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2015年12月12日 (土)

普通の赤ちゃん(綾野剛)助けちゃってごめんなさい(山口紗弥加)うう・・・ん(岡本玲)最初で最後の抱擁(酒井美紀)

師走の最終回シーズン・・・。

足早に駆け去っていくのだな・・・。

コレは来週だぞ。

今期は・・・医療ものが多いわけだが・・・「無痛」での衝撃は・・・「エンジェルハート」とかぶったことだな。

白神が心臓押さえだしたあたりから・・・ああ・・・と思い・・・「弟の心臓だ」で・・・そこでかぶるのかと思わずうれしく思った・・・。

まあ・・・ある意味、キワモノ同志の交差点だよな・・・。

コレが通りすぎるとレギュラー的には「掟上今日子」「花燃ゆ」「5→9」「サイレーン」「サムライ」と続々最終回である。

つまり・・・コレがフィナーレなのだなあ・・・。

2015年も終わって行く。

そろそろ・・・年末の宴の季節だが・・・いろいろなお誘いをお断りして申し訳ありません。

そこそこ忙しいので・・・勘弁してください。

この場を借りて関係者各位にお詫び申し上げます。

で、『コウノドリ・第9回』(TBSテレビ20151211PM10~)原作・鈴ノ木ユウ、脚本・山本むつみ、演出・金子文紀を見た。最近、戦後のシンボルのような人の他界が続くわけである。「戦争なんで腹がへるだけだからやるな」という人や「たとえ殺されても軍隊なんていらない」という人も・・・去って行った。この世に生を受けて・・・ショッキングな出来事を乗り越えて八十年とか九十年生きたら・・・まあまあと思う他はない。もっと生きたかったかもしれないが・・・どんな人生も・・・普通の人生に過ぎないのである。

生の天使たちは・・・女子大学の文化祭で講演会を終えて一番可愛い女子大生を誘いだし、真っ赤なスポーツカーで軽井沢の別荘地までドライブして、他人の別荘にもぐりこみ、ベッドに真っ赤なバラを敷き詰めて、ホットな一夜を過ごす先生の元にも現れる。しかし、避妊具を使用されると・・・ほとんど空振りになってしまうのだった。

しかし・・・死の天使たちは・・・あらかじめ定められた場所に降り・・・奇跡でも起きない限り・・・任務を終了する。

魂が言語化されていない新生児たちは・・・死の天使の通りすぎて行く通路を見る。

そして・・・言葉ではない言葉でささやくのだった。

(ほら・・・あそこ)

(お迎えの天使だよ)

(つぼみちゃんのところだね)

六年前・・・四宮春樹(星野源)が担当し・・・出産と同時に母親をなくしたつぼみは・・・小児科のベッドで生まれてから一度も目覚めないまま・・・息をひきとった。

四宮は執刀中であり・・・その臨終に立ち会うことはできなかった。

生と死が交錯するペルソナ総合医療センターの周産期母子医療センターの産科医・鴻鳥サクラ(綾野剛)は不妊治療の成果を得た相沢美雪(西田尚美)から相談を受ける。

「胎児の遺伝子について出生前に診断を行う遺伝子学的検査としての出生前診断を受けるかどうか悩んでいます」

「そうですね・・・それは誰もが悩むところです・・・しかし・・・検査の結果によってはあらかじめ対応を準備できる利点があります・・・けれど・・・それによって新たな悩みが生じる場合もあります・・・どちらにしろ・・・ご夫婦そろって事前にカウンセリングを受けることをお奨めします・・・ご主人とよく話し合われてみてはどうでしょうか」

