初代探偵の探偵(北川景子)二代目探偵の探偵(川口春奈)探偵の探偵の探偵(門脇麦)
主人公に殺人させないための苦肉の手段。
それが敵が勝手に死ぬ・・・という「手」である。
それは・・・「人を殺してはいけません」というこの世の大前提があるからである。
しかし・・・前科者や狂人が中学生などを殺す以上、殺すことこそが正義の名に値するという少数意見もある。
どんなに・・・「国民の声」を代弁しているとバカが言いはっても姑息で暴力的な抗議姿勢は国民には受け入れられない。
60年代安保や・・・70年代安保から・・・彼らは何も学ばないらしい。
よく・・・国民の理解を得るためには憲法を改正するべきだというバカがいるが・・・国民全員が「憲法」を一度でも読む日は来ないと推定する。
だから・・・正しい憲法改正はなかなかに困難なのである。
そのための閣議決定であり・・・立法なのだ。
気に入らなければ選挙に勝ち、法を改正するのが民主主義なのである。
バカなパフォーマンスで支持政党が転換するほど国民はバカではないんだなあ・・・。
反対の反対は賛成なのだ。
反対の反対の反対はくどすぎてバカなのだ。
で、『探偵の探偵・最終回(全11話)』(フジテレビ201509172245~)原作・松岡圭祐、脚本・徳永友一、演出・石井祐介を見た。主人公を殺人犯にしないために・・・悪役たちは墜落する。この物語も冒頭で・・・主人公から逃れようとして非常階段から悪役が落下していた。クライマックスでは悪役が自殺未遂をして階段を転げ落ち・・・しかも一命をとりとめるという・・・疑似ハードボイルドを完結する。アホか・・・と思うがそれがお茶の間エンターティメントの限界なんだなあ。思い出せば悪役たちは高いビルから真っ逆様・・・「狼少年ケン」の悪役たちもよく崖から落ちていた。摩天楼は悪役の見せ場作りの建築物なのだ。
児玉庄治(葛山信吾)、黒川勇介(袴田吉彦)、鴨居秀一(梶原善)・・・そして竹内勇樹(岩松了)というおじさん探偵たちの好意的な協力により・・・ついに・・・澤柳菜々(柊子)が「死神」ではなかったことを突き止める対探偵課の探偵・紗崎玲奈(北川景子)。
本当の「死神」である市村凛(門脇麦)は天才的な狂人であり・・・精神的に不安定になっている姉の彩音(中村ゆり)を囮に峰森琴葉(川口春奈)を拉致監禁し・・・琴葉を囮にして・・・営業停止中のスマリサーチ社に玲奈をおびき寄せるのだった。
すでに・・・筋弛緩剤を投与されて虫の息の彩音・・・。椅子に拘束された琴葉。二人の人質を取られて万事休すの玲奈だった。
「あなたが・・・死神・・・なの」
「そうだよ・・・だけど・・・本当の死神はお前だろう」
「・・・」
「馬鹿に大人しいじゃないか・・・」
「私が暴れれば二人に危害を加える気でしょう」
「玲奈さん・・・」
「ゴミはだまっとけ・・・私がいいっていうまでしゃべんな。いいか、絶対にだぞ」
「・・・」
「なんで・・・あなたは・・・」
「わかってるだろう・・・お前には」
「14歳でレイプされ・・・世界が信じられなくなったのね」
「そうだ・・・女を強姦しても死刑にならない法律なんてクソだろう」
「クソの中からはいあがる人もいるわ」
「便器に外があるなんて・・・信じられないほどクソまみれになったんだよ」
「・・・」
「バカな男たちは獲物欲しさに金を払う」
「・・・」
「金を持っているバカな男はクソの代わりに遺産を残す」
「・・・」
「それが・・・生きるってことだろう」
「DV男と結婚したのは擬装なの・・・」
「擬装・・・意味がわかんねえ・・・DV被害者は無敵じゃないか・・・衣食住を無料で提供してもらえる・・・お得だろう」
「あなた・・・おかしいわよ」
「お前も・・・おかしいよ・・・私を庇った刑事を抱きしめて・・・死なないで~・・・笑える・・・お前の妹がどうなったのかも・・・私は見た・・・」
「やめて・・・」
「ギャーって叫んで燃えてたぞ」
「・・・」
「なんだ・・・随分・・・辛抱強いな」
「救急車を呼んで・・・琴葉を解放して」
「さあ・・・どうしよう」
「どうすればいいの・・・」
「その指示は・・・琴葉が出してくれるよ・・・」
「死神」はボイスレコーダーを振りかざす。
「助けられるのは一人だけ・・・姉か・・・玲奈か・・・」
「お姉さんを助けてください」
