いろはに金平糖(堺雅人)金平糖はお菓子の国の女王様(蒼井優)
(月)は小心者とストーカーの攻防戦である。小心者は臆病というくらいだから・・・心の病である。
(火)は人間よりも本が好きな人たちの話・・・心の病である。
(水)は裏表で心の病が花盛り。
(木)は記憶障害の話。
(金)は知的障害をめぐるファンタジー。
(土)はサディストっぽいヒロインの話。
(日)は社会全体が病んでいる話だ。
なんじゃ・・・こりゃ・・・ま、春だからな。
今回はセリフに「解離性同一性障害」が出てくる。
キッドの妄想は基本的に「同時性多重人格」によるものです。
で、『Dr.倫太郎・第4回』(日本テレビ20150506PM10~)原案・清心海、脚本・中園ミホ、演出・水田伸生を見た。人に心というものがあるのなら、それは個性というものの別名である。生まれた瞬間から不平等にまみれ、それぞれの道を歩く人間たちは基本的に神を呪うので神は誰にも平等な死を賜るのである。そういう人生を・・・世界を・・・神の采配を悪魔は美しいと感じるのだった。
ついに慧南大学病院の精神科医ヒノリンこと日野倫太郎(堺雅人)による解離性同一症患者・夢乃/相沢明良(蒼井優)の治療が開始される。
「もう、大丈夫ですよ」
「・・・どうして?」
しかし、そこに精神科スタッフとしては致命的なほどに空気読まない感じで乱入する看護師・薫(内田有紀)と研修医・葉子(高梨臨)である。
思えば・・・この二人・・・そういう役柄的にかぶってるよな。
ずっと・・・ウザい感じのキャラクターやらされて染まってきた気配があります。
とにかく・・・希少価値の高い天然記念物的な多重人格の患者は怯えたウサギのように逃げ出すのだった。
いろはに金平糖
金平糖は甘い
甘いはお砂糖
お砂糖は白い
白いはうさぎ
うさぎははねる
「逃げちゃいましたね・・・追いかけなくていいんですか」
箱庭療法の砂の上に夢乃/明良は一頭の馬を置いていた。
「追ったら・・・蹴られるかもしれないので・・・そっとしておきましょう」
薫は素直に従うが好奇心や嫉妬心や警戒心に満ちてウザさ多めの葉子は逃げ出した芸者を遠巻きに追いかけるのだった。
その頃、精神科主任教授の宮川貴博(長塚圭史)は厄介な患者である三浦牧子(マイコ)を診察していた。
「お薬きちんと飲んでるのに目まいと吐き気が治まりません」
「分かりましたお薬・・・増やしましょう・・・もう結構ですよ」
精神病は薬物で克服できると信じる宮川は患者の心には無頓着なのである。
はねるはかえる
かえるは青い
青いはお化け
お化けは消える
夢乃/明良は売店で店員とトラブルを起こしている幼女に気がつく。
「あのね、お金がないと買えないのよ」
三浦牧子の娘・千果(井上琳水)はチョコ・コロネの袋を握りしめていた。
夢乃/明良はたちまち・・・異常な精神力で千果の事情を察するのだ。
チョコ・コロネの袋をもう一つとると千果の分も一緒に支払いをすませる。
「お名前は?」
「・・・千果」
「私もね・・・お母さんを待ってるの」
「おねえちゃんも?」
「お腹すいたね」
「・・・うん」
「これ食べて待ってようか・・・」
「はい」
二人の虐げられた娘は手をつないで病院の外へ出る。
観察していた葉子の心は揺れる。
(あらら・・・心に病のある人が・・・小さい女の子を連れて・・・下界に・・・これは・・・突然、狂女が歩道橋から車道に幼女を放出するなどの・・・いろいろ危険な展開含みなのでは・・・黙って見ている場合ではないのかも・・・)
しかし・・・葉子の背後では・・・突然、女の悲鳴が聞こえ・・・騒ぎが起こっていたのだった。
「宮川先生がセクハラをなさいました」
