謝罪も感謝も義の心を欠けば空虚にゃん(亀梨和也)ごめんねそしてありがとう(広瀬すず)
何度も言っていることだが・・・義の本質は自己犠牲である。
自分を殺して他者あるいは世界に捧げることが「義」なのだ。
我を生贄の羊とすること・・・すなわち義なのである。
溺れている人間がいれば・・・自分が溺れてしまう危険性を省みず水中に身を投じることが「義」だ。
主君が命ずれば躊躇わず切腹して果てることが「義」なのである。
二十歳になったら献血だって「義」と言えないことはない。
大義のためなら自爆テロだ。
つまり・・・「義」という言葉に踊らされたら・・・とんでもない結果が待っていることは間違いないのである。
それでも「義」を唱えるものは・・・自らも「義」となる覚悟を求められています。
気を付けよう・・・甘い言葉と「正義」の誘惑・・・。
他人にとって都合のいいことが・・・自分にとって都合がいいとは限らないものね。
で、『怪盗 山猫・第2回』(日本テレビ20160123PM9~)原作・神永学、脚本・武藤将吾、演出・猪俣隆一を見た。神出鬼没、正体不明、新垣結衣(フィクション)も惚れているに違いない、自称・怪盗探偵・山猫(亀梨和也)は・・・天才ハッカー・魔王こと高杉真央(広瀬すず)の父親の悪事を暴き・・・犯罪者として貶めた。チーム山猫の一員である宝生里佳子(大塚寧々)は路地裏のカフェ「STRAY CATS」で高校生の真央を保護下におく。時々失禁してしまうらしい山猫は・・・今日も下半身を濡らすのだった。
「忘れてしまいたいことや~」と魔王の枕元で歌う山猫。
「なんでお股が濡れているのよ」と目覚めた魔王は山猫の下半身を睨む。
「カップラーメンのスープがこぼれたのさ」
「うそ・・・おもらしでしょ・・・」
「もらしてねえよ」
問答無用で音響兵器を作動させる魔王。
「やめろ・・・耳がキーンとなる」
しかし・・・魔王の音響攻撃の効能を認める山猫だった。
「よし・・・作動の合言葉はもらしてねえよだ・・・そしたら・・・お前はアイアイサーと答えるんだ」
「誰がサー(ご主人さま)なんだよ」
「アラホラサッサーでもいいぞ」
「お前はドロンジョ様か」
朝から女子高校生とイチャイチャする山猫・・・。
しかし・・・チーム山猫の素晴らしいインターネットの世界担当の細田(塚地武雅)が何者かに殺害されたニュースに凍りつく魔王。
「あんたが殺したの」
「俺は脅しただけだ」
そこへ・・・雑誌記者の勝村英男(成宮寛貴)が現れる。
「やはり・・・君が・・・」
「殺してないってばさ」
「なるとか・・・しかし、銃声が」
「脅しただけだ・・・」
山猫は・・・ぽっちゃりした細田に裏切りの理由を尋ねた。
「仕方ないんだ・・・ユウキテンメイの命令だから」
「ユウキテンメイ・・・」
漢字さえ不明の謎の登場人物だが・・・山猫には心当たりがあるらしい・・・。
「実は・・・細田は・・・ある芸能事務所のアイドルタレントの自殺について調べていた・・・」
「え」
「何か・・・関係があるかもしれない・・・魔王、調べてくれ」
「私には関係ないわ・・・それに二度とハッキングはしないと決めたの」
「じゃ・・・あんた・・・調べてくれ」
「え」
山猫に弱みを握られている勝村だった。
「しかし・・・本当にお前がやったんじゃないのか」
「あの日・・・細田の靴下は白だった・・・しかし・・・発見された死体の靴下は黒だ」
山猫を信用していない勝村は大学の後輩である霧島さくら刑事(菜々緒)にお願いするのだった。
「本当は現場写真なんて・・・見せてはいけないんですよ」
「秘密は守る」
「私・・・疲れてるんです・・・できたら、ラブのつくホテルでいいから休みたいんです」
二人はラブのつくホテルが窓の外に見えるカフェで密会していた。
「靴下は・・・黄色じゃねえか」
「何の話ですか・・・」
微妙な関係の二人・・・そしてキャラクター設定も少し甘めな感じ・・・。
しかし・・・これはフリかもしれないのだった。
結局、芸能事務所「ファインブレイク」について調べる勝村。
