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2015年3月10日 (火)

食卓のアジのひらき(国仲涼子)冬枯れの街の高い窓の男(長谷川博己)山椒魚(杏)恋のフーガ(中島裕翔)とチョコレート

ゴリラーマンとカバチタレと山椒魚が同じジャンル「生物」に分類されるわけだが・・・。

今回の主役は・・・「山椒魚/井伏鱒二」(1929年)であろう。

自分の棲家である岩屋から出られなくなってしまった山椒魚は・・・「自分自身の戒律」に縛られてしまった主人公たちの象徴だからである。

もちろん・・・主人公たちの屈折は一筋縄ではいかないので・・・「勇気がないから恋ができない」というのも「発達に問題があるので恋がわからない」というのも正解とは言えないのだろう。

ただし・・・「サイボーグ009」をこよなく愛する巧にとって・・・「後は勇気だけだ」というセリフは自己陶酔を招く。一方で・・・明らかに「寅さんフリーク」なので・・・勘違いにも憧れている。

そういう意味で時々、倍賞千恵子に見える国仲涼子は兄がいる以上・・・さくらなのである。

つまり・・・巧はもてない兄に憧れているのだ。宗太郎はなにしろ・・・フーテンの寅さんなんだな。

驚くほど・・・暗喩に満ちたドラマなのである。

終盤間際のパートナー・チェンジという月9のラブ・ロマンスの王道技を繰り出しながら・・・おしゃれな感じを醸しだすのはこういう遊びが縦横無尽だからである。

薄く流れるBGMが「糸/中島みゆき」だったりもする。

縦の糸と横の糸は・・・なぜ紡がれるのか・・・糸は意図がわからないと呟くものだ。

だじゃれかっ。

で、『デート〜とはどんなものかしら〜・第8回』(フジテレビ20150309PM9~)脚本・古沢良太、演出・武内英樹を見た。「結」なのでふりだしに戻るという順当な構成である。もちろん、一周してもらせん階段なので見える景色は些少ながら変わっている。もはや、主人公カップルはもちろん・・・その両親や・・・あて馬たちにもお茶の間は充分に感情移入ができている。パートナー・チェンジしてもいいくらいの愛着である。できれば、登場人物たち全員に幸せになってもらいたいという気持ちを抱いている。そうでない人はカッターナイフで斬りつけたり、無免許運転動画を公開したりするバカだということだ。バカじゃなくてよかったなあ・・・と思うばかりである。一口にバカと言っても愛すべきバカもいるし死ねばいいバカもいるのだな。世界はバカひとつとっても複雑でわかりにくいよねえ。

22年前・・・巧(山崎竜太郎→長谷川博己)は13才になっていた。「男はつらいよ」シリーズと「ローマの休日」に毒された映画少年である。渥美清とグレゴリー・ペックが混在して違和感を感じない奇妙なタイプである。勉強が出来てスポーツマンでハンサム。普通にもてるのだった。

佳織(高野友那→国仲涼子)は10才、留美(風吹ジュン)の絵画教室に通うスカジャン小学生である。

その題材は・・・「食卓の魚の干物」・・・なんて家庭的なんだ。

「美味いね・・・プロになれよ」

自分を天才と信じる中学生は・・・断言する。

絵の先生の息子で・・・憧れの近所のお兄さんに褒められた佳織はたちまち初恋をするのだった。

その年のバレンタインデー・・・チョコレートを用意した佳織。

しかし・・・先着した近所の女子たちのチョコを拒絶する巧だった。

「手作りのチョコは食べたくないな。そもそもバレンタインデーなんてお菓子屋さんの金儲けのための仕掛けなんだよ。そんなものにのせられるのは無教養ってもんなんだよ・・・嫌だねえ・・・教養のない諸君は・・・」

