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2015年2月 6日 (金)

生々しい夜を越えて(二階堂ふみ)尖ったオブジェの彼方に(高畑充希)

世界観戦争の戦いは孤立無援である。

それは個人と全世界の戦いだからである。

平和を信じることができる人は幸福だ。

幸福な人はたやすく降伏するのである。

命が大切だと言われれば降伏する。

自由が大切だと言われれば降伏する。

平等が大切だと言われれば降伏する。

愛が大切だと言われれば降伏する。

降伏し続けた人間が自分の世界観に気がつく時。

世界は恐怖する場合が多い。

で、『問題のあるレストラン・第4回』(フジテレビ20150205PM10~)脚本・坂元裕二、演出・加藤裕将を見た。世界観戦争において情報の果たす役割は大きい。個人精神と世界精神の情報の激突こそが宇宙の真の姿だからである。個人精神は常に世界精神の汚染にさらされる。愛の情報を注がれた精神は個々の認識力によって精神を愛の情報で汚染され時には愛の情報によって支配されてしまう。情報伝達という戦闘行為によって個人精神は常に危機に瀕するのである。共通認識という大量破壊情報伝達は時に個人精神を完全に破壊する。世界精神による支配から脱するために個人精神は情報を遮断したり情報を発信したりする。しかし・・・結局は圧倒的な世界精神に壊滅的打撃を受けるのが一般的だ。

アイドル戦国時代においてりんちゃんこと丸山夏鈴は実に個性的な存在だ。なにしろ、悪性の脳腫瘍摘出手術を7回受けているのである。現在は転移した肺がんも患っている。りんちゃんは語る。「私は泣かない。泣いてなんかいない。心がおれたって前を向く。成功の反対は失敗じゃない・・・何もやらないであきらめること」・・・りんちゃんのデビュー曲は「Eternal Summer」だ。この曲を聞いて・・・神様、もっといい曲はなかったのですかと思うのは悪魔だからである。なにしろ・・・熱唱したら呼吸困難になるアイドルなんだから。こうして世界観戦争は果てしなく続いて行くのです。

東大出身の秀才・ゼネラルプロデューサー新田結実(二階堂ふみ)は再就職のために面接を受けている。

学歴社会である以上、絶対のカードを持っている東大ちゃんだが・・・異常な男尊女卑社会において女性であるという不利なカードも併せ持つのだった。

この世界がそこまで男尊女卑かどうか・・・それは個々の世界観の相違ということである。

「卵子っていうのはどんどん老化してくんだよね。あなたも早く結婚しないと赤ちゃんできなくなっちゃうよ。少子高齢化の解消のためにもどんどん産まないと卵子が腐っちゃう前に」

いきなり・・・面接官が暴言で責め立て言葉を失う東大ちゃん。

「なんていうクライアントもいるからね。フレキシブルに対応しないと営業は務まりませんよ」

リクルートスーツに身を包む現役女子大生に囲まれ萎縮する東大ちゃん。

ふと目にした幼子たちの集団が・・・東大ちゃんの古い記憶を蘇生させる。

色とりどりのお遊戯のための装飾品。

「好きな色を選んでね」

幼稚園教諭は言うが・・・残されているのはグリーン。

緑は東大ちゃんを苦しめる色。

ちなみに・・・東大ちゃんがこの色から連想するのはアニメ「美少女戦士セーラームーン」の登場キャラクターの一人・セーラージュピターである。そのイメージ・カラーがグリーンなのである。そもそも・・・戦隊ものにおいてグリーンはイエローと並ぶ脇役色である。もちろん・・・全員がピンクというべき特殊な「セーラームーン」の世界ではそのままこの図式が当てはまるわけではない。しかし、セーラージュピターの男勝りの性格設定、惚れやすくもてない役回りは幼女たちの心をそれほど奪わないわけである。ちなみに実写版では安座間美優が演じている。主役のセーラームーン(沢井美優)やセーラーヴィーナス(小松彩夏)もいるが・・・男子ヒーロー色のレッドであるセーラーマーズ(北川景子)が一番の売れっ子スターになっているところが興味深い。

