私たちは時々可愛いし時々残酷なことをする(綾瀬はるか)
「デカメロン(十日物語)/ジョヴァンニ・ボッカッチョ」は教科書にも登場する十四世紀の文学作品である。
その名を聞いた時、ほとんどの中学生男子は浮かれた気持ちになるし、半分くらいは「メロンパン」を連想する。
そして、感性の鋭いものは勃起するわけである。
ある時期の人々は「デカメロン伝説/少年隊」に思いを馳せるだろう。
十四世紀・・・ヨーロッパではペストが大流行し・・・街は死体であふれた。
ペストを惧れる男女が十人・・・屋敷に引き籠る。
彼らは退屈をしのぐために一日にそれぞれがひとつの「話」を披露する。
たとえば・・・騎士の亡霊が美女を殺し猟犬に内臓を貪り食わせる怪異をめぐる求婚の話・・・とか。
こうして十日目には百の物語が紡がれるのである。
「施設」を出て「自由」になれば「解体される運命」が待っている「提供者」たちは・・・。
まさに・・・「デカメロン」的状況に置かれているのである。
時代が変わっても恋人たちは見つめ合い伝説を作るのだ。
で、『わたしを離さないで・第5回』(TBSテレビ20160212PM10~)原作・カズオ・イシグロ、脚本・森下佳子、演出・山本剛義を見た。多くの人間は「嘘が悪である」と教えられて育つ。「嘘」というものは複雑な概念であり、「話」が虚構である以上、「本当の話」も「嘘」に過ぎない。この矛盾に適応するために・・・「嘘」は「善悪」で判断される。「ついて良い嘘と悪い嘘がある」などという戯言を人は概ね信じるわけである。この世を「話」でまとめるのは傲慢なことでもあるし、せつないことでもある。そういう「話」に「そんなのありえない」とか「馬鹿馬鹿しい」とか難癖つけるのは・・・結局、馬鹿の証なのである。
めくるめく・・・この世界の真実の姿を・・・人はありのままに描くのだ。それぞれに。
結局・・・保科恭子(鈴木梨央→綾瀬はるか)と酒井美和(瑞城さくら→水川あさみ)はどうしようもなく同胞としての関係を続けるしかないのだった。
最初から親なき子として作られ、「陽光学苑」で幼少期から馴染み、個性による違いはあっても・・・同じ「提供者」なのである。
提供を開始した美和の面倒を介護人の恭子が引き受けるのは・・・極めて自然な行為だった。
恭子は・・・美和の好きな料理を作って与えるし、美和の好きそうな「映像作品」を調達する。
「こういうのが観たかったのよ」と美和が喜べば、「そうでしょうね」と恭子は微笑む。
恭子にとって・・・美和は・・・幼馴染であり・・・親友であり・・・恋仇であり・・・そして仲間なのだった。
求められれば応ずるしかないのである。
一方・・・提供者同志の三角関係を経て・・・疎遠になっているらしい土井友彦(中川翼→三浦春馬)も・・・介護人の珠世(本間日陽和→馬場園梓)が提供を開始することになり・・・次の介護人に恭子を希望する。
ここで恭子の介護人の期間が長いのは偶然とは言えないような気がする。
恭子には・・・特別な猶予が与えられているのかもしれない。
それは・・・希望というにはあまりにも虚しい希望である。
「恭子・・・どうかな」
「まだ・・・わからないよ」
「いいよ・・・そうなったらいいな・・・って思うだけだから」
「そうなるといいよね」
《現在》➢➢➢《回想世界》
恭子は「コテージ」で立花浩介(井上芳雄)と出会い、つかの間、孤独から解放される。
介護人研修の時間以外は、食べて寝て・・・生殖を伴わない性的行為をするしかない提供者にとって・・・パートナーがいないことは一つの地獄だった。
そこで性的な喜びを知った恭子は・・・それなりに充実した日々を過ごす。
自分が性的な行為に対する欲求が強いことも素直に受け止める恭子だった。
しかし・・・年長者である浩介は先に「介護人」となり、「コテージ」を去って行く。
