民王(遠藤憲一)バカが総理で総理がバカで(菅田将暉)トゥットゥルー♪(本仮屋ユイカ)
これが・・・谷間でいいのか・・・。
まゆしぃは個人的に楽しむことにしたのだあ。
・・・誰だよっ。
毎度おなじみの人格交換ものである。
理論的には・・・二つあるんだよな。
一つは・・・人間には魂があって・・・時々抜けおち、漂泊して・・・空いてる身体に入りこむ。
それは・・・理論なのか。
もう一つは交代制多重人格のダブルである。
たとえば・・・映画「転校生」の場合、主人公の女性的人格と・・・ヒロインの男性的人格が同時に覚醒したと考えられる。二人は幼馴染なので・・・同化力が高いために・・・あたかも人格が転移しあったように見えるのだ。
このバリエーションとして・・・死んだ妻が娘に憑依するというタイプがある。
「秘密」は娘が母親の擬似人格を覚醒した状態なのである。
まあ・・・ここには父親が娘と性的交渉を持ちたいと願う根源的な欲望が介在するわけである。
最近では「49」で父親の魂が息子に乗り移っていた。
しかし・・・今回、息子の母親(峯村リエ)だからな・・・。
生きている親子ということでは「パパとムスメの7日間」がある。
父と娘は男女なので・・・原典に回帰しているわけである。
まあ・・・青春が脱落しているがな。
青春ということでは「山田くんと7人の魔女」の方がな。
最近では同性同士の交換で「夫のカノジョ」もあったぞ。
男同志なら「ドン★キホーテ」もな。
まあ・・・そういうことだ。
例によって「東京第一銀行」がからんでくるだけだ・・・。
了解した。
で、『民王・第1回』(テレビ朝日201507242315~)原作・池井戸潤、脚本・西荻弓絵、演出・木村ひさしを見た。原作発刊は2010年だが・・・前年に麻生内閣が解散し、第45回衆議院議員総選挙が行われ・・・悪夢の民主党政権が誕生している。2009年、2010年、そして2011年である。政権交代のキーマンとなった麻生総理大臣は愛煙家であり、吉田茂元総理大臣の孫であり、財務大臣経験者であり、国会答弁中、「踏襲」を「ふしゅう」と誤読したとされている。そういうことが原作者の発想を刺激していることは充分、妄想できるわけだが・・・ドラマが・・・テレビ朝日によって制作されていることが・・・いろいろと厭らしい妄想対象にもなるわけなんだな。下衆だからな。
政権与党である民政党の総裁選。
タヌキおやじこと金権腐敗政治の代名詞である城山議員(西田敏行)に札束攻勢をかけて武藤泰山(遠藤憲一)は勝利する。
武藤総理大臣の誕生である。
内閣官房長官の狩屋(金田明夫)や、公設第一秘書の貝原(高橋一生)と祝杯をあげる武藤首相・・・。
「身内に問題はないでしょうね」と貝原に問われ・・・不安になる武藤首相だった。
武藤首相の息子は・・・父親を嫌って一人暮らしをしている・・・どちらかといえばバカな子だったのである。
馬鹿息子の翔(菅田将暉)は無国籍料理の店「キッチンやみくも」で住み込みのアルバイトをしているのだった。
早背山大学の学生で就職活動中でもあり、同じ学年の女子大生・村野エリカ(知英)は「窮屈をたいくつと呼んだバカ」と翔を蔑むのだった。
しかし、バイト先のマスター(原金太郎)や女将(池谷のぶえ)からは愛され、常連客のストリッパー(信江勇)やショーパブ嬢(谷田川真理子)には慕われている。
マスターの姪で大学のOBでもある職業紹介会社の経営者・南真衣(本仮屋ユイカ)に憧れる翔・・・。
少し・・・ナヨナヨしているが・・・今時の若者らしい・・・。
変装して「キッチンやみくも」を奇襲した武藤総理は「不祥事を起こすな」と息子に念をおす。
