アンダーワールド~君は薔薇より美しい~(ケイト・ベッキンセイル)
谷間である。
21世紀の世界三大美人女優と言えば・・・「レオン」でおなじみナタリー・ポートマン、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイ、そして「アンダーワールド」のケイト・ベッキンセイルである。
根拠はない。
まあ、SF的でロマンチックで幻想的な美女たちだ。
今回は・・・シルバーウイーク中に「アンダーワールド」シリーズを一挙放送したローカル局があり・・・墓参りの前後にまとめてみたのである。
ヴァンパイア(吸血鬼)とライカン(狼男)の因縁は・・・語りだすと・・・世界の歴史を語りつくさねばならないほどの大だが・・・かなりコンパクトにまとめたわけである。
第4作には最強吸血鬼と最強狼男のハイブリッドによる最強ハーフが登場するわけだが・・・演じるのはインディア・アイズリーで母はオリヴィア・ハッセーである。ただし、1993年生まれなので1989年に離婚した布施明は父ではないのだった。
現実の世界もなかなかにロマンスがあふれているわけである。
「アンダーワールド」は秋には五作目がクランクインするらしい・・・。
で、『アンダーワールド(2003年)・アンダーワールド: エボリューション(2006年)・アンダーワールド:ビギンズ(2009年)・アンダーワールド 覚醒(2012年公開作品)』(TOKYO MX20150922AM10~)脚本・ジョン・ラヴィン(他)、演出・レン・ワイズマン(他)を見た。西暦千年にイシュトバーン1世が建国したハンガリー王国。辺境のトランシルヴァニアには古くからヴァンパイア(吸血鬼)の伝承があった。この物語に登場するアレクサンドル・コルヴィナス(デレク・ジャコビ)は不老不死の遺伝子を獲得し・・・世に潜む。しかし、コルヴィナスの息子のうち・・・兄のマーカス(トニー・カラン)は蝙蝠の遺伝子を取り込んでヴァンパイアの始祖となり、弟のウィリアム(ブライアン・スティール)は狼の遺伝子を取りこむと人狼に変身してしまう。歳月が流れ・・・人狼から生まれたライカン(狼人間)とヴァンパイアは生き残りを賭けて抗争を繰り広げるようになる。21世紀・・・800年間に渡り・・・ライカン・キラーであるヴァンパイア一族の処刑人を務めてきたセリーン(ケイト・ベッキンセイル)はヴァンパイア一族のリーダーであるクレイヴン(シェーン・ブローリー)の行動に不審を感じる・・・。
アンダーワールド
ヴァンパイアの弱点は紫外線・・・ライカンの弱点は銀である。
夜に生きるヴァンパイアのセリーンは銀の弾丸を込めた銃で武装し、ライカンを狩る。
ある日、ライカンを発見したセリーンは・・・彼らが一般男性のマイケル・コーヴィン(スコット・スピードマン)を追跡していることを知る。
マイケルは・・・人間としてコルヴィナスの血を継承してきた男だった。
セリーンはマイケルに魅了され・・・ヴァンパイア一族の掟を破って人間であるマイケルをヴァンパイアの館に連れ帰る。
人類の影の支配者として君臨してきたヴァンパイアたち。
始祖であるマーカス、マーカスの君主であったビクター(ビル・ナイ)は深い眠りの中にあり、現在は三人の長老の一人、アメリア(ジータ・ゴロッグ)だけが目覚めている。
ビクターの代理人を務めるクレイヴンは現在の地位をライカンの指導者ルシアン(マイケル・シーン)を殺害したことによって獲得していた。
ルシアンを失ったことでライカン族は力を弱め、ヴァンパイア族が優勢になったのである。
つまり・・・ライカンたちは不死の存在ではないのだった。
