犯人は許しても妹の恋人は許さない!(相葉雅紀)事件簿でちぇきらっ!(沢尻エリカ)ともだちいなくなっちゃった(有村架純)そうです・・・私が第一の名無しさんです(足立梨花)
本当の友人とは・・・相手が最悪の状態の時も友人でいられる存在です。
とはいうものの・・・相手が自分への殺人未遂で服役中でも友情を失わない人は天使かおバカさんだよねえ。
春ドラマもいよいよ・・・中盤の終了・・・。
春を飾る頭のおかしい人祭りも佳境に入ってきましたな。
その中でも・・・「何が正気ってやつなんだ」的境界を彷徨う「ようこそ」・・・。
主人公のお人好しも過ぎれば病気である。
主人公の臆病にはすでに病が入っている。
「用心深いお人好し」って結構難しいキャラクター設定だよな。
臆病な人なら「お人好し」を演じている可能性があるし・・・お人好しなら「呑気」だしねえ。
記憶力に問題があるので間違いを繰り返すというのなら・・・一家全員がそういう傾向にある。
つまり・・・家族としてのビョーキなんだな。
現実世界の事件でよく耳にする「彼女を殺して自分も死のうと思った」・・・。
それで警察に逮捕されて・・・裁判等で国民の税金を浪費されるのもアレなんで・・・。
「切腹」を復活させるべきだよね。
「彼女を殺して自分も死のうと思った」
「はい、あちらでどうぞ・・・切腹は介錯つきにしますか・・・名人クラスですと別料金になりますが・・・」
で、『ようこそ、わが家へ・第7回』(フジテレビ20150525PM9~)原作・池井戸潤、脚本・黒岩勉、演出・中江功を見た。すべての犯行が唯一の一人に・・・という縛りはついに解かれてしまった。一枚の絵となるシグソー・パズル的な面白さでは一歩後退である。しかし、パズルとしては「この犯行はこの犯人」的な面白みも残されている。公式の倉田家取材メモは「何があったか覚えてないの」的な人に親切なコンテンツと言えるだろう。本当は自分で一覧を作った方が探偵気分を味わえます。
家族の誰かが発狂しているというのが・・・夢オチ並みの禁じられた「手」であることは間違いない。
主人公・倉田健太(相葉雅紀)が「臆病」と「お人好し」の間で二重人格化。
父の太一(寺尾聰)は臆病が過ぎて呑気な家族に復讐。
母の珪子(南果歩)は鈍感が過ぎて周囲の人間を犯罪者にするキャリア。
妹の七菜(有村架純)は「ななな」と呼べる名前なんて嫌だと怨みを持っている。
猫のガスがニャンコ星人である可能性も捨てきれない。
このように・・・いつでも「真犯人」になれる。
実は・・・このうちの誰かが保原万里江(足立梨花)を操っていた可能性もある。
その場合、犯人はカジウラなので沙粧妙子以外には逮捕できません。
今回の場合、ニット帽の男がカジウラ的である可能性も出て来た。
シークレット配役が「嵐」である場合の可能性順位は・・・。
①魔王で怪物くんで死神くんな鍵のエキスパート
②家族をぶっこわす人
③チームを優勝に導けなかった監督
④金田一少年の事件簿関係者でチョコレートなもう一人のお兄ちゃん
その他の帝国関係者だった場合は「おまえかっ」と言うことにしています。
それ以外だった場合は「また、おまえかっ」と言う可能性が高まります。
「名無しさんを罠にかけようとした主人公」は七菜を庇って腰のあたりを刺される。
駆けつけた明日香(沢尻エリカ)は救急車を呼ぶ。
市民病院に搬送された健太はERで緊急手術を開始。
ナカノ電子部品の領収書刑事部長・太一も合流。
その頃・・・一部お茶の間から「くそBBA死ね」指定を受ける健太の母親・珪子(南果歩)は陶芸教室の講師でストーカーの波戸清治(眞島秀和)と温泉地の山中で窯の火を見つめていた。
そこへ・・・セレブ女友達・下村民子(堀内敬子)から妖しい「主人がギックリ腰なのでいけません」電話が・・・。
「それじゃ・・・二人きりに・・・」
「大丈夫・・・ご主人には内緒にしておくから・・・」
「えええ」って・・・無防備にも程があるだろうというお茶の間の激昂が木霊するのだった。
もはや・・・この時点で・・・民子の罠が完成である。
「実は・・・息子さんには話したんですが・・・私の心にはあなたへの愛の炎が燃えさかっています」
「そんな・・・」
そこで・・・事件の着信である。
「駅まで送ってください」
「いや・・・火の番をしないと・・・」
窯の火を消火する珪子に・・・賞賛の声はなく・・・。
「事情を説明すればいいじゃないか」
「タクシー呼べばいいじゃないか」
「ストーカー行為を告白されたんだから警察呼べばいいじゃないか」
非難の声が渦巻くのだった。
しかし・・・これを機会に好きになってもらえるかもと・・・おそらく期待した波戸は紳士的に珪子を麓の駅に送り届けたらしい。
