吾輩は捨て猫、三毛猫でもホームズでもない(相葉雅紀)ゼラニウムの花言葉は誠実な友情(有村架純)狙った獲物は逃がさない(沢尻エリカ)領収書刑事(山口紗弥加)その名はガス(足立梨花)
お・・・二週目突入か・・・。
有村架純と沢尻エリカ・・・二枚も使われてはな・・・。
まだ・・・全部スタートしてないからなあ。
(月)(火)(水)は不安定だよな。
このドラマも不安定だけどな。
本来の主人公である父親のパーツとドラマ版の主人公である息子のパーツが・・・ジグソーパズルのように・・・形を成していないからな。
最後の最後でピタッとおさまるまでお茶の間は待てないよね。
おさまるかどうかもわからないしな。
とにかく・・・主人公の不安をもっともっと増していかないと・・・。
のほほんとしているからな・・・まあ・・・ライオンに襲われてものほほんとしていそうだしな。
で、『ようこそ、わが家へ・第2回』(フジテレビ20150420PM9~)原作・池井戸潤、脚本・黒岩勉、演出・中江功を見た。変化というものは不思議なものである。人は変化を求めることもあるが・・・そうでないこともある。どちらが本質なのかは謎だ。加齢によって奇矯な面が強調されてきた家人に苛立つこともあるが・・・本来、奇矯な人なので妙な安心感もある。桜並木はすっかり青葉になったが桜色から葉桜にそして緑色になる変化は・・・毎年のことなので馴染んだ情景でもある。だから・・・ストーカーも来なくなったら淋しく感じる人もいるだろう。・・・それはないと思うぞ。
月曜八時のドラマ枠がなくなって「水戸黄門」の話から昭和初期のラジオの話になった。
「たあでえたあでえがきつ~」と家人か歌い出し、「そういうラジオドラマの主題歌があった」という話になった。昭和18年(1843年)のNHKのラジオドラマ「潜水飛行艇飛魚号」のことらしい。原作は「怪鳥艇/海野十三」らしい。とにかく戦中の話なので資料の確認が困難なのである。
逆さ言葉による逆さ歌である。
つまり・・・「出た出た月が」をパーツごとにひっくり返した暗号文なのである。
子供たちはミステリー(謎)が好きだ。しかし、謎の源は耳に馴染んだ小学校唱歌なのである。
変わらないものを求め、変わるものを求める人の心の機微なんだな。
それは昔も今も変わらない。
いきなり・・・猫殺しと思わせておいて・・・生きてましたである。
怪我をした猫がポストに入っていたのだった。
こんなことばかりだと狼に食われるぞ。
しかし・・・今度は本当に殺されるかもしれないという不安は醸しだす。
想像力あっての恐怖なのである。
今、握った握り飯の具がおかかだったかしゃけだったか・・・忘れてしまう母親の珪子(南果歩)はあまり怖くないのかもしれない。
しかし・・・母親に認知症の気配があると息子の健太(相葉雅紀)は不安に思って然るべしだな。
妹の女子大生・七菜(有村架純)はミュージカル「キャッツ」に登場する「ガス」と子猫に命名する。そして可愛がるのである。母親の血筋だ。
妹もやがて認知症に・・・恐怖を感じる健太だった。
連絡を受けた派出所勤務の警察官・木下巡査(夙川アトム)は倉田一家から事情を聴取する。
荒らされた花壇、自転車のサドル切り裂き、ポストに子猫、怪文書、不審人物目撃・・・すでに単なる悪戯とは言えない状況である。
しかし・・・一家の主である太一(寺尾聰)をはじめ家族たちはどこか他人事で・・・危機意識が薄い。
「何か心当たりはありませんか」
「実は・・・」と漸く健太は「ホームでの出来事から男に追いかけられるまでの顛末」を話すのだった。
「なるほど・・・とにかくパトロールを強化します」
木下巡査は淡々と応じる。しかし・・・木下巡査が犯人の可能性さえあるわけだ。
健太は・・・少し不安を感じる。
一方、出勤した太一は領収書探偵の総務部契約社員・西沢摂子(山口紗弥加)から真瀬営業部長(竹中直人)の新たな不正の証拠を掴む。
飲食店から水増しされた領収書を入手し、配送課の平井課長(戸田昌宏)に接待費として請求させ着服しているという仕掛けである。
太一は懲りずにナカノ電子部品社長(近藤芳正)に報告するが・・・平井は真瀬の指図で・・・従業員の慰労会に流用したという人情噺を仕立てる。不正流用には変わらないが小さな会社ではよくあることと太一の指摘を揉み消す社長。
太一はまたしても・・・社内に波風を起こす悪玉に仕立て上げられる。
それなのに・・・理由もなく平井に謝罪する太一だった。
このままだと・・・不正が明るみに出た時・・・経理担当者として・・・太一が罪に問われるわけである。
社内では口の軽い部下が「いやがらせ事件」を吹聴し・・・噂になるという袋叩き状態の太一だった。
とにかく・・・青葉銀行からの出向者はナカノ電子部品にとって敵視するべき相手なのである。
これは・・・青葉銀行の依頼による社をあげての肩たたきなんじやないか。
つまり・・・摂子もグルの可能性があります。
とにかく・・・太一にもいやがらせを受ける可能性があるというフリである。
