焼きそばと食べづわり(綾野剛)完全なる出産(南沢奈央)早く出してよ(足立梨花)まめりん・・・(松岡茉優)気張れ(恒松祐里)
今週も・・・豪華キャストだな・・・。
「かよっ」(冨士眞奈美)じゃないのかよっ。
ライバル「馬子先輩の言う通り」(フジテレビ)の追随を許さないのだな。
そこかよっ。
馬子(大野いと)にも頑張ってもらいたい・・・。
アキちゃん(能年玲奈)とユイちゃん(橋本愛)にも随分御無沙汰だからな・・・。
失敗できないポジションって辛いよな・・・。
伝説になるには若すぎるしな。
「続・あまちゃん」「続々・あまちゃん」「あまちゃんの逆襲」でいいのにな。
もう・・・ジャパンカップの季節か・・・。
そして・・・聖夜へ・・・。
静かな年末だといいけど・・・な。
で、『コウノドリ・第7回』(TBSテレビ20151127PM10~)原作・鈴ノ木ユウ、脚本・坪田文、演出・金子文紀を見た。日本国には男性の看護師はいても助産師はいない。助産行為を行えるのは医師と助産師だけである。看護師免許取得者は専門教育と実習を受けた後に国家試験に合格することで助産師の資格が与えられる。国内には現在、およそ三万人ほどの助産師がいる。ペルソナ総合医療センターの周産期母子医療センターの産科には小松留美子(恒松祐里→吉田羊)や角田真弓(清野菜名)などの助産師がいる。このドラマでは主軸となる医師や看護師・・・そして助産師以外にもちらちらとそれらの存在があり・・・主要メンバーが飲食などで抜けていても病院が運営されていることがそれとなくわかる感じが隠し味になっている。「まっしろ」とか出演者全員が「宴」を開いている時の病院の「もぬけの殻」感半端なかったからな・・・。
助産師の小松は母(久世星佳)の遺影に見送られ、今日も元気に出勤するのだった。
小松の母は元月組トップスター・・・ではなく元助産院の経営者だった。
小松は・・・母のような助産師になろうと日々、奮闘していたのだった。
「今夜は新月よ・・・忙しくなるわ・・・」
「え・・・忙しいのは満月なんじゃ・・・」と後期研修医の下屋加江(松岡茉優)は蒼ざめる。
産科医・鴻鳥サクラ(綾野剛)はとにかく、カップ焼きそばをスタンバイするのだった。
今週の妊婦ゲスト一人目はまめりん・・・ではなくてメンタリティーにやや問題のある山田郁美(足立梨花)である。他者への依存傾向が強く、自分に自信がないタイプ。その裏返しで他人に高圧的な態度をとるのだった・・・やはり、まめりんではないようだ。まめりんは自信が強すぎて高圧的になるタイプだからな。・・・結局、高圧的になるのかよっ。
「痛い痛い・・・見てないで医者ならなんとかしなさいよ」
「順調ですよ・・・」とサクラは微笑む。
「痛い・・・早く出して~」
暴れる山田は小松にパンチである。
しかし・・・小松はあわてずさわがず・・・山田を励ますのだった。
妊婦、医師、助産師が一体となり・・・無事出産である。
「おめでとうございます」
出産後の山田は「赤ちゃんが泣きやまない」と産後鬱を発症しかかる。
しかし、小松は「お母さんの為に赤ちゃんがいるんじゃないのよ・・・赤ちゃんがいるからお母さんがいるんだよ」とさりげなく・・・山田の心をほぐすのだった。
山田は妊婦に寄り添う助産婦の力で・・・母親への道を踏み出していく。
そんな小松に・・・引き抜きの話が持ち上がる。
小松の同期の助産師が助産院をオープンして・・・誘われているというのだ。
「そんな・・・小松さんにはもっと教えてもらいたいのに」と甘える下屋だった。
そこに第二のゲスト妊婦として「助産院での自然分娩」にこだわる森亜沙子(南沢奈央)が登場する。
亞沙子にとって「陣痛促進剤の投与」や「帝王切開」などの医療行為による出産は邪道らしい。
「自然分娩の痛みに耐えてこそ・・・子供を愛することができる」という脅迫観念に捉われた厄介な亞沙子だった。
亞沙子が信頼するのは「お産の失敗ゼロの伝説の助産師」・・・野々村秀子(冨士眞奈美)である。
お茶の間的には・・・「インチキな祈祷師」・・・「魔女・・・」などと囁きが広がる。
すべては「細うで繁盛記」(1970年)の呪いだな。
まあ・・・清純派時代の冨士眞奈美を知るものは・・・もう・・・六十代以上の人だからな。
