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2015年2月11日 (水)

ゴリ押しのゴリさんだからねゴリラじゃないんだからね(堀北真希)

25歳の看護師と75歳の患者が愛し合ったっていいじゃないか。

まあ・・・基本、財産目当てだけどな。

一万円でお尻を触らせてくれと言ったら殴られるかもしれないが百万円でお尻を触らせてくれと言ったら確実に「ちょっとだけよ」と言われると思う。

お金は大事だからな。

でもお嬢様は百万円でもノーと言えるぜ。

それは・・・お金に不自由してないからだろう。

まあ・・・そうか。

しかし・・・そういう問題を病院を舞台にして描かなくてもいいんじゃないかとは思うよね。

まあ・・・そうだな。

で、『まっしろ・第5回』(TBSテレビ20150210PM10~)脚本・井上由美子、演出・坪井敏雄を見た。もう五話なんだな。なんだなんだな。絶対、手遅れなんだな。なんだなんだな。しかし・・・まあ・・・言いたいことは分かるような気がしてきた。ヒロインは真面目で有能な看護師だけど結婚したいと思っているのに良縁に恵まれなくて不安を抱えているってことなんだな。なんだなんだな。だけど・・・ぶっこみすぎでわけがわからないことになっているんだな。なんだなんだな。セレブ病院って設定が邪魔なんだな。なんだなんだな。

近未来の日本・・・自由診療制度が前提となった医療界では病院格差が生じていた。東王病院は高額医療費を負担できる各界のセレブのための病院として金に糸目をつけない医療と看護が実施されている。

この大前提を次から次へと突き崩すエヒソードの連続なのである。

看護師長(木村多江)は有能で抜群の看護力と管理能力を持つのが前提であり・・・そうでなければ東王病院の看護師長にはなれないはずである。なぜならば・・・普通の看護師長の十倍くらいの給与をもらっているからだ。

そんな・・・看護師長に何故か叛旗を翻すさくら(MEGUMI)も東王病院に採用される以上、心身ともに優秀でなければならない。

しかし・・・どうやら・・・さくらは精神を病んでいるのだった。

その言動の不安定さは・・・優秀な看護師ならば不審に思うのが当然である。

ニャース明日香(菜々緒)やママさんナースとし恵(西尾まり)がさくらに追従するのは・・・あまりにも底辺な感じが漂うのだった。

さらに・・・階級社会では容姿も重要である。男性患者が容姿に恵まれない人好きの変態でない場合は容姿に恵まれない女性看護師は配置されないだろう。逆に容姿に恵まれた女性に敵意を持つ女性患者のための枠と考えるべきだろう。

当然のことながら高級娼婦である看護師が配属されているくらいで構わないのだ。

もちろん・・・ギャラは看護師長の十倍の他に特別手当がつくのだった。

ニャース明日香はそういうジャンルでいいじゃないか。

そして・・・看護師長である以上、看護師長も高級娼婦スキルは持っていて特別料金の時価になるのだ。

そして・・・木綿子(高梨臨)は高級娼婦系候補生でいい。

「あなたもまだまだニャン」

「勉強しますニャン」

もう・・・深夜アニメだな。

さくらはオペナースの岩渕(水野美紀)を担ぎあげて看護師長の対抗馬にしようと暗躍するのだが・・・岩渕はとりあわない。そもそも・・・看護師長の座に興味のない女医にもなれたがあくまで看護師系なのである。

東王病院の管理センターのコンピューターはハッキングを受けていた。

登録されたお客様情報に不正アクセスがあり・・・情報の一部が書き換えられたが・・・超ハッカーは極秘裏にそれを成し遂げる。

静岡県在住の実業家の勝呂 (竜雷太)が緊急入院することになった。

都内を旅行中に負傷し、緊急手術を受けることになったのである。

高齢者看護の実績のある朱里(堀北真希)は先輩のさくらと共に勝呂の担当になるのだった。

「下の世話も頼みたいのだが・・・」

「それは別料金になります」と受け流す朱里。

しかし・・・さくらはナースステーションで「あのクソ爺」と口汚く罵る。

それを聞き咎めた看護師長は「お客様に対しての暴言は慎むように」と注意する。

一方で朱里の手際の良さを賞賛するのだった。

実は・・・ストレスから精神を病んでいるさくらはナースセンターから抗不安剤を盗みだし常用しているという異常者であり一種の薬物依存症患者なのである。

もちろん・・・薬を盗み医師の処方もなく濫用することは法に触れる行為である。

だから・・・さくらは犯罪看護師なのである。

患者の生命を預かる仕事だけに発見したら処理するべき対象だが・・・この脚本では基本的に身内に甘い感じを醸しだしています。

まず・・・朱里は・・・仲間を売ることにためらいを感じている場合ではなく・・・即刻通報しないと・・・頭のおかしな犯罪者に患者を晒しているんだから・・・。

とにかく・・・脚本のおかしさはここで明らかなんだな。なんだなんだな。

とにかく・・・そんなことで「お暇をとらされる」可能性が出て来た・・・朱里だった。

一方・・・不倫相手に「子供が大学を卒業したら妻とは離婚する」と言われ「その時、私は三十九歳なんですけど」と言い澱む木綿子。「俺が信じられないのか」と囁く男・・・。信じられるかっ。