理想と現実のギャップに疲れた東大ちゃんは・・・反逆のレストラン・・・ビストロフーにたどり着く。

一度目の開店を失敗したメンバーたちは・・・シェフ・雨木千佳(松岡茉優)を獲得し再スタートのための準備に入っていた。

三千院鏡子(臼田あさ美)の作った豚の甘辛ソテーを「くそっす」と決めつける天才シェフだった。

田中たま子(真木よう子)はとりなそうとするが・・・。

「くそ店員がくそ食材をくそ調理してくそ飯出すくそ店っす」

「せめてファッキンって言いなさいよ」とお茶の間を気遣うハイジ(安田顕)だった。

「ファッキンなんてくそっす」

「理不尽だわ」

「ありとあらゆるものを殺して食っちまうのが理不尽なことっす」

「・・・」

出戻って来た東大ちゃんを生温かく迎えるメンバーたちだった。

「喪服ちゃん・・・おかえり・・・」

「ただいま・・・」

ここでお茶の間はたま子が寒がりだったということを知らされる。

じゃ・・・なんで・・・真冬に青空レストランなんてやる気になったんだよ。

一方・・・いかにも暖房の効いたビストロ「シンフォニック表参道」・・・。

原宿ファッション界のリーダーらしい伊達和美(銀粉蝶)も店内にいる。

勝者としての女性の登場である。先週まで妖怪年食いの餌食になっていたのだが・・・それは別人だ。

伊達は料理に満足してシェフに会いたいと告げるが・・・傲慢なシェフ・門司(東出昌大)は無視する。

ウエイトレス・川奈藍里(高畑充希)は「シェフは今、手が離せず・・・」とフォローする。

伊達はジャガイモとキャベツと厚切りベーコンのポトフを食してつぶやく。

「分かる人に分かればいい・・・客に媚びない料理よね。でも注文をつけるとすればもう少し・・・あったかいといいわね」

その言葉を藍里から伝えられ・・・顔色を変える門司だった。

「俺のスープはあったかいんだから~じゃないと・・・」

一方、再開店の特訓中のビストロフーでは千佳が悪口雑言でメンバーを叱咤激励するのだった。

義務教育を完全スルーの天才シェフと東大ちゃんは激しくバトルする。

「口の裏側やけどするがいい」

「目に蜜柑汁入れ」

「割り箸毎回変な風に折れるがいい」

「タッチパネルの反応一生鈍くなれ」

恐ろしい呪いである。

しかし・・・たま子のリーダーシップはCups(カップス・・・流行中のカップと机と手拍子を組みあわせたパフォーマンス)のリズムにのって女たちをまとめ上げるのだった。

