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2016年2月14日 (日)

世界が美しければ誰もが新世界を望んだりしないだろう(亀梨和也)調教が必要なのね(広瀬すず)

氷の上を滑走するためにはバランス感覚が必要だ。

人類がスピードを求める生き物であるのは間違いない。

素早く移動するメリットと転倒のリスク・・・失敗を重ねながら人は成功を目指して滑走を繰り返す。

はたして・・・そこに何の意味があるのかは・・・問うても仕方がない。

恐ろしいほどのスピードで滑走するものは美しい。

ただ・・・それだけのことである。

その美しさを感じるものと・・・感じないものの不毛の諍いは永遠に続く。

それが・・・人類の宿命なのである。

で、『怪盗 山猫・第5回』(日本テレビ20160213PM9~)原作・神永学、脚本・武藤将吾、演出・小室直子を見た。芸能と仮面は深い絆で結ばれている。世界中に仮面があり、仮面劇がある。日本にも能面があるのは誰もが知っていることだ。仮面はとらえどころのない人間の表情を固定したものであると言える。時には人の持つ喜怒哀楽を誇張し、時にはすべての感情を消し去った無表情を表現する。人間をこの世のものではないものに変化させ・・・普遍的な意味での人間そのものを表出する。男が女になり、若者が老人となる。そして・・・一人の青年が・・・怪盗探偵山猫になることもある。古から現代へ・・・脈々と受け継がれる仮面の物語・・・そこには善も悪もなく・・・ただ仮面があるだけなのだ。

出版社の社長・今井(神尾佑)が殺された。

今井は秘匿性の高い防犯カメラを使用しており、殺害した犯人の姿が映像として残されていた。

犯人は山猫の仮面を装着していたのだ。

警察は「山猫」を重要参考人としてマークするが・・・「山猫」が殺人を犯した疑いがあることについては発表を控える。

世間を騒がせる「怪盗山猫」を野放しにしていることは警察の失態であり、この上、「怪盗山猫」が殺人犯となれば警察の無能に対する責任追及が世論の主流になる惧れがあったからである。

「怪盗山猫」を可及的速やかに逮捕しなければ・・・その殺人容疑について触れることができないという警察上層部の判断である。

現場の刑事たちは・・・そういうことにもやもやするのだった。

自分たちが・・・何を追いかけているのか・・・よくわからなくなるからだ。

それは・・・警察官たちが正義を見失う契機の一つに違いない。

路地裏のカフェ「STRAY CATS」では・・・悪徳警官の関本修吾警部(佐々木蔵之介)が宝生里佳子(大塚寧々)に「今井の訃報」を伝えていた。

今井は里佳子の元・婚約者であったらしい。

「お悔みもうしあげる」

「昔のことよ・・・婚約破棄から・・・もう十七年・・・」

「数えているじゃないか・・・」

「数日前に・・・今井がこの店に来たのよ・・・」

「なんだって・・・」

「この指輪を預けて行った・・・」

「安物だな・・・」

「今井は・・・身の危険を感じているようだったわ・・・」

「なるほど・・・つまり・・・これは・・・メッセージということか」

「さあ・・・」

都知事選挙の投票日直前・・・。

立候補した藤堂健一郎(北村有起哉)は謎の黒幕・ユウキテンメイとつながっている。

「今、日本は未曽有の危機に直面しています・・・世界は混乱し・・・政治は漂流している。国民は不安に怯え・・・未来への希望を見失っている。今こそ、自信を取り戻さなければなりません。一番大切なもの・・・それはものづくりです。確かなものづくりこそ・・・日本人の誇るべき宝・・・東京から日本を変えよう・・・私は・・・信念をもって・・・」

藤堂の演説を見守る正体不明の謎の女(中村静香)・・・。

藤堂の語る空虚な言葉に・・・ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第4楽章が重なって行く・・・それは一つの崩壊の予兆らしい・・・。

