掟上今日子の備忘録(新垣結衣)太腿語(ふとももがたり)だよ(岡田将生)
なんか・・・ガッキー久しぶりだなあ・・・。
CMで見てるだろう。
「ドラゴン桜」(2005年)から10年か・・・。
最近の大物芸能人おめでたラッシュを考えると・・・長澤まさみもガッキーもお年頃なんだよな。
特別進学クラスではサエコが独走したからな・・・。
そして、シャワーシーンでのシルエット裸体からの太股サービス・・・脱皮か・・・脱皮しようとしているのか。
甘エビもイクラもウニも克服したしな。海鮮丼しやがれかっ。
結局、今週、ガッキー漬けかよっ。
で、『掟上今日子の備忘録・第1回』(日本テレビ20151010PM9~)原作・西尾維新、脚本・野木亜紀子、演出・佐藤東弥を見た。記憶喪失はフィクションの常套手段だが・・・本作品では睡眠と睡眠間の逆向性健忘患者が主人公である。かなり、器用な記憶喪失能力と言えるが・・・「一晩ぐっすり眠って忘れてしまいなさい」とアドバイスする人がいるように睡眠と記憶にはある程度の関係がある。睡眠中に記憶が保存されるという説もあり、睡眠前の逆向性健忘は保存された記憶が再生できない障害と考えることもできる。記憶についてはまだまだ解明されていないことが多く、嘘がつきやすいわけである。
原作者は深夜アニメ化された作品が独特の映像表現で一部愛好家を獲得しており、ドラマでの演出表現に影響を与えている。まあ、ベテラン演出家も勉強しているという話なんだな。
ミナバラ研究所・笑井研究室の室員・隠館厄介(岡田将生)は昔から不運であり、冤罪被害者体質である。何かがなくなると必ず疑われてしまうのだった。「正直に言え、隠しだてをするな」と言われても身に覚えがないのだが・・・挙動不審な態度をとってしまうウロタエモノなのである。そのために職場を追われることも度々あり・・・スキルアップもままならず・・・いつも最低賃金に近い収入で働いているのだった。
今回も・・・笑井室長(三宅弘城)のデスクから開発中のコンタクトレンズ型ディスプレイの機密(キミチュ)情報が入ったSDカードが盗まれ、犯人として疑われてしまうのだった。
トラブルに巻き込まれることが多い厄介は探偵斡旋業も営むアパルトマン「サンドグラス」のオーナー・絆井法郎(及川光博)のお得意さんだった。
「厄介な状況です・・・工藤さんをお願いできますか」
「工藤ちゃんは・・・廃業したのよ・・・息子たちは大活躍しているけどね・・・ミズタクとか桃太郎とか・・・急ぎなら・・・優秀な探偵を紹介するわよ」
ただちに派遣されてきたのが・・・睡眠間の記憶を喪失してしまう忘却探偵・掟上今日子(新垣結衣)だった。
白髪・眼鏡っ子のコスプレ・ガッキーで全身に覚書をしているために・・・肌を露出します。
しかし・・・その推理力は抜群で・・・事件はその日のうちに必ず解決するという名探偵なのである。
名探偵は容疑者たちを別室(物置)に呼び、証言を得る。
①岐阜部ながめ(中越典子)・・・給与に不満がある。
②誉田英知(蕨野友也)・・・査定担当。
③蓮根結子(霧島れいか)・・・誉田と特殊な関係。
④笑井室長・・・子煩悩で幼児語がクセになっている。
この時点で・・・「犯人の目星はついた」と語る名探偵。
最期の証言を得るために厄介と別室に。
そこでコーヒーを飲んだ名探偵は眠りこみ・・・捜査は振り出しに戻ってしまう。
コーヒーに睡眠薬が混入していたのである。
「もう・・・ダメだ・・・」と絶望する厄介。
「安心してください・・・犯人はミスを冒しました・・・」
「え」
「私の記憶を奪うなんて・・・許せない」とガッキー史上まれな悪相を見せる名探偵。
「・・・」
伏線回収型の謎解きである。
①ミナバラのロゴ入りボールペンは印刷ミスで「ミナバカ」になっている。
②社員は全員使用している。
③ポールペンは熱で消えるインクを採用。
④研究室の人間は全員ブラック派なのでミルクも砂糖もマドラーもない。来客もない。
⑤睡眠薬は常備薬で誰でも使用可能。
⑥睡眠薬は溶けにくい顆粒。
⑦SDカードの社外持ち出しは厳禁
⑧持ち出すためには室長の許可が必要
⑨犯人は・・・「私は無実」と紙に書けない人物。
「君が・・・」
