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2016年1月11日 (月)

真田丸(堺雅人)天正十年、岩櫃城か岩殿山城か、それが問題だ(大泉洋)昌幸の野望(草刈正雄)

長澤まさみ抜きでスタートかよっ。

まあ・・・とにかく・・・無国籍ロマン風な幕末大河の後は・・・なんだかとっても光栄な戦国大河である。

ゾクゾクするのお・・・。

話をどこから始めるかは・・・重要な問題だが・・・いきなり、武田家のクライマックスである。

ストーリーテーラーとしては実に巧妙だなあ・・・。

主人公の真田源次郎信繁の生没年には諸説あるが・・・永禄十年(1867年)生まれ説をとると・・・天正十年(1582年)には数えで16歳となっている。

初陣を飾るお年頃なのである。

武田家家臣として上野国岩櫃城の城代となっていた真田昌幸は甲州征伐の動乱の中、綱渡りを開始する。

主家滅亡の危機に・・・父・昌幸とともに信繁は戦国武将としてのスタートをきるのである。

そして・・・天正十年は・・・戦国時代の終わりの始りなのだった。

で、『真田丸・第1回』(NHK総合20160110PM8~)脚本・三谷幸喜、演出・木村隆文を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は主人公・真田信繁、その父親で戦の鬼と呼ばれた真田昌幸、そして甲斐の父と諏訪の母を持つ貴公子・武田勝頼の描き下ろしイラスト大公開でお得でございます。今回こそは日曜日の夜が楽しみになるとよろしいですな。初回は昌幸の「武田は不滅でござる」からの「滅びる」、「浅間山が噴火しない限り大丈夫」からの「噴火」、そして「風林火山だから」オチ・・・。軽く流した後で・・・哀愁ある勝頼の転落の人生・・・。セリフのみとはいえ・・・勝頼の姉婿・木曽義昌の人質処刑など・・・戦国の香りが漂いましたねえ。「船出」が「脱出」の言い換えだったとしても・・・そそります。とにかく・・・戦国大名たちが豪華ですしっ。

Sanada001元亀三年(1572年)、遠江三方ヶ原の戦いで徳川家康が武田勢に敗退。元亀四年(1573年)、武田信玄死す。織田信長は足利義昭を追放し、室町幕府終焉。天正元年、信長が朝倉義景を滅ぼす。二年(1574年)、真田信繁の祖父・幸隆死去。三年(1574年)、長篠の戦で真田信綱、昌輝兄弟が戦死、真田昌幸が家督を継承。四年(1576年)、上杉謙信が越中・能登を平定する。五年(1577年)、羽柴秀吉が播磨国上月城を占領。六年(1578年)、上杉謙信死す。七年(1579年)、昌幸が沼田城を攻撃。八年(1580年)、昌幸が沼田城を占領。九年(1581年)、家康が高天神城を占領。天正十年(1582年)二月、木曽義昌が信長に降る。武田勝頼は人質の義昌の生母、側室らを磔の刑に処す。織田信忠、徳川家康、北条氏政が武田領に侵攻。小笠原信嶺が信長に降る。三月、信濃高遠城が落ち、仁科盛信が戦死。穴山梅雪は家康に降る。勝頼は新府城を放棄。岩殿城の小山田信茂が勝頼の入城を拒絶。勝頼・信勝父子は行き場を失い、天目山へと追いつめられる。信長は美濃から信濃に進出した。

諏訪湖の水面に月影が浮かんでいる。

月影が揺れ、人影が浮上する。

湖上の舟に灯がつくと人影は泳ぎ出す。

「三郎丸じゃ・・・」

「これは若様・・・わざわざお出迎えとは・・・」

「急ぐのじゃ・・・岩魚・・・上方の様子が聞きたい」

「都は静かなものでございます・・・」

「ともかく・・・あがれ・・・氷はとけたとは言え・・・凍てつくじゃろう」

「は・・・」

岩魚は飛沫をあげて舟に飛び乗った。

信州の諏訪湖と近江の琵琶湖の間には地下水脈が通じている。

普通の人間には・・・近付くことはおろか・・・存在さえ知られぬ秘密の回廊である。

しかし・・・海野の忍びと甲賀の忍びには河童衆と呼ばれる常人とは違う能力を持った超人がいる。

彼らは古の昔から・・・この忍びの道を利用して来た。

河童が生まれるかどうかは・・・天運に支配される。

そのために・・・道が途絶えることもあったが・・・戦国の世にあって・・・生き残るためのあらゆる術が進化を遂げ・・・水術もまた・・・必要に迫られて復興したのである。

河童衆の血筋が集められ・・・飼われたのであった。

岩魚もまた・・・その一人であった。

河童衆はエラ呼吸によって・・・魚のように水中を移動することができるのである。

「信長は安土を出て・・・はや、美濃に入っておりまする」

「そうか・・・」

「雪解けとともに信濃に入るは必至」

「・・・もはや・・・これまでじゃな・・・」

船頭はすでに岸に向かって漕ぎだしている。

しかし・・・三郎丸は船上から狼煙花火を放つ。

三郎丸から次郎丸へ・・・。

次郎丸から太郎丸へ・・・。

「若殿・・・信長進発の報せがございました」

真田忍びの小頭筆頭である河原綱茂は信州上州の国境を越えた岩櫃城の留守役である真田源太郎幸村に告げる。

「そうか・・・父上が戻られるな・・・」

「は・・・」

「国境に結界を張り・・・父上をお迎えするのだ・・・弟たちがいるとはいえ・・・信濃には信長の忍びが群がっておるからの・・・」

「ただちに・・・」

岩櫃城から・・・真田忍び六人衆の小頭たちが山道に散って行く。

北信濃、西上野の山々は・・・諸々の武将たちの領分とは関係なく・・・真田忍びの縄張りである。

武田勝頼の甲州新府城から脱出する真田一族を迎え入れるために沿道の監視体制を強化する忍びの群れ。

すでに南信濃には織田方の先鋒部隊が乱入している。

木曽義昌討伐に向かった武田勝頼の主力部隊は・・・その数的不利を悟り、諏訪から引き上げ新府城に戻る。

しかし、東から北条軍、南から徳川軍、西から織田軍に攻め立てられ進退に屈していた。

勝頼は選択を迫られる。

小山田越前守信茂の甲州岩殿城に籠るか・・・真田安房守昌幸の上州岩櫃城に落ちるか・・・。

「殿・・・ご決断を・・・」

「・・・甲斐を捨てるわけには・・・いかん・・・岩殿城に行く」

勝頼は命を捨て・・・名を残す覚悟を決めた。

真田昌幸は冷たい眼差しを伏せた。

その目頭に滲むものは・・・亡き信玄公に忠誠を誓い・・・命を捨てた一族のものへの哀悼の証である。

「・・・愚かな」

昌幸は言葉を飲みこみ・・・御前から下がった。

命を捨てる主君になど・・・従う理は・・・真田の忍びには無縁なのである。

「城から落ちる・・・」

新府城真田屋敷で・・・昌幸は一族のものに告げた。

すでに・・・脱出の準備は整っていた。

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軍師官兵衛の天正十年

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