路地裏のカフェ「STRAY CATS」には今井から「雑誌」が郵送されてくる。

「里佳子さんに・・・何かを伝えようとしているのでは・・・」

里佳子は魔王こと高杉真央(広瀬すず)を連れ・・・今井の死の真相を解明するために足跡を追う。

今井の出版事業は経営不振に陥っていたらしい。

今井が雑誌の販売を頼んでいた源三(斉藤暁)は浮浪者同然の男だった。

「あんたが・・・流産が原因で別れたフィアンセか・・・」

「・・・」

「おっと・・・すまない・・・今井さんは酔うと・・・いつもそれを口にしていたから」

「今井に・・・変わった様子はなかったの・・・」

「やり残したことをやるって・・・言ってたな・・・」

「やり残したこと・・・」

魔王は・・・里佳子の過去に悲しい出来事があったことを知り心を痛める。

「里佳子さん・・・」

「昔の話よ・・・その子が生まれていたら・・・今のあなたくらい・・・そのくらい・・・昔のこと」

山猫を父の仇として追う霧島さくら刑事(菜々緒)は・・・殺された今井と父の源一郎(中丸新将)に接点があったことを知る。

源一郎は警察の内部情報を今井に漏洩したらしい。

狂犬である犬井克明(池内博之)はさくらに告げる。

「お前の親父は立派な刑事だった・・・情報漏洩をして小銭を稼ぐような真似はしない・・・とお前が思うなら・・・」

「私は父を信じています」

「警察の不祥事を・・・内部告発しようとした可能性が残る」

「内部告発・・・」

「つまり・・・もみ消しを惧れたということだ」

「・・・」

「あの頃・・・お前の親父は・・・覚醒剤関係の事件を担当していたはずだ」

「覚醒剤・・・ですか」

「それに気になることがある・・・細田も今井も・・・山猫の犯行が疑われているわけだが・・・細田からは四十四口径、今井からは三十八口径の銃弾が摘出されている」

「犯人が違う可能性が・・・」

「俺たちの拳銃は何口径だ?」

「三十八口径です・・・」

「・・・」

「まさか・・・」

「STRAY CATS」では雑誌記者の勝村英男(成宮寛貴)と自称・怪盗探偵・山猫(亀梨和也)が対峙していた。

山猫の犯罪者にあるまじき行動を非難する勝村・・・。

「なんで・・・アジトの前で・・・山猫グッズを販売しているんだよ・・・しかも・・・この山猫抱き枕・・・素顔さらしているじゃないか・・・犯罪者としての自覚がないにも程がある・・・それに・・・何より・・・俺のお宝・・・サイン入りの皆藤愛子写真集に落書きするなんて・・・絶対に許さん」

「だけど・・・」

「話しかけるな」

「しかし・・・」

「しゃべるな」

「でも・・・」

「お宝を弁償するまで・・・口を開くな・・・」

「・・・」

「俺がいいって言うまで無言でいられたら・・・鼻に割り箸突っ込んで炭坑節を踊ってやるよ」

アホなゲームを始めた二人だった・・・。

二人の間に友情が育っているのだが・・・レベルとしては小学生低学年である。

山猫はとあるソフトを使って読みあげ音声で語りはじめる・・・。

「ゆっくり・・・していってね・・・」

「アホか・・・」

魔王は・・・山猫を調教する必要を感じる。

ドラマでは・・・覚醒剤が単なる「犯罪的なアイテム」としてとりあげられている。

しかし・・・その恐ろしさは・・・・「キヨハラ」によって面白おかしく周知されているのだ。

覚醒剤やめますか・・・それとも人間やめますか・・・という言葉は世界を呪い続ける。

人間の精神は・・・刺激を求めている。

しかし・・・刺激はいつでも心地よいとは限らない。

不快な刺激から逃れようと・・・強い刺激を求めた時・・・人間は罠にかかる。

薬物依存の恐ろしさは自発的に摂取しようが・・・強制されて摂取させられようが・・・結果は同じだということである。

破綻しそうな精神を守ろうとして精神そのものを破壊する。

覚醒剤は人間を食うのである。

昔は・・・覚醒剤をネタにする時は・・・そういう恐ろしさを示す描写を伴うのが普通だったが・・・最近は・・・すっかり・・・周知の事実みたいな扱いで・・・なんだかなあ・・・と思うことがある。

