スミカスミレ(桐谷美玲)45歳若返った女(松坂慶子)
谷間の終了である。
これで・・・。
(月)有村架純
(火)深田恭子
(水)桐谷美玲
(木)早見あかり
(金)綾瀬はるか
(土)広瀬すず
(日)長澤まさみ
・・・という今世紀最高美人女優のラインナップが完成したのである。
これだけの並びは・・・空前絶後だな・・・。
本当に・・・これだけは言いたい・・・殺す気かっ。
まさに「美しすぎて・・・」なのである。
2016年の「黄金の七人」だ。
特に・・・これまで・・・役不足の連続だった桐谷美玲には・・・ようやく・・・ここに来たかという思いがある。
AFC U-23選手権の生中継に邪魔されて二月スタートなのが・・・らしいよね。
で、『スミカスミレ 45歳若返った女・第1回』(テレビ朝日201602052315~)原作・高梨みつば、脚本・古家和尚、演出・今井和久を見た。由緒正しい若返りファンタジーである。人生が二度あれば・・・嗚呼・・・ではなくて人生が二度目だよ・・・なんだな。最初の人生を演じるのが松坂慶子(63)で二度目の青春を桐谷美玲(26)が演じるわけである。つまり・・・桐谷美玲は大スターである松坂慶子になるんだよなあ・・・。
わかるぞ・・・松坂慶子をデビューから見て来たキッドには・・・「ウルトラセブン」から「夜の診察室」を経て「国盗り物語」を越え「水中花」にたどり着く軌跡が・・・桐谷美玲が下積みを重ねて過ごした十代、二十代の不遇の日々が・・・見事に重なっていることが・・・。
いや・・・二人とも若くしてスターだっただろう。
いや・・・もっともっとスーパースターでよかったという話なんだよ。
美しすぎるって・・・罪なんだよな・・・大衆文化では・・・。
今回は王道ファンタジーで手堅い脚本家・・・きっと名作になるよね。
死んでしまえば・・・もうこの世にはいない。
葬儀が豪勢だろうが・・・質素だろうが関係ないのだ。
菩提寺の住職と・・・親族一名の・・・葬儀の席。
「お母さんの介護・・・大変だったねえ」と住職の天野早雲(小日向文世)・・・。
「お世話になりました」と故人の一人娘である如月澄(松坂慶子)・・・。
「気を落さずに・・・これからは自分の人生を大切にしてください」
そう言われて考え込む65歳の澄だった・・・。
花農家と生花店を営む家に生まれた澄・・・。
幼い頃から家業の手伝いを命じられ・・・合格した椿丘大学も祖母が寝たきりになったために入学できなかった。
「せっかく合格したのに・・・」
「花屋を継ぐのに大学に行く必要はない・・・お前にはばあちゃんの介護も頼みたいし」
それからは・・・家業の手伝いと祖母の介護。
祖母が逝くと五十代で父親が故人となる。それから三十年、母親と家業を営み、母が寝たきりになるとその介護に追われ・・・気がつけば・・・もはや定年退職の年齢である。
「自分の人生」と言われても戸惑うしかないのだった。
ああ・・・なんて寂しい人生だ・・・。
帰りのバスが揺れ・・・あやうく白木の箱包みを落しそうになる澄。
しかし・・・一人の若者・・・真白勇征(町田啓太)が手を差し伸べてくれた。
「大丈夫ですか」
「ありがとうございます」
それが・・・運命の出会いであることを・・・澄はまだ知らない。
母の遺骨を抱えて帰宅した澄を如月家の隣人である小倉富子(高橋ひとみ)がやってくる。
「お宅の飼い猫がウチの庭で用を足すのなんとかしてっていってるじゃない」
「でも・・・うちのジュリちゃんは・・・」
「この近所に猫は・・・あら・・・それって」
ようやく澄の家の不幸を悟り・・・口を噤む厄介なクレーマーだった。
何もかも・・・嫌になるような状況だが・・・家族思いの澄は仏壇の遺影が気になる。
五十代で亡くなった父親と・・・八十代で亡くなった母親の年の差が気になるのである。
「人は亡くなった時の人の姿を生前の姿として記憶しているそうだけど・・・これじゃ・・・お母さんが恥ずかしいかもしれないな・・・」
澄は・・・母親の若い頃の写真に・・・遺影を差し替えるために・・・物置に入る。