「はっきり言えよ」
「玲奈は死んでもいいです」
「・・・」
「というわけだ・・・自分で自分を拘束しな」
「玲奈さん」
「いいのよ・・・あなたの選択はまちがっていない」
「まったく・・・ペットロス症候群ってタチが悪いよな」
「死神」は玲奈に心電図をセットし、筋弛緩剤を注入する。
「どうした・・・暴れないのか」
「・・・」
「おまえ・・・意外とつまらなかったな」
「・・・」
「こうやって・・・野放図のリーダーも殺したの」
「口封じは秘密厳守の基本だからねえ」
「・・・」
玲奈の脈は消えた。
「あ~あ・・・死んじゃった」
「死神」は琴葉の拘束を解く。
「救急車を呼んでよ」
「死体の始末が先だ」
琴葉は脱兎のごとく走りだす。
「おいおい、鬼ごっこかよ」
「誰も助ける気なんてないんでしょう」
「当たり前じゃん」
琴葉は「死神」に格闘を挑むが・・・「死神」の方が上手だった。
琴葉の絶体絶命・・・しかし・・・鳴り響く靴音。
「なんだ・・・お前・・・化け物か・・・」
「死神」を蹴り倒す玲奈。
「腋の下で脈を止めるトリックなんて初歩だろ」
「ち」
「あんたは・・・バカの一つ覚えで筋弛緩剤を使うから・・・あらかじめ抗・筋弛緩剤を服用してたんだよ」
「ち」
「琴葉はまんまとあんたをおびき出して・・・私に時間をくれたのさ」
「ち」
「一人より二人の方が強いのさ」
「クソ」
「・・・」
「どうした・・・殺せよ」
奪われたナイフを突きつけられ誘う「死神」・・・。
「あんたと・・・私はちがう」
「いいや・・・一緒さ」
玲奈の握るナイフを自分で突きたてる「死神」・・・。
「ほら・・・これで・・・あんたも・・・人殺し・・・」
「死神」は階段を転げ落ちる。
そこへ・・・伊根涼子(高山侑子)がやってくる。
「あんた・・・バイクを盗んだでしょう・・・え」
事態を悟った涼子はデレた。
「逃げなさい・・・この場は私が・・・」
「・・・」
「スマリサーチ社から犯罪者を出すわけにはいかないでしょう」
玲奈は涼子の車で逃走した。
「つまり・・・お姉さんを助けにきたら・・・市村凛が階段下に転落していたと・・・」
「はい」
「で・・・玲奈はどうした」
「玲奈さんはいませんでした」
「嘘をつけ」
「嘘はついていません」
「・・・まったく探偵なんてどいつもこいつも・・・閻魔様に舌を抜かれちまえばいい」
「昭和ですか・・・」
警視庁捜査一課の坂東志郎(相島一之)は微笑んで退場した。
須磨康臣(井浦新)と桐嶋颯太(DEAN FUJIOKA)は兄弟だった。
「人生は片道切符だ」
「途中下車前途無効だね」
玲奈はスマリサーチ社の対探偵課のポストを琴葉に譲った。
「なんで・・・竹内探偵事務所なんですか」
「原作通りなのよ・・・あなたも嫌なら探偵やめなさい」
「やめませんよ・・・玲奈さんを見張らないと」
「あくまで自己責任で・・・」
「探偵の探偵対探偵の探偵ね」
人の心には闇がある。
闇に光を当て・・・秘密を暴く。
探偵はそういうクソの中に手を突っ込んでクソまみれになる職業なのだ。
静かな病室で「死神」は目覚め・・・ニヤリと笑った。
クソのような世界でクソの中のクソはクソしぶといのだった。
お前・・・今週の「銀魂」に影響されすぎ・・・。
実家の雨漏り騒動に巻き込まれキッド氏は哀しいよ・・・トットルー。
いつか・・・地球のどこかで・・・玲奈は・・・国会議員を恐喝中の悪徳探偵(池田鉄洋)の携帯電話を奪い自分撮りを実行する。
「盗撮です」
「ええええええええ」
犯罪を未然に防ぐ・・・それが本当の名探偵なのだ。
関連するキッドのブログ→第10話のレビュー
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コメント
いやしかし前の晩にアンフェア襲名披露を見せられたら、いまから考えると本作のパクリまがいの展開だったので、木南晴夏じゃなかったら「ぶっころされてーのか」ヽ(`д´)ノ
「まれは3時に起きて(描写無し)すごいさけー」
----キリトリ----
澤柳奈々のキッド様の書かれた配役がちごとるかもしれんけー
----------------
投稿: 幻灯機 | 2015年9月21日 (月) 10時55分
✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪
