマだが・・・。
それは面白くないんじゃ・・・。
まあ・・・そういうタイプの脚本家なんだよな。
そもそも日本語の不自由な人がヒロインという無理のある話なのである。
それはそれとして・・・キャスティングはそそるよね。
序盤のマッサンの妹が早見あかり、社主の決めた許嫁が相武紗季だ。
理容師の妻が酒井若菜である。なんでモー子が温水洋一の妻なんだ。
そして・・・現在のエマ(優希美青)は25歳になるとかしこさん(木南晴夏)になるという・・・。
つまらないのにチェックしないではいられないという・・・。
このキャストに対抗できるのは「ひかりTV」の「24時間女優 -待つ女-」のゲスト女優くらいじゃないのか。
なんじゃそりゃ・・・。
第一回・夏帆、第二回・波瑠、第三回・北乃きい、第四回・逢沢りな、第五回・夏菜、第六回・有村架純、第七回・橋本奈々未、第八回・橋本愛・・・。
そそるなっ!
まあ・・・内容はそこそこなんだけどね。
で、『マッサン・第1回~』(NHK総合20140929AM8~)脚本・羽原大介、演出・尾崎裕和(他)を見た。造り酒屋の早苗(泉ピン子)の息子のマッサン(玉山鉄二)は「ウイスキーが作りたい」と英国に留学し、スコットランドでエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)と結婚し帰国。とあるウイスキーをモデルにした実話風でとにかくウイスキーを作りまくるのだった。エリーが不妊だったために養女エマを迎えて家庭を営むマッサン。しかし、太平洋戦争が勃発、マッサンは戦時需要の高まったウイスキーの増産に励むのだった。大日本帝国万歳である。しかし・・・米英が敵国となった今、英国女性を妻とするマッサンは非国民寸前なのである。
まあ・・・今なら、イスラム教徒の日本人妻がシリア在住だったりしたら大変だなという話である。
あるいは半島在住の日本人妻とか、大陸在住の日本人妻とか・・・。
時代は国際化の時代じゃないか。
国家あっての国際だけどな。
地球連邦が成立してもスペースコロニーと戦争するしな。
母親が英国人女性であるために・・・女学校で迫害されるエマだった。
母親がユダヤ人でドイツならアウシュビッツに・・・。
もう・・・やめとけ。
子供の立場で言うと国際結婚なんて親の勝手だよな。
しかし、四年辛抱すれば立場逆転するんだぜ。
とにかく・・・そんなこんなで心労するエマお嬢様の元に・・・夫が戦死した女(堀内敬子)の娘・デコこと中村秀子(黒島結菜)が現れる。ウイスキー工場の女工でエマとはたちまち仲良くなるのだった。
さすがは生徒会長である。
ちなみに担任教師の父・森野熊虎(風間杜夫)も転生しています。
デコはエマが「鬼畜(米英)の娘」と後ろ指を指されていることを知ると・・・。
「そんな奴はぶっとばす」と宣言するのだった。
「暴力は・・・だめよ」とエマが宥めると・・・。
「やるときはやらないと・・・自分の身は守れねえ」なのである。
さすがは生徒会長である。
非国民に石を投げる愚民どもを生徒会長が皆殺し・・・そういう展開はないことだけは断言しておきたい。
「何故、人を殺してはいけないのか」という設問には杉下右京も及第点をもらえないのだった。
今週は堂本兄弟と橋本愛がトマト鍋を作ったり、嵐と二階堂ふみがトランポリンしたりいろいろ楽しかったなあ。「花嫁のれん」には悪夢ちゃんも出ていたな。
まあ・・・その程度には朝ドラマも楽しいということなんだな。
ここで今季・・・2015年冬ドラマのレビューについて雑感を述べておきたい。
(水)の谷間は別として・・・実は傾向があるわけである。
(月)は高等遊民と国民の下僕たる公務員という不思議な組み合わせで綴られているが実はオーソドックスな恋愛物語である。
(火)はいろいろと盛り込みすぎて座礁しかかっているが医師と看護婦の恋愛物語と言えないこともない。
(木)は男尊女卑というこの世の常態を皮肉っているものの結局は男たちと女たちの恋愛物語なのである。
(金)は明らかに恋愛物語である。
(土)は女子高校生と車椅子の怪人の恋愛物語なのだ。
(日)は幕末の女と志士達の恋愛物語である。
つまり・・・すべてラブロマンスなんだな。
これに加えて・・・様々な「意識革命」が絡められている。
恋愛が男と女のラブゲームである以上、それは世界観戦争の一種である。
(月)は専業主婦の存在しない世界で・・・無職の男が恋をする話である。(火)は失敗しているが新時代の職場恋愛。(木)は男と女が自由と平等を求めてどこで妥協するべきかを歌っている。ちなみに・・・(水)は結婚と恋愛の関係についてVSしていたりするのである。(金)は未来永劫変わらない欲望というものについて突き詰める気満々だ。(土)は分かち合うべきか奪うべきかというピュアな男女関係を探っている。(日)は結果が見えている恋愛をどう楽しむかという話である。
どうしたんだ・・・みんな・・・やはり・・・恋愛を避けては通れないのか。
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コメント
キッドさま、こんにちは。
>とにかく・・・そんなこんなで心労するエマお嬢様の元に・・・夫が戦死した女(堀内敬子)の娘・デコこと中村秀子(黒島結菜)が現れる。
超ステキなダイジェストです(笑)。
生徒会長2014の存在感は「ハンパネー」と思いました。私は実は、「床屋の娘」として登場するものだとばかり思っていましたが、床屋の娘は消息不明ですね。
しかし戦時下でもなぜそんなに洋酒が好まれたのか。まぁドイツもイタリアも「洋」だから必ずしも敵性ではないということでしょうか。ならキャラメルもドイツ語で行くべきだとか、字幕付きで見てなければ「軍粮精」なんて聞き取れないしーとか思いました。
そして実は『花嫁のれん4』(老舗旅館とはいうものの常勤?仲居さんのレベルはあまり高くない)までもキッドさんの掌の上とは……。最終回はきっと新幹線開通なんだろうなぁ(~_~;。
投稿: 幻灯機 | 2015年2月19日 (木) 06時38分
✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪
生徒会長2014のファンキーでじゃりんこチエな髪型に
圧倒されました~。
朝ドラヒロイン体質のマッサンが
女なら許されることを男にされると
なんだかな~と思う人が多いという実例として
重く受け止めたい今日この頃です。
ま・・・ある意味、昔の男はこんなもんだった・・・
とも言えますが・・・。
ウイスキーに限らず
アルコール度数の問題もあるでしょうねえ。
携帯にも便利ですし。
軍隊内では物々交換もあったそうですから
ウイスキーを持っていると
燃料弾薬との交換に有利だったりしたかもしれません。
まあ・・・政府高官にはウイスキー党は
いたでしょうしねえ・・・。
そもそも・・・言葉の言い換えなんてことを言い出すのは
教養のない人たちなんですよね。
そして世の中はいつでも
教養のない人たちが多数派なんですな。
花嫁のれんの枠は何が飛び出すのかわからないので
巡回チェック対象になってます。
しかし、幻灯機様のようにタレコミしていただけると
助かります。
機械的チョイスには限界がありますから~。
投稿: キッド | 2015年2月19日 (木) 20時10分