「ファインブレイク」所属のタレントが都知事選挙に出馬を表明しているらしい。
思わぬライバル出現にニュースキャスターから都知事に転出しようとしていた藤堂健一郎(北村有起哉)は悪徳警官の関本修吾警部(佐々木蔵之介)を呼び出す。
「なんとかしてくれ・・・」
「そんなこと言われましても」
「それがお前の仕事だろう」
「私の仕事は刑事です」
「しかし・・・金が大好きなんだろう」
「もちろん」
芸能事務所をめぐるあれやこれやの点が線になる話なのだが・・・もう少し、わかりやすく「事務所の存在」をお茶の間に届けてもらいたい気がする。
まあ・・・「事務所」のナニをアレすることは・・・タイムリーすぎるけどな。
「ファインドブレイク」の所属タレントは・・・キャバクラ「クラブノア」でアルバイトをしていた。
どちらも経営者は組織暴力団の中岡組長(池田鉄洋)につながっていた。
タレントたちは高級売春婦として働かされているらしい。
「で・・・自殺か・・・」
「あるいは・・・ヤバイ客をとって口封じされたか」
「あれ・・・この子・・・見たことある」
魔王を苛めていた女子高校生の垣内結菜(伊藤沙莉)は・・・「ファインドブレイク」の所属タレントになっていた。
街角で・・・またもや結菜の標的となっている魔王。
カッターナイフで魔王の顔にサインをしようとする兇悪な結菜だったが・・・山猫と宝生里佳子は凶行を阻止する。
「なんで・・・私の居場所を」
「お前のことは24時間監視している」
「なんだ・・・それ」
「知っているか・・・あの女・・・かなりやばいことになっているらしいぜ」
「・・・」
「どんな生意気な女でも・・・男たちに輪姦されて何日も犯され続けて行くに闇に落ちるらしい」
「そんな・・・」
「自業自得じゃないか・・・」
「・・・助けてあげて」
「それは・・・お願いか・・・」
「・・・」
「お前がやるなら・・・俺は手伝うよ・・・チームだからな・・・」
暴力団員達によって凌辱中の結菜の元へ山猫が現れる。
「なんだ・・・お前は・・・」
「女の子を一人・・・盗みに来たぜ」
「バカなのか・・・」
「お前たちには・・・譲れないものがあるのか」
「なんだって」
「道を極めているんだろう」
「ああ・・・銭の道をな・・・」
「じゃあ・・・命はいらないんだな」
「なんだと・・・こら・・・やっちまえ」
しかし、消火器に見える有毒ガス噴霧器で組員を行動不能にする山猫だった。
「真央がお前を助けてやれっていうからさ」
「そんなこと頼んでないよ・・・男にやられたり・・・身体を売るなんてなんでもないさ・・・ほっといて」
「きゃあ・・・って叫んでたじゃねえか」
「サービスだよ」
「あ・・・そう」
そこで謎の女(中村静香)から山猫に警告の電話が届く。
「組長を狙っても無駄よ・・・実権は元・組長が握っているから」
謎の女は何故か・・・ホテル従業員となって山猫を組長の父親で・・・元組長の中岡太一(笹野高史)の部屋へ案内する。
「不二子ちゃん的なポジションなの」
「さあ・・・とにかくバストとあやとりには自信あるけどね~」
「釈放~」
太一は問答無用で山猫に真剣で斬りかかる。
「危ないじゃないか」
「山猫か・・・狙いはなんだ」
「ユウキテンメイについて知りたい」
「日本の首領か・・・もう・・・死んだよ」
「でも・・・生きているんだろう」
「さあな」
「じゃ・・・こうしよう・・・おたくの闇資金を全部盗む・・・そしたら・・・ヒントをくれ」
「盗めなかったらどうするんだ」
「その時はこの命・・・くれてやる」
「・・・」
「ユウキテンメイに恩が売れるぞ」
「まあ・・・いいだろう」
山猫が去ると太一は息子に電話する。
「金は・・・クラブノアに隠せ」
山猫(マスク着用)はクラブノアに向かう。
待ち伏せしている組員たち。
しかし・・・山猫は例によって勝村だった。
「どういうことだ・・・」
太一は驚く。
「あんた・・・俺たちが盗聴していることを察したんだろう」
「・・・」
「だからメールで別の指示を出した」
「・・・」
