勧善懲悪的馬鹿になれ!(亀梨和也)都知事些少活躍(広瀬すず)
謎の黒幕・・・ユウキテンメイ・・・。
ユウキテンメイの切り札と呼ばれる殺し屋カメレオン。
二つの正体が謎である。
仮面劇のお約束の一つは・・・仮面の中身・・・素顔がすでに登場している人物のものである・・・ということだ。
もちろん・・・仮面の下は掟破りの大物ゲスト・・・という展開も一種のお約束である。
しかし・・・その場合は・・・やはり・・・卑怯な感じが否めない。
由緒正しい正体を予測するのが本来の醍醐味だろう・・・。
カメレオンの正体は・・・。
①ユウキテンメイの元ボデイガード・・・ラクダ。
②いかにも三枚目を演じるダークカイトな雑誌記者。
③登場人物中、戦闘力ナンバーワンの丸顔の女スパイ
・・・に絞られてきた。
ユウキテンメイの正体は・・・。
①侠武会組長・中岡太一(実は齢百歳)
②死んだはずの都知事・藤堂(二代目・・・ボスが初代)
③死んだはずのハッカー・細田(二代目・・・父親が初代)
・・・ということになるだろう。
血糊の噴き出す防弾ベストと警察内部の隠蔽がある限り・・・撃たれても死亡しないルールである。
もちろん・・・この世界では双子の兄弟も想定内である。
はたして・・・どんな結末が待っているのか・・・楽しみだ!
で、『怪盗 山猫・第7回』(日本テレビ20160227PM9~)原作・神永学、脚本・武藤将吾、演出・猪俣隆一を見た。組織暴力団・侠武会の幹部殺害の容疑者として拘留された雑誌記者の勝村英男(成宮寛貴)は怪盗探偵・山猫(亀梨和也)の協力によって警察病院から逃亡することに成功する。山猫を執拗に追いかける狂犬刑事である犬井克明(池内博之)は霧島さくら刑事(菜々緒)とともに勝村の行方を追う。一方・・・都知事・藤堂健一郎(北村有起哉)は反社会勢力の撲滅と東京都営カジノ計画の推進を公言し安心安全を願うギャンブル大好きな一部都民の評価を高めるのだった。
「勝村はどこだ!」
「我々の目指すのは完全なる世界だ」
逮捕されたテロリスト集団・ウロボロスのメンバーを取り調べる狂犬刑事は・・・脱法的な暴力を行使する。
「犬井さん・・・やりすぎです」
霧島さくら刑事は相棒の無謀な取調方法に困惑する。
「勝村はどこだ?」
「し、知りません」
勝村の記事を掲載する雑誌の編集長・水上(村杉蝉之介)を恫喝する狂犬刑事。
「犬井さん・・・それ・・・脅迫行為です」
「勝村はどこだって言ってんだよ」
「ひええええ・・・」
勝村の住居の管理人を締めあげる狂犬刑事。
「犬井さん・・・相手は一般市民ですし・・・暴行傷害です」
路地裏のカフェ「STRAY CATS」にやってきた狂犬刑事とさくら刑事。
「くそ・・・いないじゃねえか」
「不法侵入です」
「ちくしょう」
「器物破損です」
「勝村~」
「なんで・・・そこまで先輩を追うんですか・・・濡れ衣なのは・・・明らかでしょう」
「逃亡者なんて・・・嫌いだ・・・警察を悪者扱いしやがって・・・」
「それにしても行きすぎた捜査は問題になります」
「お前が・・・上手いこと報告書を書けば問題ない」
「・・・」
「それに・・・勝村は・・・山猫とつながっている!」
基本的に「くりかえし」はギャグの基本の一つだが・・・この作品はしつこいくらいに展開するのだった。
一般市民・山根こと山猫に連れられた勝村と魔王こと高杉真央(広瀬すず)は目隠しをしたまま・・・山猫の新しい隠れ家に案内される。
真央の目隠し姿サービスはギリギリカットである・・・サービス悪いな。
変態かっ。
たどり着いたのは・・・路地裏のカフェ「STRAY CATS 2号店」だった。
「一緒じゃん」
「違うよ」
マダム・宝生里佳子(大塚寧々)は囁く。
「目を瞑って思い出して・・・あなたの愛したSTRAY CATS 1号店のことを・・・」
