天に代わって不義を討ったらダメですか(錦戸亮)お尻のタッチは我慢します(比嘉愛未)先着してました(神木隆之介)
武市半平太の死亡は1865年7月3日である。
坂本龍馬の死亡は1867年12月10日である。
幕末と現代を結ぶ神里村タイムトンネルのシステムはまだ明らかではないが・・・。
平行システム仮説では・・・坂本龍馬の時空移動は1864年の夏に行われた可能性がある。
すでに武市は獄中にあり、二度目の脱藩中の龍馬は神戸海軍塾にあり、楢崎龍と祝言をあげている。
過去への帰還があるとすれば・・・龍馬は消失時空点に戻り、その後の人生を続けることになる。
死亡システム仮説では・・・龍馬は過去において二年以上、現代で一年の時を武市より重ねていることになり、実年齢では7歳年上だった半平太に四歳差まで迫ったことになる。
この場合、二人は過去に帰還した時点で死亡する。
平行システムで龍馬が帰還しないと歴史は変更されるため・・・龍馬は時空線を乗り越えているか・・・すでに歴史は改編され・・・海援隊に龍馬がいない歴史になっている可能性がある。
まあ・・・ファンタジーだから・・・どんなシステムでも問題ないという考え方もあります。
で、『サムライせんせい・第2回』(テレビ朝日201510302315~)原作・黒江S介、脚本・黒岩勉、演出・片山修を見た。ほぼ一週間遅れでお届けしています。つまり、過去へタイムスリップしているのです。まあ・・・キッドの好みにあわせて・・・各局が番組編成しているわけではないからなあ・・・。ちなみに・・・まもなく(火)の「デザイナーベイビー」が最終回・・・ここが谷間になるのか・・・それとも「南くん」が一週間遅れで登場するのか・・・それは未来予知なのか・・・まあ・・・先のことを言ってもな・・・。来週がやってくるのかどうかもわからないしな。最近、東京上空を格安航空の旅客機が飛んでいる気がして・・・恐怖を感じるのだな。
「コンビニの裏の森の秘密の隠れ家」で・・・佐伯学習塾の子供たちを人質にとった殺人犯・橋本(渋谷謙人)と対峙する過去の人・武市半平太(錦戸亮)・・・そして巻き込まれた佐伯晴香(比嘉愛未)寅之助(藤井流星)の姉と弟・・・。
「お前・・・なんでサムライのコスプレしてるんだ」
「こすぷれ・・・それはなんじゃ」
「ふざけてんのか」
「ふざけてなどおらん・・・おてまえこそ・・・何をしておる」
「俺は東京で気に入らない上司をぶっ殺してきたんだよ」
「ほほう・・・おてまえも・・・上士に天誅を・・・」
「てんちゅう・・・なんだそれは・・・」
「この世は・・・軟弱の徒ばかりと思っていたが・・・おてまえのような気骨のある者もおったのか」
「はあ?」
「そのようなものが・・・なぜ・・・童を質にとっているのじゃ・・・童のご母堂が案じておったぞ・・・そうなれば追手がかかろう・・・知らぬフリをするゆえ・・・一刻も早く立ち去りなされよ」
「バカなのか・・・俺は気に入らない奴はガキだって容赦しないんだよ・・・お前たちもぶっ殺す」
「なんと・・・それではおてまえは・・・ただの狂犬か・・・」
「何・・・」
平然とナイフの前に身をさらす半平太に・・・あたふたとする佐伯姉妹。
しかし・・・半平太は幼少より、一刀流、小野派一刀流の伝授を受け、鏡心明智流皆伝に達し江戸三大道場の一つ桃井春蔵の士学館で塾頭となった剣の達人なのである。・・・この域に達すれば素人が相手なら素手で確実に殺すことができます。
ナイフを振りかざした狂犬は半平太の手刀の一撃で悶絶するのだった。
「ワシに手向かった勇気に免じて・・・手加減しておいたき・・・」
「えええ」
頭のおかしい人の超人技に・・・茫然とする佐伯姉妹。
「何をしておる・・・ご母堂たちに・・・童の無事を知らさんでいいのか」
「あ・・・け、警察」
「こいつを縛らないと・・・」
縄を解かれた子供たちは半平太を見上げる。
「なんで・・・助けに来たの」
「幼いものを守るのは・・・大人の役目じゃ」
「・・・」
子供たちは超人に熱狂的に感謝して号泣するのだった。
「これ・・・男子たるもの・・・泣くでない」
晴香は駐在の中嶋和樹(山本圭祐)に子供たちの無事と犯人確保を知らせる。
セクハラ上司である小見山喜一課長(梶原善)は耳聡く聞きつけ姦計を巡らせるのだった。
「あなたがいなかったら・・・子供たちは危なかったかも・・・」