古いアルバムを捜すうちに・・・こぼれ落ちる・・・椿丘大学の合格通知。
「・・・行きたかったなあ・・・大学」
ふと・・・古い屏風に気がつく澄。
「カキツバタを背景に一匹の黒猫が身構える絵柄」が・・・幼い頃の澄には恐ろしく・・・母は屏風絵をここにしまってくれたのだ。
優しい母親だった・・・と澄は故人を忍ぶ。
そんな母を看取れたことに悔いはない。
だけど・・・私を看取ってくれる人はいない。
そう思うと胸の中を風が吹き抜けるような気がする。
その時・・・古い屏風のささくれが・・・澄の指を切る。
屏風に飛散する血液。
「大変・・・」
澄はあわてた。
屏風が澄の血で汚れてしまった・・・が・・・目の前で血の跡は消えてしまう。
「え」
おかしなことがあるものだ・・・と思いつつ床についた澄。
夜の闇から語りかけるものがいる。
「お前の望みを申せ」
「大学に行きたかった・・・」
夢と現実の境界線で思わず応じる澄・・・。
「それだけか」
「恋もしてみたかった・・・」
「もっと申してみよ」
「人生をやり直したい」
「承った」
気がつくと目の前に巨大な黒猫が澄を見下ろしている。
「ば、化け猫」
「無礼な・・・」
「ひ・・・」
「この姿が恐ろしいか」
化け猫は変身して人の姿になった。
「わが名は黎・・・そなたの・・・処女の生き血で蘇生した」
「きゃ・・・」
黎(及川光博)は澄を見つめる。
「古の作法に則り・・・契約に応えねばならぬ・・・」
「契約・・・」
「そなたの願いを叶えるのだ」
「願い」
「満願成就の暁に・・・我は自由となる・・・それまではそなたがわが主じゃ・・・」
「・・・」
恐ろしさのあまり・・・気を失う澄だった。
ごみ収集車の騒音に気が付き・・・目覚める澄。
「あら・・・今日は・・・ゴミの日だったかしら」
あわてて・・・ゴミ袋を抱えて・・・表へ出る澄は・・・走り去る収集車を思わず追いかける。
「待ってください・・・」
「はい」
振り返った作業員の目が釘付けになる。
「・・・」
「なんですか」
「いえ・・・若いのに・・・珍しいなと思って・・・」
澄はバックミラーに映った自分の姿に驚愕する。
その姿は・・・遠い昔・・・まだ二十歳そこそこの・・・自分自身・・・。
そして・・・ある意味、艶っぽい寝間着姿・・・。
「ええええええええ」
駆け戻った家には・・・黎が待っていた。
「こ、これ・・・」
「望みをかなえたまで・・・主様は人生をやりなおしたいのであろう」
「・・・」
「主様は・・・如月すみれとなった」
「すみれって・・・」
「そういう名前で・・・手続きをすましたので」
「手続きって・・・」
「椿丘大学の二年生・・・主様は女子大生すみれとなったのです」
「ええええええ」
風呂場の姿見で・・・自分の肉体をチェックする澄・・・すみれ。
「わ、若い・・・」
思わず見とれてしまうのだった。
「自分の裸が・・・面白いか」
「きゃっ・・・」
「お風邪を召しますぞ・・・」
「・・・」
「それにしても・・・若いものの・・・着る服がないな・・・」
「四十五年前の洋服なんて・・・色褪せるに決まってます」
「流行りというものもあるしな・・・とにかく・・・今の服を仕立てなおしておくか・・・」
「そ、そんなことまで」
「おいおい・・・人を若返らせることができる我に不可能なんてあると思うか・・・」
「・・・」
隣のクレーマーの性格も修正する黎である。
もちろん・・・何やら怪しい魔物なのだ。
六十五歳の洋服で外出する二十歳になった澄。
近所の公園で身体を動かしてみる。
腰・・・痛くない。
ひざ・・・痛くない。
どこもかしこも痛くない。
若いって・・・素晴らしい・・・。
すみれは子供たちと一緒になって公園の遊具で遊ぶ。
その姿を・・・真白勇征が見ていた。
「何見てんのよ・・・」
「なんだか楽しそうだなあと思って」
「何・・・あれ・・・変な服着て・・・」
幸坂亜梨紗(水沢エレナ)は・・・敵意をむき出しにするのだった。
