今が一番若いから明日の私は昨日の私より命短しです(深田恭子)
だから・・・恋せよ乙女なのである。
なにしろ・・・誰かと一緒に何かをするって・・・疲れるからなあ・・・。
まあ・・・それが苦にならないお年頃って絶対あるんだよな。
朝まで眠らずに愛し合ってそのまま仕事に行って帰ってきたらまた愛し合うなんて・・・絶対無理って時が必ず来るからな。
もちろん誰もが・・・そんなに激しく愛し合う必要もないだろうが・・・年の差カップルには基本的にこれがない可能性が高いのである。
一方で・・・三十路を過ぎて処女だとそういうことを知らずに一生を終える可能性もある。
うっかりよろめくタイミングでもあるよ。
一つだけ言えるのは・・・このダメな私の恋も・・・いつか思い出したらきっと泣いてしまうということなんだ。
で、『ダメな私に恋してください・第5回』(TBSテレビ20160209PM10~)原作・中原アヤ、脚本・吉澤智子、演出・月川翔を見た。「みんな!エスパーだよ!」(2013)第8話~第9話の演出家である。なにしろ・・・ムーンリバー翔だからな・・・。これまで以上に柴田ミチコ(深田恭子)が美しいのである。凄いぞ・・・。特に・・・便利グッズの会社「ライフニクス」の年下の同僚・最上大地(三浦翔平)といる時も可愛いミチコが・・・喫茶「ひまわり」のマスターでミチコのファーストキスを奪った男・黒沢歩(ディーン・フジオカ)といる時にさらに可愛くなっているという驚異の光景が展開される。本当に凄いな・・・深田恭子が実際可愛いのは別としても。
ついに・・・大地との結婚を前提とした交際を開始したミチコ。
しかし・・・三十歳まで守り続けた女の操がいろいろと差し障るのだった。
そして・・・給料日に・・・大地の誘いを断り、歩との約束を優先させるのもあってはならないことなのである。
挙動不審な側面のある大地だが・・・イチャイチャしているようにしか見えない保護者と奴隷のふるまいに・・・嫉妬の炎を燃やしていることは確実なのだった。
「今夜は寒いから鍋でもどうですか・・・昨日は寂しかった」
大地からのお誘いメールにニヤニヤするミチコ。
そこへ・・・大地を狙っていたらしい江藤瞳(内田理央)がやってくる。
「あら・・・職場最年長女子なのに入社早々年下社員を捕獲した肉食獣の柴田さん」
「え」
「いえ・・・そういう噂を耳にしたので」
思わず・・・クールな年下の同僚・門真(佐野ひなこ)に救いを求めるミチコ。
「間違いありません」
「私・・・江藤さんに嫌われてるの?」
「違います・・・嫉妬されているんです」
「え・・・嫉妬・・・私が・・・えへへ」
「喜んでいる場合ではありません・・・不本意な相手に負けた人間の心の傷は深いので・・・気をつけた方がいいですよ・・・」
「・・・」
恐ろしいことである。
しかし・・・大地との食事をエンジョイするミチコだった。
「すみません・・・私のようなものに奢っていただいて」
「何言ってるんです・・・誘ったのは僕なんですから当然ですよ」
さりげなくミチコと手を繋ぐ大地なのである。
(うわっ・・・まるでつきあっているみたい・・・いや・・・つきあっているのだ)
「・・・」
「こういうの・・・嫌いですか」
「いいえ・・・いざ・・・参りましょう」
処女喪失という「大試合」を控え・・・アスリートとして緊張が高まるミチコ。
そうだなあ・・・右も左もわからない頃に欲望の赴くままにたどり着かないと大変なことになるよなあ・・・。
だって・・・とにかく・・・恥ずかしいことなんだから~。
遠くに見える観覧車。夜景の綺麗な人通りの絶えたスポット。
恋人とのファーストキス目前で・・・クリーニングから帰って来た第二のコートにはタグがついているお約束である。
「今度・・・江の島のイルミネーション・・・見に行きませんか」
「日本三大イルミネーションですね」
「もしかして・・・バイトの皆さんともう行ってたりして」
「いいえ・・・テレビで見ただけです」
「そうですか・・・」
本命に対してあまりにも無防備なミチコだった。
そして・・・「年上の女性」に対する対応に戸惑う大地・・・おそらく・・・相手が処女だなんて・・・想定外なのだな。
すでに五回目なのに処女のままなので・・・最終回まで処女の可能性はかなりあるな。
いや・・・それよりも恐ろしいのは・・・兄の一(竹財輝之助)の未亡人である花屋の春子(ミムラ)に懸想している歩の・・・35歳童貞説である。
・・・うわあ。
なんだかんだ・・・キャスティング的には恋の大本命の・・・ミチコと歩。
三十代の処女と童貞というこじらせ方なのか・・・。
これで・・・ミチコと大地が結ばれてからの歩コースだと・・・年下の経験済み女子と年上の童貞という組み合わせに・・・。
妄想はそこまでだ。
相手が童貞とは知らずに・・・だから決めつけるなよ・・・嫉妬の炎を燃やす大地は攻めるのだった。
「今度の週末・・・箱根の温泉に行きませんか」
小田急ロマンスカーコースなのか・・・江の島じゃなければ箱根か。
いきなり決勝戦に眩暈を感じるミチコだった。
試合のことで頭が一杯のミチコはランチタイムを逃しそうになった。
そこへ通りすがりの春子が現れた!
