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2015年10月14日 (水)

妊婦にはむかない職業(黒木メイサ)卵子は老化します(斉藤由貴)

スピンオフで男たちはサプライズについて話している。

主人公の出産の祝い方についてのミーティングである。

捜査二課では・・・出産を花火で祝ったらしい。

捜査一課では・・・なにもしないことがサプライズだとベテラン刑事は言う。

捜査に全力を傾注していることが・・・最高の祝意ではないか・・・と。

新人刑事は言う。

プレゼントをしないことが・・・最高の愛の表現だ・・・ですんだら楽ですよね。

会議室は・・・沈黙で支配される。

そんな時間があるのなら・・・捜査しろ・・・。

・・・と、邪悪な一般市民は考えるのだった。

で、『デザイナーベイビー~速水刑事、産休前の難事件~・第4回』(NHK総合20151013PM10~)原作・岡井崇、脚本・早船歌江子、演出・長沼誠を見た。神の支配する世界では・・・人間のあらゆる行為は神に対する反逆性を持っている。たとえば・・・医学は神の定めた寿命に対する反逆である。人間は生きるべき時を生き、死ぬべき時に死ぬ。それが神の摂理だからである。しかし、多くの人間は神など信じない。だから、ガンさえも克服してしまうのである。神が定めた出産に適した卵子を有する女性の年齢が18歳~35歳だったとしても・・・40歳でも生めるようにするべきだと主張するのである。そういう人間を悪魔は素晴らしいと考える。不可能に挑戦することは美しいことなのだから。

完全な人間を生産するために・・・人体実験を繰り返した古の医師のように・・・。

新生児誘拐犯の岸田トモ(安藤玉恵)から新生児すり替えによって・・・・オリンビックで金メダルを獲得したマラソンランナー・近森優子(安達祐実)の娘「望」(仮名)を奪ったのは・・・城南大学附属病院の院長・峠緑郎(柴俊夫)の息子・峠則孝(柿澤勇人)だった。

エリートの父親に対する何らかの感情のもつれが・・・則孝の心を歪めてしまったらしい。

おそらく・・・院長の息子という来歴に惹かれて交際を開始したと邪推される病院長秘書の有吉久美(臼田あさ美)は計算外の「男の行動」に舌うちしつつ・・・情に流され・・・共犯者となっていく。

