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2015年3月 5日 (木)

ゴーストライター(水川あさみ)と小説家の綴り方(中谷美紀)

放送作家はほとんどテレビを見なかったりする。

忙しすぎてテレビなんて見ている暇がないからである。

自分の構成した番組のオンエアさえ見なかったりするわけである。

もっとも放送作家にもいろいろあって・・・ロケやスタジオ収録そして編集にまで立ち会うタイプもいる。

さらにオンエアも見た上で録画を見直したりするわけである。

どれだけ、責任感が強いというか・・・番組が好きなんだ・・・。

タレントがトークしていることがタレントの言葉だと信じているお茶の間の人にとって放送作家はいわばゴーストライターである。

表現ということで言えば・・・直接表現者と間接表現者がいるようなものだ。

だが・・・そもそも・・・劇作家と俳優はそういう関係なのである。

そういう意味では「小説」と「小説家」も似たようなものだが・・・「小説」を「小説家」の「言葉」と信じる人にとって「小説」が完成されるまでに携わる人間はみんなゴーストライターということになる。

「小説家自身」の「発言」はそういう怪しいシステムの中にある。

それでも・・・「小説家」の存在を愛する人々がいてそういう人々へのサービスがビジネスになるとしたら・・・「小説」って何なんだという疑問が残るわけである。

まあ・・・いいか・・・それも人間だもの。

一生かかっても読み切れないほどの「小説」があるのに・・・「小説家」のことなんてどうでもいいとみんなは思わないらしいので。

で、『ライター・第1回~』(フジテレビ20150113PM9~)脚本・橋部敦子、演出・土方政人(他)を見た。谷間に登場である。人間性再生ドラマというジャンルがあるとすればこの脚本家は第一人者と言えるだろう。もちろん・・・「人間」とは何かという問題はあります。ここでは「人に対する思いやり」とか「人が生きている実感」とか「なんとなくハートウォーミングな感じ」とか・・・「生きる喜びに満ちた幸福」な人間ということです。主人公たちは皆・・・最初は暗黒時代を生きていて・・・突然、ルネッサンスし・・・復興の時を生きるという展開になります。それがきっと人間の生きる道なんだな。

今回は・・・ベストセラーを連発し、ネームバリューだけでも利用価値が高いスター小説家の遠野リサ(中谷美紀)が主人公。もちろん・・・作家なので人間というものをある程度理解しているわけだが・・・そこは・・・自分自身のことは分かりにくいという手法で暗黒に突入させる。

つまり・・・かっては大傑作、大ヒットを生みだしたリサの才能は枯渇し・・・近頃、めっきり書けなくなっているのである。

しかし・・・リサという金の卵製造機を支配する出版業界を主体とするメディア・コンプレックスは・・・リサの都合は問わず・・・作品生産の維持を要求するのだった。

その代表者が「小説駿峰」の編集長・神崎(田中哲司)である。神埼はリサをコントロールするために肉体交渉も辞さない男だった。

小説家・遠野リサを演じる遠野理紗は・・・フライベートでの悩みを抱えている。

母親の遠野元子(江波杏子)は認知症を患い、介護付高齢者住宅で暮らしているが・・・娘の顔さえ認知しなかったりするわけである。

理紗の一人息子である大樹(高杉真宙)は母親に懐かず冷淡に接する高校生で・・・理紗の言葉にはまったく耳を貸さない。

つまり・・・多くの不特定多数には聞いてもらえるリサの話を・・・理紗の家族はまったく聞かないのである。

だが・・・リサにとっては・・・作品と・・・読者がすべてである。

その作品が書けなくなったのは・・・リサと理紗の心のバランスがおかしなことになってきた・・・ということだ。

リサとしては筆か進まない苦しみに喘ぐことになる理紗。

そこに・・・アシスタントとして川原由樹(水川あさみ)がやってくる。

神崎の部下である小田(三浦翔平)にとってはインパクトを与える小説の書き手なのである。

しかし・・・神崎にとってはリサの作品を生産維持することが大事なので・・・由樹にリサの代筆を依頼する。

こうして・・・リサのゴーストライター由樹が誕生する。

もちろん・・・由樹は小説を書く喜びを感じるが・・・同時にリサに支配される自分の存在を重く感じるのだった。

やがて書けない小説家と・・・書けるゴーストライターは決裂する。

由樹は自分がゴーストライターであることを明かし、裁判を闘うが・・・敗訴し・・・すべては妄想だったという烙印を押されてしまう。

しかし・・・由樹を失ったリサは・・・結局書けないのである。

突然・・・「ゴーストライターはいました・・・私は嘘をついていました」とテレビ番組の生出演で告白するリサだった。

由樹を葬り去ろうとしていた神崎は掌を返し・・・悲運の元ゴーストライターとして小説家・川原由樹の売り出しを開始する。

実はしたたかな女である川原由樹は小説家の道を歩きはじめる。

一方・・・小説家を辞めた理紗はそれなりに充実した日常を生き始める。

リサの秘書としてリサに人生を捧げた美鈴(キムラ緑子)は発狂して由樹を刺殺しようとするが間違ってリサを刺してしまうのだった。

ある意味・・・おバカさんである。

再会したリサと由樹。

「デビュー作・・・どうでしたか」

「言わなくてもわかるでしょう・・・自分の言葉を自分の名前で人目に晒すのは心を竦ませることなのよ」

「・・・」

「あなたを酷い目にあわせたけど・・・私にはわかるわよ・・・酷い目に遭いながら・・・それを面白がっている・・・もう一人のあなたがいることを」

「さすがは・・・遠野リサ・・・変わりませんね」

物語はまだ続いて行くが・・・今度は由樹が書けなくなって・・・理紗がゴーストライターになり・・・そのうち遠野由樹とか川原Rともう誰が誰だか・・・分からなくなっていくんだと考える。

まあ・・・本能寺ホテル炎上とか・・・私、刺されちゃいましたよお・・・とか・・・久しぶりに中谷美紀のちょっと頭のおかしい感じの演技が見れてよかったです。

「トリック」の山田と上田がゴールしたので、「ケイゾク」の柴田と真山の「今」も見たいよね。

関連するキッドのブログ→僕のいた時間

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