ふふふ・・・まあ・・・後継者がいるというのは
基本中の基本ですからねえ。
アンフェアは撃たないで~の原案者はともかく
エコエコアザラクの人の脚本は素晴らしいと考えています。
コレもやってくれたらよかったのに・・・。
誤記のご指摘ありがとうございました。
早速修正しました。
キッドのキャストのメモ
澤柳奈々(柊子)
宇佐美秋子(今村美乃)
からのコピペミスでした・・・。
手抜き入力を深く反省します。
投稿: キッド | 2015年9月21日 (月) 15時15分
「また会えるかな」「あなたはどう思うの」「遇えるさ……勘だ」(『ファビュラス・ベイカー・ボーイズ 恋のゆくえ』
「また会えるよな」「あったりまえじゃん」(『女王の教室』)
…みたいに、二度と会うことは叶わない予感……というのも好きなのですが、
社長(兄…なんか似た感じの役者もってきたなーとは思っていた)に「紗崎にはもう会うな」と言われて荷物引き渡し以外には本当に本当に会うことの無かった予感というのも乙なものでした。
(竹内社長、ドラマ的にもいちばんイイとこ持っていったー)
2015年夏の記憶は、生まれ変わって幸せに合唱バカになった人、「なめすぎー」のパティシエはオネエキャラとは逆の性転換していたこと、お姉ちゃんに飛び込んでおいでと二度揺れたこと(笑)などとともに。
投稿: 幻灯機 | 2015年9月21日 (月) 16時20分
じいやちゃま、こんにちは!
コチラに失礼します。
>腋の下で脈を止めるトリックなんて初歩だろ
このトリックの部分を見逃してしまって
何が起きたのかわからなかったんです。
ともかく生きていたので良かった良かったと(笑
このドラマ、北川さんのPVみたいにかっこよくて
いつも綺麗で楽しみにしてました。
アクションも似合ってましたし。
朝ドラではみのりが豹変したらとちょっと身構えてましたが
大丈夫で安心してみたり・・
いろいろショックを残しましたよね。
じいやちゃま、今日は松茸がとどいたので三つ葉をちらして土瓶蒸しにしましょうね。
日本酒と一緒にどうぞ。
お団子もできましたよ~。
もうすぐ秋・・・ですね!ふふっ
投稿: エリ | 2015年9月21日 (月) 19時09分
✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪
暫しの別れと永遠の別れの交錯は
一種のおしゃれ泥棒でございますな。
そもそもフィクションの登場人物との別れは
最初からいない人と別れているので
おかしな話なのですが
ローマの休日の王女ともう二度と
お目にかかれないと悟った時の衝撃は
格別ですからねえ。
そうやって虚構の中で
想像を絶する別離の悲哀をくりかえすうちに
人間が死んでるんだから
もう少し悲しめと親族に後ろ指をさされる
冷酷な人間・・・悪魔ですが・・・が誕生します。
とにかく・・・出来事によって
人間は変化してしまう。
その変化を認めないのも人間。
受けとめるのも人間。
拡大再生産するのも人間です。
揺れるのもよし、揺れないのもよしでございます
投稿: キッド | 2015年9月21日 (月) 20時15分
✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿
本日はハードボイルドなビーフ・ステーキをご用意いたしました。
かぶりつく感じでお召し上がりくださいませ。
心頭滅却すれば火もまた涼しで・・・
脈拍をコントロールする超人もいるかもしれません。
じいやなどは
うっかり心臓を動かすのを忘れていることがございます。
北川景子様はコメディーもシリアスもできる
美人女優ナンバーワンでございます。
アクションも超絶的ではなく
泥臭いリアルさが好感もてましたな。
まあ・・・もしもスタントなしだったら
麦ちゃんの階段ゴロゴロもなかなかでございました。
かすり傷なんて傷じゃないのが
女優魂でございますねえ。
朝ドラマの二人が死神とダミー死神というのも
奇遇でしたな。
麦ちゃんの今後も楽しみでございます。
いよいよお月見シーズンでございますな。
お屋敷頂上に天体観測ドームをオープンいたしますぞ~
お友達の皆さまと坊主めくりをなされませ~。
投稿: キッド | 2015年9月21日 (月) 20時31分