「望」の泣き声を乗せて・・・則孝と久美は夜の街を「破滅」に向かってドライブする。

息子は父親に「望」の身代金として一千万円を要求した。

表の顔と裏の顔を持つ不妊症治療のための「トータルケアプロジェクト」を推進する峠院長と崎山典彦特別任命教授(渡辺いっけい)は密談をする。

「なんとかして・・・息子を説得して・・・新生児はとりかえす」

「お金は・・・」

「明日・・・定時になれば金庫が開く」

そこへ・・・警視庁捜査一課の日村係長(神保悟志)と速水悠里刑事(黒木メイサ)が現れる。

すでに・・・誘拐の容疑者として謎の男の「画像」が確保されていた。

「この男性に心当たりはありませんか」

「知らんね」

日村は院長を信じ・・・速水は疑った。

日村は誘拐事件の容疑者の特定を急いでいたのである。

しかし・・・速水は事件の裏に「トータルケアプロジェクト」の闇が潜んでいると考えている。

「トータルケアプロジェクト」の主要人物が二人・・・顔を揃えていることが匂うのだった。

速水は鼻の利く刑事なのである。

だが・・・誘拐事件の真相はもう少し単純だった。

父親のような医師になることが叶わずに・・・薬品会社に勤務している則孝は・・・自堕落な性格となり、会社の金を横領していた。

会社で監査が行われることになり・・・使いこんだ金の穴埋めのために大金が必要となったのである。

死産した岸田トモが乳幼児を抱いて病院から出てくるのを目撃した則孝はトモを追跡し・・・金になるモノを入手したのだった。

「望」は泣いている。

「泣きやませろ」

「無理よ・・・私、赤ちゃんなんか・・・抱いたこともないのに」

「頼むよ・・・他に頼れるやつなんかいないんだから」

「どうして・・・そんな大金が必要なの」

「会社に監査が入るんだよ」

「まさか・・・横領・・・」

「人聞きの悪いこと言うなよ・・・ちょっと会社の金を借りただけだ・・・」

「こんなことをせずに・・・お父様に・・・相談すれば」

「あの親父が俺のために金なんか・・・出すかよ・・・こうするしかないんだ」

久美は・・・人生の陥穽に嵌ったことを悟った。

須佐見誠二郎教授(渡部篤郎)は峠院長を追及していた。

「何者かが・・・秘匿されていた研究ノートを届けてくれました」

「何のことだ」

「まさか・・・そこまでやっているとは思いませんでしたよ」

本来・・・一人であるべき教授が二人いる・・・産婦人科の現状改革について・・・須佐見にも戦う理由があるらしい。

「トータルケアプロジェクト」が裏の顔・・・生命倫理学的問題を孕んでいるらしい・・・を持つことを須佐見は穏便に利用する気らしい。

峠院長が切羽詰まっていることを須佐見は知らない。

﨑山特任教授は・・・秘密のロッカーから・・・資料が持ちされていることに気がつく。

院内には・・・「トータルケアプロジェクト」に対する反逆者がいるのである。

「脅迫のための望の写真」を速水と係長のコンビは・・・近森優子と夫の博(池内万作)に見せる。

「背景に映っているスカーフなどに見覚えがありませんか」

「ないわ・・・一体、どうなっているの・・・犯人はなぜ・・・何も言ってこないの」

「・・・」

その時、近森夫妻の長男が発熱し、聴取は中断される。

「すみません・・・妻は・・・まだ・・・体調が万全ではないので・・・」

「お察しします・・・」

係長は社交辞令を述べる。

しかし・・・速水刑事の嗅覚は・・・「望」にも「秘密」があることを嗅ぎ取っている。

「誘拐されたのも・・・長男との電話中だったな・・・」

係長は・・・何気なく言葉を漏らす。

明らかに・・・近森夫妻の子供たち・・・病弱な兄と・・・誘拐された妹・・・には何らかの秘密の関係があることが推察されるのだが・・・係長の直感は鈍っていた。

須佐見教授と速水刑事の起こした騒ぎにより・・・院内では誘拐事件に須佐見教授が関与していたという噂が広がっていた。

須佐見教授を庇う柊奈智医師(伊藤裕子)・・・。

ギネ」ではカイザー(帝王切開)の柊医師(藤原紀香)と鉗子分娩の須佐見教授(國村隼)は好敵手だったのだ。

伊藤裕子にも一回くらいカイザーを披露してもらいたいぞ・・・。

近森優子は担当医の皆本順(細田善彦)を問いつめる。

「知っていることを教えて・・・」

「噂では・・・」

仕方なく、須佐見黒幕説をもらす皆本医師だった。

皆本医師・・・悪者ではなく・・・小心者なのか・・・。

激怒した・・・近森は須佐見を急襲する。

「あんたなの・・・あんたが・・・誘拐を・・・」

近森はペチペチと須佐見を叩くのだった。

「違います・・・誤解です」

見当はずれの読みで須佐見をマークしているベテランの西室刑事(手塚とおる)は茫然とするが・・・速水刑事は仲裁に入る。

しかし、激昂した近森は速水を突き飛ばす。

床に倒れる妊婦・・・。

「あ・・・」

近森も須佐見も西室も・・・お茶の間も蒼ざめる。

「大丈夫ですよね・・・ここ・・・病院だから・・・」

顔を顰めながら・・・速水は身重の体を起こすのだった。

須佐見は診察して・・・名医ぶりを披露する。

「とりあえず・・・母子ともに・・・問題ないようです」