「はい・・・」

サクラは常に優しい猫撫で声で妊婦を安心させるのだった。

あくまでドラマなので・・・現実の担当医師がサクラのように優しくなくても失望しないこと。

新生児集中治療管理室を含む新生児病棟の前で未熟児「ユウタ」の母である西山亜希菜(岡本玲)は祈りを捧げる。

新生児科の今橋医師(大森南朋)は優しい猫撫で声で挨拶する。

「ユウタくんのお母さん・・・いつもご苦労様です」

「私・・・ここに来るときは・・・ユウタに何か起こっていないかと・・・心配で」

「大丈夫ですよ・・・順調です」

後期研修医の白川(坂口健太郎)はユウタくんの担当である。

「ユウタくん・・・体重1600グラムを越えましたよ」

「ここに来た時は・・・570グラムだったのに・・・みんな先生たちのおかげです」

「いいえ・・・毎日・・・お母さんが届けてくれる母乳のおかげですよ」

(ゆうたくんのママはいつもくるね)

(それにくらべて・・・)

(なおとくんのママはこないね)

(・・・)

未熟児で生まれたわが子との対面を拒む両親もいるのだった。

その時・・・産婦人科に救急車から通報がある。

後期研修医の下屋加江(松岡茉優)は指示を仰ぐ。

「23週と一日の切迫早産です」

「新生児科に受け入れ可能が聞いてみて」

新生児科は満床だった。

新生児科医の新井恵美(山口紗弥加)は提案する。

「ユウタくんをかかりつけの医院のベッドに戻して・・・空きを作りましょう」

「でも・・・まだ・・・ユウタくんは完全に安心できる状態では・・・」

産科では・・・下屋が新生児科の返事がないので・・・催促の電話をしかける。

「待って・・・返事がないのは・・・向こうが頑張っている証拠です・・・もう少し待ちましょう」

「すみません・・・出前が遅いと電話しちゃうタイプなので・・・」

西山は医師たちに相談される。

「うう・・・ん・・・もし・・・断ったら・・・」

「・・・」

「う・・・ん・・・・う・・・ん・・・わかりました」

「お母さん」

「ユウタも・・・前の赤ちゃんがベッドを空けてくれたから・・・命拾いしたんです・・・そういうこってす」

切迫早産の妊婦・小泉明子(酒井美紀)の受け入れが決まり、準備を整える一同。

分娩された新生児は・・・死ととなりあわせている。

「おめでとうございます・・・男の子です」

「がんばれ・・・がんばれ」

新井医師は懸命に救命処置を行う。

産声をあげないわが子に・・・明子は・・・深刻な事態の気配を感じる。

「赤ちゃんは・・・無事なんでしょうか」

「赤ちゃん・・・頑張ってますよ」

サクラは優しい声で慰める。

その声が・・・不吉な気配を帯びていることを直感する明子だった。

明子の夫・大介(吉沢悠)が駆けつける。

新井医師は・・・両親に・・・赤ちゃんの状態を説明する。

「早産のために・・・予断を許さない状況です・・・最善を尽くしますが・・・場合によっては予後不良になることも・・・」

「予後不良って・・・」

「障害が残る場合も」

「じゃ・・・なんで・・・助けたんだよ」

予想外の事態に・・・気が動顛する大介・・・。

しかし・・・その一言は・・・新井医師のハートを直撃するのだった。

「ジャナンデタスケタンダヨ」弾は新井医師の心に深く突き刺さって行く。

小さなわが子を受け入れられない両親・・・。

(だよね・・・)

(よくあるよね・・・)

(わりとね・・・)

「私・・・赤ちゃんにあうのが・・・こわいんです・・・あんなに管だらけでかわいそうで・・・早く産んでしまって・・・責められているようで・・・ひどい母親ですよね」

明子の問いに答えるサクラ。

「お母さんは普通のお母さんですよ・・・赤ちゃんも普通の赤ちゃんです・・・管がたくさんなのは赤ちゃんが頑張っている証拠です。早く生まれてしまったのは誰のせいでもありません・・・お母さんが自分を責めることはないのです・・・お母さんはひどいお母さんではありませんよ」

