千葉の館山か・・・(福士蒼汰)小田舎かいっ!(本田翼)夕闇海岸での間接キスから二人花火で告白して始発バスを待ちながら肩枕修正後の直接キスかよ!(野村周平)
・・・おいっ。
あまりにロマンチックな展開に耐えられませんでした。
お約束過ぎるよな・・・。
ベタの上にもベタです。
一部お茶の間の皆さんには逆に新鮮なんじゃないのか。
これが・・・月9・・・。
変わらないもの・・・変わってはいけないものってあるよね。
汚れた大人たちが・・・こねくりまわすからダメになるんだよな。
王道でいいじゃないか。
王道でいいじゃないか。
王道でいいじゃないか。
で、『恋仲・第5回』(フジテレビ20150817PM9~)脚本・桑村さや香、演出・金井紘を見た。これが小田舎じゃなくて・・・恋仲というものらしい。絶対、睡眠不足だよな・・・翌日、仕事大丈夫か・・・とか・・・けして問わないでください。国際化した地球で・・・地の果ての人と結ばれるのが珍しくないとは言うものの・・・幼馴染以上の運命の出会いがあるだろうか。しかし・・・それは・・・必ずしも・・・良縁にはならない。あの日・・・ダメ親父には定評がある小林薫が演じる芹沢寛利が借金に追われて夜逃げすることがなければ・・・お前かっ。あの日・・・クズ男には定評がある野村周平が演じる蒼井翔太が「ONE PIECE51」と「ラブレター」を盗まなければ・・・お前もかっ。ルンルンだったかもしれない二人の遅すぎた告白の巻・・・。ああ・・・夏が終わって行きます。夏枯れも終わります。
芹沢あかり(本田翼)の同居人・高梨恵里香(馬場園梓)から「あかりがいなくなっちゃった」と聞かされた三浦葵(福士蒼汰)は職場から翔太の家に直行するのだった。
「どういうことだよ」
「終わったんだよ」
「何・・・言ってんだ」
(全部・・・お前が悪いんだ)という言葉を飲み込む翔太。
「お父さんに金を渡して追い払ったって」
「そうだよ」
「あかりが・・・どんなにお父さんに会いたがっていたか・・・知ってるだろう」
「あんなやつ・・・いない方がいい」
「おまえ・・・最低だ」
部屋を飛び出す葵である。
幼馴染の二人は捨てゼリフもシンクロするのだった。
葵の同居人である妹の七海(大原櫻子)と居候の公平(太賀)は消息不明のあかりを案じる。
「なんで・・・二人に破局が・・・」
「お父さんのことで・・・ちょっと行き違いがあったみたいだ」
葵は「あかりと翔太の間」に深入りすることを避ける。
葵にとって遠い初恋の人は気がかりだが・・・現実の問題ではないのだ。
丹羽万里子(吉田羊)の設計事務所では富永美玲(山本美月)が設計コンクールのライバルとして一歩も二歩もリードしている。
「やりたいことをやるのが一番」と万里子は葵を刺激する。
出遅れた美玲に片思いをしているらしい小谷照吉(前野朋哉)は事務所で留守番中にあかりに訪問され・・・新しい恋心を覚える。
恋仲のカップル成立確率。
小谷照吉&富永美玲・・・0%
小谷照吉&芹沢あかり・・・0%
しかし・・・美玲とあかりのどちらが自分にふさわしいか悩む照吉だった。
ちなみにこのドラマは・・・。
芹沢あかり&三浦葵・・・50%
芹沢あかり&蒼井翔太・・・50%
・・・というのが基本出力である。
冴木瑠衣子&三浦葵・・・50%
・・・という状況の年上の元彼女・冴木瑠衣子(市川由衣)は・・・芹沢あかりが「父親」の住所を入手したことを知ったために・・・恋愛成就のための試練のカードを入手してしまう。
あかりの父親はバス・ターミナルから「館山行き」のバスに乗ったのだ。
「また・・・バスですか・・・JR東日本・内房線のことなんか・・・どうでもいいのですね」
「鉄子の育て方」(2014年・名古屋テレビ)の登場人物・二郷あずさ(小林涼子)は嘆くのだった。
「TOKYOMXで絶賛再放送中です・・・プシューッ・・・ウイ~ン」
あかりもバスに乗って「館山」に向かうのだ。東京湾アクアライン経由である。
瑠衣子は建築コンクールのためのヒントになればと葵を美術館デートに誘っていた。
しかし・・・あかりのことが心配で・・・心ここにない葵である。
帰宅した二人は・・・。
七海&公平(50%)と合流する。
葵・七海・公平はあかりとは富山県人会の絆が高い。
あかりの身を案じる流れに・・・「あかりの近況」を知らせる瑠衣子。
あかりが翔太の恋人であることに拘る葵は・・・。
「あかりは館山にいる・・・迎えにいけ」と翔太に命じるが・・・。
「論文で忙しいから・・・無理だ」と拒否をする翔太。
病院で翔太は・・・あかりの代わりに山城心音(大友花恋)の家庭教師を務めるのだった。
「芹沢はどうしたの」
「ちょっと・・・心が風邪をひいているんだ」
「・・・ああ」
翔太は・・・ここで・・・恋泥棒だけど・・・悪気がないことを示す。
(あかりの父親には・・・家族がいる)
葵は・・・翔太の真意の一部をメールによって受け取るのだった。
