ドS刑事どえ~す(多部未華子)私は貴女の玩具でございます(大倉忠義)
さて・・・春ドラマの幕開けである。
(月)未定
(火)未定
(水)未定
(木)未定
(金)「アルジャーノンに花束を」
(土)未定
(日)「花燃ゆ」
・・・だけどな。
「花」がかぶってるな。
春だからな。
コレは・・・確定じゃないのか。
(水)(木)の裏表と・・・(土)の裏がな・・・。
しかし・・・(木)(金)は重量級が来るんだから・・・軽くしておきたい気持ちはあります。
で、『ドS刑事・第1回』(日本テレビ20150411PM9~)原作・七尾与史、脚本・川崎いづみ、演出・中島悟を見た。手堅い感じのユーモア・ミステリのドラマ化である。SMという性的倒錯がモチーフになっているが「矯正執行」ほどの深みはない。支配と被支配の関係性が曖昧だからな。どちらかと言えばわがままお嬢様物語である。性的快楽ではなく苛めっ子の喜びを肯定しているわけである。主題は「言葉責め」で・・・精神的虐待を楽しむことの面白さを追求していくのみである。まあ・・・考えようによっては・・・凄い問題作だ。つまり・・・。
人を苛めるって素敵だよねえ・・・。
・・・という話だ。
川崎青空警察署(フィクション)管内の派出所「青空みなみ交番」(フィクション)勤務の警察官・代官山脩介巡査(大倉忠義)は「廃工場でチンピラが暴れている」という通報を受け、現場に向かう。
おっかなびっくりで廃工場を探査した代官山は血まみれの死体を発見し、腰を抜かすのであった。
出動する川崎青空警察署刑事一課強行犯捜査係・・・。
メンバー構成は以下の通りである。
課長 白金不二子警視(吉田羊)
係長 有栖川恒夫警部補(勝村政信)
刑事 近藤徳二巡査部長(伊武雅刀)
刑事 中根昌信巡査(中村靖日)
刑事 浜田宗一郎巡査(八乙女光)
現場に・・・赴任したての刑事が姿を見せる。
警察庁次長の父親に溺愛され・・・人事権にさえ介入するという我儘お嬢様刑事と噂される黒井マヤ巡査部長(多部未華子)である。
上司の白金課長や、有栖川係長を無視して・・・勝手に捜査を開始するマヤヤ(自称)に呆れる一同。
「警察は縦社会です」
「私の父はその社会の雲の上の存在なのよ」
「そんな韓国の航空会社ご令嬢みたいなこと言われましても」
死体を発見してパニックに陥り、現場を荒らしてしまった代官山の腰抜けぶりを目にしたマヤヤはたちどころに父親におねだりして辞令を下すのだった。
マヤヤの相棒、大韓・・・じゃなかった刑事・代官様誕生である。
「そんなことを勝手に・・・」
「正式な辞令です」
「しかし、パートナーをあなたにするとは決まってないわ」
「すべて決定事項です」
命令系統を完全に無視するマヤヤに唖然とする白金課長だった。
捜査一課は廃工場周辺で目撃された不良グループが何らかの事情を知っているものとして捜査を開始する。
しかし、父親の威光で捜査費を濫用できるマヤヤは街の情報屋を使い、独自の捜査を展開するのだった。
捜査一課は不良グループのリーダーを重要参考人として留置し、取調を強行するが男にはアリバイがあった。
死体を司法解剖した京浜医科大学法医学・ケンケン准教授(ミッツ・マングローブ)のセリフがあまりにも下手すぎてよくわからなかったが・・・死体は死後に損壊されていた。
「つまり・・・複数犯に見せかけた単独犯ということね」
「よく・・・今の下手なセリフ回しで判断できますね」
「台本通りよ」
「ああ」
被害者の青山(小林健一)の部屋を捜索したマヤヤと代官様はベッドの下から「謎の女の写真」を発見する。
「美人ですね」
「どう見ても女装した矢柴俊博だろうが」
青山の人間関係を調査するために・・・青山が警備員として働いていた信用金庫に聞き込みに向かう二人。
応対したのは副支店長・五十嵐(矢柴俊博)だった。
「あの人の声・・・50%の確率で・・・通報者です」
「代官様・・・50%というのは半々・・・つまりどちらとも言えないってことだろうがっ」
「ですね」
とにかく・・・尾行を開始する二人。
「なんで・・・尾行するんです」
「殺された青山と五十嵐の間にトラブルがあったという報告があった」
「誰から?」
「一般市民の情報提供だ」
五十嵐は女装サロンの店内に消えるのだった。
「代官様、潜入捜査だ」
「え」
「一部視聴者はイケメンの女装に萌えるのだ・・・変態だからな」
一部お茶の間の期待に応えるだけのために女装する代官様。
マヤヤは父親におねだりして捜査令状を取得するのだった。
女装した矢柴俊博にそっくりの五十嵐に驚く女装した代官様。
マヤヤは五十嵐のロッカーから凶器を発見するのだった。
店内に乗り込むマヤヤ。
「お話を伺いたい」
「あなた、だあれ・・・」
「とぼけなくてもいいですよ・・・副支店長」
「いやあ・・・」
「あなたは女装趣味を青山に知られ、強請られていた・・・そして口封じのために殺害したと認めますか」
「誰からも好かれる男でいるための・・・ストレス解消だ・・・女装くらいいいじゃないか」
「誰からも好かれる?」
マヤヤの眼光は鋭さを増し、獲物を見つめる猫の形相となる。
「あなたの上司に聞きました・・・あなたが部下になってからずっと不快な気分が続いていると・・・あなたの部下全員が出来ればあなたと会話したくないと言ってます・・・あなたの奥さん、浮気していますよ。浮気相手とできれば再婚したいと言ってます。あなたに抱かれて快感を覚えたことは一度もないと。今では同じ部屋で呼吸するのも苦痛だそうです。あなたの娘さんはあなたの娘であることが自殺したくなるほど嫌だそうです。できれば死んでほしいと言ってました」
「ひでぶ」
「うわああああ・・・もうやめてあげてください」と代官様。
「代官様、確保だ」
号泣する容疑者を逮捕するもらい泣きの代官山刑事だった。
かけつけた捜査一課たち。
「正式な手順をふみなさい」と課長は叱責する。
「すべて・・・許可されています」
「私は許可していません」
「課長の許可よりも・・・警察庁次長の許可の方が重い・・・それだけのこと」
「・・・」
定年間違い近藤刑事は重々しくつぶやく。
「代官山くん・・・きれいだ」
「うわあああああああああああああああああああああああああっ」
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