同じようにヴァンパイア一族も・・・致命傷を負えば滅びるのである。
しかし・・・セリーンは死んだはずのルシアンが生きていることを知る。
ルシアンに噛まれたマイケルはライカンとなるが・・・始祖の血が彼を銀に耐性を持つスーパーライカンへと変身させるのだった。
ルシアンはマイケルを使ってライカンの強化を目論んでいたのである。
ヴァンバイアから獣と蔑まれるライカンたちは・・・対ヴァンパイアに有効な紫外線弾さえ開発していた。
マイケルの争奪戦が展開する間に・・・セリーンは・・・ヴァンパイアのクレイヴンとライカンのルシアンとの間に密約が存在していることを知る。
クレイヴンはヴァンパイアの長老の座を狙っていたのである。
セリーンは血を授かった吸血鬼としての父である長老・ビクターを覚醒させる。
14世紀・・・人間だったセリーンの家族が人狼によって殺害された時、ビクターがセリーンを助け、ヴァンパイアの一族に加えたのである。
セリーンにとってビクターは神だった。
しかし、ビクターはセリーンの告発を聞き入れず・・・クレイヴンに信頼を寄せる。
掟を破ってビクターを復活させたセリーンは監禁の憂き目にあう。
だが・・・ルシアンは長老のアメリアを襲い・・・高貴なヴァンパイアの血液を入手していた。
スーパーライカンとなったマイケルをヴァンパイア化し・・・スーパーハイブリッドを誕生させる。
ルシアンは・・・ヴァンパイアとライカンを統合しようと目論んでいたのである。
セリーンは監禁室から脱走し、ライカンの科学者ジンゲ(アーウィン・レダー)を捕える。
噛むことで遺伝子に記録された記憶情報を読みとることのできる不死の一族。
ビクターはジンゲから・・・クレイヴンの裏切りの証拠を得るのである。
一方、セリーンはクレイヴンから・・・ビクターの真実を知る。
セリーンの一族を殺したのはビクターだった。
「なぜ・・・私だけを助けたの・・・」
「お前が・・・彼の死んだ娘に・・・そっくりだったからだ」
一方、マイケルはルシアンの血によって・・・ルシアンの恋人だったソーニャがビクターの娘だったことを知る。
「ライカンはヴァンパイアの奴隷だった・・・ヴァンパイアを日光から守ってきたのだ。しかし、ソーニャはライカンを愛し、俺の子を宿した。禁じられた関係は・・・ビクターを激怒させた・・・彼はソーニャを処刑したのだ」
ヴァンパイアとライカンの乱戦の中・・・セリーンはマイケルと協力し・・・ビクターの殺害に成功する。
数百年の時を越え・・・復讐は完成した。
しかし・・・掟を破ったセリーンはヴァンパイア一族からも・・・ライカンからも追われる立場となったのだった。
アンダーワールド: エボリューション
ライカンのジンゲの流した血液は・・・最後の長老となったマーカスを覚醒させる。
13世紀・・・マーカスの血を受けて領主のビクターはヴァンパイアとなると強いリーダーシップを発揮する。
その頃、人狼となったウイリアムは見境なく人間を襲い、王となったビクターを困惑させる。
人間が人狼化すれば・・・税収が減るのである。
弟に特別な愛情を注ぐマーカスの反対を押し切ってウイリアムを捕獲したビクターは秘密の牢獄に監禁する。
マーカスに牢獄の場所を隠すために・・・ビクターは関係者を処分する。
その中にセリーンの一族が含まれていたのである。
セリーンはヴァンパイアとなったが・・・牢獄の場所を知っていた。
そして・・・ルシアンの恋人・ソーニャは父から秘密の鍵を送られていた。
ルシアンは・・・ソーニャの死後・・・そのベンダントを入手する。
そして・・・牢獄の鍵はマイケルに贈られる。
セリーンとマイケルは・・・ウイリアムを解放するためのセットとなっていた。