木綿子はお気に入りの患者・大江様(眞島秀和)が看護師長を贔屓にするのが気になって仕方ないのだが・・・そもそも不倫をやめないと・・・なのである。

脚本は・・・そういう脈絡のなさをリアルと考えているらしい。

だが・・・それを描くためにはもっとスタイリッシュでないとねえ。

どうやら・・・心の闇を描きたいんだな・・・でも・・・全体的な作品の質がそれを妨げているんだなあ。

とにかく・・・勝呂様が「資産1000億円」で「高級クルーザー」も所有していると知り、幻想の地中海を彷徨う朱里。

年の差結婚でもいいか・・・と迷いだす。

そして・・・勝呂様は朱里にプロポーズするのだった。

反射的に指輪チェックをした朱里は「わ~い独身だ」と瞳をキラリと輝かせる。

ここ・・・ここはちょっと面白かった・・・。

しかし・・・勝呂様は資産家というのは真っ赤な偽り。

将棋が上手で凄腕のハッカーだったが・・・実は八百屋の耄碌爺だったのである。

妄想抜きだと金さえ出せば身分を問わない病院だったとしても・・・入院審査が甘すぎるだろう。

「惚け老人だったんだか」と菜々(志田未来)・・・。

「ううん・・・きっと淋しかったんだと思う・・・娘さん夫婦の弁当やの車も汚れていたし・・・きっと構ってもらえなくてしでかしたのね」

娘夫婦の村田弁当店が食中毒騒ぎを起こさないことを祈るしかない不潔さだった。

元彼・・・誠吾(細田善彦)の妊娠中の妻・麗(松山メアリ)が病気で絡んでくる気配だが・・・どう見ても庶民である。

誰もが救急車を呼べと思う事態の件を・・・ストーリーにしてくる辺り・・・脚本家、少し頭がおかしなことになっているのではないかと危惧するのだった。

ニャースと食事中に・・・緊急連絡を受ける佐藤センター長(石黒賢)・・・。

さくらから罪の告白を受けた岩渕は・・・「すべては看護師長の締め付けが悪い」というさくらの申し開きを何故か重く受け止め・・・看護師長に意見をすることになったらしい。

だから・・・まず警察に通報しろよ・・・それとも・・・病院警察が秘密裏に処理するのか。

薬物依存症ナースの発生は大問題だからな。

とにかく・・・看護師長に呼び出された「トイレでさくらが盗んだクスリを静脈注射しているのを目撃したけど黙秘している」朱里は・・・センター長、岩渕、さくらという顔ぶれに困惑するのである。

菜々は・・・なんとなく思いを寄せるドクター孝太郎(柳楽優弥)が「玉の輿狙いナースの朱里」に気があるのではないか・・・そして朱里もまんざらじゃないんじゃないかと悩む。そして菜々の身内には重病の患者がいるらしい。まさか・・・従業員特別枠の入院を狙っているのか。

しかし・・・孝太郎には実は「親への復讐」という青い情念の炎が燃えていたのである。

もう・・・なんのこっちゃなんだな。なんだなんだな。

プロデューサー・・・お前かっ。

関連するキッドのブログ→第四話のレビュー

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コメント

>このような描写で「理想の病院」のひとつの形を提示し、医療のプロとホスピタリティのプロを兼ねる看護師の姿を描きながら「本当の理想の病院」とは何かを追求するドラマにしてゆくとしている。
Wikipedia

本当の理想の病院を作るとこの軽になる…はイヤなんだな。なんだなんだな。

投稿: 幻灯機 | 2015年2月11日 (水) 08時45分

✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪

キッドの妄想によれば
「安堂ロイド」や「ATARU」のような
近未来ファンタジーがやりたいプロデューサーと
病院を舞台に
ヒロインと患者のしみじみとした人間関係が描きたい脚本家の意図が
激しくすれちがって
おかしなことになっているのです。

理想の形が180度くらい違うので
ある意味、直線なんだな。なんだなんだな。

投稿: キッド | 2015年2月11日 (水) 20時06分

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