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2015年3月18日 (水)

PEARL NURSE(堀北真希)ようこそ輝く時間へ(志田未来)忘れないでね(高梨臨)

真珠のナースかよっ。

思いきってユーミンを使うような切れ味が欲しかったよな。

主題歌もフワフワしていたからな。

「fighting -φ- girls/miwa」・・・何のインパクトもないからな。

先週のMステで「デート」から「問題のあるレストラン」という主題歌リレーがあってインパクトあったからな。

まあ・・・いろいろな意味で黙祷したいと考える。

すべてのナースは大江様のために。

主人公が最終回に死ぬのは王道だからな。

やはり・・・大江様が主人公だったんだな。

黙祷・・・なんだな。

で、『まっしろ・最終回(全10話)』(TBSテレビ20150317PM10~)脚本・井上由美子、演出・今井夏木を見た。生老病死は人間の「苦」の基本である。病院にはそのすべてがある。ナースが白衣の天使と仇名されるのは伊達ではないのである。看護婦と看護士の時代から看護師の時代に推移したのに・・・ナースにこだわったこのドラマ。男女同権の世界でも女性に特性があり、「お注射」してもらうなら・・・ナースがいいと思う人はまだ多いはずである。ま、ほぼ男性の主観だがな。なんだかよくわからないドラマだったが・・・きっと・・・病気の時くらいみんなに優しくしてもらいたいという誰かの欲望が成立させたドラマなのだろう。病院で冷たくされるほどつらいことはないからな。