「配達の予定がずれて・・・お昼食べそこなっちゃいそうなの・・・この辺で・・・どこかいいお店しりませんか」
お肉の美味しい定食屋に案内するミチコだった。
「行列のできるパンケーキの店もあったんですけど」
「早くて安いのが一番よ・・・美味しいし」
「ですよね~」
意気投合する三十路の二人である。
ちなみに実年齢は・・・。
深田恭子(33)
ミムラ(31)
役設定は・・・。
ミチコ(30)
黒沢春子(35)
・・・なのである。
いろいろな意味で・・・絶妙だな。
「歩くんは優しいでしょう」
「厳しいです」
「照れ屋なのよ・・・彼もよく・・・いつもむっつりしている歩くんを笑わせようとしていたわ」
「・・・亡くなったお兄さんが・・・」
「彼は歩くんのことが大好きだったのよねえ・・・」
(主任は・・・あなたのことが大好きみたいですよ・・・)
行きずりの男性も思わず笑顔にしてしまう春子の天真爛漫さに・・・驚異を感じるミチコだった。
歩の恋のハードルはかなり高い感じなのである。
なにしろ・・・相手は・・・亡き夫の可愛い弟としか歩を見ていないらしい・・・。
ミチコは・・・思わず・・・歩に激しく同情するのだった。
(可哀想な主任・・・)
しかし、恋愛経験のないミチコには分からなかったが・・・それはもう胸がきゅんとしているわけである。
思わず・・・歩に焼き肉を食べさせたくなるミチコだった。
「なぜ・・・俺がお前と焼き肉屋に行かねばならんのだ」
「いいじゃないですか・・・お世話になっている御礼です」
「借金返済なら・・・現金で・・・」
だが・・・結局・・・焼き肉に付き合う歩・・・拾ってきた犬に少し、情が移っています。
「春子さん・・・主任のこと・・・優しいって言ってましたよ」
「何故・・・お前が・・・春子と・・・」
「まあ・・・とにかく・・・飲みましょうよ」
「・・・」
「私・・・主任と春子さんを応援します」
しかし・・・酔って眠った歩である。
お茶の間に可愛い寝顔をサービスするために歩の眼鏡を外したミチコは思わずうっとりするのだった。
そして・・・歩をお姫様抱っこで持ちかえるミチコだった・・・おいっ。
もちろん・・・わかる人にはわかる。
大地と一緒にいる時よりも・・・ミチコは歩と一緒だと・・・とても幸せな気分になっていることが。
気がつけばバレンタイデー・シーズンである。
今年は日曜日でいろいろとアレなのである。
本命チョコを渡すにはデート前提か・・・自宅特攻しかないのだ・・・そんなこともないだろう。
「貢いでも怒られない日」に闘志を燃やすミチコは・・・「肉体」ではなくて・・・「手作り料理」を贈ることに決める。
主任からビタミン増量の「BBAオムライス」を提示されたミチコは・・・「お料理修業」を申し込むのだった。
「おい・・・まず人参の皮を・・・」
「え・・・人参に皮があるんですか」
オムライスの前に・・・野菜の刻み方を学ぶミチコ・・・。
「玉ねぎはもっと均等に・・・」
「これで充分じゃないですか」
「火の通りというものがあってだな」
「・・・」
風邪気味の人には・・・飲み物にジンジャーを忍ばせる人。
相手のことをいつも考える思いやりのある人。
春子の語る歩の心を感じ取るミチコ。
ミチコに自覚はないが・・・恋心のベクトルはどんどん傾いています。
そして・・・決戦の日。
「素晴らしい間取りですね」
初めて訪れる恋人の部屋で不動産鑑定士のようになってしまうミチコだった。
「LOVEオムライス」は形は悪いが味はまあまあの出来である。
歩の元カノである晶(野波麻帆)からは「とにかく照明器具の位置は確認して」とアドバイスされたミチコ。
しかし・・・大地の部屋にはいたるところに照明が置かれ・・・すべてをオフにするのに困難を極める予感がある。
そして・・・決戦会場であるベッドルームはすでに視界に入っていた。
「美味しいです・・・いつも料理しているんですか」
「ごめんなさい・・・アルバイト先で教えてもらったの・・・」
「あの・・・もしかしたら・・・アルバイト先のマスターは・・・元・・・恋人とか」