「よかった・・・」

そこへ・・・駆けつける速水の夫である下地浩介(山崎樹範)・・・。

「なんで・・・」

「私が呼びました・・・患者の容体を家族の皆さんに伝えるのも医師の仕事です」

「・・・」

「大丈夫ですよ」と夫に告げる須佐見。

「そうですか・・・でも・・・この人・・・頑丈だから・・・そんなに心配していませんよ」

「父さん・・・なんてことを・・・」

父よりも義理の母親の身を案ずる雄介(若山耀人)だった。

その正確は亡き母親譲りらしい。

雄介と速水刑事のお腹の子の間にもそれなり複雑な関係があるわけである。

しかし・・・そういう関係が良好なものになるのか・・・劣悪なものになるのかは・・・ケース・バイ・ケースという話なのである。

呑気な康介と繊細な雄介の関係はそれなりに良好であり・・・エリートの峠院長と落ちこぼれの則孝の関係が最悪になっているように・・・。

速水刑事は「トータルケアプロジェクト」の闇についてなんらかの情報を持っていると思われる胚培養士の山原あけみ(斉藤由貴)を待ち伏せる。

「旦那の連れ子と仲がいいの」

「映画にいきました」

あけみは・・・他人のプライベートを知るのが趣味だった・・・レクター博士である。

「映画はどんな」

「ゾンビです」

「まあ・・・なんで」

「趣味なんじゃないですか」

「なるほど・・・その辺は掘り下げないのね・・・実母じゃないから」

「・・・それより・・・岸田夫妻は・・・奥さんの方に問題があったんですよね」

「年齢的な問題よ・・・つまり加齢による卵子の老化」

「・・・それはどうしようもないのでは」

「卵子を若返らせる方法はないことはないのよ・・・」

「・・・」

「でも・・・今の日本ではそれは許されていない」

「デザイナー・・・ベイビー・・・ですか」

「・・・」

ネーミングの問題でそこはかとなく親を怨んでいる新人の土橋福助刑事(渡辺大知)は監視カメラの映像から容疑者の車がレンタカーであることを特定する。

そして・・・周辺のレンタカー会社の情報で容疑者が峠則孝であることが判明するのだった。

「お手柄じゃないの・・・」

「えへへ・・・」

一方・・・身代金を持った峠院長は・・・受け渡し場所に向かうところだった。

追跡を開始する妊婦と新人の刑事コンビ。

院長と息子の則孝の思惑はすれ違っていた。

身代金の受け渡しを円滑に進めるために秘書である愛人の久美を指名する則孝。

しかし・・・息子が容疑者である以上、第三者を介したくない則孝は自ら出向くのである。

父親なら当然そうするであろうことを・・・予測できない息子・・・。

明らかに・・・愚かな息子なのだった。

そして・・・父親が自分の思い通りに動かないことを・・・自分に対する愛情の欠如と思いこむ。

息子の心はこじれているのだった。

「なんで・・・あんたが・・・自分でくるんだよ」

「コドモはどこだ・・・」

「まず・・・金だ」

「こんなことをしなくても・・・金が必要なら・・・」

「嘘をつけ・・・あんたが・・・できそこないの息子に金なんかだすもんか・・・」

「・・・」

「あんたには・・・自分の子供より・・・研究が大切なんだろう・・・デザイナーベイビーか・・・理想の子供がそんなに・・・欲しいのか」

「馬鹿な・・・何を言ってるんだ・・・トータルケアプロジェクトはあくまで不妊治療だ・・・」

「嘘つけ・・・まあいいや・・・金よこしな・・・」

成り行きを見守っていた二人の刑事・・・。

しかし・・・新人が思わず音を立てる。

「ち」

金を残し、逃走する則孝・・・。

またもや・・・容疑者の逃走を許す・・・福ちゃんだった。

「犯人に逃げられました・・・」

「また・・・お前か」

院長の息子が誘拐犯であることは・・・周知の事実となった。

則孝は・・・身代金の運び屋として近森博を指名してきたのである。

須佐見と﨑山・・・二人の教授は対峙する。

「院長は・・・破滅だ」

「だが・・・私はあきらめない・・・プロジェクトは存続させる・・・」

身代金受け渡しの場所として犯人が指定して来たのは奥多摩の山中だった。

「なぜ・・・」と疑問を感じる速水。

「受け渡し時間は夕暮れだ・・・夜陰に乗じて逃走するつもりだろう」と係長。

「完璧に包囲せよ」

陣頭指揮をとる与那国令子管理官(松下由樹)・・・。

しかし・・・捜査陣の配置が完了する前に・・・山中に木霊する赤ん坊の泣き声・・・。

「犯人は・・・自暴自棄になっているかも・・・」

速水は直感で・・・惨事を予見する。

なし崩し的に・・・山中に入る捜査陣。

指定された場所には「思い知れ」とメッセージが残されている。

山中の川に架かった高架橋の上に白い布包みを持った則孝が現れる。

「やめろ・・・」

誰もが絶叫した時・・・。

則孝は・・・それを・・・投げおろす。

水しぶきをあげ・・・それは・・・水中に沈んだ。

「あああああああああああ」

木霊する父親の悲痛な叫び。

関連するキッドのブログ→第3話のレビュー

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