二人は・・・椿丘大学・黒崎ゼミの二年生なのである。
その頃・・・住職は・・・息子の慶和(高杉真宙)に小言を言っていた。
「何が、レッツなまんだぶだよ」
「読経とダンスの融合だけど・・・」
「アホか」
「おでかけですか」
「檀家の如月さんのところへな・・・納骨の日取りを打合せしたいのだが・・・電話に出ない」
「電話に出んわ・・・とは言わないんですね」
「言うか・・・それに友達を選べ」
「彼女だよ」
「・・・」
叶野りょう(梶谷桃子)は慶和を応援しているらしい。
如月家にやって来た住職は異臭に気がつく。
「これは・・・魔物の匂い・・・」
住職は・・・ただものではないらしい。
しかし・・・家からは応答はない。
近所には如月澄は引越し・・・家の管理を遠縁のすみれと黎がまかされたという設定が伝えられた。
そして・・・晴れて大学へと向う澄/すみれ・・・。
「いってきます」
「いってらっしゃいませ」
こうして・・・祖母のお下がりのようなものを着こんだ如月すみれの青春は・・・始ったのである。
美人だが・・・コートが・・・古めかしい・・・。
大学で好奇の目に晒されるすみれ。
(何か・・・変なのかしら・・・)
コートを脱ぐと時代遅れの花柄ワンピースである。
「何あれ・・・」
「おばあちゃんが・・・あんなの着てる」
無遠慮な視線にうつむくすみれ。
そこへ・・・真白勇征が現れる。
「あれ・・・君・・・」
「あ・・・バスの中の学生さん」
「バス・・・僕が見たのは公園で・・・」
「・・・」
「この大学の学生だったんだ・・・学部どこ・・・」
「文学部の芸術文化コースの二年生です」
「え・・・一緒じゃないか・・・次の芸術史の授業は出るの」
「はい」
「じゃ・・・行こう」
校舎に消える二人を・・・黒猫(小)は見ていた。
おそらく黎の使い魔なのであろう。
初めて見る大学の教室に緊張するすみれ・・・。
「大丈夫・・・テンパってるみたいだけど」
「私・・・天然パーマではありません」
「え・・・」
そこへ・・・ゼミ仲間の辻井健人(竹内涼真)が現れる。
「どうしたの・・・マスクなんかして・・・」
「風邪引いちゃった・・・」
「あのよろしければ・・・喉飴です・・・」
「あ・・・ありがとう」
「僕にもくれる?」
「はい」
「随分・・・レトロな恰好してるね・・・ゼミはどこなの」
「黒崎ゼミです」
「え・・・一緒じゃないか・・・どうして今まで会ったことないんだろう」
「私・・・ずっと休学していたので」
「休学・・・」
授業が始り・・・ノートをとるすみれ・・・。
(帳面にうつしがきするなんて・・・懐かしい・・・)
時々入る・・・澄の心の声が効く。
松坂慶子の演技を研究した形跡が見える桐谷美玲の発声や姿勢が・・・お茶の間に・・・彼女の女優としての実力を伝えたことだろう。
学内を案内する真白に恐縮するすみれ・・・。
「ご親切にしていただいて・・・」
「飴の御礼・・・僕のおばあちゃんもよく飴をくれたなあ・・・なんだなつかしい」
「でも・・・私とご一緒では・・・ご迷惑なのでは」
「そんなことはないよ・・・たしかに古風な感じだけど」
「母が縫ってくれた余所行きなんですけど」
「ヨソイキ・・・君のお母さんって・・・凄いね・・・洋服が縫えるなんて」
「・・・」
「そんな大事なものを古風なんて言って・・・ごめんね」
そこへ・・・ギラギラしながら幸坂亜梨紗がやってくる。
「この人・・・誰?」
「同じゼミのすみれさん・・・ずっと休学してたんだって」
「へえ・・・よろしく」
「こちらこそ・・・よろしくお願いします」
必ず立ってお辞儀をする・・・礼儀正しいすみれに・・・呆れる亜梨紗だった。
「ふつつかものですが・・・よろしくお願いいたします」
自分より年下の黒崎明雄(小須田康人)に挨拶をするすみれ。
「これは・・・どうも御丁寧に・・・私、専門はメディアコミュニケーション学ですが・・・このゼミは映像関係なら何でもOKですから・・・自由に研究を進めてください」
「はい」
「映像に興味があるの・・・」