かわいいよ、リーダー、かわいいよ。

かわいいよ、東大ちゃん、かわいいよ。

でかいよ、ハイジ、でかいよである。

ソムリエ・烏森奈々美(YOU)も忍びよるのだった。

準備が整いたま子は再オープンの景気づけに色違いのスカーフを用意する。

残されたのはレッドとグリーン。

残ったのはたま子と東大ちゃん。

東大ちゃんは・・・緑を選ぶのだった。

しかし・・・翌日からは雨天続きである。

ついには雪も降りだす。

集客のためのホームページが・・・創世記である。

ホームページを見下した東大ちゃんはビラ配りを命じられるのだった。

誰もがみることのできるサイトは誰もみないサイトだから。

しかし・・・それは新たなる世界観戦争の導火線となってしまう。

異常な男尊女卑社会を否定する女と・・・。

肯定する女が出会うからである。

まともな男が一人もいない世界を異常と感じる人は多いだろう。

しかし、それはまともな男を知っているからなのか・・・それともまともじゃないことをまともであると受け入れているからなのか。

そういう世界観戦争をお茶の間に問いかけるのだった。

質問は先制攻撃なのである。

ピンクの藍里はブラックの東大ちゃんに問いかける。

「何してるの」

逃走する東大ちゃん。逃走は拒絶的闘争である。

「何で逃げるの」

追跡するピンク。狙った獲物は逃がさないのだ。ピンクは異常な愛の勧誘員なのである。

カフェに逃げ込んだブラックを・・・ピンクは捕獲するのだった。

「今夜売れないイケメン俳優たちと飲み会があるの・・・」

「行きません」

「恋をした方がいいよ」

「あなたは恋をしているつもりでただ遊ばれてるだけじゃないんですか」

「男の子と寝るのが遊ばれてるとか・・・狂ってる」

ブラックはピンクの挑発に応じるのだった。

なにしろ・・・処女なのだ。

カラオケ・ルームのブラックはイケメンに迫られて我を忘れる。

なにしろ・・・未経験なのだ。

その頃・・・ブラックの投げ捨てたチラシを拾った伊達がビストロフーに来店する。

たま子は精一杯にもてなす。

「料理を讃える言葉はおいしいだけじゃなくて・・・もう一つあるのよね」

「・・・」

「あったかい・・・」

「ありがとうございます」

微笑み合う成功した女と挑戦する女。

伊達は友人の誕生会の会食をビストロ「シンフォニック表参道」からビストロ「fou」にチェンジするのだった。

たま子に差し込む希望の光・・・。

しかし・・・その頃・・・ピンクとブラックは火薬庫に火を放っていた。

ピンクは汚染されることを拒絶するブラックを凌辱するための罠を仕掛けている。

ジブリの森美術館で巨神兵のオブジェに殴り飛ばした男。

六本木でクモのオブジェに突き飛ばした男。

ピンクの頭に残る傷痕を・・・プラックにも分け与えたいのである。

ブラックをその気にさせた男は別の女を持ちかえった。

取り残されたブラックは酔い潰れる。

ピンクはブラックを・・・実は悪魔くんである星野大智(菅田将暉)に委ねるのだった。

ピンクには門司がいるのである。

しかし・・・門司は今・・・伊達を暖めるためのレシピの開発に没頭しているのである。

そして・・・ピンクに一方的に迫りはじめる同僚の池辺(川口覚)・・・。

ピンクが振りまくお愛想は・・・異常な男たちを勘違いさせるのだった。

しかし・・・優しげな池辺の態度は・・・いつしか虐げられることに慣れたピンクには鼻につくのだった。

朝までカラオケルームで寝入ってしまったブラックは悪魔くんの歌声で目覚める。

ブラックは悪魔くんの存在に・・・温もりを感じるのである。

逃れても逃れてもこの世界には男と女しかいないからである。

遅刻した悪魔くんが同僚から手荒な指導を受けるのを目撃したブラックは恋の罠に落ちるのだった。

