お前たちは人間じゃない!(相葉雅紀)お兄ちゃんだけに見せてあげる!(有村架純)包帯探偵は死なない!(沢尻エリカ)領収書刑事シルビア復活!(山口紗弥加)画像は撮るな撮られるな!(足立梨花)
耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び・・・でも爆発!
大和魂を感じるよねえ。
我慢するにも程がある・・・だよな。
しかし・・・そうやって真珠湾を攻撃したりするとだな・・・また・・・耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶことになるんだよな。
やられたらやり返す・・・だけど相手が懲りない奴だと困るんだよね。
やる時は息の根を止める覚悟でだな。
おいっ。
まあ・・・つまり・・・この世は地獄ということだ。
どうせ・・・最後はみんな死ぬんだから・・・生きている間は和気藹々だといいのにねえ。
和気藹々が苦手な人は困るけどな。
ああ・・・どこまでも続く・・・ぬかるみだ。
それでも・・・みんな・・・何かを信じて生きて行くのです。
で、『ようこそ、わが家へ・第5回』(フジテレビ20150511PM9~)原作・池井戸潤、脚本・黒岩勉、演出・中江功を見た。世界は愛で満ちている。転んで泣いている子供がいたら大丈夫か心配だ。スーパーマーケットで「ねえ、お芋も買ってよ、ワタシお芋大好きなんだから」と女の子がねだっているとお母さんが要望に応じて買ってあげるのかどうかが気になる。公園で一人ぼっちの男の子がいれば「一緒に遊ぼう」と誰かが言う。夕暮れに家路を急ぐ子供たち。みんなに帰る家がある。ああ・・・いつまでも・・・この平和が続きますようにと願わずにはいられない。そして・・・主人公の出番の少ないドラマが世界からなくなりますようにと。
今回、出番、多かったぞ。
倉田健太(相葉雅紀)はリビング・ルームの盗撮カメラの映像をチェックする。
そこに映っていた五万円窃盗犯は・・・妹の七菜(有村架純)だった。
七菜の真意を確かめようとした・・・健太。
しかし・・・母親の珪子(南果歩)は「五万円がみつかった」と告げる。「別の引き出しに入っていたのを七菜が見つけてくれたの」
「母さん・・・本当に呆けたんじゃないだろうな・・・二人で行った・・・初めてのデート・・・どこだか覚えてる?」と父親の太一(寺尾聰)・・・。
「鎌倉でしょう」
「・・・浅草だよ」
「そうそう・・・浅草にも行ったわねえ」
健太は母親の頭の状態も心配だったが・・・とにかく・・・妹を自分の部屋で問いただすのだった。
「ボクは・・・七菜のことをずっとみてきたつもりだ」と臆病なので本題に入れない健太だった。
「なによ・・・いやらしいわね」
「そうじゃなくて・・・これを見て」
動かぬ証拠を突きつける健太だった。
「なんで・・・こんなことを・・・お金に困ってるなら・・・相談してくれ・・・最近、前借りができるから」
「メールがきたのよ」
「メール?」
前回の引き・・・「カメラに何が映っていたのか?」に続き、「玄関先で七菜に何が着信したか?」が明らかにされる。
今回、たたみかけるな。
《引き出しから五万円盗め》
「なんだ・・・このメール・・・この指令に従ったのか」
「でも・・・警察に届けるっていうから・・・まずいと思って見つけたことにしたの」
「どうして・・・そんなことを・・・」
「画像が添付されてたのよ」
「画像・・・まさか・・・盗まれた携帯電話に・・・変な顔の画像でも」
「変な顔の画像くらいで五万円盗むと思う」
「だって・・・」
「元カレとのツーショットよ」
「え・・・まさか・・・二人とも裸でベッドでピースとかしてるんじゃないだろうな」
「サービスは背中までよ・・・」
「ちょっと・・・見せろよ」
「嫌よ・・・」
「お兄ちゃんになら平気だろう・・・風呂上がりに裸で牛乳飲んでるじゃないか」
