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2015年3月14日 (土)

もっと素直に僕の愛を信じて欲しい(亀梨和也)それはちょっと無理なのだ(深田恭子)

変化を求める男と安定を求める女のいつものすれ違いである。

しかし・・・最近、ここまで格差のある愛を描くのは大変なんだな。

男も女も安定志向強めだからなあ。

移動しやすい遺伝子と定住しやすい遺伝子という話もあったな・・・。

冒険心の遺伝子か・・・おっちょこちょいなので事故死しやすいという。

しかし、そういう人がいないと人類はここまで増殖できなかったよねえ。

カニミソを食べたりな。

獲物を求めて旅をする狩猟民族と収穫を待つ農耕民という背景もな。

しかし・・・いつも一緒にいたいと願う相手に一緒に行こうと言われて断るっていうのは・・・。

年齢的な問題かもしれんね。

まあ・・・年をとると草原とか砂漠はきびしいよね。

一階が銭湯というのも捨てがたいしね。

で、『セカンド・ラブ・第6回』(テレビ朝日201503132315~)脚本・大石静、演出・塚原あゆ子を見た。直感は一種の幻想である。しかし、経験から生じる見通しと論理の飛躍は紙一重とも言える。天才だけが見える道があり、凡人は見えない道に足を踏み出す気にはなれない。独走するトップランナーについていくのは大変なのだが・・・それを支えるボランティアがいないわけではない。だが・・・それが愛なのかと問われれば微妙なのである。それぞれの愛のカタチがあるのでこれ以上の言及は控えたい。そもそも芸術に身を捧げるものは・・・他人のことなんか・・・基本的にはどうでもいいのである。

もちろん・・・芸術という名のビジネスではそうとも言えないのだが。

我が道を行く振付師となった平慶(亀梨和也)はロンドンに旅立つ。

愛の巣に残された西原結唯(深田恭子)は不安な日々を過ごす。

自分を信じることが出来ない人間に他人を信じることはできないのだ。

自我の形成が不十分な結唯に・・・仕事に集中して我を忘れる慶の心情を理解することは困難なのだった。

・・・今、何してるの?

・・・仕事中

・・・ロンドンは寒い?

・・・仕事中

・・・今日、何食べた?

・・・仕事中

・・・まだ、起きてる?