明子は母親として気力を振り絞る。

「男の子だったら・・・陽介にしようと思っていたの・・・陽介と・・・大ちゃんと私で・・・いつか陽だまりの中を・・・」

「ごめん・・・僕は今・・・まいっている・・・名前なんてつけたら・・・いざっていう時に・・・余計、つらくなるんじゃないか・・・僕・・・仕事に戻るよ」

未熟児の父親であることから・・・逃避する大介だった・・・。

「大ちゃん・・・」

新井医師は・・・不眠不休で「0623473コイズミアキコベイビー」の治療を続けていた。

「少し休んでください」

「あなたにはまかせられない」

研修医を退ける新井医師。

「26週の新生児は・・・外気がすでに・・・ストレスになるからな・・・」

今橋は研修医を慰める。

明子がNICU(新生児集中治療室)にやってくる。

「陽介・・・がんばれ・・・陽介・・・がんばれ」

「・・・」

「この子が生まれた時・・・先生が・・・励ましてくれたでしょう・・・」

「・・・」

「がんばれ」

「がんばれ」

新井医師の心の傷を「ヨウスケガンバレ」弾が広げて行く。

事故で母親を失った新生児の父親・永井浩之(小栗旬)は育児と仕事の両立の困難さに見舞われていた。

重要な会議中に・・・保育園からの呼び出しがかかる。

「すみません・・・今、手がはなせないので」

「発熱があるので・・・今すぐお迎えお願いします」

上司は微笑む。

「保育園・・・行ってこい・・・そして・・・このプロジェクトからは外れろ」

「・・・」

天国の扉が開く。

死の天使たちが下降する。

(あ・・・)

(お迎えだ・・・)

(陽介くん・・・)

「陽介くん・・・急変しました」

「心臓の動脈の閉鎖が不完全で出血が止まらず・・・脳にも出血があります・・・腸の組織の一部が壊死して・・・そこからも出血が・・・輸血を続けて状態が回復すれば・・・まだ・・・望みはあります」

新井医師は説明する。

「最善を尽くしますが・・・ご両親には見守っていただきたいのです」

今橋は両親を誘導する。

研修医は呟く。

「心拍数百を切りました・・・もって数時間です」

「お母さん・・・陽介くんを抱いてあげませんか」と今橋。

「でも・・・今・・・カバーを開けたら」と新井。

「陽介くんを一度も親に抱いてもらえなかった赤ちゃんにしたいのか・・・」

「・・・わかりました」

明子は小さすぎるわが子を抱く。

「陽介・・・ごめんね・・・よくがんばったね」

大介はわが子に触れ落涙する。

「ようすけ・・・ようすけ・・・」

新井医師の心に突き刺さる「ジャナンデタスケタンダヨ」「ガンバレヨウスケ」「ヨウスケヨウスケ」弾の連鎖。

死の天使たちは陽介の魂を抱いて飛翔する。

(バイバイ)

(バイバイ、陽介くん)

(バイバイ)

天国の扉は閉じた。

屋上で・・・四宮の尻をおいかけて桜は佇む。

「よかったな・・・陽介くんは・・・両親に看取ってもらえて・・・」

「うん」

「つぼみちゃんも・・・お父さんに・・・看取ってもらえたらよかったのに・・・お父さんに・・・つぼみ・・・よくがっばったな・・・ってほめてもらえたら・・・」

「うん」

新井は恋人からプロポーズされる。

そこへ病院から呼び出しがかかる。

「返事は今でなくていいよ」

「ごめんなさい」

双子のカイザー。

新生児に挿管しようとした新井の手が凍りつく。

ついに「ジャナンデタスケタンダヨ」爆弾が炸裂した。

新井の心は壊れた。

廊下に佇む新井にサクラと今橋がダブルで優しい声をかける。

「双子は無事だよ」

「お母さんも無事です」

「ごめんなさい・・・」

「・・・」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

新井は長期療養にはいった。

助産師の小松留美子(吉田羊)は案じる。

「新井先生・・・大丈夫かなあ・・・」

「フィアンセが・・・支えてくれるでしょう」

「なんだって・・・」

「フィアンセが・・・」

「ああああああああああ・・・新井先生・・・仲間じゃないのかよ」

小松の孤独な戦いは続く。

(フフフ)

(フフフ)

(フフフ)

新生児室に声なき笑い声が響く。

関連するキッドのブログ→第8話のレビュー

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