Dr.倫太郎(堺雅人)私と堕ちてくださいね(蒼井優)
そこかっ。
今季もいろいろとかぶっているわけだが・・・。
まず・・・心の闇ということで「ようこそ」「心ポッキー」そしてこれがかぶっている。
離婚ネタで「心ポッキー」と「恋愛時代」・・・おそらくあれも。
吉祥寺ということで「心ポッキー」と「書店ガール」が・・・。
「心ポッキー」・・・。
「心ポッキー」もけして落せないドラマなのだが・・・。
(水)は蒼井優の魅力が半端ないんだな。
久しぶりに・・・うっ・・・となったね。
これで(仮)ラインは・・・。
(月)「ようこそ」
(火)「書店」
(水)「ドクりん」
(木)「アイムホーム」
(金)「アルジャーノン」
(土)「どS」
(日)「花」
・・・埋まってしまった。
(木)は決定事項かよ。
「アイムホーム」の裏の「やくざやめますかそれともにんげんやめますか」が面白かった場合、「ようこそ」か「どS」が消える可能性がまだ残っている。
「書店」は残るのかっ。
消える可能性が高いのは・・・「どS」かな・・・。
「天皇」は・・・。「心ポッキー」にワンチャンスはないのか。
「64」もあるんだよな・・・。
だめだ・・・考えれば考えるほど・・・定まらない・・・。
とにかく・・・「心」が迷う春ドラマですね。
まとめんなよっ。
で、『Dr.倫太郎・第1回』(日本テレビ20150415PM10~)原案・清心海、脚本・中園ミホ、演出・水田伸生を見た。春だから・・・みんなメンタルに走っているのか。「ようこそ」のストーカーあるいは強迫神経症、「書店」のブック・フェチ、「心ポッキリ」の鬱、「アイムホーム」の記憶喪失、「アルジャーノン」の知的障害、「どS」のサディズム・・・発狂しまくってるな・・・。みんな頭がおかしいのです。そもそも・・・人類なんてみんな病んでいるのだ・・・それが悪魔の言うことか・・・。とにかく・・・蒼井優、かわいいよ蒼井優だけは言っておきたい。日舞素敵だった・・・。そこだけずっと見ていたい・・・お前が病んでるぞ。
壊れた心はどうすれば治るのか・・・そもそも治るものなのか・・・という話である。
たとえば・・・性犯罪者が心の病だとして・・・矯正は出来ても・・・治癒はしないのではないか。
そもそも・・・正気ってなんだって話になるしな。
たとえば「死」を病気の一種だとして・・・完治すると「不死」になるわけだが・・・それはもう一種の病気じゃないのか・・・なんだよな。
慧南大学病院の精神科医・日野倫太郎(堺雅人)は精神分析的手法によって精神の病にアプローチして・・・それなりの実績をあげている。
これを心理的精神医学としておく。
一方、同期の宮川貴博(長塚圭史)は画像診断に基づく投薬という物理的精神医学の信奉者である。患者の処理数では圧倒的に有利である。そのためなのだろう・・・宮川は精神科の主任教授なのだ。
精神の病気ということでは脳外科という分野がある。
脳外科の主任教授の蓮見榮介(松重豊)は倫太郎や宮川主任より一回り上の世代で副病院長となっている。
病院内の序列は蓮見副病院長、宮川精神科主任、倫太郎ということだ。
しかし、テレビ番組のコメンテーターとして人気のある倫太郎は・・・経営トップの一人、円能寺一雄理事長(小日向文世)のお気に入りである。
「ドクター倫太郎のいる精神科」が・・・病院の売りになると考えているのだった。
倫太郎の人気の秘密は・・・ワンセット50分のカウンセリングである。
患者の心に寄り添える特殊技術により・・・ストレスを抱える有力者からも信頼されているのだ。
池正行(石橋蓮司)行政府報道長官(フィクション・・・まあ官房長官です)もその一人だった。
「総理がさ・・・また失言したんだよ・・・陸軍と海軍が協力しなければ不測の事態に対応できないって・・・そりゃ・・・自衛隊は軍隊だよ・・・戦車や戦闘機に乗ってるんだから・・・自衛車とか自衛機とか一々言わないだろう・・・でも軍隊じゃなくて自衛隊っていうお約束なんだから・・・自衛隊って言っとけばいいんだよ・・・それなのにさ・・・もう・・・そういうどうでもいいことにいちいちああだこうだこと応えるのに疲れちゃうんだよ」
「ですねえ」
「もうやってらんないんだよ」
「まあ・・・あったかいお茶でも飲んで・・・」
「できれば死にたいよ」
「死ねたらいいですねえ」
「そうだよなあ・・・」
「しかし・・・記者たちの意地悪に負けたら口惜しいですよね」
「うん」
「あいつら・・・長官を困らせたいんですよ」
「そうなんだよ」
「だから・・・笑ってやればいいじゃないですか」
「笑っていいの」
「いいんです・・・心から笑う必要なんかありません・・・えへへって表情作るだけで・・・ざまあみろじゃないですか」
「えへへ」
「いいですねえ・・・えへへ」
「えへへ」
「あ・・・時間です」
「え・・・もう」
「スマイルですよ・・・嘘でいいんだから」
「スマイルだな」
にこやかに記者団に対応する長官だった。
「いろいろとあるが・・・苦しい時ほど明るい未来に希望を抱くことが必要でしょう・・・えへへ」
「・・・」
政府関係者にも好評の倫太郎を上手に活用したい円能寺理事長は芸者遊びで饗応する。