すっかり・・・寅さんになりきる巧である。

ちなみに演じる子役は「花子とアン」の安東吉太郎(幼少期)である。伸び盛りだな。

佳織はチョコレートを渡せませんでした。

それから時は流れた。

19年前・・・依子(内田愛→杏)は10才だった。

その年のバレンタイデー前日・・・ショコラティエ(いしのようこ)のいる洋菓子店でチョコレート菓子を購入する在りし日の小夜子(和久井映見)・・・。

「トラディショナル、シャンパーニュ、フランボワーズ、そしてフランマティエール」

「藪下先生スペシャルセットですね」

「ふふふ・・・依子はどうする」

「シュークリーム」

「そうじゃなくて・・・チョコレートよ」

小夜子は危惧を感じていた・・・自分と同じように特異な記憶力を持つ娘だが・・・情緒の発達に問題があるようだ。そもそも・・・チョコレートの専門店でシュークリームを・・・いやいや・・・ちょっと奥手なところがあるだけで・・・じっくりと見守っていくべきだ。

しかし・・・小夜子に残された時間は短かったのだ。

「好きな男の子にあげなさい」

小夜子は導きの手を差し伸べる。

翌日、学校で女子たちはお祭りを楽しんでいた。

しかし・・・依子ははしゃぐことができないのである。そもそも・・・チョコレートの苦みが苦手なのである。シュークリームの方が美味しいのだ。そんなチョコレートを何故、男子に贈らねばならないのか。もしも受け取ってもらえなかったらどうするのだ。そもそも・・・好きな男の子ってなんだろう。好きってなんだろう・・・。