戦争を惧れるあまり・・・歴史の教科書から・・・合戦と言う言葉を駆逐するような・・・ひ弱な社会は・・・非常に危ういと考えます。

何者かによって・・・里佳子の指輪が盗まれる。

だが・・・山猫はアジトに防犯カメラを仕掛けていたのだった。

犯人は・・・覚醒剤の常習者だった。

「お前・・・指輪を盗んだだろう」

「なななななんの・・・指輪・・・指に・・・輪・・・リングリング・・・夜が走ります」

「だめだ・・・完全に精神が・・・」

「ヤクが切れてんだろ」

山猫は覚醒剤を常習者に使用した。

「な・・・・なんだ・・・お前らは・・・」

「お前・・・指輪を盗んだだろう」

「はい」

「どこだ」

「ここ」

「誰に頼まれた」

「覚醒剤をくれる人です」

「・・・」

通報を受けたさくらは・・・震える常習者を逮捕する。

「父は・・・こういう人を出す社会を憎んでいた・・・」

さくらは・・・父の臨終の場を思い出す。

逃げていく山猫・・・。

そして・・・やってきた・・・同僚の刑事・・・。

「あいつが・・・」

カフェ「STRAY CATS」では山猫が謎解きを渋っていた。

魔王は山猫を調教する。

調教の基本は餌を与えることである。

命令に従えば餌を与える・・・服従しなければ与えない。

人間はそうやって人生を始めるのだった。

「豚キムチ味よ」

魔王は新作カップラーメンで山猫を服従させた。

山猫が魔王を保護し、魔王が山猫を調教する。

複雑な人間関係である。

しかし・・・一方的な支配関係よりも・・・そういうプレイが混在する方が健全な場合がある。

「おあずけ」

「ニャン」

「おて」

「ニャン」

「協力」

「ニャンニャン」

山猫は謎を解いた。

特殊なライトで浮かび上がる指輪に隠された桜のマーク。

雑誌に掲載された桜の写真にも・・・同様の仕掛けがあった。

浮かび上がったのは素晴らしいインターネットの世界のアドレス。

「このページにはパスワードが必要だ」

「コンビニで二人の若い男がレジにたっている」

「なんだよ・・・」

「二人の青年がピッ」

「二人の生年月日・・・か」

里佳子は今井と自分の生年月日を入力した。

そこに現れたのは・・・覚醒剤をめぐる恐ろしいシステムの記録だった。

「覚醒剤がメニューにあるレストランか・・・」

実状を確かめに行った勝村と里佳子はあっさりと捕縛されてしまうのだった。

さくらは福原刑事(渡部豪太)を問いつめていた。

「あなた・・・父を撃ったの・・・」

「馬鹿な・・・」

「あなたが・・・覚醒剤を横流ししている証拠を・・・父は今井に流していたのよ」

「だが・・・その証拠はすでに回収したよ」

「あなたを逮捕するわ・・・」

そこへ・・・森田刑事(利重剛)がやってくる。

「残念だったなあ・・・」

森田はさくらに拳銃をつきつけた。

「まさか・・・あなたまで・・・」

「こんなこと・・・一人でするのは・・・大変なんだよ」

危険なレストランに連れ込まれたさくらは・・・すでに捕縛された勝村に驚く。

「先輩・・・」

「みんなまとめて・・・始末してやるよ・・・」と福原刑事。

「最後のお願いだ・・・真相を聞かせてくれ」

