円しか描けないコンパスの健気さが一番好きなんです(深田恭子)
さて・・・今季のラインナップも決まってきたわけだが・・・。
(月)「いつ恋」
(火)「バカ恋」
(水)未定
(木)「ちかえもん」
(金)「わたしを離さないで」
(土)「怪盗山猫」
(日)「真田丸」
・・・大河ドラマが楽しみなのは・・・いいよなあ。
今季は冤罪被害者ドラマが「スペシャリスト」と「逃げる女」でかぶっているわけだが・・・。「スペシャリスト」が17.1%で「逃げる女」が*2.4%である。
確かに「逃げる女」には甘い部分もあるのだが・・・「スペシャリスト」のど甘さに比べたら・・・まだコクがあるよな・・・。
まあ・・・しかし・・・それが「お茶の間」というものだから・・・。
主人公の引き立て役であるヒロイン刑事を演じるのが夏菜だけに・・・喜ばしいことじゃないかっ。
「逃げる女」はとっとと偽証した女を主人公がぶっ殺して、逃避行を開始すればいいのに・・・。
おばさんに優しい言葉をかけられたくらいじゃ・・・この怨みは消えないだろう。
で、『ダメな私に恋してください・第2回』(TBSテレビ20160119PM10~)原作・中原アヤ、脚本・吉澤智子、演出・河合勇人を見た。かわいいよ、深キョン、かわいいよで快調にとばすラブ・コメである。「こんなおばさん、誰も相手にしないよね」というセリフがまったく成立していないのに平気な顔してパバーンバンなんだな。「深田恭子」の制服会社員役といえば「山おんな壁おんな」(2007年)を思い出すのだが・・・とても十年近くの歳月が過ぎ去っているとは思えない。凄いぞ・・・本当に人間なのか。
無職、恋愛経験なしの三十女・柴田ミチコ(深田恭子)が天敵とまで惧れた昔の上司・・・黒沢歩(ディーン・フジオカ)は酒に酔い潰れ、寝ぼけてミチコのファーストキスを奪うのだった。
しかも・・・「ハルコ・・・」と別の女の名前を呼ぶのである。
「ハルコって誰だよ・・・」
一睡もできないミチコだった。
お約束で・・・酔ってまったく記憶のない・・・歩だった。
同居中の二人は極めて自然に二人で朝食をとるのだった。
仕方なく・・・ミチコは名前はまだない猫を「ハルコ」と呼んでみる。
ギクリとする歩。
「俺・・・昨日なんかしたか」
「ハルコに捧げるラブソング歌ってました」
「・・・」
「嘘ですよ」
「・・・どうでもいいが・・・今日は就職の面接日じゃなかったか」
「あああああああああ」
上司としてはどエムだが・・・面倒見のいい歩に借金をして居候させてもらっているミチコは一刻も早く就職して返済をしなければならない身の上である。
「あなたの・・・長所はなんですか」
「明るいところです」
反故にされた履歴書を発見した歩は・・・そのあたりさわりのない文面に・・・面接の不首尾を予測するのだった。
ミチコが悪戦苦闘する間・・・何故か心ここにない様子の歩・・・。
それは・・・「ハルコ」のことを想っているのか・・・それとも・・・まさか・・・ミチコが心配なのか・・・。
常連客の鯉田(小野武彦)も不安になるのだった。
コンビニの副店長・・・歩の子分であるテリー(鈴木貴之)はミチコに同情する。
「就職試験に不合格になると・・・落ちこみますよね」
「自分がいらない子になった気分だものね」
「俺も昔・・・就職決まるまで居候してたんですよ」
「そうなの」
「あの人・・・すごく面倒見がいいんです」
「・・・」
疲れて帰ったミチコを「お帰り」と言って迎える歩。
ミチコはそれだけでなんだかうれしくなる。
そして・・・「元気が出るオムライス」までご馳走してくれる歩だった。
喫茶店「ひまわり」に昔の同僚である米田亜希(小林きな子)と藤本エリカ(藤本泉)がやってくる。
結婚の決まったエリカは新郎が働いている映画館のチケットをミチコにくれるのだった。
「ミチコさんも・・・早く・・・好きな人をみつけてくださいよ」
だが・・・ミチコは・・・彼氏と映画を見に行ったことも生まれてから一度もないのである。
それは・・・なんだか哀しいな。
歩は・・・就職についてアドバイスする。
「明るいなんて・・・長所にならないぞ」
「でも・・・私には・・・他にとりえなんか」
「俺の扱きに耐えた・・・バカ・・・みたいな根性があるじゃないか」
「バカが長所になりますか」
「それに・・・どうせなら・・・自分の働きたいところで・・・働け」
「働きたいところ・・・」
「何かあるだろう・・・お前の好きなことが」
「好きなこと・・・」
「就職が決まったら黒毛和牛食わしてやる」
「決めます」
自分の好きなもの・・・第一候補として「肉」を思い浮かべるミチコ。
しかし・・・「仕事にすると嫌いになるっていうし・・・肉が嫌いになったら・・・もう生きていけないし」と考えるミチコ。
ふと・・・自分の愛用するものぐさマジックハンドや、気休めダイエット靴の中敷きが・・・便利グッズの会社「ライフニクス」の製品であることに気がつくミチコ。
意外と近所にあったので・・・求人もしていない「ライフニクス」に飛び込みで就職活動をするミチコ。
「貴社の製品が大好きなんです」
「そう言われましても」