「昔から・・・唯一の楽しみが映画鑑賞でした・・・」
澄/すみれは膨大な映画コレクション(ビデオテープ)を持っていた。
おそらく・・・1980年代以後のもので・・・それでも三十年分である。
絶対・・・造詣深いよな・・・。
生まれついてのいじめっ子キャラクターらしい亜梨紗は画策付きの歓迎会を企画するのだった。
何やら・・・正体不明の西原美緒(小槙まこ)が出現し・・・すみれに忠告するのだった。
「このゼミは・・・真白勇征をめぐる女子たちの黒い欲望が渦巻いていますので・・・ご用心」
「?」
美緒は・・・黎の回し者の可能性を秘めているな・・・。
そして・・・すみれは・・・初めてのカラオケに接するのだった。
もちろん・・・六十五歳の人は普通はカラオケは大好きだが・・・そういうものとは無縁の・・・澄の人生だったのである。
澄は今年・・・六十五・・・。
仕事に追われ家族のために・・・年老いたのだ・・・。
娯楽はテレビの名画劇場だけだったのである・・・。
「小さな恋のうた/モンゴル800」とか「女々しくて/ゴールデンボンバー」とか「恋するフォーチュンクッキー/AKB48」とか「奏(かなで)/スキマスイッチ」とか「Dragon Night/SEKAI NO OWARI」とか「Let It Go〜ありのままで〜/松たか子」とか「Darling/西野カナ」とか「にじいろ/絢香」とか知ったこっちゃないのである。
機械操作のできないすみれを罠にはめるために・・・亜梨紗の歌唱中に「カラオケ」を止めるお約束の女王様の配下・・・加藤菜々美(小池里奈)である。
水沢エレナ(23)と小池里奈(22)の意地悪な女子大生・・・鉄壁な布陣じゃないか・・・。
女子トイレで謝罪するすみれに・・・ドス黒い正体を示す亜梨紗。
「一人だけドンくさいのが混じっていると・・・ウザい・・・だから消えな」
すごすごと退散する澄・・・である。
あわてて・・・真白が追うが・・・すでにすみれの姿はない。
すみれは・・・ショー・ウインドウに映る自分の姿が「澄」に見える。
そこへ・・・黎が現れる。
「どうしました・・・初日から浮かない顔をして」
「やはり・・・無理でした・・・若い子についていくなんて・・・とても」
「では・・・あの頃なら・・・四十五年前なら・・・上手くできたと・・・」
澄は思い出す・・・昭和46年(1971年)・・・二十歳だった自分を・・・。
高校時代の親友は大学生になっていた。
その華やかな空気を避けて・・・家事手伝いの澄は・・・身を隠したのだった。
「・・・ダメです・・・私は・・・どうやって・・・友達とつきあっていいのか・・・忘れてしまいました」
「情けない・・・六十五年も生きてきて・・・それですか」
「・・・」
「あなたは・・・六十五歳でしょう・・・四十歳以上、年下の子供たちを相手に何をためらっているんです」
「そんな・・・」
「好きな歌の一つもないんですか・・・」
「ありますよ・・・あれは・・・エクソシストとかモンチッチとか・・・変なものがはやっていた二十代の頃・・・ずうとるびのみかん色の恋・・・笑点の座布団運びの山田くんが歌ってた曲です」
「だったら・・・それを歌えばいいじゃないですか・・・あなたは六十五歳の老婆なんだ・・・老婆なら老婆らしく・・・あつかましく生きるがいい」
「・・・」
「さあ・・・本気で人生をやりなすのか・・・あっさり青春をあきらめるのか・・・どっちにするんです」
黎に罵倒されて・・・自分を取り戻す澄だった。
(そうね・・・若返ったって・・・中身は65歳なのよね・・・あんな子供たちに負けてられないのよね)
すみれは開き直ってカラオケ会場へ戻る・・・。
亜梨紗はガードをするが・・・真白はすみれの手をとってリクエストを問うのだった。
「愛の水中花」じゃないのかよっというお茶の間の声をよそに・・・。
好きなんだ
逆立ちしたいほど
ダメなんだ
僕逆立ちができない
少し、笑いをとるすみれだった。
「なつかしいな」と中学生時代を思い出す教授・・・。