「いいだろう・・・俺たちは覚醒剤を押収する・・・どのくらい押収したかは・・・報告書に記載するが・・・その数字を調節するのは簡単だ。俺たちは覚醒剤の横流しで稼ぐ。なにしろ・・・元手がいらないので・・・どんどん儲かる。ついにこんなレストランまで手に入れた。ここで覚醒剤を買っても・・・経費で落ちるので・・・幅広い利用者が見込める。ところが・・・さくらの父親に勘付かれた・・・さくらの父親は・・・不祥事をもみ消される惧れを感じて今井に情報を流した。ところが・・・今井は俺たちに金をせびりだしたんだよ。俺たちは・・・情報源であるさくらの父親を始末した。山猫の犯行に見せかけてな。二年前のことだ。ところが・・・今井が急におかしなことを始めたんで・・・始末したんだよ・・・じゃあ・・・死にな」

福原刑事は勝村に銃口を向ける。

「やめて・・・撃つなら・・・私を撃ちなさい」

勝村を庇うさくら。

「だから・・・みんな・・・殺すってば・・・まあ、先にあんたを親父のいるところへ・・・」

「俺の負けだ・・・お願いだから・・・なんとか言ってくれ」

勝村はライター型盗聴器に向かって叫んだ。

魔王は例によって館内放送を乗っ取る。

「エスオーエス・・・今日も・・・また・・・誰か・・・乙女のピンチ~」

「なんだ・・・これは」

「はい・・・今の告白すべて・・・録音させていただきました・・・警察に同時中継したので・・・もうすぐパトカーがやってきますよ」

森田は福原を撃った。

「え・・・」

森田はすべての罪を福原に着せるつもりだった。

森田は仮面をつけた従業員に囁く。

「始末しておけ・・・俺は金とブツを回収しておく」

頷く仮面の男。

しかし・・・それは山猫だった。

山猫は他の部下を射殺して・・・森田を追う。

「お前・・・」

「金とブツはもらった・・・」

「・・・」

「俺も悪党だ・・・あんたを責めたりはしない・・・」

「・・・」

「だけど・・・市民の安全を守るために・・・あんたも警官になったんじゃないのか」

「責めてるじゃないか」

「悪い奴を・・・逮捕するのは簡単だ・・・しかし・・・悪は滅びない・・・いつか・・・心が悪に傾いていくことだってあるだろう」

「・・・半島から列島に覚醒剤が送り込まれてくる・・・たが・・・それを止めるには戦争しかないんだ・・・ところが・・・この国では戦争は覚醒剤より悪だからな・・・結局、野放しにするしかない・・・日本は・・・平和を守るために覚醒剤とつきあっていくしかないんだよ・・・」

「あの刑事は言ってたぜ・・・俺にまちがってるって言うために・・・そういう社会を・・・正したいってな」

「・・・」

「なぜなら・・・正しいことは・・・きっと美しいんだよ」

「まあな・・・汚れた俺たちは楽しんだ・・・奴より長生きしたしな」

「ここで・・・殺してもいいけれど・・・死刑になりなさい」

山猫は森田の足を撃ち抜いた。

「くそ・・・」

到着した犬井は・・・福原刑事の死体を蹴りあげた。

「仏さんになんてことを・・・」

「悪党は死んだって仏なんかにゃなれないんだよ」

そして・・・勝村は怪しい踊りを踊るのだった。

藤堂健一郎は当選した。

首都東京に闇が迫っているらしい。

関連するキッドのブログ→第4話のレビュー

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エリ男と女は調教したりされたりあっは~んなのでス~。社会というものはしつけとか教育とか・・・言葉は違うけれどカタにはめることで成立するのでス~。立派なレディーになるためにはいろいろと身につける必要があるのですね~。今は山猫先輩にあ~んさせるエレガントさを練習中でス~。じいや、チョコのおかわりヨロシク~

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