「全然、違います・・・黙っていて・・・ごめんね・・・前の会社が倒産して・・・借金があって・・・途方にくれていた時に・・・アルバイトに雇ってくれて・・・空いている部屋に住んでいいよって言ってくれたんです・・・こんなダメな私で・・・すみません」
しかし・・・大地はミチコを抱きしめる。
「そんなに・・・苦労していたなんて・・・知らなかった・・・ミチコさん・・・僕にあなたを守らせてください・・・」
ついに大地とキスをするミチコだった。
そして・・・本命チョコを渡し・・・いよいよ試合開始・・・直前・・・大地の携帯に着信があるのだった。
お約束の寸止めである。
「今日は・・・遅くならないうちに・・・保護者にお返しします」
またもや・・・大地の正体に陰がかかる・・・お約束の展開である。
「恋愛に積極的すぎる男」に続いて用意されているのは「仕事上のトラブル」それとも「家庭の事情」かな・・・。
正式なファーストキスを晶に報告するミチコ。
「なんで・・・そのまま試合してしまわないのよ」
「だって・・・照明を消さずに・・・肌をさらすのは・・・」
「いつまでもあると思うな・・・延長時間・・・あなたは今が一番若いのよ」
「・・・」
「私たちは昨日よりも今日、今日よりも明日・・・四十歳に近付いて行くのだから」
「・・・ですね」
そして・・・ミチコは歩のための義理チョコも用意しているのだった。
だが・・・「ひまわり」には春子が先着していた・・・。
テーブルに置かれたチョコを見て・・・義理チョコを出せなくなるミチコ。
「あれ・・・なんだろう・・・このもやもやは・・・」
ふと・・・ミチコは「まだ知ってはいけない自分の本心」に接近する。
しかし・・・なんとかやり過ごすのだった。
(こんなことで・・・もやもやするとなると・・・男と一つ屋根の下で暮らしていると知った彼はすごくもやもやしているのでは・・・)
大切なことに気がつくミチコだった。
「おい・・・お前の勝負パンツ・・・落ちてたぞ」
「・・・」
「一枚しかないセクシーな下着なんだから大切にしろ・・・」
「下着なんかなくても私は中身がセクシーですから」
「セクシー・・・お前が・・・セクシー・・・あはは」
「・・・」
とある昼下がり・・・ランチタイムに「ひまわり」にやってくる大地。
オムライスを食べた大地は微笑む。
「美味しかったです・・・彼女の作る味に似てました・・・」
「ありがとうございます」
しかし・・・歩は・・・大地の気持ちに気付くのだった。
歯磨きタイム・・・。
「おまえ」
「私は」
「引越しを」
「引越しを」
「・・・そうか」
「はい」
翌朝・・・「美味しい朝食」と「疲れて帰った日のおかえりなさいという言葉」に早くも未練をかじるミチコ。
昭和の男性サラリーマンかっ。
なぜか・・・さびしい朝のひとときだった。
しかし・・・。
「私・・・引っ越そうと思っています」
「じゃあ・・・僕のところにきませんか」
「え」
「経済的だし」
「ど、同棲・・・」
同棲・・・それはミチコにはそびえたつヒマラヤの断崖絶壁・・・。
なにしろ・・・心の準備どころか下着の準備もできていないのである。
基本的に・・・性的なダメ女を描く先行系には綾瀬はるかによる「ホタルノヒカリ」と「きょうは会社休みます。」の二つのコースが用意されている。まあ、相手が年上か・・・年下かという話である。どちらのコースに行くのか・・・今回はちょっと描き過ぎたかもねえ。歩のためにミチコが世話をしたクリスマスローズの開花とかねえ・・・。
引越し屋さん・・・が通りすぎていきます。
関連するキッドのブログ→第4話のレビュー
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コメント
キッドさん☆
こんばんは(*^^*)
このドラマ 録画してまでじゃないから
リアルタイムで見なくちゃ
流し見くらいでちょうどいいよね
と ぶつぶつ言いつつ
毎週 火曜日がくるのを楽しみにしています😊
一緒に見ているムスメは
深キョンの着てるカーデガン すごく可愛い‼︎
欲しい☆といってインターネットで検索したり
もう着てる服だけじゃなくて
深キョンが可愛くて可愛くて
富豪刑事の深キョンもタイプでしたが
このドラマもほんとうにハマリ役ですね(*^^*)