・・・仕事中

不毛である。

結唯の希望は仕事が終われば慶が帰ってくることだった。

しかし、才能を爆発させる慶はロンドンのようなところの公園でダンス・カンパニーのプロデューサーから祝福を受ける。

「君の才能は素晴らしい・・・世界が君を待っている」

本来の大都市における公演の後で・・・平慶を中心とした世界ツアーが企画されたのだった。

狂気の母親・真理子(麻生祐未)はテレビの中で脚光を浴びる娘の恋人を見て衝撃を受ける。

思わず、録画を開始するのだった。

「結唯ちゃん・・・あげまんなの」

真理子はショックで正気に戻るのだった。

壊れたテレビは叩けば直る理論です。

年下の恋人を持つ同志・上田波瑠子(秋山菜津子)を自宅に招き、淋しさを紛わせる結唯。

「トタン屋根が素敵ね」

「雨が降るとうるさいんですけど」

「大きな声が出せるじゃない」

「出しました」

いよいよ・・・帰国する慶。

一度も連絡してこない慶のために・・・仕方なく、オフィスに電話する結唯。

応ずるのはマネージャーの野口綾子(早見あかり)である。

「あの・・・帰りの飛行機は・・・」

「ああ・・・あなた・・・聞いてないの・・・イーストエアラインの39便よ・・・成田着は15時30分」

恋人の元恋人に言われて揺れる結唯。

まあ・・・慶は人間としては最低の部類に属するが・・・芸術家なのである。

明日は慶に逢える・・・酢豚を作ろうと・・・希望にすがりつく結唯だった。

しかし・・・その日、予定を早めて帰国する慶だった。

「新しい企画がある・・・日本の仕事は早めに切り上げて・・・世界ツアーに集中したい」

「ちょっと待って・・・今、スケジュールに余裕はないわよ・・・それに・・・その仕事って・・・少し趣味的なんじゃないの」

「確かに・・・メジャーな仕事ではないが・・・やる価値があると判断した」

「それは・・・自分で踊れるから?」

「そういう問題ではない」

「一年前のことを思い出して・・・今は仕事を大切に・・・」

「とにかく・・・世界ツアーがやりたい」

業界人の綾子が危惧する決断である。結唯には雲をつかむような話だ。

帰ってこなかった慶を案じ、ふたたびオフィスに電話をする結唯。

電話に出たのは慶だった。

「どうして・・・帰ってこないの」

「仕事が忙しくて・・・事務所に泊った」

「だって・・・あなたの家はここじゃない」

「・・・」

「もう、私のことは嫌いになったの」

「そういうのが嫌なんだ」

「・・・」

混乱する結唯。

授業中、生徒たちが恋愛相談を持ちかける。

「先生、ふられた時にはどうすればいいんですか」

「そんなこと言っても無理だろう」

「でも年下の彼氏がいるんじゃね」

「それもホントかどうかわからんし」

言いたい放題の十代女生徒たちについにきれる結唯。

「わかりません。男の気持ちなんか分かるわけないじゃないの。大体、人間はお互い、何を考えているか・・・分からない生き物ですから」

「・・・」

竹内そら(小芝風花)は立ちあがった。

「好きです」

「え」

「ええ」

「えええ」

教室を飛び出したそらを追いかける結唯。

「びっくりしたよ」

「でも・・・先生が好きです。いつも先生に抱かれることばかり想像しています」

「うれしいけど・・・先生、好きな人がいるから・・・無理なの」

「先生、幸せですか」

「わからないけど・・・がんばる」

「そうですか・・・わかりました・・・あきらめます」

切り替えの早い十代だった。

慶は綾子が不満を感じるほど・・・機械的に仕事をこなす。

正気に戻った真理子は結唯を励ますのだった。

「焼売たべなさい」

「たべる」

「元気だしなさい」

「・・・」

「凄い芸術家だもんね・・・お母さん、お父さんに捨てられて壊れちゃったでしょ・・・」

「・・・」

「あなたが壊れてしまうんじゃないかと・・・心配になっちゃった」

「大丈夫」

「そう・・・じゃ・・・彼にサインもらってね。真理子さんへって書いてもらってね」

「お母さん」

揺れる心で慶のオフィスを訪ねる結唯。

もちろん・・・慶は不在である。見知らぬ男が応対する。

「平慶とどのような関係ですか」

「・・・来たことを伝えてください」

慶とは同棲しているが肉体関係しかない結唯だった。

夜になってようやく慶が電話に出る。

「綾子さんと一緒なの」

「彼女は関係ない」

「会いたいの」

「俺も話があるから・・・そのうち帰るよ」

「別れ話?」

「違うよ・・・なんでそうなる」

そうなるとしか思えないことをしているとは思わない慶だった。

結唯は餃子が食べたくなった。

昔の不倫相手である同僚教師・高柳太郎(生瀬勝久)は張り込んでいた。

「となりいいかな」

「となりに坐るの初めてですね」

「すまなかった」

「・・・」

「彼とは上手くいってないようだね」

「・・・」

「芸術なんて虚だからな・・・教師のように実のある世界とは違う。地味だけど教師の仕事は確実だ・・・芸術のように・・・不確かなものではない」

「確かに・・・先生の話は理解できます」

「どうだい・・・また・・・あそこにいかないか」

「・・・」

「出ようか」

自暴自棄になりかかる結唯だったが・・・踏みとどまる。

「すみません・・・一緒には行けません」

