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2015年8月 2日 (日)

今年も咲いた打ち上げ花火が(松山ケンイチ)あなたを忘れて(前田敦子)しまいなさいと(満島ひかり)

先週、今週と東京は花火大会の季節である。

夏は盛りで・・・つまり・・・そろそろ終わりの予感に満ちている。

都会でも道端に蝉が死んでいたりする。

甲子園の予選も終わり・・・敗れた球児たちの夏はもはや終わった。

週末のテレビは・・・終戦の気配を濃厚にする。

あの手この手である。

多くの人にとって夏は100回も来ないものだ。

夏を共に過ごす人も・・・そう多くはない。

誰かと過ごす最後の夏になるかもしれないと思えば・・・。

夏さえもあまりに愛おしいものに感じられてくる。

愛って不思議だなあ・・・。

で、『ど根性ガエル・第4回』(日本テレビ20150801PM9~)原作・吉沢やすみ、脚本・岡田惠和、演出・狩山俊輔を見た。子供が大人になるポイントは二つある。ひとつは親になった時。それは喜びとともに緊張感漂う成人式である。もうひとつは親を失った時だ。悲しみと解放感に満ちている卒業式だ。幼くして親をなくせば早熟するしかなく・・・年老いて子供ができれば早熟を願う他はない。子供もいないし・・・親が存命のものは・・・なかなか大人になった実感がわかないと言う話だ。成人式なんて通過点だしね。税金納入の件もあるぞ・・・ロマンがないだろう・・・。消費税もあるしな。

下町に花火大会の季節がやってくる。

花火大会が好きな登場人物たちは夏の恒例行事に想いを馳せるのだった。

京子ちゃん(前田敦子)がいる夏にひろし(松山ケンイチ)は発情する。

花火大会の夜にキスしたいお年頃なのである。

とっくに子供ではない年齢のひろしだが・・・心は中学生なのだ。

ピョン吉(満島ひかり)の存在が・・・ひろしの性的成熟を妨げているのだった。

口やかましいカエルと同居しているといろいろとアレだからな。

休日の散歩に出たひろしは・・・警官の五郎(勝地涼)の追いかけるひったくり犯に遭遇してお気に入りのサングラスを奪われてしまう。

ピョン吉のど根性とゴリライモこと五利良イモ太郎(新井浩文)の剛腕で・・・サングラスを取り戻すことには成功するが・・・愛用の品・・・破損という結果に激しく動揺するひろし。

巻き添えになった梅さん(光石研)はけ、け、怪我をしてしまうのだった。

五郎は・・・京子ちゃんとゴリライモにサングラスの由緒を語るのだった。

「先輩のサングランスはお父さんの形見なのでやんす・・・そして・・・花火大会にはサングラスはかかせないのでやんす」

物心がつくまえに父親を亡くしたひろし・・・。

花火大会の日に幼いひろしに母ちゃん(薬師丸ひろ子)は父親のサングラスをかけさせる。

「花火大会の日は・・・みんな空を見上げるだろう・・・だから・・・天国にいるお父さんがひろしをすぐに見つけられるように・・・サングラスをかけるんだよ」

「だから・・・花火大会とサングラスは先輩にとって特別なのでやんす」

「ひろしくん・・・五郎ちゃんにはなんでも話すのね」

「それは・・・先輩と後輩の仲ですから・・・俺の母ちゃんが死んだ時・・・メソメソしてたら・・・俺はお前の先輩だって・・・慰めてくれたでやんす」

しんみりする三人。

「じゃあ・・・私は五郎ちゃんの後輩ね」

京子の両親も事故で他界しているのだ。

「じゃ・・・俺が一番下っ端かよ」

ゴリライモの父親は三年前に故人となったのである。

ああ・・・あの世とこの世の境界線にみんな佇んでいます。

親と子、子と親の・・・寿命はそれだけで様々な立場の違いを生み出すという話である。

親が元気で長生きポックリというのが理想であることは言うまでもない。

子供が孫の顔を見せるのも定番なんだな・・・。

それが・・・大人になるということの一つの流れなんだから・・・。

花火大会の準備を見学していたひろしとピョン吉は・・・花火師になったゴリライモの子分・モグラ(柄本時生)と再会する。

モグラは今ではトンビと名乗っている。

「中学三年生で転校した時・・・親分のゴリライモさんに守ってもらえなくなった俺は・・・モグラでは生きていけないと覚悟を決めたのです」

モグラは結婚し・・・三人の子持ちである。

教師生活四十一年目になっている町田校長(でんでん)も感激である。

いつまでも大人にならないピーターパン効果をひろしとピョン吉が発動しているために・・・結婚離婚をしている京子ちゃんも・・・立派な経営者のゴリライモも・・・モグラに先を越されているのだった。