鉄道を経由して病院に到着する珪子・・・手術室から出て来た急ぎ足のオペ看護師(2015年度倉田家嫌がらせ事件容疑者ランキング195位)を拘束する珪子。
「私の血を輸血してください・・・私の血液一緒です・・・私は母親です・・・なんでもしますから・・・私の息子を助けてください」
「汚い手で触らないで・・・急がないと・・・息子さん・・・死にますよ・・・手を離してください」
「あらあら・・・」
役柄が凄いのか・・・役者が凄いのか・・・好感度の急降下とどまる所なしの2015年度ドラマ登場人物ナンバーワンである。
そこに担当医(2015年度倉田家嫌がらせ事件容疑者ランキング105位)が登場。
「手術は無事すみました・・・もう少しで死ぬところでしたが・・・急所を少し外れていたので・・・ただし・・・神経を少しやられているので軽い後遺症は残るでしょう・・・プロのアスリートでなければ・・・日常生活に支障はないと思います」
「ありがとう・・・と言いきれない微妙な病状ですね」とは言わない一同だった。
「命に別条なければすべてよし」というお約束だからである。
そこへ・・・木下巡査(夙川アトム)と牧方刑事(乃木亮介)と名もない刑事(俵山峻)がやってくる。
「容疑者を逮捕したので・・・面通しをお願いします」
生死の境を彷徨った息子に身体を預けて微笑む珪子に非難轟々である。
逮捕された容疑者は・・・七菜の元カレ・辻本正輝(藤井流星)・・・ではなくて七菜の親友の万里江だった。
アメ女のセンターまめりん(ドラマ「あまちゃん」の登場人物・・・紅白歌合戦出場)にそっくりと言われた万里江は辻本に告白するが・・・辻本が七菜に好意を寄せていると知り激怒。
「あんな生霊女(若春子・・・ドラマ「あまちゃん」の登場人物・・・現代では生霊となっている)に負けるなんて冗談じゃない・・・」と復讐鬼と化したのだった。
「あまちゃん」見てない人にわからない情報はいらないだろう・・・。
そんな非国民がいるのかっ。
おいっ。
万里江は・・・七菜の携帯から「七菜と辻本くんの恥ずかしい写真」をコピーすると・・・その画像の流出を材料に辻本を脅迫。
辻本に七菜との交際を終了させることを強要するのだった。
アナウンサーの就職試験中の七菜を思いやり・・・万里江の強迫に屈する辻本。
しかし・・・その後も七菜を見守り続けたのである。
一方・・・万里江は七菜を苦しめることに快感を覚え、倉田家の合鍵を作り、倉田家に不法侵入し、倉田家に盗聴器を仕掛け、倉田家に別のストーカーがいることを知ると、名無しさんのコピーキャット(模倣犯)となり・・・ガスに脅迫文をくくりつけたり・・・ハイヒールを悪戯したりして・・・捜査を撹乱するために七菜の携帯電話を盗みだし・・・今回は七菜のパソコンの「別の恥ずかしい写真」を入手するために侵入・・・護身用のナイフで誤って健太を刺してしまった・・・と警察で証言する。
そういう捜査情報を被害者家族でもないのに・・・どこからか入手してきて健太に説明するジャーナリスト・明日香だった・・・。
(A)倉田少年の事件簿
(B)倉田青年の事件簿
(C)倉田中年の事件簿
から(B)を選択する健太。
「しかし・・・万里江さんはすべての犯行を認めたわけじゃないんですね」
「ええ・・・最初に花壇を荒らしたり・・・ガスをポストに入れたりしたのは自分ではないと言ってるし・・・盗聴器も一つしか仕掛けていないと言っているそうよ」
「宅配ピザも・・・」
「車は傷つけたが自転車は傷つけていない・・・」
「五万円も・・・」
「まあ・・・犯罪者の証言なので信憑性に疑問は残りますけどね」
「母さんの不倫疑惑写真とか・・・ゴミの件とか・・・」
「名無しさんがもう一人いる可能性はありますね」
「名無しさん・・・二号が・・・」
「量産型もあるかもしれませんね」
「・・・そんな・・・こわいこと言わないでください」
「世界は名無しさんでいっぱいですよ」
「ひーっ」
とにかく・・・ドラマの歴史に「堕ちた読者モデル」がまた一人・・・加わったのだ。
ウシジマくんがいけないんじやないかな。
七菜は辻本くんと仲直りをする。
元のような関係に戻れるかどうかは・・・まだ不明だ。
珪子はブローチを波戸に返却する。
しかし・・・主婦たちとの交流の場である陶芸教室はやめないのだった。
とにかく・・・珪子は・・・民子をノーマークなのである。
これは・・・不用心という意味でやはり頭がおかしいレベルだ。
一方、総務部契約社員のシルビア/西沢摂子(山口紗弥加)は「例のドリル」の売却先が決まると言う。
太一は売却先の信用調査を青葉銀行の知人(小市慢太郎)に依頼。
「売却先が倒産間近」との情報を得て手形での取引は問題があると持川社長(近藤芳正)に報告するが・・・。
「売却先は近く吸収合併されて・・・負債は清算される予定」という業界情報を告げられるのだった。