浩介は・・・恭子との「疑似恋人」関係に終止符を打ち、旅立っていった。
おそらく・・・恭子はその後も・・・「コテージ」の男たちと適当に寝たと考えられる。
一般男性の峰岸(梶原善)は相変わらず提供者たちに毒舌を吐く。
「ほれほれちゃんとやっとけよ・・・マザーサッカーどもが・・・コロコロうまいこと球を転がしやがってよお前らは夜のマラドーナかよ・・・ふざけんじゃねえぞ」
人間の言葉に・・・提供者たちは戸惑いを感じる。
「マザーサッカーってなんだろう」
「マザーってのは母親ってことだよな」
「俺たちには細胞提供者ってことだよな」
「人間には母親に対する特別な思いがあるんだってさ」
「本当はマザーサッカーじゃなくてマザーファッカーだよ」
「なんだい・・・それ」
「母親と性行為をしろという罵倒らしい」
「母親と性行為をするってどういうことなんだろう」
「高齢者に挿入することが珍しいという意味なのではないだろうか」
「確かに高齢者にはあまり性的魅力を感じないな」
「そういう意味でこの変わりものってぐらいのニュアンスかな」
「なるほどねえ」
「いや・・・人間には近親相姦をタブー視する文化があるから・・・それを推奨するというところには・・・揶揄の要素が強いという話を聞いた」
「ふうん」
「コロコロ玉ってのは」
「睾丸のことかな」
「女のことをタマっていうらしいぜ」
「睾丸を女の上で転がしてる感じかな」
「お・・・ちょっと今度試してみよう」
「あの人、面白いこと言うから憎めないよね」
「夜のマラドーナって・・・」
「陰茎のことを魔羅っていうらしいぜ」
「マラドーナって伝説のサッカー選手ですよ」
「つまり・・・夜のマラドーナってことは」
「伝説的に魔羅が凄いってことだなあ・・・」
男たちの雑談を聞き流す女たち・・・。
「そういえば・・・恭子も何か言われてたわよね」
「乳が牛みたいだとか・・・デカメロン伝説とか・・・」
「・・・」
「デカメロンもスイカップほどじゃないわよねえ」
こぼれていく時の砂・・・。
彼らは細胞提供者によるクローン人体であるらしい。
クローン人体による臓器提供が合法化された社会で、クローン人体には人権がないことが暗示されている。
臓器提供にはレシピエントの拒絶反応が問題になるが・・・ドナーを豊富に確保すれば解消される問題である。特別な経済力があれば・・・自分のスペアとしてクローン人体を確保できるのだろう。場合によってはそれが社会的不公平であるということで禁止されている可能性もある。誰もが平等に提供者から提供されるべきであるという論理である。もちろん・・・臓器移植に最も適合したオリジナルからのコピーの利用は闇で行われるだろうけれど。
そういう世界で・・・提供者たちは・・・自分のルーツである「細胞提供者」に漠然とした憧れを抱いている。
基本的に彼らは「オリジナル」のために作られた「コピー」であるという被害者意識は薄い。
最初から「提供者」なのであって・・・「人間」が「提供者」を残酷に処理することに対しては諦観しているのだ。
もちろん・・・そうではない「提供者」も描かれるはずである。
しかし、「核武装した世界」で「核兵器の破棄」を叫ぶことは意外に困難なことなのだ。
「拉致被害者の解放を求める国家」と「拉致被害者の存在を否定する国家」のどちらかが正しいことに両者が同意することが困難なのと同じである。
「浮気くらいいいじゃないか」と「絶対に許さない」が・・・もう、いいか。
「男性用性的娯楽誌」を閲覧中の恭子・・・。
「へえ・・・恭子もそういうの観るんだ・・・なになに・・・安心してください・・・中は顔出ししてますよか・・・凌辱プレー系ね」
「違うの・・・」
「違うって・・・何が」
「私・・・結構、好色みたいなのよ」
「あらあら」
「だから・・・こういう人たちの中に・・・私のルーツの人がいるんじゃないかって・・・」