「助産院での出産」に否定的な四宮春樹(星野源)は紅白出場決定前だったためにツンツンしていた。
「なにか・・・問題があった時に・・・医師が不在では・・・助かる命も助からない・・・産科だって最終的に責任をとるのは・・・助産師ではなくて医師だ」
助産師の存在まで否定されて・・・思わず立腹する小松だった。
このまま・・・小松が辞めてしまうのでは・・・とハラハラする下屋。
小松は思わずサクラに・・・自分の過去を話すのだった。
「私の母は・・・助産婦として・・・助産院を経営していた。他人のお産に夢中で・・・家庭を顧みない人で・・・結局、両親は離婚。私はぐれて・・・レディースになった。当時の私はビーバックハイスクールの三原山順子みたいでさ。ついにはポリ(警察)にパクられて(逮捕されて)、母親に身請けされる始末・・・ところが・・・その時も母はお産の現場に直行・・・こんな時にまでと思ったけど・・・初めて出産の現場に立ち会って・・・産みの苦しみってやつを体験してさ・・・思わず・・・妊婦さんに気張れ・・・って叫んじゃった・・・で・・・母の跡を継いで助産師になったわけ・・・ところが・・・たった一回・・・母はお産に失敗して・・・それ以来・・・助産院を閉めて・・・まもなく・・・ぽっくり・・・なんか・・・さっき・・・四宮先生に・・・母親のことを否定されたような気がして・・・」
サクラは・・・仕方なく・・・とっておきのカップ焼きそばを渡して小松を慰めるのだった。
さらに・・・レギュラー陣からも妊婦が発生。
助産師の角田である。
お相手は新生児科の研修医・白川(坂口健太郎)・・・ではなくて・・・男の夢であるミュージシャンの大森太助(角田晃広)だった。
角田は大森の夢を叶えるために「食べづわり」を堪えて健気に職務に励むのだった。
まだ紅白出場が決定しない四宮は「助産師が具合が悪くなったら妊婦が不安になる」と文句を言い「産科医がマタハラしてどうする」と全国の妊婦からお叱りを受けるのだった。・・・おいっ。
しかし・・・臨月を迎えた森亜沙子は難産となる。
そっと産室を抜けだした伝説の助産師は・・・サクラに電話をかけるのだった。
緊急搬送である。
難産のため・・・胎児が危険な状態であることを説明するサクラ。
「だから・・・早急にカイザーの必要があります」
「でも・・・それじゃあ・・・赤ちゃんがかわいそう」
「そんなことはないわよ・・・」と伝説の助産師・・・。
「え」
「私だって・・・帝王切開で産んでるの・・・それも二人も」
「ええ」
「大切なのは・・・出産じゃなくて・・・育児よ」
「えええ」
カイザーである。
「おめでとうございます」
微笑むサクラ。
「自然分娩も・・・帝王切開も・・・立派なお産ですよ・・・その証拠に・・・あなたはとても優しいお母さんの顔をしています」
亜沙子は長い・・・悪夢から目覚めたようだ。
伝説の助産師に・・・小松はアドバイスを求める。
「私は・・・卑怯者なんですよ・・・母のような助産師になりたいのに・・・怖くて産科から出られないんです」
「お産を助けるなんて・・・すごく・・・危険なことですもの。臆病なくらいでちょうどいいのよ。私だって同じ。あなたよりもきっと臆病かも。私は危ないと思ったらすぐに産科におまかせするの・・・だから・・・お産で失敗したことは一度もないのよ」
「・・・」
その手があったか・・・と感動する小松だった。
「今夜も忙しくなるわよ」と小松。
「満月でも新月でもないです」と下屋。
「低気圧が近づいているのよ」
「・・・」
難産発生である。
「カイザーしかないかも・・・」と下屋。
「小松さんの意見はどうですか」と四宮。
「もうすぐ状況が良くなる気がします」と小松。
「じゃ・・・しばらく様子を見ましょうか」と四宮。
どうやら・・・紅白出場が決定したらしい。
そして・・・角田に誘われて・・・「大森のライプ」にやってきた研修医・白川・・・。
「新曲です・・・つわり・・・聞いてください」
あの娘は食べづわり
横でおいらは鼻づまり
白川は口に含んだ牛乳を吹いた。
今回の軽さは・・・おそらく・・・次回の重さとのバランス・・・。
きっと・・・強敵来襲だな・・・。
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