目覚めたマーカスは・・・ジンゲというライカンの血によってスーパーヴァンパイアと化していた。
飛行能力と強力な触手を持つモンスターに変身可能となったのである。
盲信的に愛する弟の解放に目がくらんだマーカスは手段を選ばず・・・セリーンとマイケルを追い詰める。
ウイリアムを解放されたら世界が滅ぶと考えたセリーンはマーカスに敵対する道を選ぶ。
逃亡を続けるセリーンとマイケルがたどり着いたのは・・・一千年の間、隠れ潜んでいた始祖・アレクサンドル・コルヴィナスの秘密の船だった。
「あなたなら・・・ウイリアムを殺せたはず・・・」
「可愛い息子を殺せるものか・・・」
不死人たちの肉親に寄せる愛情は・・・異常なのである。
吸血鬼一族と狼人間一族の暗闘を歴史の闇に隠してきたのは・・・アレクサンドルだったのである。
「後始末は・・・大変だ」
「だから・・・ウイリアムを殺しておけば・・・」
「だから・・・息子を手にかけることなんてできないよ」
アンダーワールドでは女たちは恋に盲目、男たちは子供を溺愛するのだった。
ついにマーカスは父であるアレクサンドルを殺し牢獄の鍵を入手する。
セリーンはアレクサンドルから始祖の血を受け継ぎ・・・紫外線を克服する。
ウイリアムを解放するマーカス。
洞窟の中の秘密の牢獄で・・・吸血鬼と狼男の兄弟と・・・スーパーハイブリッドの恋人たちは死闘を繰り広げる。
そして・・・セリーンとマイケルが勝利をおさめるのだった。
アンダーワールド:ビギンズ
ライカンの始祖であるウイリアムに噛まれた人間は人狼になる。
ライカンとは違い・・・一度、人狼になれば人間に戻ることはできない。
狂暴な獣として一生を終えるのである。
捕獲した人狼を研究していたビクターはある日・・・ライカンの始祖・ルシアンを発見する。
人狼でありながら・・・人間の姿をした赤ん坊・・・。
ビクターは殺意を抑え・・・ルシアンを奴隷として育てる。
成長したルシアンはビクターの忠実な下僕として使え、ヴァンパイアの奴隷としてのライカン族を生み出していく。
ビクターは支配する人間の一族から差し出された奴隷をルシアンに噛ませたのである。
ビクターの娘・ソーニャ(ローナ・ミトラ)は父親に反抗的な女戦士だった。
しかし・・・ルシアンに助けられたソーニャは・・・やがて・・・道ならぬ恋に落ちて行く。
奴隷であり、ライカンであるルシアンとの密通。
それは・・・絶対に父には知られてはならない関係だった。
しかし・・・二人の関係をビクターの秘書官タニス(スティーヴ・マッキントッシュ)が見抜いている。
ウイリアムの生み出した人狼は健在であり、増殖を続け、ビクターの悩みの種となっていた。
夜になれば・・・ヴァンパイアの処刑人たちは人狼狩りを続けるが・・・昼間、人狼は自由に人間を襲う。
人狼の増殖を食い止めなければ・・・ヴァンパイア一族は支配者たちの権威を失うのである。
父親の命令に背いて人狼狩りに参加したソーニャは人狼の大軍に囲まれて危機に瀕する。
ルシアンは掟にそむいて自ら首輪を解き・・・救出に駆けつけるのだった。
ルシアンには人狼を従わせる能力があった。
ソーニャの救出に成功したルシアンだったが・・・掟を破った報いにより、使用人の身分を剥奪されてしまう。
奴隷階級となったルシアンは・・・ライカン解放運動のリーダーとなっていく。
ソーニャと駆け落ちするために・・・ライカンたちと脱走するルシアン。
脱走は成功するが・・・ソーニャは監禁されてしまう。
ソーニャを救出するために単独で戻ったルシアンも囚われの身になる。
ソーニャはルシアンの解放を願い出るが・・・ソーニャがルシアンの子を宿していることを知ったビクターは苦しい立場に追いやられる。