窓際痴漢・西脇(田山涼成)とお尻を触らずにはいられない土田(吹越満)のセクハラを放任しながら・・・伊達のキャンセルを伝えるピンク。

肉の仕入れ先から情報を得た土田はビストロフーに圧力を加えるのだった。

肉の仕入れを断られたたま子は困惑する。

父親への愛と憎しみのカオスの中で鍛え上げられた千佳は・・・たちまち真相を見抜くのだった。

「嫌がらせなんて卑怯でしょう」とクレームをつけるたま子。

しかし、門司は・・・「食材の仕入れから勝負は始ってんだよ・・・俺は獲られた客は必ず取り返す男だ」と嘯く。

「魔空間に落ちればいい」と呪う千佳。

「帰らないとおっぱい触っちゃうよ」と窓際痴漢のノリノリの下衆っぷり披露である。

仕方なく退散するたま子と千佳だった。

「じゃ・・・俺、娘の発表会に行くから・・・」

恐ろしいことに土田は女子の父親なのだった。

それが・・・おかしな世界観というものなのだった。

肉を失ったたま子に千佳は食材を指定する。

「あんこうだ」

「季節的にね」

「東京にはないよ」

寒がりのたま子はブリザードの吹き荒れる北の港に派遣されるのだった。

ブラックは悪魔くんの運転する営業車で面接会場に向かう。

「高校どこっすか」

「普通の県立高校です」

「卒業したんすか」

「え・・・はい」

「すげ・・・頭いいんすね・・・」

ブラックはどんどん・・・深みにはまっていくのだった。

ブラックの纏った鎧は溶けて流れ出す。

「大学では全国展開する飲食チェーンのマーケティングに関して研究を重ねてきました。五千件以上の立地条件の データを集めることで比較検討を行い」

「転職前の会社ではどのような実績を」

「実績は・・・ありません」

「東大卒なのに」

「ノウハウとコネを手に入れたら退社して起業しようと思ってたんです。でも実際入ったらノウハウどころか頭でっかちの使えない勉強バカだったと気付きました」

「なるほど」

「私は緑なのです幼稚園のときにセーラームーンっていうアニメがありました園庭でよくそのごっこをしてたんですけどみんなはだいたいセーラームーンとかセーラーマーキュリーを選んで私はいつも最後まで残ったセーラージュピターで。セーラージュピターのイメージは緑でした色には順番があったんです女の子が赤とかピンクとか色分けされたものを分けるとき私はいつも緑を選ぶ係でした選ぶっていうか選んだふりで緑を取るんです素直に赤とかピンクを選べる人が不思議でしたあなた人生何回目って思いました私まだ1回目だから赤が欲しいって言えないアニメのセーラームーンは敵と戦ってたけど女の子たちのごっこのセーラームーンはセーラームーン同士で戦うんです大人になってそれを別の言葉で 知りました女の敵は女だよって私は 初めからそこで負けていたから他の子がファッションとか恋とか選ぶとき私は勉強を 選びました好きじゃなかったけど残ってたから勉強を選びました大学に受かって友達とか家族とかみんな褒めてくれましただけどそこにはいつも女の子なのに変わってるよねっていうニュアンスが付け加えられてました会社に入ってやりたいことを頑張ろうと思ってたらテプラ(ラベルプリンター)の研修があってどうしてか女子だけがテプラの研修があったんですけど同期の子が言いました男は勝てば女に愛されるけど女は勝ったら男に愛されなくなる女は勝ち負けとか放棄して男に選ばれて初めて勝利するんだあれ?じゃあ 私 一生勝てないじゃんって思いましただって緑だもんって思いました赤も ピンクも 緑も全部黒ければいいのに黒いセーラームーンがいたらよかったのにってそれで 私そういう自分をたぶん見たくなくていろんなものを人を見下したり見上げたりしていたんですけど最近レストランのバイトを 始めて」