不安が募る上に暇な健太は・・・名刺を頼りに明日香(沢尻エリカ)が記者を勤める円タウン出版社を訪ねる。
蟹江編集長(佐藤二朗)のジグソーパズルをひっくり返した健太は・・・専属デザイナーとして採用されるのであった。
健太の職業は・・・デザイナーと言うよりフリーターと言った方がいいんじゃないか。
第一・・・高円寺のタウン誌なんて・・・経営に余裕があるのかよ・・・。
しかし・・・監視カメラ代金十万円を前借りさせてくれる太っ腹な蟹江だった。
「飲みませ~飲みませ~」と歓迎会に誘われた健太は夜の節子であるシルビアちゃんと接近遭遇するのだった。
帰宅した健太はポストから母親と陶芸教室の講師・波戸清治(眞島秀和)との密会写真を発見する。
まだまだ子供の健太には母親の浮気疑惑はたまらない不安材料となるのだった。
ちなみに・・・二人の仲をとりもつような下村民子(堀内敬子)も潜伏中である。
再び花壇を荒らされ、さらには車には十字架を刻印される倉田一家。
そして・・・七菜の親友・保原万里江(足立梨花)も妖しく潜伏中である。
明日香と「青海苔が歯についている」と指摘されるほど接近した健太。
ここが月9モードなんだな。
なんだ・・・相葉ファンの女子小学生に「キャーッ」って言わせたいのか。
湾岸テレビの女子アナを目指す七菜にしつこく迫る辻本正輝(藤井流星)を目撃する健太。
「何だお前は・・・」とお兄ちゃんパワーを発揮することもなく黙認である。
しかし・・・妹に男女の問題があるということにも不安を感じる健太だった。
こうして母も妹も自分も・・・誰かに狙われていると気がつく健太。
まあ・・・本来の主役である父親も狙われているわけだが・・・。
とにかく・・・変化を求めないタイプの健太はなんだか・・・とても不安になるのだった。
監視カメラになんだかよくわからないものが映っているのも不安である。
来週、このレビューがあるのかも・・・不安だ。
2015年度倉田家嫌がらせ事件容疑者ランキング
①位 ニット帽の男
②位 真瀬営業部長
③位 明日香
④位 陶芸教室の講師・波戸清治
⑤位 健太(二重人格)
⑥位 七菜(夢遊病)
⑦位 太一(ストレス)
⑧位 珪子(認知症)
⑨位 木下巡査
⑩位 ガス(ニャンコ星人)
関連するキッドのブログ→第1話のレビュー
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コメント
犯人は、ニャンコ星人だと思います!5位が健太か~。
なんか、2話にして、急にユルユルになったような気が…。
モヤッとした気持ちもキッド様のレビューでスッキリ晴れました。ありがとうございます。
お父さんが銀行員だったので、倉田家はなかなかアッパークラスの家庭だと思いますが、脚本家がそれを分かっているかどうか~
銀行員ぐらい普通じゃん?と捉えているとしたら、まずいんじゃないかと…。
登場人物を対比させないせいで、エリカもやさぐれ演技をするのか明るい子を演じるのか、迷っているような感じ…。
ストーカー事件から、健太とお父さんの葛藤とか、そういうものまで描いてくれたらいいと思うんですけど。
あまちゃんの再放送、始まりましたね
投稿: なつ | 2015年4月21日 (火) 21時35分
カイブツクンノトモダチハ?~なつ様、いらっしゃいませ~ヒロシクンデス
海女のアキちゃんが五百円をゲットする今日この頃です。
紅白の最終回から一年以上が過ぎて
アキちゃんは今、スライムとして増殖中。
ユイちゃんは寄生獣と戦闘中なのですな。
素顔のその後の二人に会えるスペシャル「あまちゃん」がそろそろ見たいですなあ。
そして・・・犯人はかわいさ爆発のニャンコ星人。
まんまと倉田家に侵入成功ですからな。
二時間サスペンスなら
キャスティング的に
真犯人は寺尾聰もしくは竹中直人・・・。
そして沢尻エリカでございます。
複数犯なら
もはや呪われた家ですよね。
エリート銀行員一家の裕福な家庭。
なにしろ、もはや憧れの職業といえる専業主婦ですし。
妹は女子アナを狙える高学歴美少女。
その中で・・・自称・イラストレーターの健太は・・・
家族から・・・生温かく見守られているポジションですよねえ。
だからこそ・・・
衆人環視の中で怨みを買うし
家族が狙われていることにも
気がつく・・・。
そういうのび太な健太が
頑張ってストーカーから家族を守ろうとするところが
きっとポイントなのですな。
まあ・・・脚本家は地道にコツコツのタイプなので
がんばって辻褄合わせを追及してもらいたいと考えます。
アレもコレも・・・誰かの仕業なのか・・・どうか。
エリカは高円寺のタウン誌の記者としては
美人すぎますが・・・
それを言ってはおしまいですからねえ。
きっと健太はドキドキしてるんですよね。
下手すればDTかもしれないし・・・。
男として残念な父親・・・
しかし・・・その父親に養われて成人し実家生活。
ドラマ・オリジナルの設定が
どのように人間ドラマとして開花するのか。
優しい気持ちで見守る覚悟でございます。
投稿: キッド | 2015年4月21日 (火) 23時59分