しんみりする一同。

「いやだねえ・・・辛気臭くていけねえや・・・花火みたいパッと咲いて華々しく散る・・・そういう人生が俺の目標だ」

「永遠の〇か」

「生まれる時代を間違えたのねえ」

「くすぶり続けているものねえ」

嫌味を言われる主人公だった。

花火大会当日・・・。

ゴリラパンの工場はいつもの三倍の生産目標である。

「えええ」

「当然だろう・・・花火大会は稼ぎ時だ・・・」

「でも・・・俺か本気だすと・・・ろくなことにならないぜ」

ひろしはまだまだ心に闇を抱えているのである。

しかし、母ちゃんとピョン吉に見守られてなんとか勤務をやり遂げるひろし。

一方、梅さんはよし子先生(白羽ゆり)と仲睦まじく花火見物用の弁当作りに精を出すのだった。

相思相愛なんだな。

もう・・・内縁の夫婦なんじゃないか・・・。

しかし・・・カエルであるピョン吉は・・・雨の気配を感じるのだった。

夕立である。

花火大会は中止となったのだった。

なんとなく・・・意気消沈するメンバーを・・・家に誘うひろしの母ちゃん。

ピョン吉と過ごす最後の夏になるかもしれないと・・・ひろしの母ちゃんだけが心を痛めているのである。

思い出作りなんだな・・・。

サングラスも復活し・・・少し元気を取り戻したひろしだが・・・花火大会が中止になったことで・・・亡き父との交流が途絶えたような気がしてもやもやする。

しかし・・・雨は通り雨であがってしまう。

雨上がりの街に・・・自分のために仕立てなおした浴衣を着て、京子のおばあちゃん(白石加代子)が現れた。

ピョン吉はゴリライモに頼み、夜空にTシャツを投げてもらう。

「もしも・・・おれが死んだら・・・こうして・・・空から見ているよ」とピョン吉。

「何言ってんだ・・・」とひろし。

その時・・・夜空に花火が打ち上がる。

故郷の仲間のために・・・モグラが親方に頼んだのだった。

「あれ・・・俺の友達がうちあげてるんでやんす」

警官として夜店を警備中の五郎は職務を忘れて叫ぶ。

ひろしは天国の父ちゃんに今年もまた・・・元気な姿を見せることができてホッとするのだった。

時は過ぎて行く。

時は過ぎて行くから・・・。

今、見ているもの。

今、一緒にいるもの。

今、そこにいるあなた・・・。

すべてが宝物なのだ。

関連するキッドのブログ→第3話のレビュー

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コメント

ど根性ガエルというものを知っていてこの夏これを観ていない輩はイスにしばりつけて目薬差しながら見せたいと思う出来だったのであります。
ラストは遠ざかっていく父ちゃんの目でしたね。
いい話は苦手なんだよbyひろし(だからケロケロで締め直し)


「先輩」の新解釈には「憎いね! このぉ」なんであります。
いい話は苦手なんだよbyひろし(だからやっぱり交ぜっ返す)

柄本の息子(弟)の使い方もイカス。
梅さんの店内には婚姻届とは関係なく愛が満ちていましたね。格子戸から覗くところは何度もカメラテストしていそうでヨシ。

投稿: 幻灯機 | 2015年8月 2日 (日) 08時09分

連日 厳しい暑さが続きますね
2年前だと思いますが テレビで隅田川の花火大会の中継を見ていたら
雨で中止になって スタジオの高橋親子もずぶ濡れになって司会をしていたのをよく覚えています
日中はとてもよく晴れていたのに夕立ちで花火大会は中止
わりとよくあることのような気がしますが
ワクワクしながら花火が上がるのを待っていただけに
ガッカリ感がハンパないです
今年の夏はピョン吉と
他の夏ドラマとは違う思い入れがこのドラマにはある分
前回まで話がほんわかしすぎているのではと
やや心配になりましたが
今回の話は個人的にとっても気に入っています
登場人物のさりげない言葉も聞き逃せないですね
ピョン吉の存在がヒロシと京子ちゃんとの関係に影を落としているのでしょうか
過保護な親と子供の関係なのかもしれませんね
私も久しぶりにテレビでなく
花火が上がるのを見に行きたくなりました^ - ^

投稿: chiru | 2015年8月 2日 (日) 14時05分

movie✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪movie

現在、言葉の利権をめぐる団体と暗闘中なので
再現率超低めになっていますが
沖縄俗謡のアレンジで

私があなたに惚れたのはちょうど十九の春でした・・・

と鈴鹿御前が歌うシーンも感涙でしたな。

ひろしは父ちゃんと母ちゃんの愛の結晶・・・。

そして・・・ピョン吉の平面化もまた・・・。

・・・でございますよねえ・・・。

妖怪ですからな・・・。

宝石箱の中の形見の品のようなこのドラマ。

うっとりする他ございません・・・。

2015年7月25日(土)「江戸下町大花火大会」は
フィクションだけど実在したのですねえ・・・。mist

投稿: キッド | 2015年8月 2日 (日) 15時30分

cherryblossomシンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃいませ・・・大ファンheart04

すでに夏の熱い空気でぼんやりしております。
夢と現実のはざまで・・・過ごす日々でございますねえ。

隅田川の花火大会では
花火の熱気
火薬の匂い
響き渡る爆発の振動で
悪魔の要塞の気温がさらに上昇するような気がいたします。

ヘリコプターも飛びまくりますしねえ。

今年の大会は順調でしたな。

21世紀前後・・・戦後五十年から六十年くらい・・・。
日本は「こどもの国」になったようで
小児病的な様相を示していました。
そのあげくに誕生した民主党政権は
断末魔の叫びをあげ・・・
そして東日本大震災へ・・・。

苦難だけが人を老成させるものです。

子供から大人への過渡期・・・。
そういうものを暗示的に語っていると思われる「ど」・・・。

1話では「実らなかった初恋」が帰ってくる。
2話では「冒険を求めて家出」をする。
3話では「大人になっていく友達との別離」がある。
そして4話「自分が子供であることを昔の自分とくらべること」で認識する。

じわりじわりと・・・いつまでも子供でいたい・・・
変わらぬ時をすごしていたい・・・
そう願うひろしが追い詰められていく。

何もかもを変化させていく
残酷な時の流れ・・・。

そのシンボルとしての劣化するピョン吉。

ああ・・・せつないですねえ。

だから・・・毎年・・・花火大会は・・・
変わらないような顔をして
通りすぎてくれるのですな。
キッドはうち上がった花火の真下で
落下する花火を見上げるのが一番好きです。night

投稿: キッド | 2015年8月 2日 (日) 16時06分

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