職務質問には素直に応じること(北川景子)ただいま潜伏中(川口春奈)凌辱されても無抵抗(門脇麦)旅立ちの時間と場所をお知らせします(中村ゆり)
いよいよ・・・夏ドラマも終盤戦である。
連続ドラマである以上・・・続けて見て来たものだけが物語の深みを味わうことができる。
そういう趣味がない人は別の趣味があるのだろう。
夏ドラマなので視聴率はどの枠も惨憺たる結果だが・・・それも御時勢である。
キッドのチョイスした六番組の最新視聴率は・・・。
①「デスノート」↗11.7% ②「恋仲」↗10.6% ③「ど根性ガエル」↘*6.3% ④「探偵の探偵」↘*5.4% ⑤「リスクの神様」↗*4.7% ⑥「表参道合唱部」↘*4.6%となっている。
「デスノート」と「恋仲」は若者向けのコンテンツと言えるわけだが・・・これがオンエアされるドラマのひとつのギリギリのラインである。
つまり・・・10人に一人が見ているドラマなんだな。
20人いたら・・・二人見ている・・・。
なんとか話題になるわけである。
クラスで同じドラマを見ている人が一人もいないというのでは・・・ドラマによって「恋」が進展しないのである。
まあ・・・相手が同性の場合・・・友情を深めるしかないわけだが・・・。
日本を名指しして軍事力を誇示する隣国について生温かく報道するテレビ朝日やTBSテレビの姿勢を見ていると関係ないドラマまでも色眼鏡で見てしまうことになる今日この頃だ。
極めて少数派の反戦主義者たちは・・・なぜ・・・中国大使館に抗議をしないのか・・・などというのは野暮である。
彼らは民主主義が嫌いなのである。
だって・・・少数派なんだもの・・・。
不平不満に満ちた人々は・・・やがて・・・自らの毒に・・・溺れることになるだろうが・・・それもまた人類にはありがちなことなんだな。
「あなたの悩みを解決します」と探偵は誘う。
悩みを他人に明らかにすることが・・・新たなる悩みになる可能性は・・・極めて高いと忠告しておきたい。
日本が戦争を放棄していれば世界から戦争は根絶される・・・本当にそう思いますか?
で、『探偵の探偵・第9回』(フジテレビ20150903PM10~)原作・松岡圭祐、脚本・徳永友一、演出・森脇智延を見た。治安の維持された社会は人間が生きて行くために便利である。それは誰とも知れないものが施設に放火し、交通機関に乱れが生じた時に人々が感じる不便さによって露呈する。清廉潔白な人々は警官に職務質問されても素直に応じることができるだろう。しかし・・・悪徳市民がいるように・・・悪徳警官もいる。公務中に不倫のための密会をするような警察官に・・・誰が安心して身を委ねることができるだろうか。弱きものもある程度、防衛策を身に着ける必要がある。つまり、誰もが自己責任で探偵となる必要があるのである。探偵の探偵とは・・・罪なき一般市民・・・あなた自身のことなのです。
スマ・リサーチ社の対探偵課の探偵・紗崎玲奈(北川景子)と峰森琴葉(川口春奈)は・・・超悪徳探偵「死神」の手掛かりを求めて、配偶者の連続不審死に関係している女・澤柳菜々(柊子)と結婚し、死亡した男の妹・高橋理佳(陽月華)を訪ねる。
彼女が依頼した「阿比留綜合探偵社」の調査報告書には澤柳菜々の高校の卒業アルバムのコピーが添付されていた。
澤柳が死神だとすれば・・・玲奈は初めて・・・敵の顔を見たのだった。
「しかし・・・整形しているかもしれません」
「けれど・・・目と目の間隔など・・・整形してもある程度の痕跡は残るものよ」
玲奈の記憶に澤柳に似た女は該当していなかった。
窪塚悠馬(三浦貴大)の死に玲奈が関与していると疑う警視庁捜査一課の刑事・長谷部(渋谷謙人)は玲奈の収得した資料をチェックしようと目論むが投函前の郵便物に偽装した玲奈の防御によって開封を阻まれるのだった。
一方、都内で営業する探偵社の会合に出席したスマ・リサーチ社の須磨社長(井浦新)と桐嶋颯太(DEAN FUJIOKA)は同業者から「対探偵課に属する紗崎玲奈の違法行為」について糾弾される。
しかし、須磨は告発の内容を否定し、各探偵社に対探偵課の設置を求めるのだった。
大手探偵社を営む竹内勇樹(岩松了)は「面白い・・・紗崎玲奈に悪徳探偵の疑いがあるのなら・・・各探偵社の対探偵課がそれを暴けばいいということですな・・・対探偵課の設置・・・検討する価値がありそうだ・・・」
竹内の発言によって・・・各探偵社の発言は封じられるのだった。
その頃、スマ・リサーチ社前の路上で・・・DV被害者失踪事件の被害者の一人・市村凛(門脇麦)が加害者で夫の沼園賢治(姜暢雄)に追われている事態に遭遇する土井課長(伊藤正之)、佐伯(六角慎司)、伊根(高山侑子)の三人。
伊根が市村を保護し、土井と佐伯が沼園を追跡する。
玲奈を尾行して・・・スマ・リサーチ社に張り込んでいた長谷部は一部始終を目撃する。
