お断りします(早見あかり)そうこなくっちゃっ!(美山加恋)
ツンデレというジャンルは恋愛の基本である。
そもそも人間は基本的にはみんなツンツンしているわけである。
最初からデレデレしている人なんか信用できないわけだ。
平和主義者が信用できないのは・・・そういう理由があるわけである。
たとえば母親である。
産みの苦しみを与えたわが子が憎くないはずはないと思う。
しかし・・・妊娠出産という過程の終了と解放感からうっかりデレてしまうだけなのだ。
・・・あくまで妄想の話です。
とにかく・・・ツンツンしている異性を攻略することは至上の喜びである。
冷たく見下した眼差しが・・・何か別のものに変わった時・・・生きていてよかったと思うことがある。
けれど・・・多くの場合はツンツンされた記憶だけが残るのも人生だ。
あの日、あの時・・・あの人にされたひどい仕打ちの数々・・・。
歳月の果てにそういうものが・・・何故か甘くせつなく香り出す・・・。
ツンデレの人よ・・・ツンツンだけでも・・・あなたは素敵なのだ。
で、『ラーメン大好き小泉さん2016新春SP』(フジテレビ201601042330~)原作・鳴見なる、脚本・久馬歩、阿相クミコ、演出・松木創を見た。スペシャルもいいが・・・第二期をやってほしいものである。ただし・・・ツンツンにも限界があるからな・・・。すでに・・・レギュラーの間にラーメン大好きなかよしトリオになってしまっているわけである。あくまで小泉さんにはツンツンしていてほしいわけである。
ラーメン大好き小泉さんの主題歌は・・・赤塚不二夫原作の「ひみつのアッコちゃん」のエンディングテーマ曲「すきすきソング」に藤子不二雄の「オバケのQ太郎」などに登場するキャラクター「小池さん」テイストを加えたパロディー・ソング「ラーメン大好き小池さんの唄」をアレンジした「ラーメン大好き小泉さんの唄」である。
最初は誰かが「アッコちゃん」を好きだったわけだが・・・小池さんも小泉さんも好きなのは「ラーメン」なのである。
しかし・・・結局・・・そういう「小池さん」や「小泉さん」のことを誰かが愛する。
ツンツンに満ちた世界で・・・誰かが誰かを愛さずにはいられない妙があるのだ。
ラーメン大好き
ラーメン大好き
小泉さん小泉さん
好き好き
ああ・・・ラーメンが大好きな小泉さん(早見あかり)を好きで好きでたまらない大澤悠(美山加恋)・・・この配役が絶妙なのである。
そんな二人はある意味、一途な女なのだ。
これに・・・適当にちゃらんぽらんな中村美沙(古畑星夏)が加わることによってトリオは重厚さを醸しだすのだった。
「初詣・・・一月四日にしてよかったね」
いや・・・その日、都内の神社には大挙して会社員たちが押し寄せるのだが。
悠と美沙の背後で晴れ着姿の小泉さんは卒倒する。
「小泉さん・・・どうしたの・・・」
「す・・・水筒・・・」
「薬・・・?」
水筒の中の液体を与えると・・・復活する小泉さん。
「これ・・・もしかして・・・ってもしかしなくてもだけど・・・ラーメンのスープ」
「はい・・・年末年始はお気に入りのラーメン屋さんが休業するので・・・おとりよせを自作していたのですが・・・ついにそれも尽きて・・・スープでなんとかしのいでいたのです」
「いつから・・・ラーメン食べていないの」
「三時間前から・・・」
「・・・」
「しかし・・・もう大丈夫です・・・お店が開いてますから」
小泉さんの新春は「与ろゐ屋」の「おせちラーメン」から始るのだった。
ラーメン大好きおっさんトリオ・・・尾道(小野ゆたか)、荻窪(田中英樹)、喜多方(村松利史)も健在である。
本当は・・・小泉さんがラーメンを食べるだけでも問題ないのだが・・・そこはどうしてもテレビ東京にしかできない領域らしい。
今回は・・・ラーメン王子の鳴門光圀(成田凌)ととりまきの煮干山薫子(中田青渚)、蓮華川小麦(加藤果林)が登場し・・・小泉さんにラーメン道的戦いを仕掛けてくる。
まあ・・・ここで「ラーメンのことをどれだけ愛しているかクイズ」を展開するのは仕掛けとしてはチープだが・・・そこそこひねってくるのである。
ちゃらんぽらんで腰の軽い美沙はたちまち・・・王子に魅了され・・・小泉さんを裏切ったりもするわけである。
しかし・・・小泉さんは・・・「ラーメン」に関して競うことを厭わないのである。
ただし・・・「にぎやかに食べるべきだ」と言うラーメン王子に「ひっそりと食べたい人にそれを強要してはいけない」と釘をさす小泉さんである。
やがて・・・学級委員長でラーメン嫌いの高橋潤(田中美麗)が・・・離婚歴の多い喜多方の娘であることが判明する。
三食ラーメンだった食生活からラーメン嫌いになってしまった委員長・・・。
彼女のラーメン嫌いを治してほしいと願う喜多方だった。
小泉さんは・・・昔懐かしい中華そばを出す「萬福」へ・・・。
しかし・・・委員長は食べようとしない。
「ラーメンの美味しさは一瞬です・・・食べないなら私が食べる」
必殺・・・ラーメンにデレる小泉さんの至福のひととき・・・。
思わず・・・食べたくなってしまう委員長だった。
ラーメン王子は・・・そんな小泉さんに魅了される。
「これからは・・・君とラーメン道を究めたい」
「・・・お断りします」
ああ・・・新年から小泉さんにお断りされる・・・こんな幸せなことはないよなあ・・・。
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