安堵した晴香は思わず・・・口にする。
「なに・・・それでは・・・ひょっとすると」
「なんですか・・・」
「この童たちの命を救うために・・・天が私をこの世に遣わしたとしたら・・・帰ることができるかもしれん・・・」
「帰る・・・」
「私のいた・・・あの時代へ・・・」
「え」
「後はまかせた・・・」
「まかせたって・・・」
「私のことは他言無用じゃ・・・」
「そんなこと言ったって・・・」
「真のことを言っても私のことなど・・・誰も信じまい」
「それはそうですけど・・・」
「しからば・・・御免」
半平太は去った。
事情を孫から聞いて・・・半平太を案じる学習塾を経営する佐伯真人(森本レオ)・・・。
翌朝・・・晴香は・・・半平太が出現したあの場所へ行ってみる。
月9と同じで変な人に少しずつ心を奪われていく展開なのである。
しかし・・・半平太はいなかった。
そこへ・・・寅之助がやってくる。
「なにしてんの・・・」
「あの人・・・本当に過去に戻っちゃったのかしら」
「じゃ・・・お祝いしないと」
「え」
「だって・・・あんなのにいられたら迷惑でしょう」
「まあ・・・そうね」
二人はシングルマザーの篠原理央(石田ニコル)の経営するカラオケスナックに向かう。
しかし・・・半平太はそこでウエイターをしていた。
深夜・・・路上で寝ていた半平太は理央の運転する車に轢かれそうになったのだった。
そして・・・理央に拾われたのだった。
そこへ小見山課長に案内されたジャーナリストの楢崎(神木隆之介)がやってくる。
楢崎は「神里村に現れたサムライ」を取材しにきたといい・・・半平太は店の奥へと避難する。
理央の娘の小学生・優菜(岩崎春果)からカレーライスを振る舞われる半平太。
「私、ママが16才で産んだ娘なの」
「十五で嫁に行くのは普通じゃな」
「ママは必殺仕事人が好きなの」
「それはなんじゃ」
「悪い奴をバッサリよ」
「ほう・・・」
「今も人気らしいよ」
「やはり天誅は・・・この世でも盛んなのか」
いろいろと誤解する半平太だった。
しかし・・・理央のセクシーなパジャマ姿を見て・・・「ブラジャー」が「乳隠し」と知る半平太。
己の不埒な振る舞いを晴香に侘びるために・・・役場にかけつけた半平太は・・・そこで・・・謎のジャーナリスト・楢崎と遭遇する。
楢崎はただならぬ剣気を発し・・・半平太を挑発する。
「その太刀筋・・・北辰一刀流とみた・・・」
二人が傘入れにあった傘で一瞬即発の場面・・・晴香が制止するのだった。
小見山課長が「自分が手柄横取りのヒーローになるためにセッティングした記者会見」の控室に半平太を隠す晴香。
そこに置かれたゆるキャラの着ぐるみを着用した半平太は・・・小見山課長が晴香の尻に度々触れるのを目撃する。
スナックに戻った半平太は晴香に問う。
「晴香殿が上士に尻を撫でさせるのは・・・なにか・・・仔細あってのことか」
「仔細って・・・」
「お女中として高い地位を狙ってのこととか」
「なんですって・・・」
おひやぶちまける晴香だった。
「そりゃ・・・ペータ先輩が悪いよ・・・」と理央。
「何故じゃ・・・」
「今の世の中・・・職を得るのは大変なんだよ・・・嫌なことでも・・・我慢しなければやっていられないんだ」
「なんと・・・それでは・・・晴香殿は・・・上士に辱しめを・・・」
「辱しめって・・・」
その頃・・・帰宅した晴香を楢崎が待っていた。
「え」
「覚えていませんか・・・一年前に拾われた生き倒れです」
「あ・・・あのホームレスの人・・・」
その時、晴香に小見山課長からの緊急呼び出しが・・・。
モップで武装した半平太は役場に討ち入りを敢行していた。
仕方なく駆けつけた晴香は・・・天誅寸前の小見山課長の一命を救う。
「殺しちゃ・・・ダメ」
「しかし・・・晴香殿を辱しめた・・・この男・・・万死に値する・・・闇討ちはいいのであろう」
「ダメです・・・」
「では・・・尻を触られても構わぬと・・・」
「それもダメですけど・・・だからといってすぐに殺しちゃダメなんです」
「・・・」
「そういう時代なんですよ」
武市半平太の脳裏に浮かぶ・・・ある男の面影・・・。
回天のために・・・暗殺も辞さぬと告げた半平太と袂を分かった一人の志士。
「わしは・・・殺生は好かんぜよ」
(龍馬・・・)
半平太は肩を落した。
