遺産争族(向井理)二度目とは思えない純情そうな花嫁(榮倉奈々)結婚ご愁傷様です(朝倉あき)
「新★乾杯戦士アフターV」で復帰しているので「これが復帰作でいいのかしら・・・新★乾杯戦士アフターV」も書く気満々だったわけだが・・・さりげなくココに紛れ込んできたな。しかも・・・居酒屋の娘からサイレーンな紅いドレスの女に変身である。・・・本当は総帥が変身している小倉さんじゃないのか・・・。
一部愛好家モードはそこまでだっ。
しかし・・・始るドラマ、始るドラマ・・・次々と面白いという・・・「殺す気かモード」の秋ドラマである。
これも・・・今回限りになる可能性があるよね・・・。
これはもう・・・「サムライせんせい」とガチンコだな・・・。
そういうわけで・・・脱落する可能性大の「無痛~診える眼~」は・・・。
くう様の【無痛~診える眼~】第3話のレビューでお楽しみください。
そして・・・いつか谷間に登場するかもしれない・・・シングルマザーはアイドルとおんなじで恋愛禁止!と尾野真千子が叫び、週に一回は風俗に行って深夜バイトの給料を半分以上使っちゃってるオダギリジョーが佇む駄菓子屋恋愛譚は・・・。
きこり様の「おかしの家」 第一話 恋と恐怖でお願いします。
他力本願かっ。
で、『遺産争族・第1回』(テレビ朝日20151022PM9~)脚本・井上由美子、演出・松田秀知を見た。近親者の入院がフィードバックしていたらしい「まっしろ」はかなりグダグタした印象があるのだが・・・ある意味、その後の話であるコチラはかなりネチネチと面白い感じである。やはり・・・可愛いヒロインを描くよりも・・・ドロドロした人間関係を描いた方が・・・実力者として仕事ができるのかもしれませんな・・・。先生はっ。
今後の世界を暗示させる正妻と愛人の阿鼻叫喚する葬儀を仕切るのは・・・。
葬儀業界のトップ企業である「カワムラメモリアル」・・・その創業者で会長の河村龍太郎(伊東四朗)は重度の糖尿病を患っている。五年前に妻を亡くした八十歳の老人は・・・死期が近いことを意識しているのでございます。
十億円とも言われる遺産を誰に残すのか・・・龍太郎は頭を悩ませる。
医者に内緒で大福を食べただけで死にそうになる身なのである。
当直だった研修医の佐藤育生(向井理)の適切な処置で命をとりとめた龍太郎だった。
実は・・・育生医師は・・・龍太郎の孫娘・河村楓(榮倉奈々)の交際相手である。
楓は一度、結婚に失敗しており・・・自称・満身創痍であり、現在は乗馬クラブのインストラクターをしている。楓が誕生した時には「カワムラメモリアル」はすでに一流企業となっていたので・・・お嬢様育ちの世間知らずらしい。
龍太郎の快気祝いの席で・・・育生との交際を発表した楓に・・・葬儀社の一族は戸惑うのであった。
葬儀社と医者は・・・切っても切れない仲なのでございます。
さらに・・・母一人子一人の佐藤家。女手一つで育生を育てた母親・華子(岸本加世子)の職業は生命保険の外交員なのだった。
ある意味、コントの設定でございます。
息子から「結婚したい人がいる」と告げられてものすごく動揺する母親。
「嫁をいびる姑になんかならない」と公言する華子は・・・中盤では「私と楓さん・・・どっちが大切なの」と言い出します。
まあ・・・母と息子は一心同体幻想は誰にもございますので・・・。
しかし・・・「母親の幸せと息子の幸せが常に一緒とは限らないこと」は世の常である。
息子の相手が・・・「お嬢様」と聞き・・・両家のつり合いがとれずに・・・自分が蔑まれることが一番気にかかる・・・明らかに困った母親です。
しかし・・・味方がいないわけではない・・・待ち合わせの場所に使われた居酒屋の娘で・・・育生の幼馴染であるらしい渡辺美香(朝倉あき)は・・・おしとやかな烏龍茶の注文に生ビールをジョッキで出すのだった。
「ここは居酒屋だからねっ」
やはり・・・総裁の変身した小倉さんじゃないのか・・・。
好きなんだよ・・・育生が。
飲みっぷりで早くも火花を散らす楓と華子である。
リッチなレストランで行われる両家の顔合わせ。
育生は食べたことのないくらい美味しいステーキに夢中だが・・・華子は・・・格下扱いされることをひたすら恐れるのである。
