良識を求めて悪事を知る(窪田正孝)みつめる死神の目金色に光る(佐野ひなこ)Lのために(優希美青)
ついに浸食してきたな・・・。
「37th ホリプロタレントスカウトキャラバン2012 〜夢をつかめ! あなたもディズニープリンセス〜」でグランプリの優希美青よりも落選した佐野ひなこの方が目立っている展開である。
まあ・・・N(優希美青)とメロの腹話術コンビも一部お茶の間に熱狂的に注目されているみたいだぜ・・・。
とにかく・・・曜日後退で首の皮一枚のこったな・・・。
(月)「ピーチ姫を救え恋仲」
(火)未定
(水)「リスク」
(木)「TのT」
(金)未定
(土)「ど」
(日)「花」
というラインナップで・・・。
「表」「民」「DN」が残り二曜日を争う展開・・・。
夏だな・・・夏だ。
で、『デスノート・第3回』(日本テレビ201507192230~)原作・大場つぐみ、小畑健、脚本・いずみ吉紘、演出・西村了を見た。「イチゴBERRY」(フィクション)のアイドルとしての立ち位置が曖昧な・・・このドラマ・・・お茶の間的には「地下アイドル」風なのだが・・・脚本的には「国民的アイドル」風でもある・・・結局、演出力とか予算が・・・「イチゴBERRY」の立ち位置を曖昧にしているんだなあ・・・。本来「デスノート」的ミサミサファッションは・・・ゴスロリ風であり・・・そのままの死神リュークはパンク風である。そしてレムはビジュアル系・・・そういう意味ではミサミサは「BABYMETAL」風でよかったんじゃないのか。しかし・・・仕上がりは「まなみのりさ」風なのである。
ちなみにミサミサ以外のメンバーは・・・足立梨花がグランプリを受賞した「32th国民みんなDEスカウトキャラバン!2007」で落選した真凛が演じる工藤芹夏・・・。倉科カナの三歳下の妹・橘希が演じる北野マコである。
ホリプロが・・・アイドルについてのこういうイメージを持ってるんだな・・・ということはなんとなくわかる・・・。
「ミサミサ」の他は「マコ」と「セリナ」なのだ・・・昭和かっ。
Lこと天才探偵L(山崎賢人)の仕掛けた罠にまんまとひっかかっていくライトこと夜神月(窪田正孝)・・・。
「君がキラなんでしょ・・・」と言われて蒼白なのである。
「もう・・・だめだぴょ~ん」と自暴自棄寸前なのである。
もちろん・・・冷静に考えれば・・・「顔見知りの名前を書くだけで人が死ぬノート」がこの世にあることが実証されなければ・・・ライトが殺人犯であることのなんの証拠もないわけである。
一方、ある意味では・・・「デスノート」の存在を知らないのに・・・そういうことがあると推理するLも少しおかしいわけなのだが・・・それだけは禁句なんだな。
じっくり考えて・・・そのことに思い当たったライトは机を改造してデスノートを隠し・・・もしもの場合には証拠隠滅する装置を自作するのだった。
「夏休みの宿題としては・・・凄い出来だろう」
「小学生かっ」
「基本的に・・・テレビ実写版は小中学生がデスノートを手にいれたら・・・という話なんだと思うよ」
「お前・・・誰だよ」
「高校生だけど小学生の探偵だよ」
前世が死神上司だった夜神総一郎(松重豊)は息子が・・・超連続殺人鬼キラだとは知らずに・・・捜査関係者の家族というだけで・・・Lに疑われた息子を不憫に思うのだった。
死神くんは思う。
「あんたの・・・息子さん・・・悪い死神にとりつかれてますよ・・・」
しかし・・・真面目な死神くんにそれを告げることはできないのだった。
Lは「名前を知られたら危険」と仏の模木完造(佐藤二朗)、久しぶりの日村章子(関めぐみ)、ちょっと馬鹿な松田桃太(前田公輝)、偽タキシード仮面の相沢周市(弓削智久)・・・総一郎の部下の捜査員たちに偽名の警察手帳を渡すように・・・ワタリ(半海一晃)に命じる。
基本的にデスノートの脅威は・・・指導者の暗殺方法としては別格の機能性を持つということだ。
実名を基本とする政治家などはターゲットになりやすい。
「名前と顔だけで殺せる相手」がいることを信じれば・・・たやすく脅迫に応じる者は多いだろう。
そういうことは考えず・・・あくまで「凶悪犯狙い」のライト・・・純情可憐である。
しかし・・・自分を守るためには・・・相手を選ばなくなりつつあるのだった。
ライトのターゲットは・・・「悪」から「敵」にチェンジしていた。
父親に買ってもらった玩具のトランシーバーがライトにヒントを与える。
「彼の名前は知らないが・・・彼の恋人は知っている」
友人の誘いに乗り・・・「イチゴBERRY」のライプに出かけたライトは・・・FBI捜査官(尚玄)を脅迫する場所を下見する。
しかし・・・白い死神レムから赤いデスノートを与えられたミサミサこと弥海砂(佐野ひなこ)は「氏名と寿命が見える死神の目」を寿命の半分と引き換えに入手していた。
死神の目によればデスノート所有者の寿命だけは見えない。
ライブ会場で・・・ミサミサは・・・観客の一人・・・「夜神月」こそが「キラ」であることを確信する。