「あ・・・照明がひとつ・・・御用提灯になっている」
「間違い捜しかよ」
「けして・・・セットの使いまわしではないのだにゃあ」
「使いまわしってなんだよ」
「ところで・・・ウロボロスの黒幕は誰なの?」
「ウロボロスに指令を出していたのは・・・都知事の藤堂さ・・・」
「地元組織の侠武会と台湾マフィアのサーペントを抗争させて共倒れにするために・・・サーペントを動かしたのね」
「そういうことだ・・・」
「ウロボロスの幹部五人は・・・警察組織の人間あるいは元警官の可能性が高いです」と潜入中に掴んだ情報を伝えるおとり記者・勝村。
「そうともいえないぞ・・・」と悪徳警官の関本修吾警部(佐々木蔵之介)が登場する。
「ウロポロスから・・・都知事に脅迫状が届いた」
「みえみえの狂言じゃないか・・・」
「まあな・・・」
カップラーメン・タイムである。
「またマラソンの五輪代表がもめてるよ」
「武士道精神の名残だよな」
「そもそも・・・実力の世界に義理人情を持ち込みすぎなんだよな」
「それから・・・既得権益を手放したくないおっさんたちのアレな」
「スポーツマンシップとは程遠いよな」
「ま、盛り上がればなんでもいいんじゃないの」
そこへ・・・勝村先輩秘密の携帯端末にさくら刑事のメッセージが着信。
(ウロボロスによる侠武会幹部の殺害映像を入手しましたが解除暗号を解読できません)
「罠だよな」
「罠だが・・・虎穴に入らずんば虎児を得ずだ」
「だからといって・・・何故・・・緑のもじゃもじゃを頭にかぶらなければ・・・」
「目立った方が目立たない・・・いい意味で」
「どんな意味だよ」
さくら刑事との密会の場所はビルの屋上である。
「先輩・・・なぜ・・・高木ブーに・・・」
「雷様じゃな~い」
「かかったな」
狂犬刑事が乱入する。
おとり記者と狂犬が揉み合うが・・・さくらが発砲・・・。
虚をつかれた狂犬をふりほどき・・・おとり記者は飛翔する。
鍛え抜かれた囮記者は煎餅布団一枚あれば飛び降りた衝撃を吸収できるのだった。
「すげえ・・・」
「なぜ・・・発砲した」
「私は威嚇射撃をしただけです」
「そんな言いわけが通用するか」
「報告書に上手に書きますから」
「・・・あんな男に惚れやがって・・・」
「先輩は無実です・・・」
「あいつは・・・ただものじゃないぞ・・・見ろ」
一瞬の隙をついて囮記者は狂犬の背広に発信器を仕掛けていた。
「え・・・」
「ただの雑誌記者にこんなことができるか」
「先輩・・・苦労しているから・・・」
恋は盲目である。
電子の要塞である山猫カーの車内。
「あ・・・つぶされちゃった」と魔王。
「せっかく・・・仕掛けたのに」と囮記者。
「これも・・・発信器だにゃあ」
老婆に変装した山猫は勝村の入手したメモリを潰すのだった。
悪徳刑事は・・・都知事を問いただす。
「お前が・・・ウロボロスを操っているのか」
「あいつらの目指すのは完全なる世界・・・私が目指すのは新世界だ・・・関係ないだろう」
「それもそうだな・・・しかし・・・山猫を甘く見るなよ」
「二十年前の・・・あの少年か・・・」
遠い目になる二人・・・。
都知事は日本蕎麦を手繰るのだった。
一方、ウロボロスのアジトに囚われの身となっていた正体不明の謎の女(中村静香)は見張りの一瞬の隙をつき、カニバサミで昇天させる。屍より咥え取り出す手錠の鍵・・・。
今回は顔の傷跡が妙にいい感じに陰影をつけメイクが仕上がっているのだった。
路地裏のカフェ「STRAY CATS 2号店」・・・。
「結局・・・あんな変な恰好までして・・・無駄足だったじゃないか」
「いい意味でね・・・」
「どんな意味だよ・・・」
「印象操作だよ・・・いい意味で」
「意味ないよ」