母から与えられた命題を解くことのできなかった依子は・・・土手で涙を流してチョコレートを食べるのだった。

「どうしたの」

「好きな男の子がいなかったのでチョコレートを渡せなかった」

「そう・・・いいのよ・・・好きな男の子ができて・・・あげたくなったらあげればいいの」

夫の俊雄(松重豊)とチョコレートを分け合いながら・・・小夜子は娘の行く末を案じる。

依子は・・・人生に漠然とした恐怖を感じるのだった。

小夜子は洋菓子店を訪れた。

「いつか・・・娘が恋をしたら・・・小夜子スペシャルをお願いするわ」

「それまで・・・店をつぶせませんね」

それから時は流れた。

四か月前・・・島田宗太郎(松尾諭)は嫁に逃げられた。

佳織は実家に戻った。

そして・・・留美の絵画教室をアトリエ代わりに利用する。

すでに抽象画で無名のプロになっている佳織である。

描く絵は「冬枯れの街並みと高い窓の青い人影」だった。心象風景画すぎる・・・。

佳織の初恋はまだ終わっていないのである。

三週間前・・・留美の入院騒ぎの夜。

鷲尾(中島裕翔)は依子の部屋を訪ね・・・破り捨てた婚姻届を修復した巧と遭遇する。

「僕とつきあってください・・・僕はこの人と違って・・・あなたが好きなんです」

「好きと言って下さり・・・うれしかった・・・しかし・・・私たちは=ではありません」

「え」

「私は鷲尾さんをそれほど好きとは言えないので」

「二人は≠なのです」

「・・・」

「しかし・・・谷口巧さんとは=です・・・お互い好きではないので・・・ですよね」

「・・・はい」

巧の非常に複雑な同意である。

ほんとうにそうなのか。心にいつわりはないのか。いつわっていることに本人がきがついていないだけなのか。それはドラマ的に最高機密なんだなあ。

鷲尾はショックで婚姻届を破り捨てるのだった。

「すでに・・・契約は成立しています」

巧は契約書を差し出す。

鷲尾はついでに契約書も破り捨てるのだった。

「修復した婚姻届を役所は受理しないので・・・もう一度、婚姻届をもらう必要があります。契約書は作成し直します・・・今夜は遅いのでお帰りください」

鷲尾は泣きながら走り去るのだった。

「谷口さんも・・・今夜のところは・・・」

「はい」

愛のない結婚について・・・実は思うところのある・・・巧。

少なくとも・・・夜の道端で泣きじゃくる鷲尾を痛ましいとは感じている巧なのである。

翌日・・・俊雄と依子は結婚にまつわるセレモニーについて意見を交換する。

「お父さん・・・花嫁衣装の依子は見たいなあ」

「結婚式なんてお金の無駄遣いよ」

「しかし・・・年をとると楽しみが少なくなるんだよ」

「仕方ないわね」

後日・・・巧の部屋で契約書の確認をする依子。

例によって書庫の整理を始める依子である。

つまり・・・巧の世話をやきたい・・・と依子は思っているのだ。

「山椒魚は・・・生物のジャンルでよろしいですね」

「え」

依子は変化を好まない。変化は・・・たとえば・・・母を素粒子に還元したりする・・・のである。しかし・・・変化しないまま・・・大人になってしまった依子は・・・岩穴に閉じ込められた山椒魚なのである。

じゃ・・・巧は蛙か。

小蝦かもな。

「式場はお得なキャンセルが出たので三月に・・・逆算して結納は二月十四日にします」

「え」

「三十歳前に結婚という目標が達成されるからです」

兄妹を頼る巧である。

「・・・というわけで仲人を頼みたい」

「いや・・・そういうのはロックじゃないから」

嫁に逃げられた兄を慮る妹。

「とにかく・・・めでたいことだから・・・みんなでお祝いしようよ」

「ヤンキーな店は嫌だ」

「明日・・・私、留守だから」

「どこにいくんだよ」

♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆

明日、久々に会えるわね

あなたの食べたいもの作ってあげるね

るんるん  @@

♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆

盛りのついた母親にゲンナリする巧だった。

「ねえ・・・この間のハートどうするの」

「エロイやつは有料なんすよ」

「・・・」

たこやきパーティー開催である。

「バレンタイデーに結納なんてロマンチックね」

「気がつかなかった」

「バレンタインデーなど無意味です」

何故か参加している鷲尾は・・・佳織に賛同する。

「でも・・・好きな男の子にチョコレートをあげるのは・・・普通ですよね」

「そうよ・・・私もいろいろな人にあげてきたし・・・」

「本命には一度もあげてないけどな」

たこやきの毒が頭にまわった・・・兄だった。

いろいろと鬱憤がたまっているのである。

「お前には感謝してるんだ・・・結婚できるのも・・・お前のおかげだし」

「ちがうよ・・・佳織なんだよ・・・いろいろ・・・気を使ったのは」

「え」

「お前に・・・幸せになってもらいたいんだよ・・・好きだからな」

「ええ」

「本当に気が付いてないのかよ・・・ずっとずっと好きなんだよ・・・結婚寸前までいった男もいたのに・・・結局、お前のことが忘れられなくってダメになったんだよ」

兄の暴走に散水で消火する妹。

兄は巧に放水するのだった。

「なにすんだよ」

揉み合う二人・・・仲裁に入った鷲尾は兄を投げ飛ばす。

「なんでお前が結婚できるんだよ・・・小さい頃からもてやがって。何をやってもお前に敵わなかった・・・それなのにニートになんかなりやがって・・・俺はがんばったさ・・・仕事もしたし、町内会長もした・・・結婚もしたのに・・・結局、負けなのか・・・なんでお前が結婚できるんだよ・・・そんなのありかよ・・・俺の嫁は出て行って・・・昨日、離婚届が届いたのに・・・」