「私はそんなことしてません」
激昂する牧子と動顛する宮川・・・。
葉子の心は新たな出来事によって更新されるのだった。
消えるは電気
電気は光る
光るはおやじのはげあたま
色々と困ったことになる慧南大学病院精神科だった。
「あっ」と叫ぶ研修医としては落ち付いている福原大策(高橋一生)に驚く倫太郎。
「どうした・・・?」
「あれ・・・バレリーナの三浦牧子さんじゃないですか」
「有名人なの」
「これだから・・・日本人は・・・」
「君も日本人だろう・・・のっぺりしやがって」
診療中にセクハラを受けたと騒ぎたてていた牧子は・・・今度は娘がいないと騒ぎ始めた。
「ひよっとして・・・あの子・・・」と葉子は前後の記憶を関連付ける。
「なんだ・・・」
「先生の好きな芸者さんが・・・女の子を連れて出て行きました」
「ま、まずいじゃないか」
雪乃/明良と千果は病院付属の観覧車に乗っていた。
付属じゃないだろう。
「私・・・これ好きなの」
チョココロネを頬張る千果。
「じゃあ・・・あたしのも食べていいよ」
「お姉ちゃん・・・お腹すいてないの」
「あたしには金平糖があるから」
「金平糖・・・お菓子の女王様・・・」
「まあ・・・素敵な響きね・・・これはね・・・お母さんがくれたんだ」
「えっ・・・いいなあ」
「そう・・・いいでしょう」
雪乃の携帯電話に倫太郎からの着信がある。
「でて・・・いいよ」
「・・・そう」
(雪乃さん・・・今・・・女の子と一緒ですか)
「・・・」
「お姉ちゃん、もう一番高いところまできたよ」
(・・・一緒なんですね)
「・・・」
「人も車も小さくなって魔法の国みたい・・・」
雪乃/明良は通話を切った。
観覧車にかけつける倫太郎たち。
「三浦千果ちゃん・・・ですか」
「はい」
「お母さんが病院で待ってますよ」
「・・・お姉ちゃん、バイバイ・・・お姉ちゃんのお母さんも早く来るといいね」
「・・・」
葉子は千果を連れて行く。
「夢乃さん・・・」
「・・・」
「相沢明良さん」
「はい・・・」
「もう一度乗りませんか・・・よければ僕と・・・」
「よく知らない人とは・・・ちょっと・・・」
夢乃/明良の携帯電話に置屋の女将・伊久美(余貴美子)から着信がある。
(もう支度してお座敷に行く時間でしょう・・・早く帰ってらっしゃい)
「ごめんなさい・・・すぐ帰ります」
夢乃/明良は夢の世界へ帰って行く。
外科の主任教授の蓮見榮介(松重豊)は診療室の録画をチェックする。
突然、倒れる牧子。
助け起こそうとして牧子に触れる宮川。
「あれ・・・触っちゃってるじゃないか」
「・・・」
「証拠画像を記録してどうするんだ」
「有名人なので特別に話を聞いたのが失敗でした・・・画像診断だけにしておけばこんなことには・・・」
「そういう姿勢がこういう事態を招くのです」と倫太郎。
「なんだと・・・主任に向かって・・・意見するのか・・・お前は」
「彼女には・・・違和感があります・・・」
「違和感・・・」
「なんだか・・・言動が芝居がかっていると思いませんか」
「バレリーナだからだろう」
「だから・・・特別扱いしたんですね」
「・・・」
幼馴染で明らかに倫太郎に片思い中の外科医・水島百合子(吉瀬美智子)は日野家で夕食を共にする間柄だ。
「私、失敗しませんから」と普通のオムライスを作る百合子。
「僕はタモさんレシピの最初から全部まぜちゃうオムライスだ」
「それは・・・もうオムじゃないよね・・・ただのケチャップ炒めごはんだよね」
「・・・」
「夢乃さんのこと考えているでしょう?」
「彼女は深刻な解離があると疑われる」
「意識喪失・・・?」
「いや・・・おそらく解離性同一性障害だと思う」
