HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜(窪田正孝)お前らの好きなそのスジの話だよ(小島藤子)
EXILE系に興味のない人は・・・しばらく我慢しなければならない。
しかし・・・中盤でRUDE BOYSのリーダーのスモーキー(窪田正孝)が登場すると・・・ストーリーもバトルアクションもそれなりにエンジョイすることができる。
それだけは保証しておきたい。
喧嘩しかとりえのない若者の話は王道で・・・チーム同志の抗争は妄想が広がるところである。
とある世界を支配していたギャングチーム「ムゲン」と雨宮三兄弟(長男は未登場)の抗争の果て・・・。
世界は五つのチームによって分割される。
つまり・・・連合国と大日本帝国の戦後・・・国際連合に5大国による安保理常任理事国が設置されたということである。
米国にあたるヤンキー要素の強い山王連合会、紳士の国で時計仕掛けの英国にあたるWhite Rascals、おフランス的な文化の香りのする鬼邪高校、貧民たちの集うソ連なRUDE BOYS、臥薪嘗胆で復讐を誓う中国的な達磨一家・・・。
まさに現代世界の縮図が展開していく。
彼ら・・・半端なグレン隊には・・・世界の周囲からの接触がある。
それを神と悪魔と考えてもいいし・・・カタギとヤクザと考えても良い。
カタギを守る警察が出てくると話が終わるので・・・基本的にはヤクザな組織暴力団が・・・アマチュアたちを支配下に置くために触手を伸ばしてくるという定番である。
ま・・・そうやって妄想すれば・・・そこそこ深みのあるストーリーになっています。
で、『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜・第1回~最終回(全10話)』(日本テレビ201510220129~)脚本・Team HI-AX、演出・山口雄大(他)を見た。パチンコ友達の小竹のママ(小泉今日子)と朝比奈寿子(YOU)たちが見守る山王街で育ったコブラ(岩田剛典)とヤマト(鈴木伸之)は幼馴染である。喧嘩バカだった彼らには秀才の親友であるノボル(町田啓太)がいた。ノボルは大学に進学する。しかし、この世界の大学はスーパーに悪い大学生が女子大生を凌辱するためにしか存在していないために・・・ノボルは恋人の美保(平田薫)を自殺に追い込んだ男たちを殺害し服役することになる。
コブラとヤマトはノボルの帰る場所として山王連合会を組織するのだった。
しかし・・・刑務所で勧誘されたノボルは・・・山王連合会、White Rascals、鬼邪高校、RUDE BOYS、達磨一家の支配する通称・SWORD地区を狙う組織暴力団・九龍グループ・家村会の会長(中村達也)の舎弟・二階堂(橘ケンチ)の子分になってしまうのだった。
そんなこととは知らないヤマトは街でリンチされているチハル(片岡千晴)を助けてしまう。
しかし、チハルは掟を破った鬼邪高校の生徒だった。
他のグループとはトラブルを起こさないという山王連合会の現総長・コブラの決めごとに抵触してまったヤマトは・・・なんとか・・・独力で事を治めようとする。
レディースチーム「苺美瑠狂」のリーダー・純子(小島藤子)は・・・「やっちまったな」と呟くのだった。
しかし・・・結局は喧嘩である。
山王連合会と鬼邪高校は全面戦争に突入。
しかし、最後は鬼邪高校の番長・村山良樹(山田裕貴)とコブラのタイマン勝負となり、コブラの勝利で決着がつくのだった。
晴れてチハルは鬼邪高校の生徒でありながら山王連合会の一員となる。
一方、山王連合会のダン(山下健二郎)は謎の女ララ(藤井夏恋)に誘われてクラブ「HEAVEN」の闇取引に巻き込まれる。ダンは現場で騒ぎを起こして逃げ出すが・・・「HEAVEN」はWhite Rascalsの根城だったために・・・山王連合会とWhite Rascalsの間に摩擦が生じる。White Rascalsのリーダー・ロッキー(黒木啓司)はゴールデンボンバーな手下たちに山王連合会の溜まり場を襲撃させるのである。
問題を解決しようと女を捜索したダンは・・・RUDE BOYSの支配する無名街に迷い込む。
