さらば合唱バカ・・・あの素晴らしいSOXをもう一度(芳根京子)
だれが「下ネタという概念の存在しない退屈な世界」をまぜろと・・・。
いやあ・・・ベタベタで茶番劇で文字通りの学芸会の緊張に耐えきれませんでした。
お待たせ・・・最終回だったからな。
まあ・・・歌っちゃうドラマとしては・・・最高だったんじゃないか。
見事に歌えるスターをそろえたよな。
とにかく・・・これで本当の谷間に突入できる・・・。
「ホテルコンシェルジェ」のゲスト・大野いとはいいのか。
美人すぎて変声・・・これは・・・難しいかもしれんね。
表参道高校合唱部で発声練習だ。
で、『表参道高校合唱部!・最終回(全10話)』(TBSテレビ20150925PM10~)脚本・櫻井剛、演出・石井康晴を見た。「愛の歌」を見つけた香川真琴(芳根京子)・・・。しかしおバカな両親は愛をこじらせて痛い感じのまま破局へ向かう。こんなに愛しているのになぜわからないとお互いに思っているのは明らかで・・・自分が傷つくくらいなら子供を傷つけるという情けなさである。だが・・・まあ・・・人間なんて・・・そんなものだからあ・・・。二人があんなことやこんなことをした結果、この世に生まれた真琴としては・・・もう一度、そのまぐわいの日々を両親に想起させるしかない。抑制の影に性欲があり、規制の闇に性器があるように表産道裏あなるだからである。なんのこっちゃ。
「お前、この野郎」
関西方面の方はお前をおめえと発音しないでください。
せっかく・・・両親に復縁のチャンスを与えたのに・・・変な男の意地を見せる父親の雄司(川平慈英)のために・・・離婚が成立しそうになり・・・真琴は思わず悪態をつく。
「すべては最終回のためだ」と誰かが囁く。
売られた喧嘩は買うタイプの母親の美奈代は「おとといきやがれ」と自分からすがりつくような真似はできないプライドの高さを見せる。
交渉決裂である。
「ああ・・・そうかい」
ついにきれる真琴だった。
心配そうに見つめる合唱部一同。
「歌いましょう」と誘うのだが・・・「歌なんか意味ないし」とぐれていく真琴。
「えええええええ」と驚く部員たち。
現実を見ない母親に嫌気がさして・・・父についていく覚悟を決める真琴だった。
「お父さんについていってもいいことないよ」
「だからこそでしょう」
「・・・」
こうして・・・東京残留・美奈代と真弓(松本来夢)、香川移籍・雄司と真琴とトレードが成立する。
驚く・・・ステキ男子のトッキュウ1号こと夏目快人(志尊淳)・・・遠距離片思いなんて嫌だと思うのだった。
一方・・・少子化に伴う生徒数の激減で・・・経営状態の悪化した表参道高校は廃校が決定。
翌年度の生徒募集は行われないことになった。
学校が消えてしまうことに激しく動揺する一同。
「歌え」と合唱部顧問の鈴木有明先生(城田優)は熱血指導するが・・・真琴というエンジンを失った合唱部は走らない。
「お前たち・・・それでいいのか・・・」
「でも・・・合唱バカがいない合唱部なんて・・・」
「彼女がいたから・・・今の私たちがあるのに・・・」
「だったら・・・なんとかしてやれよ」
「なんとかって・・・」
鈴木先生は思わず愛の歌を歌う。
「めぐりあい・・・宇宙だ」
「なんですか」
「結局、シャアは復讐するしかなかったんだよ」
そこへ・・・通りかかる大曽根校長(高畑淳子)・・・。
「その歌・・・懐かしいわね」
「ご存じなのですか・・・」
「あやまりながら家に帰る歌よ・・・」
「なるほど・・・」
「ガンダムネタは禁止だと・・・あれほど」
真琴は・・・お別れの挨拶のために鈴木先生を訪ねる。
「お世話になりました」
「お世話になったのは・・・俺の方だよ」
「・・・」
「あきらめるのか・・・」
「仕方ないんです」
「アムロは最後まであきらめなかったよ・・・」
「何の話ですかっ」
鈴木先生は・・・復縁のためのミュージカル大作戦を真琴に伝授するのだった。
赤い目をしていた真琴に・・・希望の光が差し込む。
「愛の歌」独唱は中島美嘉である。
合唱部と仲良くしたい相原ほのか(長谷川ニイナ)は照明係を買って出るのだった。
真琴が復帰した合唱部は一丸となって特訓に励む・・・。