登場する女性がみんな さっぱりとした感じで
好い人なので見ていて気持ちがいいです
前回の月9を見ていた時は
よい感じに話がすすむのか
ドキドキしたり 主人公にイラッとしそうになったりもしましたが
このお話は骨格がしっかりしていて
安心して主人公が自分の気持ちに気がつくのを見守っていられます
月9向きな感じもするけれど
このユルさは別枠だからこそ
気軽に楽しめていいのかもと思ったりしてます
先週と比べると店長の出番多めでしたが
少なめで物足りないって感じるくらいが
恋の行方を見守るのにはよかったりもするのかな
ともあれ
可愛い深キョンを最終回まで堪能いたします^ ^
投稿: chiru | 2016年2月10日 (水) 22時24分
シンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃいませ・・・大ファン
ふふふ・・・深キョンの可愛さ・・・恐るべしでございますねえ。
今回はおニューのコートかと思いきや
クリーニング帰り・・・。
お宅訪問では覚悟の赤い勝負服。
そして・・・ここぞとばかりに
くりだされるふくよかな・・・ニット・・・。
深田恭子担当スタイリスト(亘つぐみ)
なかなかの剛腕でございますね。
貢ぎ癖のために貧乏だけれど
お寺育ちのおっとりとした感じは
富豪刑事に通じるものがありますな。
ミムラをはじめとして佐野ひなこ、内藤理沙、内田理央といった年下の女優陣が
深田恭子の圧倒的な可愛さにひれ伏しているような
気がいたします。
基本的に
三角関係だけれども
どちらと結ばれてもそれなりに幸せになりそうで
後は・・・本人の気持ち次第というのが
王道でございますからねえ。
もちろん・・・ふられた方はショックだけれども
さっぱりと諦められる爽やかさもすでに
漂っているような気がします。
基本的には
本命とかませ犬で作られる三角関係ですが
今回は本命と大本命みたいな男性陣。
実際は男を手玉にとっている主人公ですが
そう見えないところ・・・本人に自覚なしのところが
楽しいポイントでございますよねえ。
月9の方は誰と誰が結ばれるのか・・・
どころか・・・カップルがひとつもできない可能性すら
感じるハードな内容ですので・・・。
(火)は本当に心が休まりますねえ。
まあ・・・それでも「恋」である以上
思い出したら・・・泣くことになるんですけどねえ・・・。
投稿: キッド | 2016年2月10日 (水) 23時34分
ああ、「絶対恩返し」されたい(´д`)。ですなぁ、キッドさんよぉ…。
失敬しました。
そしてイメージ通りの野波麻帆、イメージ通りのミムラ「私、地味!?」、イメージを覆した佐野ひなこ…
(↑毎週同じようなことばかり書いています)
「主任のくせに可愛いじゃないか」というアンタが一番かわいいよ…
ていうか、今日の今日までこの題名を「バカな私に…」だと思っていて、いまも「バカ恋」で検索して何も出てこないので「SEO対策薄いよ、なにやってんの!?」と思ったら正解は「ダメ恋」でしたね。
投稿: 幻灯機 | 2016年2月11日 (木) 07時33分
✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪
絶対恩返しされたいものですなあ・・・(´U_U`)。
野波麻帆(35)は二児の母ですからなあ。
ミムラ(31)は二婚ですしねえ。
いろいろあってしっかりしているのですな。
佐野ひなこ(21)は純粋にピチピチですから・・・。
童守高校生→ブサブサ→売春婦→メガネ事務員と
女スパイのようにコスプレ変換実行中ですな。
こうなると次が楽しみでございます。
そういう意味で・・・どういう意味だよ。
正真正銘の可愛さ爆発の深田恭子様・・・。
凄いの一言でございます。
「バカな私に恋してください」
「アホな私に恋してください」
「クズな私に恋してください」
「カスな私に恋してください」
「NGな私に恋してください」
次々に続編展開されてもいいくらいです。
まあ・・・どんな可愛さもいつか終わるんだとしても・・・。
投稿: キッド | 2016年2月11日 (木) 16時48分