「しょうがないなあ・・・」
「ゲゲッ・・・お前・・・お兄ちゃんの知らないとこでそんなこと してたのか?」
「知ってるとこでやるわけないでしょ?」
「そりゃ・・・そうだけどさ」
「どうしよう・・・」
「警察に届けるしか」
「お巡りさんに見られるのはやだ」
「じゃあ・・・親父に・・・」
「お父さんに見せられるけないでしょう・・・下手すりゃ死んじゃうよ」
「そうだな・・・」
いつの間にか、大人になって・・・兄を越えて行った妹だが・・・童貞でも・・・兄として妹を守らなければならない。自分だけが七菜の兄なのだから・・・沸々と沸き上がる兄としての自覚が健太に芽生え始めたその時・・・。
円タウン出版社の蟹江(佐藤二朗)からの着信がある。
(驚くな・・・ナスカちゃんが死んだ)
「え・・・嘘・・・」
(嘘だ)
前回の第三の引き・・・明日香(沢尻エリカ)転落のその後である。
そして・・・今回は明日香を突き落とした犯人を素人探偵たちが付きとめる話として展開するのだった。教科書通りで気持ちがいいぞ。
「なんなんですか」
(でもねケガして病院に運ばれちゃったんだよね)
「それも嘘でしょう」
(これは本当なのね歩道橋の階段から誰かに突き落とされたらしい)
「え」
(高円寺の北口から歩いて5分ぐらいの馬橋公園の近くの高円寺中央病院ってとこで今 治療受けてるから来てよ倉田ちゃんいた方がナスカちゃんもちょっとは元気が出ると思うんだよね)
「すぐ行きます・・・」
「お兄ちゃん・・・どうしたの」
「ちょっと・・・また後でゆっくり話そう・・・ごめんな・・・でも・・・行かなくちゃ」
いつの間にか・・・健太にとって・・・明日香の存在は大きなものになっていた。
そして・・・健太は誓ったのだ。
犯人を絶対に許さないと。
駆けつけた病院のロビーに頭に包帯を巻いた明日香を発見する健太。
「あれ・・・どうしたんですか」
「・・・こっちのセリフですよ・・・大丈夫ですか」
「・・・」
「怪我の具合ですよ」
「ああ・・・明日もう一度精密検査して異常がなければ退院だそうです」
「よかった・・・」
「編集長に聞いたんですか?」
「はい・・・そう言えば蟹江さんは?」
「シルビアちゃんのところへ行くって・・・」
「・・・」
「それから・・・メールしたんですけど・・・明日、一日だけ・・・私の仕事を代行してもらいたいんですけど」
「それは・・・いいんですけど・・・一体、何があったんですか」
明日香は健太と電話で話した後で歩道橋で背中を押されて階段落ちしたことを告げる。
「フードをかぶった男が商店街の方に逃げていくのが見えました」
「もしかして・・・犯人は名無しさんじゃないのかな・・・明日香さんはうちに来て食事をしました・・・親しい人間として・・・ターゲットにされたんじゃ・・・」
「・・・可能性は・・・ありますけど・・・そういえば・・・室内に仕掛けたカメラは?」
「それが・・・ちょっとややこしいことになっていて」
健太は明日香に事情を話した。
明日香はいくつかのアドバイスを健太にするのだった。
病院に明日香を残し帰宅する健太。
「え・・・帰ってきたの」と珪子。
「明日・・・退院できるみたいなんだ」
「ずっと・・・ついててあげればいいのに・・・彼氏なんだから」
「彼氏じゃないってば・・・」
「もう・・・壁ゴンはしたの」
「壁ドンと箪笥にゴンが合成されているのね」と七菜。
「とにかく・・・ギュッと抱きしめてあげればいいのよ」
母親の言葉で・・・つい陶芸教室の講師の講師・波戸(眞島秀和)の愛の告白「君の お母さんが好きなんです」を思い出し吐き気を感じる健太だった。
「母さん・・・最近はもうそういうこと してないでしょ?」
「え」
「朝から・・・なんの話してんのよ」と七菜。
「お父さんだって・・・昔はそりゃもう」
「え」と太一。
ストーカーに狙われ、関係者が襲われたというのに・・・この倉田家の緊張感のなさは・・・。