翔は「悪いことなんてしない・・・あんたとは違う」と・・・反抗的な一面をのぞかせるのだった。
しかし・・・たちまち不祥事に見舞われる武藤内閣・・・。
経済産業大臣の江見(朝倉伸二)が講演会で「中小企業の社長は企業努力が足りない・・・バカヤロー!」と失言してしまったのである。
たちまち・・・襲いかかる反政府勢力の追及・・・。
国会で追及され・・・ストレスに襲われる武藤総理。
一方・・・「キッチンやみくも」には危ない筋の借金取りが現れ・・・翔は保証人にされかかり・・・ストレスに襲われる。
ストレスが時空間を歪ませ・・・。
武藤総理の魂が翔の身体に・・・翔の魂が武藤総理の身体に・・・変換されてしまうのだった。
パニックに襲われる父と息子だった。
「俺がお前で俺がお前だ・・・」
「そんな・・・」
大人の精神力で事態を受け入れる父・・・。
息子を影武者にすることを決意する。
しかし・・・息子は・・・。
「そんなの無理だよお・・・僕は明日も就職の面接あるし・・・」
「その顔でか・・・」
自分がワニ顔の男になってしまったことに泣き濡れる翔。
そこへ・・・真衣から連絡が入り・・・「キッチンやみくも」の借金の件で相談に乗ってほしいと言われるのだった。
「条件があります」
憧れのマドンナのために・・・状況を受け入れる武藤総理(翔)だった。
「とにかく・・・答弁は・・・原稿を読むだけです・・・お父様も・・・細かいことは理解していないのですから・・・大丈夫」と慰める秘書の貝原だった。
貝原は翔(武藤総理)と同行し、「キッチンやみくも」の経営状態を精査する。
「東京第一銀行の融資引き上げが・・・躓きの原因ですね」
「貸しはがしか・・・」
しかし・・・翔(武藤総理)は「キッチンやみくも」の名物。娑婆カツカレーを食してその美味さに驚く。
「この店はつぶすには惜しい」
一方・・・失言した江見大臣と面会した武藤総理(翔)は持ち前の癒しの力で事情を聴きだすのだった。
記者会見で・・・「大臣は・・・更迭ですか・・・」と問われる武藤総理(翔)・・・。
「江見さんは・・・小さな会社の経営をしていた親友が・・・自殺しちゃって・・・力になれなかったことを悔やんでいたんです・・・あの・・・バカヤローは・・・そんな自分と・・・死んでしまった親友に・・・向けて・・・うえええん・・・ぐすん・・・おいおい・・・」
泣き虫総理誕生である。
しかし・・・情にもろい記者たちは感動するのだった。
「総理あったかいんだから~」と素晴らしいインターネットの世界でも絶賛されるのだった。
一方・・・就職のための面接を受ける翔(武藤総理)は・・・。
「上席を呼べ」と上から目線である。
「ケータイ刑事 銭形シリーズ」の柴田束志に似た上司(大堀こういち)に「国民の税金を投入された銀行が中小企業に融資しないのは言語道断・・・資金不足で経営難になった会社が・・・国宝級だったら・・・それは国家的損失・・・キッチンやみくものカツカレーを一度食べてみなさい」と意味不明な発言をして退場する翔(武藤総理)・・・。
「いかがでしたか」と貝原。
「万全だ」
いや・・・万全じゃないよと絶叫するお茶の間だった。
こうして・・・なんとか初日を乗り切った父と子・・・。
しかし・・・国会答弁で・・・「未曾有」を「みぞうゆう」、「直面」を「じかめん」、「発足」を「はつあし」と読み上げる武藤総理(翔)に蒼ざめる翔(武藤総理)。
「なぜ・・・ルビをふらなかった・・・」
「あそこまで・・・バカだったとは・・・」と絶句する貝原である。
まあ・・・そーゆー話ですよ。
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