「意識の分離なんて・・・本当にあるの・・・」
「オムライスでたとえてみようか」
「わかりにくそうだからいいわ」
「だね」
「そもそも・・・精神的苦痛に対する緊急避難的なものでしょう」
「基本的には意識の喪失だ・・・しかし、完全に喪失されなかった意識の一部が覚醒中に見る夢のような記憶を処理する。つまり・・・乖離した意識の発生だ。夢の記憶は目覚めた時には朧げに覚えているがたちまち混沌として忘却されてしまう。しかし、乖離を重ねる度に夢の意識が強化され・・・あたかも二つの意識が分離して存在しているような心理になる。まるで一人の人間の中に複数の人格があるように見える。だから解離性同一症をかっては多重人格症と呼んだわけ」
「夢乃さんと・・・明良さん・・・どちらが本来の人格なのかしら・・・」
「さあ・・・それはなんともいえない・・・乖離しているとは言え・・・本来は一つの人格だからね・・・ただ・・・明良さんにとって・・・夢乃さんは・・・文字通り・・・夢の中の存在なのだろう・・・だから・・・夢乃さんと会っている僕の記憶は朧げなんだと思う。見たことあるような気がするけれど・・・誰だったかしら・・・みたいな」
そこへ・・・(火)の谷村美月、(木)の上戸彩に比べて不足のある(水)を補うために倫太郎の妹・中畑まどか(酒井若菜)が婚家から里帰りする。
友人の結婚式に出席する時に着用する着物を物色に来たまどか。
まどかが選んだ着物は・・・倫太郎と百合子の記憶を揺らす。
不倫の匂いを漂わせて・・・男とドライブに出かける在りし日の女(宮本裕子)を・・・。
幼馴染として・・・百合子は倫太郎が心に傷を負った時空間を共有してしまったのだった。
(あの・・・倫太郎のお母様の不貞行為が・・・倫太郎を女性不信者にしてしまったのではないか)
百合子は疑っているのだった。
そんなこんなで・・・四十過ぎた倫太郎は独身なのである。そして・・・おそらく百合子も。
最後通告明日までに700万
最後通告明日までに700万
最後通告明日までに700万
相澤るり子(高畑淳子)からのメールが夢乃/明良を追いたてる。
慧南大学病院理事長・円能寺一雄(小日向文世)に「置屋の屋根の修復費用」と称して三百万円と七百万円・・・合わせて一千万円をおねだりする夢乃。
ベッドで目覚めた明良は札束を抱いていることに気がつく。
「夢乃・・・」
その時・・・倫太郎からのメールが着信する。
《あなたはもう一人ではありません・・・一緒にお茶を飲みましょう》
「・・・気持ち悪い」
揺れる夢乃/明良・・・。
相澤るり子は上機嫌で明良から現金を受けとる。
「ありがとう・・・命拾いしたわ・・・あんたは本当にいい子だよ」
るり子は明良の髪をくしゃくしゃにするように愛撫する。
「ほら・・・あんたの好きな金平糖あげる」
「・・・ありがとう」
明良は幼女のように微笑んだ。
「るり子さん・・・そろそろ・・・」と囁く愛人兼おそらく付馬の男。
「じゃあ・・・またねえ」
明良・・・いい加減に・・・夢乃・・・言わないで・・・あのクソババア・・・お母さんはいいお母さんよ・・・どこがだよ・・・今日も金平糖をくれたのよ・・・ななひゃくまんえんでこんぺいとうがどれだけかえるとおもってんだよおおおおおおおおおお・・・お母さんの金平糖は特別だもの・・・。
その頃・・・置屋では訪れた円能寺と伊久美が対話したことで・・・儚い夢乃の嘘は露見していた。
「夢乃・・・悪い男にでも貢いでいるのか」
「そんなことはないと思います・・・でも」
「思い当たることがあるのか」
「・・・」
三浦牧子が宮川教授をセクハラで訴える件に対応するために倫太郎は特命を受けていた。