新橋の置屋の女将であり、自らも芸者の益田伊久美(余貴美子)はお座敷で医師たちを接待するのであった。
円能寺のお気に入りの芸者・夢乃(蒼井優)はこうして倫太郎と出会うのだった。
年収一千万円以下の男は・・・客として魅力がないと考える夢乃だったが・・・円能寺が倫太郎を教授候補として紹介したことで・・・少し関心を持つのだった。
一方・・・倫太郎は恋愛沙汰には無縁の男である。
患者の心に寄り添うことが・・・倫太郎の生きがいであった。
倫太郎の幼馴染で外科医の水島百合子(吉瀬美智子)はそんな倫太郎に好意を寄せている。
巨乳の妹で・・・子供もいる主婦の中西まどか(酒井若菜)は四十歳を過ぎても独身の倫太郎の身を案じて時々、実家に様子を見に来る。
若くして死んだ母親を慕って・・・錯乱し・・・自殺仕掛けたこともある倫太郎の過去を知っている二人は酔い潰れた倫太郎を見守るのだった。
精神科には二人の研修医がいる。
すでに三十歳となり研修医としては落ち付いている福原大策(高橋一生)と研修医になりたての川上葉子(高梨臨)である。
葉子は倫太郎のファンであり・・・密かに恋愛感情も抱いている。
「先生の理想とする治療とはどのようなものでしょうか」
「医師と患者が共感することです」
「患者が医師に恋愛感情を持ったら・・・どう対処するべきでしょうか」
「それが患者の症状を快方に向かわせるなら・・・結婚しても構いません」
「え」
「しかし・・・それでは一人の患者しか治療できないので・・・精神科医は恋愛感情を利用して患者を導き・・・その他の対象に興味を向けさせるべきでしょう」
「医師が患者を好きになったらどうすればいいのでしょう」
「その場合は患者が完治してから・・・食事に誘うのが無難ですね」
「先生にはそういう経験がおありですか」
「ありません・・・精神病は・・・完治しませんから・・・そして恋愛感情というのは一種の病気です」
「・・・」
「人間には二種類しかいないのです・・・自分が狂っていることを自覚しているものと・・・自覚していないものの二種類です」
通勤の途中で飛び降り自殺志願者の阿川繭子(近藤春菜)に遭遇する倫太郎。
屋上にかけあがり・・・柵を越える倫太郎だった。
「来ないで」
「あなたとお茶したいだけです」
「お茶・・・」
「飛び降りる時は一緒にいかがですか」
「心中・・・それもいいわね」
「でしょう・・・」
「私・・・つかれちゃったの」
「そうでしょうねえ・・・あなたは・・・頑張り屋さんみたいだ」
「・・・」
「だから・・・もう頑張らなくてもいいんですよ」
「そうよ・・・私は・・・永遠の休暇を・・・」
「素晴らしい」
「落ちる」
「落ちます」
抱き合って墜落する二人。
しかし・・・地上にはすでに救助マットが敷かれていて命拾いである。
通院を開始する繭子・・・。
倫太郎は繭子の周辺の状況を研修医たちに調査させる。
繭子はOLで出世と同時に部下から嫌がらせを受けていた。
倫太郎は看護師の桐生薫(内田有紀)に命じて「氷」を用意させる。
ここまで・・・幼馴染に昼顔妻、妹にモー子、看護師にキャッツアイ、研修医にシンケンピンク、芸者にアリスと物凄い布陣だな・・・。
ハーレム倫太郎かっ。
倫太郎は繭子に氷を握らせる。
「冷たい」
「もっと感じて」
「痛い」
「もっと」
「痛い・・・痛い・・・」
「もっと感じてください・・・あなたの温もりで・・・氷が融けるでしょう」
「・・・」
「痛みはいつか・・・過ぎ去っていきます」
「・・・」
「もう・・・がんばらないで・・・」
「私・・・なんでみんなに嫌われたのかなあ・・・豚って言われて・・・デブって・・・」
「ねたみですよ・・・みんなあなたに嫉妬してたんです」
「嫉妬・・・私なんかを・・・ねたむなんて」
「人間はうらやむ生き物です・・・自分より恵まれたものを許せないんですよ」
「そんな・・・バカみたい・・・」
「あなたは何も悪くないんです」
「・・・」
桜の季節。
病院に芸者の夢乃が現れる。
「夢乃さん・・・」
「先生にどうしても会いたくなって・・・来ちゃいました」
「え」
「先生・・・私と・・・落ちて」
「いいですよ」
夢乃は倫太郎の唇を奪うのだった。
倫太郎は夢乃が心に苦しみを抱えていることを予見する。
夢乃は恐ろしい女(高畑淳子)に金を奪われる。
「明良(あきら)・・・あんたは私から逃げられないよ」
「わかってます・・・」
「なんだい・・・これっぽっちか」
「ハハハ」
「しっかり稼ぎな」
夢乃は明良として街を彷徨う。
倫太郎は見かけて声をかけるが無視されるのだった。
大学での出世競争に敗れた荒木(遠藤憲一)は開業医となっていた。
蓮見副病院長のかってのライバルである。
荒木医師は倫太郎の主治医なのだ。
「無視されちゃったよお」
「芸者の時と・・・素顔の時は別人格か・・・」
「そうなのかなあ・・・」
「まあ・・・客商売だからなあ」
「ええええええ」
宮川主任教授は・・・倫太郎の人気を妬んでいる。
部下の矢部街子医師(真飛聖)は「桜の下のキス」の画像を見せる。
「いい写真でしょう」
「いい写真だな」
世界は悪意に満ちている。
夢乃に憧れる芸者の小夢(中西美帆)も忘れないでください。
関連するキッドのブログ→リーガルハイ
| 固定リンク
コメント