「だけど・・・凄腕のハッカーにとっては同じことなのさ」
「ファインドブレイクの金を・・・」
「いただいたよ」
「しかし・・・お前の仲間が人質になっているぞ」
「大丈夫・・・通報しておいたから」
「何・・・」
霧島さくら刑事と捜査員チームが売春容疑で組を強制捜査するために乱入する。
「これで・・・あんたの組も終わりだ」
「なぜ・・・そこまで」
「義だよ・・・義を欠けば、人は才能ありとても、学問ありとても、武士として世に立つことを得ず・・・極道だって義より銭じゃ・・・すべて水泡に帰すのみだにゃん」
「真木和泉守か・・・」
「あんたは・・・息子の教育を誤ったな」
「教えてやろう・・・ユウキテンメイはどこかにいる・・・どこにいるかは知らん」
「・・・」
「日本のドンにあってどうするつもりだ」
「盗んでやるのさ・・・この国を」
「・・・バカなのか」
金をトランクに入れて輸送中の山猫の前に中岡組長が現れる。
結菜は人質となって拳銃を突きつけられていた。
「この女の命が大事なら金は置いて行きな」
「そんな女関係ないね」
「じゃ・・・お前が死ね」
「このトランクは・・・殺された細田の遺品なんだ・・・あいつは・・・趣味が爆弾作りでね」
トランクの中身を示す山猫。
「お前が発砲したら・・・この建物ごとふっとぶよ」
「馬鹿な・・・」
「どうする・・・命より金が大事なんだろう・・・」
「・・・」
「良く聞け・・・義の心は・・・人体では骨のようなものだ・・・骨がなければ脳みそはゆらゆら、手足も動かない、義がなければ・・・どんな才能があったって・・・無意味なんだよ」
「・・・」
「わかりやすく言うとだな・・・悪いことをしたらごめんなさい・・・助けてもらったらありがとう・・・そういう心を忘れるなってことだ」
「なんじゃそりゃ・・・」
「まあ・・・言いたいことは言った・・・合言葉は・・・もらしてねえよ」
監視カメラですべてを見ていた魔王は叫ぶ。
「アイアイサー」
館内放送のスピーカーから生じる音響攻撃の衝撃。
山猫は耳栓をしていた。
山猫以外、全員悶絶である。
そして・・・山猫は結菜を背負い・・・その場を去る。
行動不能から回復する組長・・・。
「馬鹿な奴め・・・金を残していきやがった・・・」
しかし・・・そこに駱駝・・・ではなくて関本警部が現れる。
「どういう金なのか・・・警察で事情を聞かせてもらおう」
「えええええええええ」
山猫は何かをみつける詩を歌う。
「めぐる季節の中で~」
結菜は歌う山猫に囁いた。
「もう・・・おろしてよ・・・」
「そうか・・・」
「真央に伝えて・・・」
「俺のビブラートの素晴らしさをか・・・」
「ごめんね・・・そしてありがとうって・・・」
「にゃ~ん」
「その音・・・どこから出てるの」
「それは編集して後付けにゃ~ん」
山猫と宝生里佳子の会話。
「これで魔王が仲間になったわね」
「結菜を芸能事務所にスカウトさせたり・・・大変だったにゃあ」
「え・・・そこから」と驚く勝村。
「内緒だぞ」
そこへ・・・魔王がやってくる。
「それにしても・・・お金を捨ててまで・・・結菜を助けてくれてありがとう」
「まあ・・・お金は捨ててないけどね」
「え」
そこへ・・・関本警部がやってくる。
「はい・・・お金・・・」
「にゃああああ」
「え・・・あんたもグルなのかよ・・・もう何が何やら」と呻く勝村だった。
「チーム山猫のメンバーは・・・以上だ」
テレビからはニュースが流れる。
「所属事務所の組織売春があきらかとなり・・・都知事選の出馬を断念した・・・」
関本警部は素知らぬ顔をする。
その頃・・・ライバル候補をスキャンダルで葬り去った藤堂健一郎は何か・・・とても見てはいけないような・・・危うい存在の誰かとコンタクトしていたのだった。
日本人が一人もいない日本国の闇は深いらしい・・・。
関連するキッドのブログ→第1話のレビュー