その後・・・ブラックが何を語ったかは伏されるが・・・何故か・・・一次面接を突破するのだった。

おそらく・・・面接官が変人だったのだろう。

今季は一週間に二人も東大女子がいるんだぜ。

それが世界観戦争というものだからな。世界観がかぶりやすいのがか。

意外な成功にのぼせたブラックを待ちかまえる悪魔くん。

「え・・・どうして」

「なんとなく気になって・・・どうだったの」

「明日の最終面接に残りました」

「やったね」

ずっとそばにいる悪魔くんにブラックの心は染まっていくのだった。

もはや簡単な魔法で心を奪われるブラック。

「すごい」

「まあ・・・他にはなんにもできないけどね」

「私もなにもできないです」

「可愛い子は何もできなくてもいい゛ゃないですか」

「私・・・可愛くないし」

「何言ってんですか・・・すごく可愛いですよ」

「え・・・」

キスしようとする悪魔くんから逃れるブラック。

なにしろ・・・乙女である。

「俺じゃ・・・無理ですか・・・いい感じかなって思ったんですけど」

「いえ・・・びっくりしちゃって・・・」

その時・・・悪魔くんの端末に着信がある。

《発信者りお コメント洗濯ものだしっぱなしだったよ》

女子・・・同棲している女子がいる・・・ラブラブな恋人がいる。

一瞬で悟ったブラック。

しかし・・・悪魔くんはブラックを女の敵に仕立て上げるのだった。

「今の・・・いや・・・ちょっと・・・いや・・・待って・・・ちょっと・・・いや・・・あ」

とにかく・・・初体験を終えたブラックだった。

そして・・・すっかり恋人気どりのブラックなのである。

しかし・・・女の敵の女の敵の女から着信は続く。

面接の時間が迫っていた。

目覚めた悪魔くんはさりげなく切りだす。

「ちょっと・・・お願いがあるんだけど・・・」

借金を申し込む悪魔くん。簡単に応じるブラックだった。

「あの・・・私・・・すごくいいこと思いついたんだけど」

将来設計かっ。

「ごめん。今時間ないんだよね・・・お金絶対すぐ返すから・・・またすぐ連絡するから」

お金帰ってこないぞ。すぐに連絡こないぞ。来たとしても借金の申し込みだぞ。

叫ぶ心あるお茶の間の皆さん。

しかし・・・ブラックからレッドに変身する東大ちゃん・・・。

出血大サービスかっ。

「えっ」とレッドの変貌に驚く三千院。

「その急激にテンション上がるとこ気持ち悪いです」と冷静な千佳。

「着替えて手伝います」

「あら・・・珍しいわね」

「いよいよ・・・会社作る方向で考えようかなって・・・パートナーが見つかったんで」

うっひゃああああっと絶叫する一部お茶の間。

決戦の金曜日である。

土田はピンクを偵察のために敵地潜入させるのだった。

伊達が友人たちとともにやってくる。

たま子の待ちかねたお客様たち・・・。

シェフのお任せコース

あん肝のテリーヌ

皮のマリネ

煮こごりのジュレ寄せ

胃袋のトマトスープ

ベーコン巻きソテーオレンジソースがけ

ブイヤベース

ハイジのスイーツ バースデイケーキ

千佳は無慈悲にあんこうを捌いた。

順調にもてなされる伊達様ご一行・・・。

しかし・・・乱入したピンクはレッドに仕掛けた罠を仕上げるのだった。

「大丈夫ですか」

「何がですか」

「大丈夫ならいいんだけど・・・ちょっと心配で」

「何の話ですか」

「男に期待してもって話」

「・・・」

「でも私のこと嫌いな人にアドバイスしてもしょうがないか」

「私別にあなたがピンクだから嫌ってるんじゃないんですバカなふりしてるから嫌いなんです女はバカなふりをするのがベストっていうの実践してるから嫌いなんです信じてもないくせに得意料理は肉じゃがですって言わなきゃいけない宗教に入ってるから嫌いなんです浮気はバレなきゃいいって言わなきゃいけない宗教に入ってるから嫌いなんです彼氏に殴られても私の方が悪いって思う宗教に入ってるから嫌いなんです」