すべては真琴のために。
真琴の願いである香川家の再結集を叶えるために・・・。
そして・・・ついに・・・真琴の自殺(ウソ)を口実に高校に呼び出される雄司と美奈代・・・。
あの日・・・どれだけ・・・愛し合っていたかを・・・二人に思い出させるための青春再現ミュージカルの開幕である。
「忘れてしまうのは・・・無責任」と瀬山えみり先生(神田沙也加)は語りだす。
若き日の雄司を演じる快人。
若き日の美奈代を演じる真琴。
昔から軽い女だった美奈代(佐藤玲)はスーパーフリーの大学生の餌食になりかかるところを・・・雄司によって救われる。
しかし・・・暴力沙汰によって・・・雄司(千葉一磨)は逮捕され・・・「僕は君を愛する資格がない」と・・・放浪の旅に出るのだった。
真相は知らない美奈代だったが・・・雄司の不在による逢えない日々に愛は深まって行く。
現在の美奈代と雄司・・・過去の美奈代と雄司・・・舞台の美奈代と雄司が交錯し・・・思い出は蘇る。
旅に出た雄司はバスの運転手(モロ師岡)や食堂のおばちゃん(森川葵)、そして元彼女(吉本実憂)などに出会い・・・人間的成長を遂げつつ・・・「愛の歌」を作る。
「逢えない時間が愛育てるのさ」
「つまらない約束なんてするだけ無駄」
「思い出より今が大事」
「好きなら好きと言えば良い」
若き日の大曽根を演じる佐々木美子(萩原みのり)は美奈代を励ます。
部長の相葉廉太郎(泉澤祐希)は美奈代の父・原田万歳(平泉成)を演じる。
ピアノを引き続ける桐星成実(琴平れもん)は美奈代の母の原田知世(立石涼子)・・・。
「まさか・・・お前が・・・犯人だったとはな・・・」
「あなた・・・私のもとから・・・突然消えたりしないでね」
宛先のわからない手紙を書く美奈代に・・・万蔵は・・・雄司からの愛の便りを渡す。
「まったく・・・お前が犯人だったとはな」
愛の歌の大合唱・・・。
「ここからは・・・二人で歌ってください」と長女。
「忘れちゃったわ・・・」と意地を張る母親。
「嘘をついちゃダメ・・・写真だって・・・手紙だって・・・大事にしているくせに」
次女は・・・スライドで・・・両親の恥ずかしい写真を披露するのだった。
青春・・・恋愛・・・結婚・・・出産・・・七五三・・・姉妹の成長・・・。
「もうやめてくれ」
「歌えばいいんでしょう・・・」
ミュージカルスターのデュエットに・・・天草教頭(デビット伊東)も涙ぐむ。
華やかな幕切れ・・・両親の誓いのキス。
「おえっ」
「おえっ」
「おえーっ」
「裏ではゴジラもげろげろげろげろげろ~」
大惨事である。
その模様を撮影する孤独なナンバーワン・竹内風香(小島梨里杏)・・・。
素晴らしいインターネットの世界に投稿された画像は一部愛好家に熱狂的に支持されるのだった。
「報道姿勢には問題があるがこのドラマはいい」
「売国的な偏向がドラマには感じられない」
「是非・・・ウチの子を入学させたい」
こうして・・・表参道高校は離婚の危機を乗り越えた。
原田家の営む蕎麦屋で・・・雄司はうどん担当になった。
2年C組は全員、合唱部に入部した。
「おれ・・・ふられたけど・・・彼女のこと忘れられない」
「もう・・・しょうがないなあ・・・」
優里亞は一肌脱いだ。
「私・・・快人くんが・・・好き・・・」
「俺もだ」
香川の香川の親友である蓮見(葵わかな)は尋問する。
「まさか・・・あなた・・・エッチを・・・」
「下ネタ禁止です・・・」
こうして・・・世界は・・・由緒正しいハッピーエンドを迎えたのだった。
鈴木先生は瀬山先生にデートを申し込んだ。
「たまたま・・・あいてますね」
「たまたま・・・」
「下ネタ禁止です」
大前提として下ネタは禁止されている。
表参道高校合唱部・・・来年はきっと全国大会に出場するのだろう・・・。
真琴の将来の希望は「合唱!!」なのだから・・・。
まあ・・・快人とは合体!!するのかもしれないが・・・。
美少女力的には夏ドラマナンバーワンだったな。
よかったよ・・・みんな・・・。
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