心がポキッとね(阿部サダヲ)神です(藤木直人)信者です(徳永えり)ですね(山下リオ)
ウルトラシリーズ(空想特撮シリーズ)の第1作「ウルトラQ」(1966年)の第14話「東京氷河期」で女性カメラマン・江戸川由利子(桜井浩子)は「世界の26億人が私の写真に注目する」と叫ぶ・・・それから、およそ半世紀である。
世界の人口はあくまで推定だが1961年にはおよそ30億人に達していたと言われる。
由利ちゃんはちょっと控えめに見積もっているわけである。
ちなみに山口智子は1964年生まれなのでちょうど半世紀である。
現在、世界の人口は72億人を突破したと言われる。
山口智子が生まれてから50億人近く増加しているのである。
気が遠くなる話である。
半世紀で50億人増えた人類が1年に100万人くらい死んでもどうってことがないような気がする。
特に意味はありません。
で、『心がポキッとね・第1回』(フジテレビ20150408PM10~)脚本・岡田惠和、演出・宮本理江子を見た。医療監修に香山リカが入っているのでおそらく心の病を扱ったドラマになるのだろう。精神の計量化が達成されていない科学力では・・・精神の医学は統計的手法に依存する。どういう精神が健康でどういう精神が病的なのか・・・あくまで推定するしかないのである。殺人者に精神鑑定が行われるということは・・・少なくとも正気の人間が殺人することが可能であるという話である。頭のおかしい人とおかしくない人の境界線があるのかないのか・・・これは実に悩ましい問題だ。
たとえば・・・「山口智子は蛭子能収に似ている」などと言えば正気を疑われたりするわけである。
ある意味、抹殺されかねない言動だ。
このドラマに登場する人々はおそらくそこまで常軌を逸してはいないのだろう。
ただ・・・少し・・・思わしくない言動や行動があり・・・悩める人々なのである。
そういう人々を眺めることはある程度・・・楽しいのである。
まあ・・・結構、痛いドラマだと考える。
小島春太(阿部サダヲ)は四十才になる家具の修理人である。
家具の職人ではなく・・・アンティーク家具店「Lío Bonito!」の店主・大竹心(藤木直人)が街で拾ってきた家具・・・つまりガラクタを使用に耐えうるように修復するのが仕事なのだった。
ちなみに・・・春太自身も・・・ホームレス時代に大竹に拾われた「こわれもの」なのであった。
春太はかっては・・・大企業に務める営業マンだった。それなりに優秀なトップ・セールスマンだったがノルマの重圧によって破綻し、五歳年上の妻の小島圭子(山口智子)の貞淑を疑ったあげくに暴力をふるい離婚、仕事もむ失ってしまったのだった。
うらぶれて公園にうずくまっていた春太は「なにしているの?」と大竹に声をかけられ・・・現在に至るのである。
近所にある白神メンタル相談所で白神所長(山西淳)に身の上を赤裸々に語る春太だった。
「愛する人を傷つけてしまったので・・・二度と恋はしないと誓ったのですが・・・最近、淋しくて仕方ないのです・・・できたら自分より背が高くて気の強い女と恋をしたいと思ってます」
白神は無言で・・・春太の告白に耳を傾け、料金を受け取るのだった。
「Lío Bonito」はスペイン語で心が乱れるほど美しいという意味である。
春太は・・・そういうものを渇望しているらしい。
「Lío Bonito!」の店員・糸山扶美(徳永えり)は「悩んでいることがあったら・・・何でもいってください」と春太に付きまとう。
その理由は「店長に命じられたから」である。
糸山の言動は明らかに過剰なお節介であり・・・糸山もまた正気が疑われる。
そういう糸山を「あんたは本当にかわいそうな人が好きねえ」と嘲笑する店員の庄司加代子(池津祥子)であるが・・・彼女もまた店長の前では目を輝かせるのだった。
おそらく・・・「Lío Bonito!」の従業員は皆、大竹の「ひろいもの」なのだろう。
大竹は・・・家訓である「使えないものはない・・・壊れたものは直せば使える」を忠実に守る男であり・・・女性にとっては存在することが・・・神なのであった。
神のような男が・・・正気と言えるのかどうか・・・まだ明らかにはされない。
そもそも・・・あまり儲かるとは思えない骨董家具店の経営者が・・・あまり有能とは思えない従業員を拾い集めていることが・・・少しおかしいのである。
大竹には交際中の女性がいる。
空間コーディネーターという怪しい職業の鴨田静である。