「えええ」

「ごめんなさい・・・でも・・・二人はお似合いだと思うよ」

「僕も・・・お二人の幸せを心から祈ってます」

佳織と鷲尾は潔く身を引くのだった。

しかし・・・巧と依子の心は揺さぶられています。

カラオケ残念会。

「おいかけておいかけてすがりつきたいの」

鷲尾は熱唱した。

「ごめんな」と謝罪する兄。

「もういいよ・・・すっきりした」と妹。

「お前は・・・これでいいのかよ」

「・・・はい」と鷲尾。

霊体の小夜子は依子にねだる。

「私も・・・結納に参加したい」

「おかしなことになるのでダメ」

「ケチ」

そして、時は流れ、今年もバレンタインデー~結納当日がやってきた。

「なんで・・・あんたが・・・」

「結納金の五十万円出したのは俺だ」

帰って来た父・谷口務(平田満)である。

「十三年もご無沙汰だったのに」

「いやねえ・・・私たちは十年もご無沙汰しなかったわよ」

「・・・」

戸籍上の夫婦で戸籍上の親子なので何の問題もないのだった。

霊体の小夜子は俊雄におねだりして参加するのだった。

どうやら・・・藪下家は霊媒体質らしい。

緊張すると頭が真っ白になる俊雄。

そもそも・・・儀式が苦手な務。

存在しない小夜子。

笑い上戸の留美。

ぐだぐたになる結納の儀だった。

それでも・・・なんとか両家の挨拶、新郎家からの結納、新婦家からの結納返しが仲人抜きの略式で行われ・・・新婦は婚約指輪をはめるのだ。

幾久しくお付き合いする両家なのである。

酒肴にあたり、ビールを買い出しに行く依子。

巧は二組の両親をもてなす・・・。

「本当にニートの息子でよろしいのですか」

「変わった娘ですが・・・幾久しくお願いします」

なんだかんだ意気投合する両家だった。

依子は一生に一度の大切な儀式を終えて・・・揺れるのだった。

時を越えて洋菓子店が出現する。

今は亡き母親のプロデュースしたチョコレート・コレクションを受け取る依子。

「好きな人が出来たら渡しなさい」

依子には好きな人ができたらしい。

しかし・・・好きな人にチョコレートを渡したら・・・=ではなくなってしまうのである。

夕暮れが近付いている。

「谷口さん・・・」

チョコレートを渡そうとして渡せない依子。

「なぜ・・・もらわなかったんだ」と誰もが思うのだった。務はお茶の間の代弁者である。

「くれなかったから・・・」

「そうねえ・・・依子さんにもわからないのかも・・・でも・・・あなたは・・・」と母に問われる巧。

「かわいそうねえ・・・結婚相手にチョコレートを渡せないなんて・・・」

両親と帰路についた巧は一人で引き返す。

河川敷の土手で一人でチョコレートを食べる依子。

頬を伝う涙。

巧は依子を発見した。

「チョコレートを渡そうとしてすみませんでした・・・バレンタイデーなんてくだらないのに・・・父母が昔・・・チョコレートを食べあっていたんです・・・だから・・・夫婦になったらそうしなければいけないと・・・思い違いをしていたのかもしれません」

ハンカチを差し出す巧。

「お父さんとお母さんが・・・チョコレートを食べあっていたのは・・・夫婦だからではありません。愛しあっていたからです。結婚しても・・・お互いを恋していたからです。依子さん・・・あなたがしたいのは・・・結婚ではありません。恋がしたいのです。僕と結婚するということはもう一生、恋ができないということです・・・それが悲しくて涙が出ちゃうのです。女の子だから」