三浦牧子 (旧姓・菅原牧子)
日本を代表するバレリーナだった菅原悦子の娘
1998年 全日本舞踊コンクール優勝
2001年 日本人として初めてレアールバレエ団に入団
2006年 レアールバレエ団最高位のプリンシパルに昇格
2007年 ダンサーの三浦匠と結婚
2013年 三浦匠と死別
「プロフィールを見る限り凄い人だったんだ」と倫太郎。
「だから・・・最初から言ってるじゃないですか」
「なんで・・・そんなに詳しいの」
「幼少の頃からバレエのレッスンを受けていました・・・踊る医大生と呼ばれたこともあります」
「・・・」
「とにかく・・・ご主人と共演した金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥは・・・伝説となっています」
「金平糖の・・・」
「くるみ割り人形の最高の見せ場ですよ」
「パ・ド・ドゥ・・・って」
「男と女の踊りです」
「デュエットじゃないんだ」
「その場合は同性二人です」
「へえ・・・」
「彼女は最高のパートナーを失って・・・表舞台から遠ざかり」
「愛を喪失して鬱を発症、主治医に陽性転移(擬似恋愛)して・・・つれない相手に腹を立てて・・・セクハラ騒ぎを起こした・・・君なら、どう診断するかな」
「子供が行方不明なのに・・・それを捜す努力はせずに・・・ことさら・・・子供をいかに愛していたかをアピールすることに拘泥する・・・あれを過剰に誇張された感情表出と考えるならば・・・演技性パーソナリティー障害でしょうか」
「妥当だな」
「治療はどうすればいいのでしょうか」
「愛するものとの別離は心の負担だ。時には人を絶望させるし・・・現実からの逃避を誘うこともある。彼女は今、悲劇の主人公として舞台の上で踊り続けているようなものだ。虚構と現実の境界線を彷徨っているのだ。彼女が現実の悲しみを受け入れて・・・本当の自分を取り戻す・・・それまで・・・寄り添うのだ」
「・・・時間がかかりそうですね」
「いいや・・・彼女には愛の結晶がある・・・ドラマ的にゲストにそんなに時間はかけられないから・・・いつものショック療法でいくぞ・・・」
「?」
「ところで・・・くるみ割り人形って・・・」
「チャイコフスキーの有名なバレエ作品ですよ・・・クララと言う少女がクリスマスに見る夢で・・・一幕目はクララの冒険、二幕目は勝利のご褒美にお菓子の国にご招待って感じです」
「すると・・・一幕目は少女が踊るのか」
「クララを大人が踊ることもありますが・・・まあ、筋書き的には・・・一幕目は幼いクララが、二幕目は金平糖の精という女王が脚光を浴びるので」
「すると・・・金平糖は・・・普通は大人が踊るんだね」
「そうですね」
「君は女王の相手の王子を踊れるのかな」
「真似ごと程度には・・・」
「よし・・・それでは・・・クララを誘拐することにしよう・・・」
「え・・・」
「心配するな・・・おそらく・・・今の牧子さんは・・・千果ちゃんが目に入っていない」
「・・・」
「千果ちゃんは・・・育児放棄されているんだよ」
母親の目を盗み・・・千果ちゃんと特別レッスンをする大策だった。
三人は母親の留守に三浦家のレッスン場に上がり込むのだった。
帰宅した牧子は驚く。
「あなたたち・・何をしているの」
「お嬢さんが・・・あなたを捜して病院にいらしたので・・・送らせていただきました」
「・・・」
「あなたを待つ間・・・千果ちゃんにお相手してもらっていたのですよ」
流れ出す金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥのアダージュ・・・。
踊りだす・・・金平糖の精役の千果と・・・王子役の研修医・大策・・・。