「その根性・・・我が社には必要かもしれん」
「え」
「事務職でもいいかな」
「販売部長・・・」
通りすがりの販売部長・森努(小松和重)の鶴の一声で就職が決まり・・・。
A5ランクの黒毛和牛のステーキを御馳走されるミチコ。
歩に頭を撫でられると胸のときめきが・・・。
いや・・・黒毛和牛の一味違う脂質が・・・ミチコを高まらせていたらしい。
そこに・・・あの春子(ミムラ)が登場する。
春子は喫茶店に飾る花の「花屋さん」だった。
歩と春子の親しげな様子にモヤモヤする春子・・・。
しかし・・・黒毛和牛の美味さがすべてを曖昧にするのだった。
くそ・・・深夜でもやってるステーキハウスに行って来るぞ。
・・・「ライフニクス」の女子事務員は全員若く・・・ミチコは最年長だった。
指導員となった中島美咲(内藤理沙)はミチコにどんどん仕事を押し付けてくる。
「できました」
「すごい・・・柴田さんて有能なんですね」
生まれて初めて会社で褒められたミチコは幸せを感じるのだった。
そんなミチコを同僚の門真由希(佐野ひなこ)は冷たく蔑むのだった。
連夜の残業である・・・。
その背後を・・・最上大地(三浦翔平)が通りすぎて行くが・・・気がつかないミチコ。
ミチコ、ウシロ~なのか。
「僕の睨んだ通り・・・頑張るね」
営業部長がやってきた。
「ありがとうございます」
「この会社、人事の方針で男子社員の花嫁候補として若い女子ばかり採用するから・・・仕事がてきなくて困ってたんだ・・・あの中島くんでさえ・・・マシな方なんだから」
「え・・・」
「とにかく・・・この会社、残業代でないけど・・・よろしくね」
「ええええええええ」
ブラック企業だったのである。
まあ・・・飛び込みの就職活動者を採用するような会社だからな。
ヘトヘトになったミチコをローストビーフで励ます歩。
御礼に・・・映画館のチケットを渡すミチコ。
「好きな人と見に行ってください」
「誰と見ようが俺の自由だ」
「ですね」
「明日・・・藤本の結婚式だろう・・・」
「ああああああああああ」
式場でエリカと亜希は・・・ミチコを励ます。
「二次会で・・・彼氏をケットして・・・天敵から解放されるのよ」
「がんばります・・・でも・・・天敵もそんなに悪い人ではなかったんです」
「え・・・まさか・・・あなた天敵のこと・・・」
「いえ・・・天敵から・・・保護者に格上げされたっていうか」
「おやおや・・・」
ミチコはお約束のブーケトスで・・・キャッチしたけど転倒である。
そこへ・・・現れる最上大地・・・。
「大丈夫ですか」
「あ・・・あなたは・・・」
「新郎の後輩で・・・あなたの会社の同僚ですよ・・・」
「え」
「なんだか・・・あなたとは縁がありますね・・・」
ミチコと最上大地は・・・まるでドラマのように偶然出会うのである。
そして・・・最上大地は・・・ミチコをデートに誘うのだった。
しかし・・・ミチコは戸惑うのだった。
歩の元カノである晶(野波麻帆)に呼び出されるミチコ。
「ブーケか・・・三十過ぎるとさらしものよね」
「・・・」
「私も・・・歩に花をもらった時はうれしかったな」
「えええ・・・あの人が花を」
「意外でしょう・・・だから余計にうれしかったな」
「私・・・男の人に何かを贈られたことないので・・・」
「えええ・・・そんなに明るい感じですごく哀しいことをいわないでよ・・・私・・・泣けてくる」
「すみません」
歩は何故か・・・ミチコをデートに誘うのだった。
初めての男の人とのドライブ。
初めての男の人との映画鑑賞。
「私・・・ジュース買ってきます」
「いいから・・・待ってろ」
「じゃ・・・千円でいいですか」
「お前・・・本当に・・・ろくでなししか知らないんだな」
「・・・」
恐怖のゾンビ映画体験。
ゲームセンターで「サーロインステーキの抱き枕」をキャッチする歩。
ミチコは生まれて初めて男性から贈り物をされたのだった。
そして・・・夜景のきれいなレストランでの食事。
「これってまるで・・・デートじゃないですか」
「ちがうよ・・・どこに行くかじゃない・・・誰と行くかだ・・・」
「春子さんですか」
「何言ってる・・・彼女はそんなんじゃない」
「じゃなんで・・・キスしたんですか」
「え」
「いえ・・・なんでもありません」
「なんでもない間じゃなかっただろう」
「酔って春子って呼んでキスしたんです」
「・・・」
「でも・・・私、気にしてませんから・・・忘れてください」
「そうだな・・・忘れよう」
そこにデザートが運ばれてくる。
デコレーションの文字は「kiss」だった。
「・・・」
サービス残業中のミチコのところへ最上大地がやってくる。
「お疲れ様・・・」
ミチコは歩の言葉に背中を押される。
「あの・・・金曜日・・・デートしましょうか」
「いいんですか」
「はい」
「やった・・・」
ミチコは新しい道を歩き出す。
その先に何が待っているのか・・・物語はまだ始ったばかりだが・・・とにかく・・・深田恭子の可愛さが今後も爆発することだけは・・・わかっている。
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