「年寄りじみていてすみません・・・でも・・・これからがんばりますので・・・ご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします」
拍手で新しい仲間・・・すみれを迎えるゼミ一同だった。
もちろん・・・亜梨紗はドス黒い炎で燃える・・・。
公園のベンチで立ち止まるすみれ・・・。
「どっこいしょ・・・」
「スッキリした顔ですね」
「私・・・初めて人前で歌いました・・・思い出したら震えてきちゃって・・・」
「それは・・・いけませんね・・・風邪でもひかれたら・・・大変だ」
黎はすみれをお姫様抱っこするのだった。
「やめてください・・・誰かに見られたら・・・」
「おや・・・もう・・・見られたら困る殿方を・・・お見つけになられたのですか」
「殿方って・・・そんな・・・それに六十五歳はまだ老婆ではありません」
「我の生きた時代には・・・六十五歳はもう・・・死にぞこないとか・・・棺桶に片足突っ込んでるとか言われて・・・山に捨てられる年頃でしたぞ・・・」
「いつの時代よ」
その頃・・・霊能力者らしい住職は・・・警戒を強めていた。
どうやら・・・すみれにとっての真の敵は・・・亜梨紗ではなく・・・魔を払うものらしい。
そして・・・風呂場で・・・突然・・・すみれは澄に変身してしまうのだった。
「きゃあ・・・」
「どうした・・・」
「私・・・元に戻っちゃった・・・」
「面妖な・・・」
面妖なのは・・・黎なのだが・・・。
はたして・・・澄/すみれは・・・恋をして・・・誰かと夜明けを一緒に見ることができるのか・・・。
幸せになってもらいたいものだ・・・。
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コメント
ワーイ *\(^o^)/*
スミカスミレ レビュー決定‼︎
とっても嬉しいです
予備知識がまったくなくこのドラマを見たのがよかったのか
今後もふくめてストーリー展開が1番気になるドラマで
私はとても楽しめました
後から45歳若返った女 という副題がついていたことを知り
若返りがメインテーマみたいな感じで見ちゃうと
今の65歳とはとても思えない古めかしい感じ?だったので
好みが分かれる気がして
水曜日のキッドさんのレビュー対象になるのかどうか
とても気になってました
若返って夢をかなえるところには
実はあまり興味がなく
住職と化け猫の闘いとかが気になります
ミッチー 化け猫にピッタリ^ ^
それにしても
今クール
ほんとうにタイプの違う最強の美人女優さんが並びましたね
思わずニヤニヤしちゃいました
フレッシュさで広瀬すずちゃん
性格もふくめて好感度では綾瀬はるかさん
美人度では
桐谷美玲ちゃん 上位に入ると思います‼️
なーんて 勝手なこと書いちゃってスミマセンm(._.)m
このドラマでは
さえない65歳役ですが
愛の水中花
知らない世代には
松坂慶子さんの妖艶な姿
ぜひ見てもらいたいです🍀
投稿: chiru | 2016年2月11日 (木) 11時30分
コレが遅いスタートだったために
谷間でそこそこ他のドラマも語ることができて
よかったと思っております。
まあ・・・待ちに待った初回でしたけれど。
この枠では「死神くん」の「烏」で
印象を残したので桐谷美玲としては返り咲きという感じでございます。
デビュー作の「吉祥天女」もテレ朝だったし、初主演の「臨月の娘」もテレ朝、初連続ドラマ主演の「女帝薫子」もテレ朝だったので・・・テレ朝はホームグランド的な感じがいたしますな。
それからほぼ六年は脇役ポジション。
まあ・・・女子大生と掛け持ちだったというのもありますが・・・。
演技力のある美人に冷たい業界なのでございます。
そういう意味で今回は(月)の有村架純と並んで
よくぞここまで・・・生き残ったツートップでございますよ。
続けることの大切さみたいな感じで・・・。
変なクスリに手を出した人たちには「この人たちを見よ」と言ってあげたい気がします。