「・・・」
「あなたが踊らないというので・・・千果ちゃんに頼んだのです」
「・・・」
「千果ちゃんは・・・パパとママのパ・ド・ドゥは・・・最高だった・・・そのようにおっしゃいました」
拙いながら・・・懸命に踊る・・・娘の姿に・・・。
牧子は・・・長い夢からさめたな気分を味わうのだった。
あふれる涙・・・。
「あああああ」
「お母さん・・・泣かないで・・・ごめんなさい」
「いいのよ・・・あなたは・・・悪くないの」
「そうですよ・・・千果ちゃん・・・お父様が亡くなって・・・悲しかったですか・・・」
「・・・」
「とても・・・淋しかったでしょう」
「・・・」
「お母さんも・・・そうなのです・・・だから・・・泣いているんです」
牧子の涙は止まらない。そして千果も泣きだすのだった。
倫太郎は・・・母と娘の肩を優しく抱く。
主人公の特権で「セクハラ」と詰られることはないのである。
ネズミの巣に伊久美が乗り込んでいた。
「やっぱり・・・あんただったの」
るり子は凄惨な笑みを浮かべる。
「だったら何だい?・・・私は あの子の母親なんだ・・・娘にたかって何が悪い」
「娘を不幸にする母親なんて・・・聞いて呆れるよ・・・もうあの子を解放してやんな」
「何で他人のあんたに言われなきゃいけないのさ・・・明良のことは私が一番よく分かってる・・・あの子はねぇ・・・私がいないと寂しくて死んじゃうの・・・やっぱ、母親が一番ってことよね」
狂ったようなるり子の高笑いが響く。
帰宅した倫太郎を夢乃/明良が待っている。
「診察室に・・・でも・・・日曜だから誰もいなくて」
「雨に濡れてしまいましたね・・・とにかく・・・入って・・・着替えてください」
「・・・」
「サンドイッチは好きですか?」
「はい」
「すぐに作ります」
奥の間で・・・明良は倫太郎の母の着物に心を奪われる。
「お母さんの匂い・・・」
芸者だったるり子の記憶が蘇る。
男出入りの激しかった母。
美しい母。
「るりちゃんが・・・こぶ付きとは知らなかったな」
「あんな子・・・産まなきゃよかった」
「おいおい・・・聴こえるぞ」
「ねえ・・・好きって言って」
男と遠出に出かける母。
「ほら・・・金平糖」
明良(木村心結)は叫ぶ。
「お母さん・・・いつ頃帰ってくるの」
るり子は振り返らない。
壜に入れた金平糖を食べる。
水を飲む。
マヨネーズやケチャップをなめる。
金平糖を食べる。
壜の金平糖は半分になる。
母は帰らない。
壜の金平糖はなくなりそうだ。
しかし・・・母は帰らない。
空腹で目が回る。
明良に夢乃が囁く。
だらしないねえ・・・食べ物なんて・・・どこにでもあるだろう。
「お母さん・・・どこ・・・」
明良のつぶやきを耳に捉える倫太郎。
「明良さん・・・あなたに何があったんですか」
「・・・」
「僕はあなたの味方です」
「・・・先生」
「教えてください」
「・・・やめて」
「・・・」
「ヒノリン・・・」
「夢乃・・・さん」
「じっとみつめてくれて・・・うれしい・・・ふふ」
「僕は本当のあなたが知りたいんです」
夢乃は倫太郎を誘惑する。
じっと堪える倫太郎。
「意気地なし・・・」
夢乃は倫太郎を押し倒し馬乗りになる。
「夢乃さん・・・あなたは・・・こうやって・・・明良さんを守ってるんですね」
「ふ・・・つまんない男」
「・・・」
「私の中に入ってくるんじゃねえよ・・・明良にちょっかい出すなってんだ」
明良に投影されたるり子の影・・・その名は夢乃・・・か。
倫太郎はニヤニヤした。
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