心臓に毛が生えている一族なのか・・・。
母親に草食系と断定された健太はソーセージを多めに食べさせられるのだった。
肉食をすると草食系男子が恋愛に積極的になるのかどうかは・・・学会でも謎とされています。・・・どこの学会だよっ。
妹とともに家を出た健太は明日香からのアドバイスを伝える。
「心当たりのないメールは中を見なければいいって。そうすれば脅されることもないだろ」
「アドレスとかも変えなくていいってこと?」
「アクセスを遮断すると逆に危険だって。画像がネットにばらまかれたりするかもしれないから」
「そっか・・・」
「とにかく何かあったらすぐ俺に言えよ」
「うん・・・明日香さんのメアド教えて」
「え」
「御礼しときたいから」
「・・・ああ」
兄より明日香の方が頼りになると妹が思っていることを確信する健太だった。
健太抜きの場面となるナカノ電子部品物語。
健太主人公版のドラマとしてはようやく・・・配分が修正されてきた。
「長嶋茂雄物語」なのに主人公を一茂にしちゃいましたって感じだからな。
人より少し舌足らずな三奈だったらまだしもな。
どの世代向けのたとえ話だよ。
ちなみに・・・今回、ランキング入りする予定の若葉(田中美麗)と高橋(橋本稜)は総務部の社員で何故かエンディングに顔つきで登場するのだ。SUPER☆GiRLSでスクールゾーンだからか。SUPER☆GiRLSはわかるがなんでスクールゾーンなんだよ・・・。
まあ・・・いいじゃないか。
総務部契約社員のシルビア/西沢摂子(山口紗弥加)に怒られた高橋・・・。
「しゅみません」である。
韓国好き芸人に迎合した脚本かっ。
まあ・・・いいじやないか。
今回の本当は主人公パートは・・・「在庫があわないネタ」である。
「三千万円分のドリル(プリント基板に穴を 開けるための極小径の道具)」のあるはずの在庫がないと言い出す摂子。
納入業者は「相模ドリル」で担当者は真瀬営業部長(竹中直人)だった。
太一は真瀬を追及してみるがあっさり交わされる。
配送課長の平井(戸田昌宏)にも恍けられる。
そのうち・・・ドリルは突然、姿を見せるのだった。
一体・・・どんなカラクリがあるのか。
そういうネタに興味のない人にはどうでもいい引きを残して今回は本当の主人公パート終了である。
最初から・・・このくらいのバランスでよかったのにな・・・。
一方、健太は入院中の明日香に変わってタウン誌の取材に励むのだった。
抹茶のシフォンケーキ、店主が高円寺で店を出すきっかけ、デニムの品揃え、阿波踊りの醍醐味、中央線の天使円ジェルズ・・・。
高円寺の人々とふれあいまくる健太だった・・・。
慣れない仕事に披露困憊して円タウン出版社に戻った健太は・・・仮眠中の蟹江を発見する。
「・・・もう朝か?」
「昼です」
「えっ?休憩?えっ?何?その ぐったりアピール・・・」
「明日香さんの仕事の引き継ぎで駆けずり回ってたんですよ」
「おうおう。おうおうおうおう。 おう。まああの。 ご苦労ちゃん。うん」
佐藤二朗全開である。
「タウン誌円スタ・・・って明日香さん一人で作ってたんですね?・・・取材して記事書いて編集してって・・・仕事の量、半端じゃないですよ」
「そんなことより・・・シルビアちゃんがお店辞めちゃったーい!・・・倉田ちゃんのお父さんってシルビアちゃんとお知り合いなんだよね?・・・お父さんにちょっと頼んで合コンをセッティングするといいと思うね」
「嫌ですよ・・・親父に合コン頼む息子なんかいませんよ!」
「じゃ・・・髪の毛、ラフにしちゃうよ」
「ありがとうございます」
髪の毛をフワッとさせられる健太。
もはや・・・佐藤二朗劇場である。
一方、お茶の間が疑いの眼差しで見つめる女子大生の女友達・万里江(足立梨花)は七菜の相談に乗っていた。
「駄目だよ。・・・女子アナ目指してんなら。・・・流出したらアウトじゃん」