ヴァンパイア族の掟で・・・ライカンと密通することは死罪と定められていたのだった。
ヴァンパイアの評議会で・・・娘の処刑に一票を投ずるビクター。
「もう・・・かばいきれぬ・・・」
「お父様・・・」
「実の娘を殺すのですか」
「そうさせたのは・・・お前だ・・・息子のように育てたのに」
「・・・」
ルシアンの目の前で・・・ソーニャは陽光を浴び・・・燃え尽きた。
ルシアンは咆哮する。
その声に応え、ライカンと人狼の軍団がヴァンパイア城を急襲するのだった。
変身したルシアンは脱出に成功し・・・ソーニャのペンダントを形見として身につける。
それは・・・ウイリアムの牢獄のために用意された鍵だった。
こうして・・・ヴァンパイア一族とライカン一族の戦争が開始される。
アンダーワールド 覚醒
時は過ぎ去った・・・不死人の始祖であるアレクサンドルも・・・ヴァンパイアの始祖であるマーカスも・・・人狼の始祖であるウイリアムも・・・ヴァンパイアの支配者となったビクターも・・・ライカンの始祖となったルシアンも・・・すべては滅んだ。
スーパーハイブリッドとなった最強のヴァンパイア・セリーンと最強のライカン・マイケルはつかの間の幸福を得た。
しかし・・・人類はついに・・・不死人の存在に気がつく。
ヴァンパイアとライカンを感染症の一種と断定し・・・その撲滅運動が始ったのである。
人類は不死人たちを容赦なく、粛清し・・・殺戮する。
危機を感じたセリーンとマイケルは都市圏からの脱出を図るが・・・対ライカン弾により、意識を消失したマイケルを救おうとしたセリーンは高性能爆弾の衝撃で意識を失う。
バイオ企業アンディジェン社の研究室で覚醒したセリーンは十数年の歳月が流れていることに驚くのだった。
被験者一号と名付けられたセリーンを救ったのは被験者二号と呼ばれる存在だった。
セリーンには被験者一号の体験が遠隔で共有できるのである。
しかし・・・捜しあてた被験者二号は見知らぬ少女イヴだった。
イヴとともに人類の迫害を逃れ地下に潜むヴァンパイア一族の隠れ家に避難したセリーン。
しかし・・・隠れ家は・・・巨大化したライカンの一団に襲撃される。
不死人化した妻を殺戮され・・・セリーンに同情を寄せる刑事と・・・ヴァンパイア一族の青年の協力を得て・・・真相に迫るセリーン。
「いつか・・・母親に会えると・・・ずっと空想してきた・・・でも・・・あなたの心は冷たかった」
「私は・・・恋人と逃げようとして気を失い・・・気がついたら・・・あなたがいたの・・・私の心は冷たいのではなく・・・壊れていたの」
「・・・」
「あなたの父親のことは・・・何か感じない?」
「何も・・・」
ジャイアント・ライカンとの対決に敗れたセリーンはイヴを奪われてしまう。
出会ったばかりの娘を救出するために・・・アンディジェン社に乗り込むセリーン。
そこは・・・銀に対する耐性を獲得しようとするライカンたちの巣窟だった。
ジャイアント・ライカンは研究の成果である。
「これは・・・ヴァイオ・ハザード的なものに・・・なってきちゃってるわよね」
「それは禁句です」
救出劇の最中・・・被験者ゼロ号であるマイケルを発見するセリーン。
しかし・・・ジャイアント・ライカンとの戦闘中にマイケルは何者かに連れ去られてしまう。
死闘の果てにイヴの救出に成功するセリーン。
しかし・・・ヴァンパイアとライカンの戦争は・・・人類を加えてみつどもえに発展したのである。
サーガはどこまでも壮大に・・・そして終わらないという宿命があります。
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