「えええ」

帰宅する結唯の前に慶が現れる。

一瞬前に別の男に抱かれようとしていたことは忘れる結唯だった。

「一年間、旅に出る・・・世界中で踊るんだ」

「え」

「アフリカ、中南米、中近東、そしてアジア・・・ありとあらゆるところで踊る・・・」

「ええ」

「仕事も捨て・・・お母さんも捨て・・・一緒に行こう・・・これが俺のプロポーズだ」

「結婚・・・するの」

「いや・・・結婚はまだ考えていない」

「えええ」

「でも・・・ずっと一緒にいたい」

「・・・考えさせて」

そう言う他はない結唯。

即答しない結唯を不満に思う慶だった。

男と女の間には暗くて深い河が流れているからである。

「じゃ・・・事務所に戻る」

「え・・・泊っていかないの・・・」

「仕事が終わらないんだ」

目の前が暗くなる結唯である。

やる気満々だったのだ。

学校と家の往復だけで暮らしてきた結唯。

慶の部屋で暮らしはじめるのも冒険だった。

そんな結唯に世界は途方もないのだった。

慶の再出発の日が迫っていた。

「本当に行くの・・・一年後には仕事はないかもしれないよ」

「素晴らしいことが待っている予感がする」

「あの人はどうするの」

「・・・」

慶の宿泊するホテルにやってくる結唯。

「一緒に行こうといってくれて・・・うれしかった」

「・・・」

「でも・・・無理」

「だって・・・俺のダンスを好きになってくれたんだろう」

「世界の子供たちに慶のダンスを見てもらうのは素敵なことだと思う・・・でも・・・私が欲しいのはそんなことじゃないの・・・ただ、慶と暮らして・・・美味しいものを食べて・・・時々、エッチをして・・・エッチの後に慶の寝顔を見る・・・そういう普通の幸せが欲しいの」

「普通ってなんだよ・・・世界中どこでだって・・・美味しいものはあるし・・・エッチだってできるし」

「でも・・・横浜の焼売は横浜で食べるから美味しいんだ・・・私には」

「・・・」

「ごめんね・・・今度会う時までには・・・私も慶に誇れるような夢を捜しておく」

「どうして・・・ダメなんだ」

「これ・・・金曜ナイトドラマなんだよ・・・世界中を旅する予算なんてないんだよ」

「・・・」

「さよなら」

去っていく結唯を抱きしめる慶。

「好きだ」

「好きだよ」

「好きだ」

「大好きだよ」

激しく求めあう二人。

しかし・・・恋は終わったのだった。

次週、フィナーレです。はたして・・・セカンド・ラブとは・・・ね。

去るものを追う習性だから・・・ストーカー慶が復活するんだな・・・きっと。

関連するキッドのブログ→第5話のレビュー

Sl006ごっこガーデン。星空の下の夢の舞台セット。

エリK先輩のお誘いを断るなんてびっくり餃子の出来事でス~。だけどお母様はさておき・・・安定の教職を棒にふるのは難しいかもしれませんね~・・・庶民の皆さんは食いっぱぐれるのがこわいと風の噂に聞きますし~。じいや・・・食いっぱぐれるってどういうこと・・・焼き豚がなかったらステーキを食べればいいのではありませんか~。砂漠の風の音を聞きながら・・・星空の調べを聞きながら・・・海辺の潮騒を聞きながら・・・激しく燃えればいいと思うのでス~

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コメント

じいや、たいへんよ~
K先輩と一緒に世界中を回ることになっちゃったの。
飛行機は乗りたくないけど
プライベートジェットの準備お願い。
クローゼットのお洋服半分ぐらいで足りるかしら。
ちびっこと遊ぶ用と、
パーティー用と他TPOで仕分けしておいてね。
シェフとメイクさんとあと誰がいいのかしら、
じいやのロイドもいないとダメだし、、
ああん・・忙しいわ~~。
じいや全部お願いね。

今からネイルにいってくるから、
じいやちょっとひと休みしてね。
金沢で買ってきたウグイス桜餅があるから~。
熱いコーヒーと一緒にどうぞ。

投稿: エリ | 2015年3月15日 (日) 10時46分

✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪

結構なお手前でございました。

コーヒーには
上品な味わいの
赤坂「しろたえ」のレアチーズケーキは
いかがでしょうか。
チーズが苦手のお嬢様もこれなら大丈夫でございます。

お嬢様の海外旅行の未開地滞在コンテナは
基本仕様が次のようになっております。

偵察部隊ロイド一中隊。

消毒部隊医療班。

仮設バンガロー設営隊。

移動キッチン。

移動クローゼット。

移動客室メイド部隊。

警備ロイド一個師団。

温泉完備移動バスルーム。

補給輸送隊。

お気に入りお風呂セット。

じいやロイド1ダース。

・・・オプション多数でございます。

海岸の場合は沖に戦闘空母を待機させますので
ごゆるりとおくつろぎくださりますように。

なお、お嬢様、専用ジェットは
緊急脱出ロイド付ですので
100%安全でございますぞ~。
飛行機事故というのは
あくまで庶民の皆様が遭遇するものでございますので~。

投稿: キッド | 2015年3月15日 (日) 22時11分

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