「わかっちゃいるけど・・・盛りあがっちゃって」
「ノリでハメ撮りなんてダメダメだよ~・・・こういうのいっぱい撮ってたの?」
「旅行行ったときとかには色々撮ったけど・・・携帯じゃなくてパソコンに保存してある・・・」
そんな情報・・・流しちゃダメダメである。
「気を付けなよ・・・ところで・・・面接は」
「五次通って・・・次が・・・最終」
「やったじゃん・・・おめでとう」
本心か・・・それは本心なのか・・・疑わざるをえないお茶の間だった。
そんな二人を・・・七菜の元カレ・辻本正輝(藤井流星)が見つめる。
もちろん・・・辻本がツーショット画像のお相手なのである。
健太の知らないところでいろんなことをしていた七菜と辻本が何故、破局したのかは定かではないが・・・なんとなく・・・万里江がからんでいるような気がするし・・・辻本がストーカーしているのが・・・悪意なのかどうかもわからない。
ストーカー行為そのものが悪なんだよっ。
そうなのかっ。
お嬢様の安全確保のために24時間シークレットサービスが警護しております。
どこの財閥のじいやだよっ。
帰宅した健太を出迎える明日香・・・。
珪子、太一、七菜と和気藹々の明日香に戸惑う健太だった。
「七菜ちゃんが合格したら・・・お祝いしないといけませんね」と明日香。
「明日香ちゃんもジャーナリストだし・・・家族にマスコミ関係者が二人なんて素敵」と珪子。
「とにかく・・・今日は明日香ちゃんの退院を祝って乾杯だ」と太一。
「明日香ちゃん。今日はもう泊まっていっちゃってね」
「いいんですか」
「でも、お風呂、お父さん入っちゃったよ」と七菜。
「いいじゃない。お湯替えれば。私、結構やってるわよ」
「え」と心が傷つく太一だった。
唖然とするしかない健太である。
「ところで、明日香さん・・・何で ジャーナリスト目指したんですか?」と傷ついた心を話題転換で癒そうとする太一だった。
「父が報道カメラマン やってたんです。父が撮った写真にいつか私が記事を書くって約束したんです。結局・・・小学五年生のときに死んじゃいましたけど」
「え・・・」
意気消沈する一家。
「んなわけないじゃないですか。ごめんなさい。いつも言ってる冗談です」
「ああ」と和む一家。
疑うことを知らない一家なのだった。
「父は普通のサラリーマンで・・・ジャーナリストを目指したのは・・・何となくカッコイイと思ったからです」
明日香の言葉を素直に信じる一家である。
とにかく・・・両親は息子に初めて恋人が出来たことがうれしかったらしい。
やはり童貞なんだな・・・。
両親の期待にそって明日香と健太は部屋で二人きりになるのだった。
「とにかく・・・見ましょう」
「どうして・・・外の防犯カメラを・・・」
「名無しさんが七菜ちゃんにお金を盗むように指示してきたとしたら・・・そのときの家の中の混乱ぶりを盗聴して楽しんでいた可能性があります」
「なるほど・・・」
カメラには不鮮明な人影が映っていた。
「七菜ちゃんの元カレの辻本くんかもしれません」
「え」
「画像は辻本くんがリベンジポルノとして送ってきただけかもしれない」
「じゃあ・・・あの画像は名無しさんとは何にも関係ないってことですか?」
「すべては可能性の問題よ」
「可能性?」
「辻本くんなら・・・携帯を盗まなくても・・・画像は持っているでしょうし・・・携帯を盗んだ犯人にももちろん・・・可能・・・でも・・・それが誰だかわからない。たとえば陶芸の先生かもしれないし・・・そもそも名無しさんがニット帽の男とは限らない・・・もしかしたら辻本くんかもしれないでしょう」
「怪しい人が多過ぎますよね・・・明日香さん・・・あれ」
明日香は眠りに誘われていた。
仕方なくベッドに明日香を横たえる健太。
そこにお茶を持ってあらわれるニャースなコントがあって・・・。
翌日、同伴出勤する二人。
蟹江は仮眠中だった。