DTなので・・・観念的に依子を理解する巧だった。

巧は依子からチョコレートをとりあげる。

そのチョコレートを包み直し・・・依子に返す巧である。

「えええええ」とお茶の間。

「僕にはそのチョコレートを受け取る資格はありません。所詮、二次元しか愛せない・・・恋愛不適合者ですから」

巧はあらゆるものから逃げて逃げて逃げまくりたい腰抜けなのである。

「・・・」

とまどう依子だった。

「チョコレートを彼に渡してください。彼はあなたを愛している・・・=になるかどうかはあなた次第です・・・勇気を出して恋を・・・」

「あなたはどうするのです」

「ぼくは・・・どうとでもなりますよ」

自分自身の恋から逃げ出したことを自覚しない巧なのである。

むしろ・・・なんとなくかっこいい自分に酔うのだった。

二人は婚約破棄をした。

俊雄は落胆とともに安堵するのだった。

娘の行く末は気がかりだが・・・同時に娘を手放すのは惜しいのである。

依子は巧を気遣った。

ボウリング場の鷲尾を通じて佳織に婚約破棄を伝えるのだ。

巧の世話をやきたいのである。

大好きな巧に唆されて・・・鷲尾にチョコレートを差し出す依子。

「私にできるかどうか・・・わかりません・・・でも・・・恋をしてみたいのです・・・私に恋を教えてください」

夕闇に包まれた谷口家の玄関。

巧を待ち伏せする佳織。

「結局・・・依子さんに捨てられちゃったんでしょう」

「・・・」

「私・・・拾ってあげてもいいわよ」

そっとチョコレートを差し出す佳織だった。

二十二年の思いを込めて・・・。

なんて重いんだ・・・巧は逃げ出したくてたまらない気持ちを堪えるのだった。

巧は「大脱走」50点、「ブリット」75点。

務は「大脱走」70点、「ブリット」80点。

俊雄は「大脱走」100点、「ブリット」未鑑賞である。

俊雄に「ブリット」を見せてやってくれ。

人間なんてみんな≒なんだから。

今回は構成論的に追記をしておこう。

構成とは要素の組み合わせであると同時に全体の細分化でもある。

今回は「=」と「≠」という主題があり、①「=」②「≠」③「=」という序破急の構成から「≒」という隠された主題が浮かび上がる趣向だったと思う。

具体的には「結納前」「結納」「結納後」の三部構成なのである。

このドラマはおそらく、1~4話までの「序」としての起承転結、5~8話までの「破」としての起承転結、そして9~10話の「急」としてのフリオチになるはずである。来週は相当大きくふってくるでしょう。

関連するキッドのブログ→第7話のレビュー

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コメント

山椒魚
確かにそうですね
巧のことのようで 依子も様々なことに縛られ身動きとれなくなっていたのかもしれませんね

最終回 自分の気持ちにちょっと素直になった二人の笑顔がみれるような予感もしますが巧の高等遊民問題にどんな答えが用意されているのかとても気になります
巧は寅さんに憧れがあるみたいだし

後 鷲尾君がこれ以上傷つくのはみたくないです
誰もがいとおしくってみんなに幸せになってもらいたいけれど振られた者同士安易にくっつくの違うきがします

納得のラストにきっとなると思いますが
春が来て夏がきてもずっと見守っていたいと思わせてくれる極上なドラマですね(^-^)v

投稿: chiru | 2015年3月11日 (水) 00時29分

シンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃいませ・・・大ファン

地獄の恐ろしさは入り口があって出口がないところでございます。
山椒魚は何もしていないのに出られなくなってしまう。
そこに運命を感じるわけですな。
一方で「山椒魚」はオチが変更されていることでも有名です。
何が結末って言う奴なのか。
一番言いたかったことが何なのか。
書き手にもわからないという恐ろしさがございます。

たとえば・・・(兄)の心情・・・。
妹への思いやりなのか、巧への嫉妬なのか、鷲尾への同情なのか、自分自身の嘆きなのか・・・
そういうものが混然一体となって泣くしかないという
わかりにくさ・・・。

巧も依子も自分の本心が掴めなくて
困っているのでしょうねえ。

そう言う意味で(妹)や鷲尾は
最初から楽なんですな。

自分の気持ちはわかっているわけですから。

年齢順では
巧→佳織→依子→鷲尾という流れ。

鷲尾くんは若いのでまだ
いくらでもやり直せるわけです。

佳織は巧が幸せになれるなら何でもいい・・・
そういうタイプで
巧が結婚できたら・・・すぐにでも
新しい恋を始められるのではないでしょうか。
ま、さくらですからね~。

そういう意味で一番・・・かわいそうなのは
宗太郎なんだな。
金髪デブでございますから~

投稿: キッド | 2015年3月11日 (水) 00時59分

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