巨大なジャングルジムのような廃墟で・・・アクロバティックなバトルを展開するRUDE BOYS・・・。そのリーダーは喀血する男・スモーキー(窪田正孝)だった。
無名街の住人たちは・・・孤児出身であり・・・鉄の結束力を誇っていた。
しかし・・・スモーキーの妹ララは外貨を稼ぐためにちょっとした仕事を引き受けたのである。
ララたちは・・・スモーキーには隠して廃墟に危険ドラッグの製造工場を作っていた。
工場に潜入したダンはそこに・・・チハルの姿を発見して驚く。
すべては・・・SWORD間に抗争を起こさせ、弱体化させようとするノボルの策略だったのである。
スモーキーとコブラはタイマンを張るが・・・スモーキーは無敵だった。
しかし、スモーキーの喀血のために逃走に成功するコブラ。
コブラとヤマトは工場を襲撃し、ララたちの陰謀を暴く。
「ドラッグはご法度だ」
「だって・・・兄貴の医療費を稼ぎたかったんだもん・・・」
「ララ・・・」
コブラと・・・スモーキー、そしてロッキーが・・・家村会の策略に気がついた頃・・・ノボルのライバル的存在である家村会のキリンジ(小野塚勇人)は達磨一家の頭・日向紀久(林遣都)にSWORDの支配を焚きつけていた。
日向紀久は・・・九龍グループに属しムゲンに敗北した日向会の残党だった。
日向はSWORDを支配することで・・・さらに・・・日向会の対立組織だった家村会を潰す企みを持っていた。
ついに・・・山王連合会と達磨一家の抗争が開始される。
地下駐車場から廃墟と化した商業施設で乱闘につぐ乱闘が展開する。
そこへ・・・ドラッグ工場壊滅の責任を負わされたノボルが拳銃を持って乗り込む。
ノボルは発砲するが・・・誰も殺傷することができない。
「そんな物騒なものは捨てろ」
「俺は汚れちまった・・・」
「馬鹿だな・・・お前の帰れる場所は・・・俺たちのところしかないだろう」
「帰ってもいいのか」
「当たり前だ・・・」
よくわからないが・・・大団円らしい。
とにかく・・・ムゲンの総長・琥珀(AKIRA)や雨宮兄弟の次男(TAKAHIRO)や三男(登坂広臣)は健在で・・・戦いは第二章へと続くのだった。
まあ・・・暇じゃない人はお気に入りのキャラが登場するところを楽しめばいいと思うよ。
関連するキッドのブログ→エリートヤンキー三郎
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コメント
キッドさん、こんばんは
ハイローって、こういうお話だったんですねー
全然分かってなかったので、ありがたかったです
「僕はこの学校で二番目の」遠藤優也くん久し振り、とか、
テレビで早乙女太一くんが見れるなんて、とか、
藤井夏恋ちゃんは藤井流星くんに似ているなあ、とか
ばっかり見ているから当たり前なんですけど(笑)
窪田くんだけ画素数が違うように感じるのは
気のせいでしょうか?
来年もこちらにコメントしたくなるようなドラマが
あるといいなあ、と思いつつ、
良いお年をお迎えいただけるようにお祈り申し上げます
投稿: mi-nuts | 2015年12月28日 (月) 19時57分
まあ・・・なにしろ・・・ビジュアル重視の宴ですからねえ・・・。
全話連続で見ると・・・うっすらとストーリーが
浮かんできますが・・・
最後は浪花節なんで・・・アレでございますな。
キッドはとにかく・・・小島藤子が
ちょっとバカでかわいいよちょっとバカで
と萌えることができたので満足しています。
純子はあくまで三原順子リスペクトなんですよねえ。
男性陣は結構、異文化交流キャスティングで
楽しいんですが
基本的に女性陣は配役そのものが少ないので
「マジすか学園」モードなのでございますな。
とにかく・・・窪田くんの存在感は抜群でしたな。
そこだけ・・・超名作ドラマの域に達していましたぞ。
長い谷間もようやく半分・・・。
なんだか・・・連続ドラマのレビューのことを
忘却してきた気がします。
今年の正月休みは少ないという巷の噂もありますが





どうかリフレッシュなさって・・・素敵な新年をお迎えください。
投稿: キッド | 2015年12月29日 (火) 13時58分