「・・・もう朝か」
「朝です」
「ちょっと待ってくれ・・・こんチクショー・・・君ら同じシャンプーの香りが漂ってるぜ」
「昨日・・・倉田さんちに泊まりました」
「・・・」
「ちょっと何かリアクション してくださいよ。気まずいじゃないですか」
「だってさうちはさ社内恋愛OKだから」
「・・・用事を思い出したのでちょっと出かけます」
健太は単独行動に出るのだった。
犯人の逃走経路に防犯カメラがあることに気がついたのだった。
健太がやってきたのは紳士の夜の社交場「ピンクフラミンゴ」だった。
「午前割引狙いなの?」
「お店の外にある防犯カメラの映像を見せていただけないでしょうか?」
「そういうプレイコースはないんですよ」
「プレイじゃありません」
その頃、お茶の間が疑いの眼差しで見つめる陶芸教室のセレブ女友達・下村民子(堀内敬子)は何故か・・・珪子に波戸との不倫機会を構築するのだった。エマニエル夫人関係の人なのか・・・。
「小田原の山の中なんだけど・・・波戸先生がご友人と共同でお使いになっている登り窯があるのよ」
「登り窯なんて使いこなせないですよ」
「大丈夫。波戸先生が やってくれるから。一晩 かけて火を入れ続けると電気窯では絶対出せない風合いが出るのよ。
「泊まりなんだ?」
「私たちはずっと窯にいる必要ないのよ。近くに結構いい温泉もあるし。どう?」
言葉巧みな誘惑・・・怪しい宗教団体の勧誘のようである。
気持ちが揺れる珪子だった。
「ちょっと・・・主人と相談してみる・・・」
まあ・・・そんなに巧に誘惑しなくても珪子はすぐに陥落しそうだけどな。
振り込むなって言ってるそばから振り込むタイプだよな。
「うちみたいな店はプライバシーに厳しいんだから無理だって」とピンクフラミンゴの店長。
「9時前後の映像だけで いいんです」
「それなら・・・警察に提供したけど」
「え」
「とにかく・・・一般人にはみせられないよ」
「そこをなんとか」
「しつこいな」
そこへ明日香がやってくる。
「あれ・・・明日香ちゃん・・・なんだ・・・あんた円スタの人なの」
「はい」
「それならそうと早く言ってよ。映像のデータは蟹江さんにおととい渡しといたよ」
「え」
蟹江はとっくに防犯カメラに気がついて独自の検証をしていたのだった。
「だから・・・寝不足に・・・」
「 防犯カメラの映像って退屈なんで寝てたけどね」
「で・・・フードの男は・・・」
「映ってたよ」
商店街の複数のカメラにフードの男は捉えられていた。
「あれ・・・この男・・・」
「途中で自転車に乗ったのよね」
「この自転車・・・」
それは老婆に暴言を吐いた通りすがりの男(遠藤要)だった。
明日香が抗議した男である。
自転車に張ってあった駐輪証明のステッカーに気がつく健太は再び、単独行動をするのだった。
「おいおい。どこ行きやーる? どこ行きやーる?」
主人公なので一回くらいは自力でなんとかしたいと思う健太なのである。
デザイナーとしてステッカーの特徴から高円寺 3丁目のMJエステートというマンションを割り出した健太。
駐輪場で男の自転車を発見するのだった。
「自転車見つけました」
電話で明日香に報告する健太。
(すぐに警察に連絡します)
「お願いします」
しかし、そこへ男が通りかかる。
「あなたが明日香さんを襲ったんですよね?」
「知らねえよ」
「防犯カメラにこの自転車映ってました。家だって分かっちゃったし。もう 逃げられませんよ」
「ちっ・・・あのさ・・・元はと言えばあの女が余計な口聞くからいけねえんだよ・・・恥をかかせられたら・・・誰だってあのくらいのことはするさ」
「しませんよ」
「ちょっと、背中を押しただけじゃねえか」
「下手したら死んじゃってたかもしれないんですよ?」
「そんなの・・・地球の引力が悪いんじゃないか」