「あなただってこっちに来たいんでしょう・・・負けを認めればいいじゃない・・・こっちは男に力ずくで押さえ付けられたら・・・何もできないんだから」

「・・・」

レッドはカットされたケーキを託された。

大惨事の予感に息を飲むお茶の間。

「あいつ・・・一緒に住んでる子いるよ・・・その子にすごい借金してるし・・・付き合う前にしちゃったら付き合えないよ・・・あなた・・・それって遊ばれてんじゃん」

「シュープリーム・サンダー」

ピンクの顔面に炸裂する稲妻パワーだった。

そのまま・・・木星を守護にもつ保護の戦士は持って生まれたこの力で取っ組み合い・・・誕生パーティーは台無しになるのだった。

「あのお客さん二度と来ないね」とソムリエ。

「殺す」とシェフ。

「落ちついて」とパティシエ。

「出て行きます」と東大ちゃん。

耐えに耐えて来た世界観がすべてを破壊したのだった。

「出ていっちゃ駄目!・・・こんなんでほっぽり出して出ていっちゃ駄目!・・・頑張ろう!・・・もう一回頑張ろう!」

しかし・・・たま子の願いも虚しく東大ちゃんは出て行くのだった。

二週連続退場である。

二十年以上も火の用心していたのにマッチ一本で全焼だからな。

一方、顔を洗ったピンク。痛々しい偽物のピンクの正体が明らかとなる。

「孫に衣装買ってきてって言われてね」

恐ろしいことに窓際痴漢は女子の祖父なのだった。

「ああ・・・セーラームーン・・・新作公開したんですよね・・・ももクロが主題歌歌ってますね」

「月にかわっておしおきよ!」

「それは主人公です・・・私はたいていセーラージュピターでした」

「それって何色?」

「緑です」

ジュピターVSジュピター・・・女の敵は女・・・そして人間の敵は人間なのだ。

ピンクにストーカーと化した池辺が近付く。

「温泉どこにする」

「え」

「私と池辺さんが温泉に行くんですか?」

「遠慮しなくていいから・・・僕たち付き合ってるわけだし」

みんな問題がある。

答えれば全面戦争なのである。

ここはワルツだな。

関連するキッドのブログ→第三話のレビュー

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コメント

またまたお邪魔します

毎日おつかれさまです
限界集落が飛び込んできて嬉しい驚きでした
シェフのいろんな魅力を楽しめて感謝しています^^

お胸をさわるぞ攻撃が一番衝撃的な今話でしたが…
(ひえー、と心底ぞっとしたのであります まだまだ修行が足りない私であります 笑)

しかしやはり一番の恐ろしさは、カットされた誕生日ケーキを運びつつある喪服ちゃんでした。
どうか何を言われても耐えてくれと、願いましたが、虚しくぶちまけられました。

バカなふりをしている女の敵が、大きなピンチに遭いつつありまたまたぞっとしていますが、これを契機に戦闘モードに切って入ってほしいです、これから彼女がどう変わっていくのかものすごく楽しみにしています

それにしてもまともな男性がまだ一人も出てきませんね。最後までこれで押し切るんでしょうか。それはそれで喧嘩上等です!

投稿: mi-mi | 2015年2月 8日 (日) 23時53分

aDayinOurLife~ mi-mi様、いらっしゃいませ~アタラシイナニカヲミツケルネェ

ねぎらいのお言葉ありがとうございます。

正月休みをはさんで二期連続谷間なし・・・。
ただし・・・(水)はまだ不安定な状態でございます。

(月)「デート」
(火)「まっしろ」
(水)「限界集落(株)」
(木)「問題レストラン」
(金)「SL」
(土)「カイダン」
(日)「花萌え」

・・・こういうラインナップ。

シェフ推しになってますな。

きっと来るべきものが来たのでございましょう。

このドラマにおける男性の描かれ方は
無難に申せばデフォルメされたもの・・・。
簡単に言えば局部限定的なありのままですな。

キッドはもっとひどい実例を知っています。
悪魔でございますので。

タフな方も
繊細な方も
本当は耐えがたきを耐えているんですよね。
愛があるなら
男尊女卑ぐらい我慢しろ攻撃に。

まあ・・・それも現実でございます。

女の敵は
それはそれで痛々しいものですからねえ。

東大ちゃんの爆発は
やりすぎと言う方も多いようですが
キッドは
やってよしと思っています。

女性の成功者なんて
女の敵に決まっているんですからねえ。

世界観戦争である以上犠牲はつきもの。
だから・・・ヒロインは許すんですよね。

もう一度がんばろうってねえ。

もっとしたたかにってねえ。

でも・・・逃げ出すしかない時もありますからねえ。

若いんだもの・・・。

とにかく・・・再現率をもう少し抑えたい今日この頃です。

投稿: キッド | 2015年2月 9日 (月) 02時38分

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