エリ「歪んだ社会に歪められた心に愛の鞭を振るう山猫先輩・・・。その心は測りしれないのでス~。武士道は日本の心の故郷・・・士農工商を問わずに花開くのでス~。そして・・・どんどん増えていく泥棒仲間の皆さん・・・ついに警察関係者まで・・・まあ・・・泥棒と警官は持ちつ持たれつの関係とも言えますからねえ・・・じいや・・・次はまこちゃんドロンジョ一味とお宝争奪ごっこをしますよ~・・・警察関係の皆さん、スタンバイよろしいですか~」
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コメント
「お前に何がわかんだよ、こっちは『女王の教室』からこの声でやってきてんだよ!」
じゃなくて、ああ、もう広瀬すずがコアにいないとこのドラマは成り立たないとよくわかりました。魅せてくれますねー! 『学校のカイダン』を昇ったからなのか、『学校のカイダン』はきちんとキャラクターに合わせてやっていたからなのか。
「ちょっと…、そこ何で濡れてるのよ」「嗅いでみる?」
……全国の女子高生のみなさーんと言いたい人の気持ちがよくわかるお歳頃になってまいりました。イヤだわー。
投稿: 幻灯機 | 2016年1月24日 (日) 08時53分
苛められる心、苛める心・・・どちらも持っているサリーちゃん。
まあ・・・苛める側のすずちゃんも
見てみたい気がしますのことですよ~。
むしろ・・・いじめられて~・・・失礼いたしました。
アリス(姉)よりも清純派で攻めるすず(妹)ですが
それはあくまで路線・・・。
ふてぶてしい感じは漂ってますな・・・。
濡れた下半身に対する身体のひねりが
なんともセクシーでございました~・・・変態かっ。
そして、お仕置きっ。
山猫は・・・どんな身体の・・・あるいは精神の
病気なのか・・・大変に興味深いことですね~。
だだもれなのか~。
接してもいないのに漏れちゃうのか~。
この心の少し病んだ脚本家のセリフをこなすのは
なかなかにリスクが高いのですが
山猫も魔王もなかなかにこなしているようでございます。
まあ・・・「武士道」の解釈はいろいろとアレがナニですけれど~
投稿: キッド | 2016年1月24日 (日) 14時46分
じいやちゃま、こんにちは!
焼きプリン作りましたわ。
カラメルソースにラム酒を仕込んだのは内緒。
今週も笑いまくりました。
どうしてズボンが濡れているのか謎ですが
歌といい爆笑続きを
さらっと見られる点がセンパイのいいところね。
まこちゃまドロンジョスタイルがかわいい~~!
ここは山猫VSになりますか。
ふふ楽しみなお屋敷の捕り物ですね~。
ドラマのカラーがわかってきて
なんだか安心して見ています。
じいやちゃま、今夜もカップ麺にしますわよ。
昆布だしのお醤油味にしました。
たまにはお酒も発泡酒で雰囲気出してね~~♪
投稿: エリ | 2016年1月24日 (日) 18時35分
まこかま社の新製品「やまね~こら~めん」の
試作品がまこ様より届きましたぞ~。
隠し味に甘酒が入っているというカレー風味や
真っ黒なイカスミ風味もございます・・・。
極道味は麺まで真っ赤という・・・血を見る展開。
さすがは・・・まこ様・・・不気味でございます~。
あの濡れた加減が絶妙でございましたね~。
男子にとって・・・あの感じは
ある意味トラウマでございますから~。
KK先輩様のビブラートが今回も
冴えまくっておりましたな。
選曲がまた微妙にナツメロなのも楽しいですな。
やってる悪事は
結構、策士の変化球なのに
女子高校生に接する時は
全力投球のストレート。
この落差が
結構ポイントのようでございます。
別番組での投球練習の成果かもしれませんな。
「野ブタ」と「セカンド」のブレンドのような
味わい深さを感じます。
いわば・・・新境地の予感なのかもしれませんねえ。
そろそろ大人だけど・・・まだまだ青春なのでしょう。
泥棒主人公の「第二話」はかなりハードルが高いものなのですが・・・。
どうやら、軽々とクリアいたしましたので
この後の展開にますます期待が高まりますぞ~。
投稿: キッド | 2016年1月24日 (日) 22時11分