ふふふ・・・変な住職VSセクシーな化け猫の
討魔ものとしての趣向も楽しいですよね。
バカ息子も期待できそうですし・・・。
65歳といえば今はまだ
若い・・・と言えないこともない年代ですが
実際のところは・・・「いい年」でございます。
アンチエイジングが進んで
人生まだまだこれから・・・なんていいますが
キッドは・・・他人に迷惑かけないように
ひっそりと生きる年頃なのではと思っています。
まあ・・・お金を持っている人は
どんどん使っちゃえばいいと思いますし・・・。
しかし・・・この物語の澄は
「青春時代」を「家族の介護」に費やしたという設定。
親や祖父母の面倒を見るという美談の影で
どれほど鬱屈したかと思うと・・・
せつなくなる設定でございます。
けれど・・・一億総介護時代・・・
この深刻さは・・・普遍的なものになっていく予感がございますねえ。
六人兄弟なら・・・親の介護をするのは六分の一でしたが・・・。
一人っ子なら一人で二人。
結婚していれば・・・四人を介護する時代・・・。
そして・・・夫や妻という立場も曖昧な世の中です。
そういう人たちはきっと・・・。
時には親のない子のように・・・黙って海を見つめていたいと歌うようになる・・・。
このドラマは過去に戻ってやり直すのではなく・・・。
今、若くなるというのがポイントなのでしょう。
おそらく・・・今年あたりから凄い時代がやってくる。
その荒波に・・・立ち向かえるのは
「若さ」だけかもしれませんからねえ。
そういういろいろな要素を含むこのドラマ・・・。
残り物には福があるとよろしいですなあ・・・。
投稿: キッド | 2016年2月11日 (木) 23時44分
「45歳若返った女」ってのはまぁ会議室で付けられてしまう副題だと思うのですが、この付け方がよろしくない。「45歳若返るわけなかろう」みたいな気持ちが先にたってしまう。と思うのでありますナショナル住宅。
そういう「現象」ではなく、松坂慶子の気持ちに立って視聴してみると、やはり『大奥』(逆転)での堺雅人のセリフのように「いつか行く道」なのであります。
(45歳若返った私って副題にして昼ドラでやるべきじゃないのかという気がしてくる)
そういう立場をとると、松坂慶子の歳である人(主観)が桐谷美玲の歳になるということは夢のまた夢であるだけに…それだけで泣けるのであります。ね。もちろん松坂慶子は美人だと思っていますが。
(時間がくると松坂慶子に戻るという設定は、役者の立場にたって出番をきちんと作っていてよろしい(^_^;))
投稿: 幻灯機 | 2016年2月13日 (土) 19時02分
ドラマを作るなら
あっと驚く伏線を引きたいと思うのであります。
・・・という感じでは
この脚本家は堅実なタイプなのでございます。
たとえば・・・「おばあちゃんの飴」
→「親切な大学生」
→「意地悪女子大生」
→「カラオケ」
→「みかん色の恋」
こういう流れの中で
いくつかの選択肢を設定し・・・
ベストの流れを構築している気配があるのですな。
たとえば「カラオケのコントローラーが使えない」
→「アクシデント」ではなくて・・・
→「意地悪な細工」
にスライドすると行った具合。
ここは明らかに傷跡が残っていますが
流れの中でチョイスをしている形跡は
各所にあります。
初期の頃はシステムに拘りすぎて
ディテールが弱い感じもしたのですが
今はかなり「凄腕」を感じさせます。
仕掛けがしっかりしているので
「松坂」「桐谷」という
美人だけどテクニシャンという
プレイヤーの技が光ってくるのでございます。
すでに一種の松坂芸が完成しているので・・・
月並な言葉で言えば「何をやっても松坂」です。
当然、桐谷は松坂を目指していく。
すると・・・桐谷が松坂となり
なんとも言えない「ワンダーランド」が生じて行く。
やがて・・・松坂が桐谷に見えるようになれば
このドラマはパーフェクトの域に到達するのでございます。
投稿: キッド | 2016年2月13日 (土) 23時44分