「馬鹿ねえ・・・こういう人たちが好色とは限らないのよ」
「そうなの・・・?」
「経済的に困ったり・・・アイドルになろうとして騙されたり・・・中には覚悟を決めて脱ぐ人もいるみたい」
「こういう人たちも・・・一種の提供者なのかしら・・・それとも提供者が」
「それはないと思う・・・人間の異性間の権利意識は高いから・・・人間でないものに異性が性的関心を持つことは許されないはず・・・なんて云ったかしらね・・・キモ・・・キミ」
「キモい」
「そうそう・・・人間の男が提供者の女に手なんか出したらきっとキモいって言われるのよ」
「・・・」
一昔前、白人と有色人種の間にはそういう感情的齟齬が確実にあった。
「鉄腕アトム」ではロボット妻と結婚しようとした人間の男性が爆弾を投げられるのだった。
おタクがロリコンであれば今もなお・・・もう、いいぞ。
自分たちがどこからきて・・・どこへ向かうのか。
親の記憶が全くない提供者にも・・・漠然としたルーツへの思慕があるのだった。
もちろん・・・それは・・・完全なる孤児以外の人間には・・・空想の領域である。
恭子のところへ・・・友彦がやってくる。
「実は・・・譲二さんが・・・美和のルーツを見たらしいんだ」
「・・・」
譲二(阿部進之助)は街に外出中、加齢した美和にそっくりの美容師を目撃したと言う。
譲二のパートナーである金井あぐり(白羽ゆり)は美和に「滅多にないことだから会ってみたらどうか」と持ちかけたという。
しかし、美和はあまり乗り気でないので・・・恭子に説得してもらいたいと友彦は言うのだった。
ここでは基本的に提供者たちは「ルーツに会いたい」と思うのが自然な感情であるという設定である。
特にあぐりや友彦にとってはそうらしい。
しかし・・・恭子は漠然とした不安も抱いている。
それは恭子も同様だった。
「会ってどうなるものじゃない・・・」
「そりゃ・・・そうね・・・こっちは提供者で向こうは人間なんだし」
「それに・・・ルーツが残念な感じだったら嫌だわ・・・オリジナルが残念だったらコピーだって残念ってことになるでしょう」
「でも・・・もしかしたら・・・素晴らしいオリジナルかもしれないし・・・」
自分の出自が・・・貴い人間かもしれないという夢想に美和は屈服した。
それこそが・・・美和の望むことであり・・・恭子はそれをよく心得ている。
提供者も自動車の運転を許されている世界に・・・違和感を感じる人も多いだろう・・・走る凶器を奴隷に与えていいものか・・・と。
しかし・・・彼らに対する支配はおそらく相当に巧妙になされているのである。
あるいは・・・牛や馬も・・・車を牽くほどのことなのかもしれない。
譲二の運転する車で・・・外出する五人。
特別に外出のために三千円のお小遣いがプリペイド・カードに入金される。
それもおそらく・・・介護人研修中の提供者に与えられた特権なのである。
いつも不機嫌な恭子だが・・・情緒は不安定である。
「みんな・・・別についてこなくてもよかったのに・・・」
「悪いじゃない・・・せっかく親切で・・・」
「いいのよ・・・不安な気持ちわかるわ・・・」
「・・・」
五人はせっかくの自由なひとときのためにドライブ・インで食事をする。
「私・・・カレーでいい」
美和は様々なメニューの中からいつも食べているアラカルトを選択する。
同意する三人たちの中で・・・同調性のない友彦は好奇心の赴くままに注文するのだった。
「俺・・・ジャンバラヤ」
そして・・・無心にジャンバラヤを食べるのだった。
一種の知的障害者あるいは発達障害者さもなくば自閉症スペクトラムなんだよな・・・友彦は・・・。
しかし・・・提供者たちにとってそういう差異は些細な問題なのだろう。
なにしろ・・・彼らは人間ではないのだから。
友彦が特殊な存在であることを恭子も美和もそれほど意識している様子はない。