揺れる葵の心・・・。
(あかりはきっと・・・傷ついてしまう)
川面のアパートの屋上で・・・苦渋の選択をする瑠衣子。
「私たち・・・やり直すことできるかな」
「・・・」
「嘘よ・・・私・・・また他に好きな人ができちゃった・・・」
「嘘だろう」
「好きな人が我慢しているのを見るのはつらいのよ・・・いきなさい」
「え」
瑠衣子はあかりの父親の現住所を控えていたのだった。
こうなることをずっと・・・予感していたのだった。
どこまでも走って行く葵を見送る瑠衣子。
「あなたの・・・お兄さんって・・・ちょっといいわよね」
「・・・」
七海はそっと頷くのだった。
葵もバスに乗って「館山」に向かうのだった。
公平は・・・あかりを葵にまかせ・・・翔太を呼び出す。
「幼くして母親を亡くしたあかりにとって・・・父親は特別な存在なんだよ」
「・・・」
「あかりが・・・ショックを受けたら・・・慰めてやればよかったんだ」
「・・・」
「きっと・・・やりなおせるよ・・・」
「それは・・・」
無理だという言葉は空に溶けて行く。
あかりは・・・ショックを受けていた。
父親は仙台で知り合った女(相築あきこ)と同棲していた。
「すまない・・・」
「・・・」
幼い宮田怜奈(新井美羽)に小遣いを渡して席を外させる父親。
「あの人の連れ子なんだ・・・女手ひとつで子供を育てるのは大変だから・・・」
「・・・」
「入籍しようと思っている・・・それで・・・いろいろと金が」
「死んだかもと思って・・・すごい心配だったよ」
「すまない」
「あやまるくらいなら・・・捨てたりしないでよ」
「・・・」
「お金は・・・私から返しておくわ・・・」
「あの医者と・・・結婚するのか」
「・・・うん」
「幸せになれよ」
「・・・」
家の外で・・・あかりは玲奈と対峙する。
玲奈は・・・あかりとおそろいの船のキーホルダーを持っていた。
玲奈はラムネをくれた。
「お姉ちゃんの分」
「美味しい・・・お父さんが好き?」
玲奈は笑顔で答えた。
いたたまれず玲奈は・・・父親の新しい家族に背を向ける。
一人ぼっちのあかり・・・。
そこに葵がやってくる。
「葵・・・」
館山の海にやってくる二人。
「お父さん・・・海の側に住んでた」
「我慢するなよ」
「え」
「叫んじゃえ・・・片道2500円って結構痛いって」
「だよね・・・往復で5000円だもんね」
「おじさんの馬鹿野郎」
「お父さんのバカ野郎」
「暑いぞ」
「暑いよ」
「あかりをみつけられて良かったよ」
「どうして・・・来てくれたの」
「あの時は・・・何もできなかったから・・・」
「・・・お父さんが女の人と暮らしてるって知ってたの」
「翔太から・・・聞いた・・・翔太も・・・あかりを傷つけたくなくて・・・」
「・・・」
それだけではないとは言えないあかりだった。
海を見つめる二人。
「つきあわなくてもいいのよ」
「気が向いたら帰るよ」
しかし・・・いつまでも帰らない葵だった。
二人はコンビニのチーズ・バーガーとドリンクであの頃に戻って行く。
葵は花火セットも買ってきたのだった。
「お約束だもんね」
「お約束だね」
線香花火が・・・時間を遡上する。
「俺・・・あかりが好きだった・・・あかりは俺の初恋だった」
「え」
「・・・びっくりするなよ・・・さすがに気がついてるだろう」
「言われなきゃわかんないよ・・・どうして・・・言わなかったの」
「ふられたら・・・友達でもなくなっちゃうだろう・・・好きじゃなくちゃ・・・花火大会に誘わない」
「私・・・本当は手紙に・・・葵が好きだったって書いたんだ」
「え」
「葵が初恋だった・・・普通・・・気がつくでしょう」
「言われなきゃわかんないよ・・・」
「好きじゃなきゃ・・・キスなんてしない・・・」
「・・・」
「でも・・・手紙じゃなくて・・・ちゃんと会って言えばよかった・・・」
「・・・」
手紙がなぜ・・・届かなかったのか・・・その理由を隠すあかりだった。
二人の間には・・・葵の親友であり・・・あかりの恋人である翔太がいたのである。
翔太は・・・捨てられなかった恋文を眺める。
とりかえしのつかないこと・・・しかし・・・やむにやまれることを・・・。
翔太はした・・・その罪は翔太を苦しませる。
葵とあかりはバスを待っていた。
海の香り。
夏の朝。
あかりと二人きり・・・。
葵は失われた時の中にいる。
居眠りをしたあかりは葵にもたれかかる。
葵は・・・あかりにキスをせずにはいられなかった。
眠っているフリをしていたあかりは・・・キスの相手こそが自分の求めていた相手だと・・・感じたのかどうか・・・それは謎である。
あかりは・・・初恋の幼馴染と現在の恋人の間で・・・揺れているらしい。
どうか・・・彼らが高枝切り鋏を購入したりしませんように・・・。
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