またしても・・・不正の摘発に失敗する太一・・・。
小心者というより・・・うかつなんじゃないのか。
もはや・・・うつけ夫婦・・・。
ついに週刊誌ネタとなった倉田家の事件・・・。
ニット帽の男(シークレット)は・・・週刊誌を読んで・・・もの思いにふけるのだった・・・。
円タウン出版社の蟹江(佐藤二朗)は退院する健太を酒席に招き・・・サプライズ・パーティーを手伝うが・・・パーティーには招かれない。
お呼ばれされないと・・・怨恨が生まれる可能性があります。
とにかく・・・プロのアスリートにはなれない軽度の障害を負った健太を祝福する家族と明日香だった。
そこへ・・・「近所で頻発する空き巣被害」の参考人として・・・珪子に任意同行を求める二人の刑事がやってくる。
ついに容疑者となった珪子。
もちろん・・・濡れ衣なのだろうが・・・やっていてもおかしくないと思わせる珪子って凄いな・・・。
これで追い詰められた珪子が自殺でもすれば・・・好感度は上がるのか・・・それとも・・・お茶の間の一部は快哉を叫ぶのか・・・。
2015年度倉田家嫌がらせ事件容疑者ランキング
①位 ニット帽の男(真の名無しさん)
②位 明日香(特ダネ狙い)
③位 勤務中に飴をなめる男(スクールゾーン)
④位 牧方刑事
⑤位 牧方刑事の同僚刑事(スクールゾーン)
⑥位 市民病院の病室担当看護師(出番が少なかった怨み)
⑦位 主婦(秘宝館の呪い)
⑧位 民子(次の名無しさん候補)
⑨位 銀行員(小市慢太郎)
⑩位 ガス(ニャンコ星人)
名無しさん殿堂入り
万里江(逮捕)
関連するキッドのブログ→第6話のレビュー
| 固定リンク
« 高杉晋作、学習院御用掛を辞し、久坂玄瑞、京都藩邸御用掛を仰せ付かること(井上真央)(=゚∇゚)ノよお!(黒島結菜) | トップページ | 敵は無料で本を貸し出す奴らです(渡辺麻友)古本を安売りする奴らも鬼畜よ(稲森いずみ) »
コメント
キッド様、楽しい記事をありがとうございます。
シークレット配役の嵐ランキングにも感謝いたします。素晴らしいです。
6話あたりまでに、もうすっかり倉田家に情がうつって、お母さんも好きになってきました。お赤飯をドリアに仕立て直してくれたり…常に優しいお母さんっていいよね~なんて、ジーンと来たりして。
それなのに、「なんか不思議なドラマだな」という思いは拭えません。
お医者さんの説明、面白かった~(不謹慎)
命に別状はないけど、そんなに軽い怪我でもないぞ!という表現なんでしょうね。
そのわりに、一人ぽっちで退院する健太…ブランコに座って泣いてもいいレベルですよ。
入院で家を空けてた人に、サプライズって成り立つのかな…ピンポンが鳴ると怪我人の健太が出るし、インターホンは?ドアチェーンは?ああもう!
それもこれも含めて、愛着のわくドラマです。
明日香の、「倉田少年の事件簿」は、愛の告白ととらえていいですよね。少年のようなあなたを守ってあげる!的な。違いますか、すみません
投稿: なつ | 2015年5月29日 (金) 01時26分
カイブツクンノトモダチハ?~なつ様、いらっしゃいませ~ヒロシクンデス
お楽しみいただけて幸いでございます。
シークレット・ゲストはだれか楽しみですな。
手フェチの人にはもう分かっているのかもしれませんねえ。
人間は「謎」に弱い生き物ですからねえ。
この家族・・・大丈夫かっ!
と叫びたい倉田家の人々の様々な「謎」が気になるこの頃。
太一と珪子のなれそめとか・・・。
健太は食費を入れているのか・・・。
七菜はお小遣いをもらっているのか・・・。
そんなどうでもいいことが気になる。
人間は推理するのが好きな生き物でもございます。
今は名無しさんが全部で何人いるかも気になりますねえ。
後一人なのか・・・それとも次から次へと逮捕されるのか。
名無しさんが十人を越えた場合は・・・。
倉田家はもはや一種のパワースポットと言えるでしょう。
どこか・・・常人とは違う健太のリアクション。
いきなり初対面の男に飛びかかる太一。
自撮り画像をパソコンに保存する七菜。
そして・・・能天気過ぎる珪子。
この家族がここまでやってこれたのが
ある意味・・・奇跡なのかもしれません。
だから・・・まあ…生死の境をさまよって
退院するとサプライズされちゃう健太は
それが我が家なんだという・・・あきらめの境地・・・
あるいは異常を異常と感じない感性に・・・。
隙だらけだっ。
隙だらけでも生きていけるっ。
隙が大好き~。
愛着なのですな。
明日香と健太がほのぼのと交際し
明るい未来を思わせる
ファイナルへ・・・。
こんな倉田家でも
お別れするとなれば
一抹の寂しさがある。
それが・・・人間というものなのでしょう・・・
投稿: キッド | 2015年5月29日 (金) 02時28分