演じているのが三十代の女優で・・・二十代の男優であることが微妙な関係性を自然に演出しているのが配役の妙と言える。
「そういえば・・・陽光学苑には特別な猶予があるって言うわよね」
「・・・」
「愛し合ったカップルは・・・それが認められれば・・・提供が猶予になるという噂だけど・・・本当かしら」
「・・・」
「その噂なら聞いたことがあります」
美和はいつものように話に乗るのだった。
トイレで恭子は真意を確かめる。
「あぐりさんたちの機嫌を損ねたら・・・引きかえすとか言い出すかもしれないでしょう」
「でも・・・そんな噂ないし・・・」
「陽光に問いあわせたけどわからなかったと言えばすむ話じゃない」
用心深い恭子は・・・臨機応変な美和に戸惑う。
しかし・・・それが二人の・・・疑似主従関係なのだ。
美和は恭子に甘え・・・時には美和は恭子を庇うように振る舞う。
美和は・・・恭子の主人であり・・・恭子は美和の母親代わりなのだ。
閉鎖された社会で・・・提供者たちの人格のモデルとなる教師たちは・・・その二つのタイプに分類されたからである。
恭子は自分とそっくりの人間と出会う。
しかし・・・用意した質問・・・何故、細胞を提供したのか・・・自分の存在を知っていたのか・・・美和という名前に心当たりがあるか・・・を口にすることはできない。
「お水を買いたいのですが・・・」
親切な美容師は・・・地図を描いてくれた。
礼を言って戻ってくる恭子。
「彼女・・・左利きだった・・・」
利き腕は絶対的な遺伝的特性ではないが・・・恭子は結局、ルーツを不明なままにしておく気持ちになったのだった。
「ざまあみろ・・・って思っているでしょう」
「そんなことないよ・・・」
「どうせ・・・細胞提供者なんて・・・アル中かヤク中か・・・自己破産者か・・・社会のクズに決まってるもの」
「・・・」
「私のルーツが立派な美容師さんじゃ・・・あなたの負けだもの・・・」
「そんなことで・・・勝ち負けなんて・・・」
「恭子は・・・パートナーがいなくなって・・・私を怨んでいるんでしょう」
「別に・・・彼とは喧嘩して別れたんじゃなくて・・・ただ時間切れになっただけだし」
「・・・」
そこへ空気を読まない友彦がやってくる。
「この近くに・・・のぞみがさき・・・あるって・・・」
「え」
「失くしたものが漂着するという伝説の海岸だよ・・・」
「・・・」
「一緒に行こうよ・・・」
「私は行かない」
仕方なく・・・恭子は一人で駅に向かう。
しかし・・・恭子の身を案じた譲二が・・・友彦に付き添いを命じるのだった。
残った三人はなんとなく楽しそうな遊園地に向かったらしい。
「次は・・・のぞみがさき・・・」
車窓から見える海に・・・新鮮な驚きを感じる恭子と友彦。
恭子にとっては・・・夢にまで見た友彦とのおでかけだった・・・。
しかし・・・のぞみがさきは・・・漂流物の積み重なったゴミ捨て場のような海岸だった。
「結局・・・あぐりさんたちは・・・あの話が目当てだったのかもしれないね」
「・・・」
「そんな噂なんかないのに・・・」
「これ・・・」
友彦はドナー支援者の一人・・・龍子(伊藤歩)から届いた手紙を見せる。
「元気ですか・・・あの頃・・・若かった私は・・・あなたに間違った希望を抱かせて・・・傷つけてしまいました。しかし・・・詳しくは話せませんが・・・陽光学苑には希望が隠されていたのです。絵を描くのは素晴らしいことだったのです。今からでも遅くありません・・・絵を描いて・・・学園に届けてください・・・」
「これが・・・猶予なんじゃないか・・・恋人が愛し合っていることを証明する手段」
「え」
「絵が魂を写し出すって・・・先生が言ってただろう・・・」
「・・・」
「もしかしたら・・・そうやって猶予されれば・・・サッカーを・・・」
「そんなの・・・無理よ・・・猶予なんてないことは・・・もう・・・わかっているでしょう」