そんな半平太を待っていたのは・・・子供たちと母親たちの御礼の宴だった。
ここで・・・妙な編集を感じるのは・・・あの事件の影響か・・・。
ここに・・・いたのか。
顔を見せない母親の一人だったのか・・・。
紅蓮女・・・。
「子供たちを助けてくださってありがとう・・・」
「いや・・・拙者は・・・」
「武市さん・・・」と佐伯先生。「あなたがなぜ・・・この時代に来たのかはわかりません・・・しかし、いつか帰られるとしても・・・今は・・・ここで・・・子供たちにあなたにしか教えられないことを教えてもらえませんか・・・」
「拙者にしか教えられないこと・・・」
「そうです・・・あなたは・・・この世にあっては・・・特別な人なのですから・・・」
「・・・」
「とにかく・・・佐伯家に泊まりなさいよ」
晴香はツンデレと化すのだった。
渡された歯磨きの「タケチ」の文字を見て訝しい表情を浮かべる半平太。
「夕・・・なんじゃ・・・竹の書き損じか?」
丁髷を悪戯しようとした赤城サチコ(黒島結菜)は歯ブラシでお手打ちにされるのだった。
そこへ・・・姿を見せる楢崎。
「お前はなぜ・・・武市半平太を名乗る」
「武市半平太だからじゃ」
「・・・」
「本当じゃ・・・気が付いたら・・・この世に落ちていたのじゃ」
「それは・・・まことか・・・」
「まことじゃ・・・」
「この顔に見覚えがあるか・・・」
眼鏡を外す楢崎・・・。
「お前・・・アザ(痣・・・坂本龍馬の仇名)か」
「お主は・・・まっこと・・・アギ(顎・・・武市半平太の仇名)どのか・・・」
「アザ・・・」
「アギ・・・」
武市半平太と坂本龍馬・・・土佐勤王党の同志二人は時空を越えて抱擁した。
「え・・・楢崎さん・・・」と男たちの抱擁に赤面する晴香・・・。
「楢崎じゃないき・・・この男は坂本龍馬ぜよ」
「ええ」
「ワシだけじゃなかったんじゃ・・・この世に落ちたのは・・・」
「えええ」
・・・どんどん増殖するのか。
関連するキッドのブログ→第1話のレビュー
くう「武市半平太の修行した士学館道場は南八丁堀大富町蜊河岸、現在の中央区新富にあったよ。坂本龍馬の修行した北辰一刀流の玄武館分家の桶町千葉道場は桶町八重洲、現在の中央区京橋あたり・・・」
まこ「東京メトロだと有楽町線新富町駅から銀座一丁目で下車して銀座駅から銀座線に乗り換えて京橋駅へ・・・まあ・・・メトロに乗らずにぶらぶらお散歩してもすぐの距離でしゅ~」
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コメント
こんにちは~
平行システム?φ(.. )ナルホドー
海援隊に龍馬がいない歴史…
ワクワクしますね~。
龍馬の視聴者への思わせぶりな態度、気になります。
妻の名を使う意味もそこに隠されてるんですかね。
2話レビューをすっ飛ばしても、
しら~っと3話が書けるもんだな~って
『HERO2』の6話が、
お出かけと重なり書けなかったあの日…
その悔しい感情も、
今はない(笑)
諦めることの解放感に、
幸せを感じられる今日この頃なんだす♪
ただ単に、
年食っただけのことを大そうに言うて(ノ∇≦*)ワテ
木村ひさしさんなら…
ブラジャーでどう遊んでくれたか妄想中(゚-゚*)。。oO
ご指摘ありがとうございました。
投稿: mana | 2015年11月 8日 (日) 13時16分
ふふふ・・・スケジュール的なアレで
先週のあらすじ的レビューになっているこのドラマ。
時間ものなので
ついつい分析したくなるのでございます。
ロイドしかり信長しかりでございまする。
第三話ではいろいろと説明されている模様ですが
基本・・・ファンタジーですからねえ。
ただ・・・幕末の武士を描いているということでは
大河ドラマに勝るとも劣らない感じが
漂っています・・・。
まあ・・・びっくりぽんな「あさが来た」の方が
盛り上がってますけどねえ。
日曜日に・・・「あさが来た」がないと
少し淋しい今日この頃です。
ふふふ・・・すべてをレビューしたい気持ちは
キッドにもありますが・・・。
死にますからね。
書きたい時に書く・・・これが理想でございますよ。
教えたい時に教える・・・。
これが老骨の生きる道でございます。
どうか・・・ご容赦くださいますように・・・。
投稿: キッド | 2015年11月 8日 (日) 20時57分