「キラが・・・私のファンだったなんて・・・」
「確信かよ・・・」
「マコやセリナのことは無視かよ」
ライトはFBI捜査官を脅迫会場に招く。
トランシーバー経由でボイスチェンジャーを使って指示するライト。
「あなたの恋人を殺すことができます」
「・・・」
「あなたの所持品をすべて・・・テーブルにおいてください」
「・・・」
「イヤホンも外して・・・」
「・・・」
「携帯ツールで・・・来日中のFBI捜査官の氏名をダウンロードしなさい」
「・・・」
「顔を確認しながら置かれている紙片にその名前を書き込み・・・最後にあなたの名前を書きなさい」
デスノートの紙片の上に普通の紙でマスキングをして・・・渡したライト。
「夜神月」と書かれたらどうするつもりだったのだ。
演出的には・・・マスキングの紙は黒であるべきだったな。
恋人の命が仲間の命より大切な捜査官だった・・・。
もちろん・・・自分の命も惜しいので書かなかった。
「ゴミ処理場で死ぬ」という文言をマスキングの下から見つけ出す捜査官。
仲間たちが次々と死んでいくと知りつつ・・・死んだフリでライトを待ち伏せである。
「お前が・・・キラなのか・・・」
「ず、ずるいぞ」
捜査官に素手で立ち向かうが・・・無理ゲーなのである。
「俺は彼女を守るためにここでお前を射殺する」
「ひどい・・・じゃないか」
「お前に言われたくない」
しかし・・・捜査官は心臓麻痺で死亡する。
「どういっこっちゃ」
「お前以外にも現れたんだよ・・・キラが・・・つまり・・・第二のキラが・・・」
「ええええええええええええ」
立ち去るライトとリュークを見つめる・・・ミサミサ・・・。
「なんで助けたんだ・・・」とレム。
「私の・・・両親の仇を討ってくれた・・・私の神様だから・・・」
その頃・・・Lは口紅を塗り直した。
「みんな死にましたな・・・」
「・・・」
「FBIは捜査から手を引きたいと・・・」
「日本ローカルな問題にしないと予算が不足するからな・・・米国が味方殺されて黙ってひっこむかよ・・・実際には」
「屍を乗り越えて前進が国是ですよね」
その頃・・・Nは・・・。
「・・・あれ・・・声が・・・遅れて・・・」
「キラを俺がみつける」とメロ・・・。
「そして殺すのね」
一部お茶の間、熱狂である。
関連するキッドのブログ→第2話のレビュー
| 固定リンク
« 恋仲(本田翼)僕は戦わない(福士蒼汰)マゾの転校生(野村周平) | トップページ | 絶対に安全な保障なんてないんだよ(堤真一)すべては優先順位ですか(戸田恵梨香)下世話な方向に誘導します(新川優愛) »
コメント
キッドさん、お久しぶりです。蒸し暑さがこたえますね。
最近環境が変わって忙しく、なかなかドラマにハマれていなかったのですが、こちらは主演が窪田くん。「Nのために」の感動がいまだに強く残っていて、これは見なければ、と日曜日の夜の中途半端な時間にテレビの前に座ってます。
原作も映画も知らないので、それなりに楽しんでいるのですが、視聴率の急落や原作ファン、映画ファンの批判の嵐に、なんだかさみしい気持ちにもなっています。
確かにお金かかってない感じはするし、粗も見えるし、言い出せばいろいろアレですが…。
でも月の葛藤や変化は見ごたえがあるし、夜神親子を見ていると、この親子の行く先を見守りたいなあと思います。一般的なデスノートの味わい方としては、ずれているんでしょうか(笑)。
キッドさんが三回もレビューして下さってて、なんだかとても嬉しかったです。
今クールはこれと、戸田ちゃんの「リスクの神様」を楽しみにしてます。そういえば、サマーヌードつながりですね。
暑さや冷房に体調を崩しやすい折、ご自愛下さいませ。
投稿: ギボウシ | 2015年7月22日 (水) 21時21分
夏が年々、暑くなっていますな。
今年は冷夏の年なのに普通に暑い。
冷夏じゃない年になったらどんだけ暑いのか・・・でございますよ。
「Nのために」から「ミサミサのために」に
なった窪田くん・・・。
映画版より・・・平凡な青年にキャラクターをチェンジして賛否両論ありますな。
最後の勝負で三つのうちから二つ・・・。
(月)「恋愛」
(火)未定
(水)「お仕事」
(木)「ミステリ」
(金)未定
(土)「ファンタジー」
(日)「歴史」
となっていて
「DN」青春・ミステリ・ダークファンタジー
「表」青春・合唱
「民王」親子・ファンタジー
という並び・・・。
う~ん・・・迷う・・・。
基本的に・・・夏なのでダークファンタジーは残したい。
ミサミサが・・・スレンダー・タイプなら
確実に残るんだが・・・おいっ。
「死神」ブームの立役者である原作・・・。
まあ・・・コン・ゲームものとしても見ごたえあるんですよねえ。
三回もすると情が移るのでございます。
もう・・・おなじみさんですからな。
これでやめちゃうとなると・・・かなり・・・薄情な感じがいたしますものねえ。
いよいよ・・・夏本番・・・水分補給をお忘れなく。
投稿: キッド | 2015年7月23日 (木) 12時11分