玲奈は琴葉を事務所に残し、自転車での沼園追跡に参加する。
玲奈は土井や佐伯の位置情報をマークしているのだった。
自転車で逃走経路を先回りして沼園を追い詰めた玲奈だったが、サバイバルナイフで武装した沼園の確保に手間取る。追いついた佐伯は格闘の末、腕を負傷し、沼園は姿を消す。
「ここは・・・袋小路のはずなのに・・・」と呟く土井。
「工事現場の逃走路を誰かが・・・指示していたようね」と玲奈。
「・・・」
「ありがとう」
玲奈は負傷した佐伯に感謝の言葉を述べる。
スマ・リサーチ社に共闘の気配が芽生えていた。
保護した市村から事情を聴く玲奈。
市村は・・・玲奈を名乗る何者かからスマ・リサーチ社の存在を示唆されていた。
市村に届いた玲奈名義の郵便物にはスマ・リサーチ社の封筒が使用されており、GPS発信器が仕込まれている。
「これは・・・おそらく・・・死神の仕業です」
「え」
状況を察した琴葉は被害女性たちに連絡をとる・・・女性たちのもとには「ニセ玲奈からの手紙」が届いていたのだった。
浴槽への水没で追跡機器を無効化する指示を出す玲奈。
「すぐに別の隠れ場所に移動しましょう・・・安心してください・・・あなたの安全は確保します」
玲奈と琴葉は市村を移送する。
非合法で入手した別人の戸籍を使い、隠れ家の賃貸契約を終了させる玲奈。
三人は・・・人気のない物件に身を落ちつけるのだった。
「決着がつくまでは・・・ここで辛抱してください」
「決着・・・」
「あなたの居場所を特定している探偵と対決する必要があるのです・・・」
「私の居場所を・・・」
14歳で強姦され妊娠し流産した過去を持つ市村は・・・それ以来、暴力に対し無抵抗で生きる姿勢を身に付けたのだった。
帰社した須磨社長からの連絡が玲奈に届く。
「復帰したばかりの琴葉が社員名簿に記載されていなかったことを理由に・・・公安が一定期間の業務停止処分を下した・・・おそらく・・・我が社を何者かがつぶしにかかっている」
「死神・・・ですか」
玲奈は死神に対して挑戦することを須磨に申し出る。
「罠を仕掛けるということは・・・お前自身が危険に身をさらすということだぞ」
「わかっています」
玲奈は治安に問題のある地域のウイークリーマンションに本名で登録することにより常設された悪徳探偵たちの情報の網に自ら飛び込むのだった。
須磨はついに・・・「死神」についての情報を探偵たちに明らかにする。
「私は・・・悪徳探偵の一掃による探偵業の地位向上を目標としてきた・・・つまり・・・玲奈を利用してきたということだ・・・」
「妹を殺されて・・・」
「今までたった一人で・・・」
「そんなことがあったのかよ・・・なんて奴だ」
事情を知った探偵たちの感情が動く。
「今・・・玲奈は死神に接近している・・・俺は・・・玲奈を邪魔するものを許さない」
社長の覚悟に同意する探偵たちだった。
入院中だった「野放図」のリーダー淀野瑛斗(丸山智巳)が過去に起こった事件と同様の手口で暗殺される。
容疑者の玲奈のアリバイが尾行によって立証され、捜査の行き詰った坂東係長(相島一之)は情報提供を須磨社長に求める。
「探偵ですよ・・・すべては女探偵の仕業です・・・」
須磨社長は一言で答えるのだった。
別件の裁判に関わり、竹内勇樹の部下の探偵・児玉庄治(葛山信吾)は澤柳菜々を追っていた。
公的機関に澤柳の関係者が現れると言う情報を掴んだ児玉は張り込みを開始する。
現れたのは澤柳菜々にそっくりの男だった。
隠れ家で質素な食事をとる琴葉と市村・・・。
「あの刑事さん・・・私なんかのために・・・命を落して・・・」と嘆く市村。
「私も・・・玲奈さんに会うまでは・・・ただ流されて生きていました・・・親友を殺されても・・・何もできなかった・・・支配的な姉の言うがままに・・・でも・・・今は自分の力で生きていこうと考えています・・・あなたも・・・」
「・・・」
「マイナンバーの通知カードを受け取るために転送届けを出す必要があります・・・DV加害者に配送されたら大変ですから」
「DV加害者が役所の人だったら・・・」
「そういう問題はきっと起こりますよ」
その時・・・姉からの着信を受け取る琴葉。
「私・・・離婚しました・・・あなたに言われて・・・自分のとりかえしのつかない間違いに気が付きました・・・私は今日の夕方(午後六時)・・・近所(駒場商店街側)の踏み切りから旅立ちます・・・さようなら」
姉の自殺予告に激しく動揺する琴葉・・・。
その頃、ウイークリーマンションの付属品から・・・自家製スタンガンを工作した玲奈は嘘のシャワー・シーンのサービスで・・・お茶の間を釣りつつ・・・待ち伏せを成功させる。
玲奈を襲撃した相手は・・・。
死神の正体は・・・誰か・・・クライマックスは近付いている。
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