「明日香さんはすっごい頑張ってるんです・・・僕は見たんだ・・・嘘だって言ってたけど・・・お父さんはカメラマンだった・・・亡くなったお父さんのために・・・ジャーナリストになったんですよ・・・」
「何言ってんだ・・・関係ないだろう」
「誰にだって不満とかあるのは分かります・・・でも・・・みんな・・・そういうの我慢して生きてるんです・・・一生懸命やってる人のこと・・・邪魔する権利なんてないんですよ」
「なんだ・・・お前・・・説教してんのか・・・何様なんだよ」
男は健太を殴り倒すのだった。
「痛い・・・」
そこへパトカーが到着する。
「あの人です」
明日香の指示で男を傷害の現行犯で逮捕する刑事たち。
「大丈夫ですか・・・」
「うん・・・ねえ・・・あなた・・・謝ってくださいよ」
「・・・」
「明日香さんに・・・謝ってください」
「・・・」
男は無言で刑事たちに連行される。
「僕・・・臆病ものなんです・・・怖くて怖くて」
「知ってます」
「・・・」
「さあ・・・帰りましょう」
「痛い・・・親父にもなぐられたことないのに」
「あ・・・アニメのセリフですね・・・ジブリかな・・・それともディズニー」
「たつのこプロじゃなかったかな」
日本サンライズである。
倉田家に戻る二人。
「健太さんのおかげで犯人つかまりました」
「ケガして女の子に家まで送ってもらうっていうのはどうかと思うけど」と七菜。
「私が勝手についてきただけです・・・ご心配していただいてありがとうございました」
「いつでも 来てね。ほら。 将来的には二世帯とかもね」
「母さんっ」
「でも・・・名無しさんとはまったく関係ない人だったんですよね?」
「・・・そうですね」
「余計なことをするのは・・・考えものだねえ」
「あ・・・お父さんにお願いがあるんですけど・・・」
「え」
怯える太一。しかし・・・明日香の願いは・・・蟹江にシルビアを紹介してもらうことだった。
実際・・・お手柄だったのは蟹江だったからである。
だが・・・この事件解決によって・・・健太はヒントを得るのだった。
「逃走経路・・・」
「名無しさん・・・夜中に行動してますからね」
「終電なくなっちゃいますよね」
「タクシー会社に聞けば・・・何か・・・分かるかも」
「でも・・・タクシー会社・・・ものすごくありますよ」
「まず・・・最寄の営業所をあたってみましょう・・・知り合いがいます」
「どんだけ・・・顔が広いんですか」
タクシー会社の営業所長は協力的だった。
「今は・・・記録が残ってますからね・・・調べてみましょう」
「ガスがポストにいれられたのはすごい雨で・・・八日から九日にかけての深夜です」
「ありますね・・・郵便局の近くから武蔵小杉まで・・・13号車だな」
「ああ・・・あの雨の日・・・フードかぶったままの客がいたな・・・新丸子の路地裏まで」と13号車の運転手。
「場所・・・わかりますか」
「タクシー運転手ですからね」
まあ・・・少し・・・ツキが過ぎているが・・・主人公だからな。
二人は教えられた住所に向かう。
「名無しさんには謝ってもらいましょうね」と明日香。
「はい・・・絶対に」と健太。
しかし・・・富裕層という名無しさんのプロファイルには合致しない質素なアパートだった。
現れたのは・・・辻本正輝だった。
「君が・・・名無しさん?」
いや・・・違うと思うぞ。
なにしろ・・・来週は最終回じゃないし・・・。
2015年度倉田家嫌がらせ事件容疑者ランキング
①位 ニット帽の男(名無しさん)
②位 明日香の父(亡霊)
③位 若葉(SUPER☆GiRLS)
④位 辻本(ジャニーズWEST)
⑤位 健太(主人公)
⑥位 七菜(悪魔トリタガールに憑依されている)
⑦位 高橋(芸人)
⑧位 民子(主婦売春組織の女ボス)
⑨位 八木(高田純次)
⑩位 ガス(ニャンコ星人)
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