「あなたは・・・黒柳徹子方式で・・・頭に・・・隠していますね」
観念する岐阜部ながめだった・・・。
「私・・・三年間・・・昇給なしです」
「すまなかった・・・しかし、社内規定で・・・君は解雇される・・・こんなことになって残念だ」
名探偵は成功報酬を受け取る・・・。
その日のうちに受け取らないと忘れてしまうからである。
「クラウドも・・・摩擦熱で消せるボールペンも知らないなんて・・・いつから・・・記憶がないのですか」
「それは企業秘密です」
「大変ですね」
「毎日が新鮮でいいと思います」
「前向きですね・・・僕なんか・・・自分の不運のことばかり考えてしまう・・・あの時、隕石が落ちてこなければ・・・とか」
「ものは考えようです・・・隕石が見れたなんてラッキーじゃないですか」
「・・・」
しかし・・・その時・・・謎の一団によって「作創社」の大文字の入った車両に拉致されてしまう厄介・・・。
名探偵は・・・厄介がかなり不運かもしれないと考えなおすのだった。
厄介が連れこまれたのは・・・かっての職場である・・・人気漫画家・里井(上野なつひ)の自宅兼仕事場だった。
大手出版社の編集者である重里(神保悟志)は厄介を「百万円窃盗犯」と断定する。
そこへ現れる名探偵。
「助けましょうか」
「お願いします」
里井のデスクから消えた百万円・・・。
①「百万円を返して欲しかったら一千万円払え」という要求があった。
②犯人は「百万円」が「特別な価値を持つ百万円と知る人物」である。
③犯人が誰かを里井は知っている。
最近、辞めたチーフアシスタントの紗流(映美くらら)が犯人だった。
里井は紙幣番号を暗証番号として利用していたのだった。
百万円の中には・・・里井のアイディアを蓄積したクラウドの暗証番号も秘められていたのだった。
「私・・・言ってはならないことを言ってしまったの・・・彼女は大切なアシスタントだったのに・・・」
「・・・」
「いいよねえ・・・何も生み出してないくせに・・・何かつくった気になって・・・って」
「リーダーと構成員、自由と平等・・・人々の絆はイズムの幻想によって成立していますからね」
「・・・」
紗流を捜索中の編集者たちは・・・間一髪でネットカフェ潜伏中の彼女を確保した。
彼女は・・・里井のアイディアのすべてを消去しようとしていた。
「外部記憶に蓄積された情報・・・それは情報の創作者にとっても・・・再現不可能な質量を持っているのです」
「構築された情報も・・・人間関係も一度壊れたら修復するのは面倒くさいものよ」
「・・・」
笑井とながめ・・・里井と紗流・・・二人の上司と部下は・・・破局したのだった。
「ありがとうございました」
「事件はまだ終わっていませんよ」
「え」
「おそらく・・・ながめさんは・・・個人的な記録の入ったSDカードを持ちだしています」
「・・・」
「しかし・・・そこには削除されたキミチュが入っているのです」
「データ復元ツールのトリックか・・・」
「笑井さんの罪悪感につけこんだ・・・巧妙な作戦と言えます・・・機密がライバル会社に流れれば・・・研究室は閉鎖・・・」
「また・・・失職か・・・」
「まだ間に合います・・・」
アパルトマン「サンドグラス」従業員で潜入捜査担当の也川塗(有岡大貴)が名探偵の指示でながめを足止めしていたのだった。
「嫌な思い出の方が忘れにくい場合があります。忘れようとすれば思い出すから・・・」
「・・・」
「でも・・・嫌な思い出に負けたら・・・道を誤りますよ」
「あの・・・また・・・何かあったらお願いできますか」
「もちろん・・・いつでもどうぞ・・・だけど・・・明日になったら・・・あなたのことは忘れてしまいます」
思い出の積み重ねが愛だとすれば・・・厄介にできるのは・・・一方的な恋だけなのである。
まあ・・・一度寝た相手のことを忘れられれば・・・ゴルゴ13も倦怠期に襲われることはないのだが・・・。
いろいろともどかしいガッキーのドラマ始りました。
自筆メモである・・・今度、生まれ変わる時はサインペンになってもいい。変態かっ。
次があるとは限らないから・・・大切に見ていきたいよねえ。
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