研修医である育生はまだまだ薄給の身の上なのだった。
楓の父親であるカワムラメモリアル代表取締役社長の河村恒三(岸部一徳)は育生と育生を育てた母親をほめたたえた後で・・・。
「一つだけ・・・条件というか・・・お願いがあります・・・息子さんには・・・医師をやめて河村の婿になっていただきたい」
「え」
逆上して・・・パンを鞄につめこんだ華子は会食の席を去るのだった。
「ごちそうさまでした」
一礼して・・・母の後を追う育生。
「パパ・・・ひどいよ」
「お前は一度結婚に失敗している・・・今度こそ・・・すべてを捨ててでもお前を幸せにしたい男しか・・・私は認めない」
夫と娘のやりとりを黙って見つめる・・・恒三の妻・陽子(余貴美子)だった。
路上で泣きながらパンを貪る華子。
「あの子はやめときな・・・お前にはもっといい子がいる」
「母さん・・・結婚するのは僕だよ・・・僕は楓を愛しているんだ」
「えええ」
息子の裏切りに唖然とする母親。
お腹を痛めた母親とそうでない息子では感じ方が違います・・・何のことだよっ。
そして・・・河村恒三が仕切る華麗なる葬儀を見学にやってくる育生。
「お父さん・・・河村家に入ろうと思います・・・ただ・・・医師は意義のある職業だと考えていますのでやめません・・・いかがですか」
「否」とは言えない恒三だった。
そして・・・「河村家・佐藤家」の結婚式当日。
「ちっ・・・佐藤家・河村家だろうがっ・・・ちっ・・・ちっ」と三度舌打ちする華子。
一方で龍太郎は・・・腹心のカワムラメモリアル執行役員・吉沢貴志(渡辺いっけい)を通じて弁護士の金沢利子(真飛聖)に遺言書の作成を依頼する。
「金が沢山、利子がつくと書いて金沢利子でございます」
「娘たちの他に・・・どうしても遺産を分与したい人間が一人いる」
「では・・・まず家系図をお願いします」
はたして・・・龍太郎は誰に遺産を残そうとしているのか・・・。
「佐藤育生って奴は・・・いつもお金がなくて・・・同じTシャツばかり着て唐揚げ食べてるの・・・ 金目当てで婿に行くような奴じゃない・・・だから佐藤育生は死んだ」
口惜しくて紅いドレスで騎乗位のポーズをとる渡辺美香・・・。
しかし、友人たちは「今日からは河村育生だもんなあ」と軽くスルーするのだった。
華麗なる挙式・・・しかし・・・華子には不吉な着信がある。
「おめでとう・・・と伝えてくれ」
「・・・あんた」
家庭内暴力の果てに借金を残し家族を捨てた・・・育生の父親・肇(光石研)登場である。
楓の祖父・龍太郎には三人の娘がいる。
「楓・・・おめでとう」
「ありがとう・・・ママ」
長女は陽子。楓の母である。つまり恒三も入り婿なのであった。
「お父さん・・・育生さんに意地悪しないでよ」
「お義父さんが私にしてくれたように・・・親切にするさ・・・」
意味深である。
「すっごく清純そう・・・」
次女は矢幡月子(室井滋)でカワムラメモリアル常務取締役である。夫に先立たれた未亡人だが・・・一人息子がいる。
月子の息子・正春(鈴木浩介)はカワムラメモリアルの広報担当執行役員である。
従妹の楓の花嫁姿を見る正春の目は怪しく光るのだった。
「とても二度目とは思えないよ」
三女は自称写真家の河村凛子(板谷由夏)・・・。
「十億あれば相続税で四億国にもってかれても六億・・・一人二億ある」
これ以上なく妖しさ深まる布陣でございます。
この他にも・・・恒三の行きつけの銀座のクラブ「おりひめ」のママ・亀山まるみ(堀内敬子)も妖しく配置され・・・。
社長秘書の南リエ(堀田茜)もそれなりに妖しい・・・。
そして・・・謎につつまれた楓の初婚の相手も妖しい・・・。
もちろん・・・「結婚式」を「ご愁傷様」と締めくくるナレーションの高畑淳子も妖しいのでございます。
愛によって結ばれた・・・楓と育生のつないだ手の内にそっとのぞく・・・紙幣・・・。
「僕には僕の考えがある」・・・欲深い一族に意外にイケメンな子羊が一匹紛れ込んだらしい・・・。
これは・・・濃厚・・・。
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