優しくしてくれるなら・・・人間性は問わない・・・そういう主張はわかりました。

東王病院のすべてのナースは祈る。

末期がんを告知された大江様(眞島秀和)の帝都病院の仲野幸助 (宅麻伸)による手術の成功を・・・。

しかし、祈りも虚しく、仲野は手術を断念する。

手の施しようがなかったのである。

「何故・・・殺してくれなかったのだ」

「・・・」

「帰りたい・・・東王病院へ」

仲野は東王病院のセンター長(石黒賢)に電話するのだった。

「患者の希望だ」

「お断りします」

ナースセンターでは受け入れの是非について論争があった。

元看護師長(木村多江)と看護師長(水野美紀)は病院の決定を伝える。

「納得できません」と朱里(堀北真希)は主人公の意地を見せるのだった。

「お客様がお金持ちならどんな望みも叶えるのがこの病院の存在意義でしょう」

「よくいった」

医師たちのカンファレンスの場に乗り込む赤いナースと白いナースたち。

「なんで・・・転院を認めないのですか」

「だって・・・こっちにだって意地があるだろう」

「くだらない・・・意地なんかじゃ・・・病院経営はできませんよ」

「そりゃ・・・そうだけど」

「お金はいくらあっても困りません・・・それに究極のホスピタリティーとかの大義名分も名誉回復できるじゃありませんか」

「・・・わかった」

「まったく・・・男ってやつは・・・いくつになってもプライド馬鹿で困るわ」

「メイビー」

大江様は東王病院に出戻った。

「やるからには・・・最強の布陣にしないとな・・・」

センター長は・・・赤と白に交替を命じるのだった。

白の看護師長復活である。

朱里も主人公特権で木綿子(高梨臨)とともに大江様担当となるのだった。

木綿子は死期の迫る大江様を想うだけで涙ぐむ。

「涙は禁物だっぺ」と菜々(志田未来)・・・。

「・・・」

「指きりすっぺ」

「指きり?」

「指きりゲンマン泣いたら針千本飲ます」

「近未来なのに・・・」

「注射針はたくさんあるもんね」

「そこか」

大江様専用特別室で看護を開始する朱里と木綿子だった。

「はい・・・アーンして」

「さすがは高い金払っただけはあるな」

「お金じゃありません・・・愛です」

「残念だが・・・私はもはや勃起しない」

「いいんですよ・・・木綿子は片思い愛好家なんです」

「そうか・・・みんな優しいな」

「大江様らしくありませんよ・・・」

「すまない・・・もう毒を吐く元気が・・・グエッ」

急変する大江様だった。

ナースコールよりも早く処置用具を持ってかけつける看護師長。

成長著しい孝太郎(柳楽優弥)の処置で一命をとりとめる大江様。

「また・・・助けるのか・・・どうせ死ぬんだから・・・四月一日より早く死にたい」

「何故です」

「誕生日だ・・・享年四十より三十九のほうが早すぎた死のイメージあるだろう・・・全集の売れ行きにもかかわることだ」

「だからといって・・・殺せません」

「じゃ・・・葬式をしてくれ」

「え」

「病院で葬式・・・新しいサービスだ」

「結局・・・ブラックなところに来ましたね」

大江様のための生前葬会場が院内に設営されるのだった。

「ナースは全員出席でお願いします」

「ナースコールがあったらどうするの」

「いつもみんなで飲みに行くじやないですか」

「それもそうね」

大江様は無宗教であるために・・・式次第は献花のみである。

「主人公特権で司会を務めさせていただきます。大江様に献花しつつ一言、お別れの言葉をお願いします。まず・・・赤い方から」

「こういう時のために黒い制服も必要ね」

「ああ・・・黒のナース・・・なんだか萌える」

「私、苦手なんですけど」

「せっかくだから・・・自分の宝物みたいなトーク・テーマで話してくれ」

仕切る故人だった。

それぞれに・・・患者との思い出だとか、家族だとか、有名人のサインとか月並みなことを語るナースたち。

最後になった司会の朱里は言葉につまり、泣きだすのだった。

「針千本飲ますぞ」

「あらあら・・・仕方ない司会者ね・・・大江様、最後に一言お願いします」と看護師長。

「まったく・・・くだらない・・・言葉なんて無意味だ・・・俺は助けてもらいたいんだよ・・・もっともっと生きた・・・グエッ」

急変する大江様。

看護師たちは死力を尽くすのだった。

もちろん・・・ナースコースはなりやまない。

Broken heart 最後の夜明け

肩にアゴをのせて耳元でささやくわ

私はずっと変わらない

大江様は誕生日の数日後に逝った。

私物を整理した朱里は遺稿を発見する。

「看護師長宛てです」

「まあ・・・新作・・・しかも完結している」

「一財産ですね」

「口を慎みなさい」

微笑む看護師長だった。

「日本には・・・看護師が百万人いるが・・・君が一番好きだ。君には白がよく似合う。君は僕の心に咲いた・・・まっしろな・・・花」

ついに落涙する看護師長だった。

「ラブレターかよっ」

孝太郎は父を訪ねた。

「どうして・・・手術をしなかったのです」

「仲直りしたかった」

「何故です」

「孫の顔が見たいんだ」

「好きな娘はいます」

屋上に朱里を呼びだす孝太郎。

「付き合ってくれないか・・・勉強会に」

「告白するんなら・・・堂々としなさいよ」

「デートしてください」

「嫌」

「なぜだ」

「新任の先生にキラリンしちゃったんだもん」

「・・・」

しかし・・・ゴーストライターとここをかけもちしているニャース(菜々緒)は朱里の獲物をかっさらっていく・・・。

「あ・・・ひどい」

「主に笑っています」

とにかく・・・さくら(MEGUMI)はまんまと訴追を逃れたのだった。

頑固で言いたいことを言う主人公がなぜ犯罪者を告発しなかったのかは謎だ。

そして・・・無印ナースは真珠ひとつナースになったのです。

プ・・・プロデューサー・・・終わってよかったな。なんだかんだ反省しろよな。

これほど終わってホッとするドラマ・・・記憶にないぞ。

関連するキッドのブログ→第9話のレビュー

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コメント

大江様……。
最終回なのにもうなんか、観てられない(『学校のカイダン』とは違う意味で)ので、チャンネル変えてっていうか22時から録画開始している創作ドラマ大賞で広瀬アリスでも見るか……と思ったらゾンビ役のほうがマシだったっていうか、こういうのは役者としての挑戦とも言えないっていうかシナリオが暗すぎっていうか途中でとめて寝ました(笑)。

大江様の書いていた小説が、マジマがジャカルタで星野真理と出会って恋に落ちる話とかだったらいいなぁ……などと思いながら。

だべ!

投稿: 幻灯機 | 2015年3月18日 (水) 08時42分

✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪

最終回はまあまあでしたぞ。
まあ、レベル100でレベル2くらいでしたけどね。

とにかく・・・「学校のカイダン」で
背景と化した豪華キャスティングに対して
コチラは「いらない部分」が
しゃしゃりでてゲンナリするのですな。

最終回で
脇役たちが自己紹介を始めるという・・・
キャストに謝罪する前に
お茶の間にあやまれという展開でしたからな。

まさか・・・おしゃれとでも・・・
という気持ちになったのでございます。

これが生きるのは
大江様が担当ナースを次々と
チェンジするという
前段がないと成立しませからねえ。

デリバリー風俗かっでございます。

ふふふ・・・裏番組の「麦とアリス」は
「おまえなんか人間じゃない」と
ののしられるアイコ46才がよかったですぞ。
「鈴木先生」の足子先生あたりから
嫌な中年女をやらせたら右に出るものなしですな。

まあ・・・殺すより捨てた方がマシという
感性を認めたら
この世はなんでもありですな。

堀北真希と志田未来が
もう少しマシなドラマと
めぐりあいますように・・・と祈る他ございません。

投稿: キッド | 2015年3月18日 (水) 11時34分

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