三十八歳の大竹より七歳年上のシズカは・・・実は圭子だった。
春太は元妻が・・・雇用者と同棲を開始することをまだ知らないのだった。
ブログの愛読者数をこよなく愛するシズカもまた少しおかしい人間である。
自分より若く美しい女に対する競争心が尋常ではないのだった。
そして・・・いつまでも若く美しい自分に執着しているのだった。
大竹は結婚を前提にシズカと交際している風なのだが・・・どうやら・・・シズカもまた大竹に拾われた人間の気配が濃厚である。
嵐の前の静けさの中・・・春太は公園で変な女に出会う。
牧野江里子(山下リオ)に追われる葉山みやこ(水原希子)である。
背が高くて気が強いみやこは・・・春太の理想のタイプだった。
夜桜の下で・・・江里子の追跡からみやこを守った春太は・・・翌日、糸山に金の無心に来たみやこと再会する。
みやこは糸山の高校時代の同級生なのである。
春太はみやこの身の上話を聞くことになるのだった。
「私・・・恋をすると見境がなくなるタイプなの。好きな人に付きまとって警察沙汰になったこともあるわ」
「君を追いかけていたのは・・・」
「あの女も私の好きな人を好きだったの・・・私がストーカーみたいなものなのに・・・自分の恋愛がうまくいかないのを私のせいにして・・・私につきまとっていやがらせをしてくるのよ」
「ストーカーのストーカーか・・・」
「でも・・・私には神様がいるから・・・」
「神様?」
「何もかも失った私に・・・なにしてるのって声をかけてくれた・・・」
何故か・・・嫌な予感に胸が騒ぐ春太だった。
もちろん・・・みやこの神様は・・・大竹だった。
大竹はあらゆる女を狂わせる魔性の男らしい。
職場で・・・ライバルへの賞賛を耳にし、逆上したシズカは・・・同棲記念のホームパーティーを開催する。
公園で寝ていた無職で住所不定のみやこを拾った大竹は・・・春太を住まわせている自宅の空き部屋に・・・同居させることにする。
「もう・・・恋はしないんだから・・・問題ないよね」
魔性である。
ホームパーティーで・・・元夫婦は残酷な再会をするのだった。
思わず素知らぬ顔をする春太とシズカ。
そしてみやこは神様に同棲相手がいることを知り、嫉妬心を剥き出しにするのだった。
女に愛されすぎる男と女を愛したいが愛されない男。
拾う人間と拾われた人間たちの・・・妖しい物語の幕が上がるのだった。
物凄く・・・微妙な話だなあ・・・。
今回・・・離婚ネタがあちこちでかぶるみたいだな。
まあ・・・山下リオと徳永えりが出ているので・・・見るけどね。
関連するキッドのブログ→続・最後から二番目の恋
まこ「二階は呪文料理レストランになってましゅ・・・テキサスバーガーもありましゅ!」
みのむし「しゅてき!」
アンナ「休憩中はここでランチするびょん」
くう「裏表が悩ましいわあ・・・・」
シャブリ「なのでありました~」
ikasam4「西行と信西の魔界転生ですな」
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コメント
拝観料無料って、ダメダメ!
100円は頂かなくてはっ!
その代わり、木切れですくって回収出来た人には
拝観料無料となる、まれクレーンゲーム機能をサービスするでげんげろ♪
静さんと千秋さまの呪文料理は、どっちが美味しいんだろ?
心さんはアンティークを扱ってるけど
西洋骨董洋菓子を扱ってるわけでもゲイでもないんでしゅよね?
投稿: まこ | 2015年4月 9日 (木) 15時30分
●no choco●まこ☆ミキ様、いらっしゃいませ●no choco●
さすがはまこ様、経営者として抜け目なしでございますな。
そして貧しい人に対する思いやりの心、じいや感激~でございまする。
し・か・し・・・賽銭箱周辺の防犯カメラに
怪盗マコンジョが
トリモチ棒で賽銭泥棒している姿が
バッチリ映っておりますぞ~。
なりませんぞ~。
トップ・アイドルなので
クローズアップ現代的謝罪ぐらいでは
すみませんぞ~。
なになに・・・あれはまこ様ではないと・・・。
その時間はまれごっこの
差し入れ用おにぎりを作っていたので
アリバイが成立すると・・・。
残念ながら
おにぎりまこロイドが
家具屋の箪笥から発見されておれます。
観念なされませ~。
あ・・・もういない。
緊急配備指令発動・・・まこ様がドロンしましたぞ~
投稿: キッドじいや | 2015年4月 9日 (木) 20時08分