突然、子供の時のように癇癪を破裂させる友彦・・・。
「待って・・・どこにいくの・・・」
「・・・」
「何を怒っているの」
「先生は・・・失くしたものがここにあるって言った」
「・・・」
友彦は目についた店に飛び込み・・・自分が恭子に贈ったけれど無くなってしまったプレゼントを捜す。
「こんなところに・・・あるわけないわ・・・」
しかし・・・突然、店内に流れ出す「Songs after Dark/Judy Bridgewater」の収録曲。
「Never let me go(わたしを離さないで)」・・・。
「そんな・・・」
「これは・・・有線放送ですか」
「いや・・・」
店主(大友康平)は「Songs after Dark/Judy Bridgewater」のジャケット・ケースを示す。
「それ・・・売ってもらえますか」
「こんなものを・・・構わないけど」
「これで買えますか・・・」
差し出された提供者専用のプリペイドカードを見て一瞬、動揺する店主。
その姿に・・・ゴキブリを見たようなと・・・真実(中井ノエミ)が表現したマダム(真飛聖)の表情を連想する恭子・・・。
「ごめんね・・・それを読みとる機械は置いてないんだ・・・」
「・・・」
「あげるよ・・・あんたたちには充分もらっている・・・こんなものでよければ・・・お返しするよ・・・ありがとう・・・あんたたちもがんばって・・・提供してくれ」
「ありがとうございます」
「家畜」に優しい「人間」だったらしい。
恭子は「奇跡」に驚くのだった。
二人は・・・古びた気動車に乗り込む。
「俺は・・・夢って叶わなくてもいいんじゃないかって・・・思うんだ」
「え・・・」
「テレビで・・・サッカー選手になりたかったけどなれなかった人の話を聞いた・・・」
「・・・」
「でも・・・その人は・・・夢を見たことは悪いことじゃなかったって言ってた」
「・・・」
「俺も叶わなくても夢を見たいんだ・・・」
恭子は涙が止まらない。
「・・・」
「どうしたの・・・」
「あのね・・・私やっぱり・・・友彦のこと・・・好きだなって・・・思って」
「・・・」
「でも・・・そういう意味じゃないんだからね」
遊園地に行った美和は機嫌が直り・・・恭子にお土産を買った。
リスのポストカードには「ごめんね」の文字が書かれている。
「これじゃ・・・出せないじゃない」
「誰かに謝る時に使えばいいじゃない・・・」
(美和は・・・時々・・・可愛いことをする・・・)
「良かったよ・・・門限に間に合わなかったら・・・解体されちゃうところだった」
「彼女・・・相当に疲れたのね・・・」
「ああ・・・ルーツに会えるかもしれないとと思ったら・・・昨日から眠れなかったんだろう」
周囲を疲れされる美和は自分自身が疲れ果て熟睡していた。
友彦は恭子の愛の遮断機が開いたことを感じ手を伸ばす。
恭子は欲しかったものに小指をからめる。
欲情の炎が恭子の存在するだけの子宮に点火する。
あぐりは気がついた。
恭子と友彦の手が性的な意味で握られていることを・・・。
(恭子は・・・時々・・・酷いことをする・・・)
そして、提供者たちに残された時間は・・・あまりにも短いのだ。
従順な羊である恭子も・・・夢に向かって歩き出す。
性的な欲求が強い性質だったからである。
無慈悲な世界の中で小さな希望の灯が点いた。
しかし・・・その灯りは夜道を照らすことはない。
漆黒の闇の中で・・・禁煙者がしまいこんだライターの如く・・・儚いのである。
関連するキッドのブログ→第四話のレビュー
| 固定リンク
« あらき風にもあてぬ身を裸になして縄をかけ(早見あかり)お初がかわいそうやねん(青木崇高) | トップページ | 世界が美しければ誰もが新世界を望んだりしないだろう(亀梨和也)調教が必要なのね(広瀬すず) »
コメント