「バカだな・・・いい意味でとか・・・禿げてるね・・・いい意味でとか・・・ブスだよね・・・いい意味でとか・・・なんかいい感じになるでしょう・・・いい意味で」
「ハゲはハゲだし、ブスはブスでしょう」
「若いって・・・こわいものしらずだねえ・・・いい意味で」
そこへ・・・謎の女が登場する。
「無事だったのか・・・」
「情報収集のために捕まったフリをしていただけよ」
「大胆不敵だねえ・・・いい意味で・・・」
「なぜ・・・ここへ」
「愛するもののためよ」
「つまり・・・金の話か」
「もちろん・・・いい意味で」
狂犬刑事とさくら刑事は・・・都知事護衛の特別任務を与えられていた。
「なぜです・・・SPがいるのに・・・」
「キャストの使いまわしに決まってるだろう」
駐車場でウロボロスが都知事を襲撃する。
狂犬刑事とさくら刑事のバトルアクション。
そして都知事も剣道の腕前を発揮するのだった。
「大慈大悲観音力と金剛力を出しゑいやつと身ぶるひすれば・・・」
たちまち打たれて捕縛の憂き目のウロボロス・・・。
都知事自ら悪漢のウロボロスをば一網打尽の朗報に・・・都民国民やんやの大歓声。
都知事支持率うなぎ昇りである。
「ちかえもん」入ってきてるぞ・・・。
一方・・・謎の女の情報で「ウロボロス」の正体を掴んだチーム山猫は・・・最後の仕上げにとりかかる。
「ウロボロスの本拠地に乗り込み・・・暗殺犯をひっとらえ・・・勝村の無実を証明する」
「ありがとう・・・」
山猫の言葉に・・・思わず感涙の囮記者。
「・・・ということで・・・細田の遺産・・・山猫秘密兵器で武装しろ」
「え・・・俺が」
「天は自ら助くるものを助けるのだ」
「この・・・催涙スプレーかもしれないスプレーとか・・・まさかの水鉄砲とか・・・必殺吹き矢とか・・・防犯ブザーのようなブザーって・・・本当に秘密兵器なのか・・・」
「細田の科学力を信じてやれ・・・いい意味で」
ウロポロスの基地に殴りこみをかける囮記者。
しかし・・・細田の秘密兵器はほぼ無能だった。
「キャー、この人チカンです~・・・キャー、この人チカンです~・・・キャー、この人チカンです~・・・」
山猫カーのマダムと魔王。
「毎回お約束で捕まってるよね」
「山猫の作戦が捕まることが前提だしね」
囮記者が陽動中に謎の女はウロボロスの金庫室に侵入・・・。
活動資金の一億円を入手するのだった。
「ファンタスティック・・・にゃあ」
今回の謎の女はセクシー・ダイナマイトである。
計画通りに監禁される囮記者。
ウロボロスの真の幹部たちが現れる。
「元警官五人衆だ・・・」
「なぜ・・・警察官がテロリストに・・・」
「警察は・・・悪に無力すぎるから・・・悪い意味で・・・」
「そこまでよ・・・」
さくら刑事が登場。
しかし・・・ウロボロス五人衆は発砲する。
「残念だったなあ・・・俺たちは警告抜きで発砲できるんだよ・・・現職じゃないから」
「・・・」
囮記者に突きつけられる拳銃。
「銃を捨てろ」
その時、魔王による停電発生。
暗闇に閃く銃火。
乱入した暗視スコープ装備の狂犬が・・・ウロボロス五人衆を射殺していた。
「俺はなあ・・・警告抜きで発砲するんだよ・・・現職だけどな」
「僕にあたったらどうするんです」
「戦場に流れ弾は不可欠だ・・・いい意味で」
「上手な報告書を書きます・・・いい意味で」
「ひでぶ」
一方、山猫は都知事を急襲していた。
「結局・・・あんたは・・・カジノ計画の推進が目的だったんだな」
「財政難を解決するための政策だ」
「ウロボロスを使って・・・人心を操作してまでか」
「民衆というのは・・・通知表が1~5までの全員だ・・・基本的に・・・多数派というのは馬鹿の集まりなんだよ・・・そういう愚民を率いて正しい道へ導くのが・・・真のリーダーシップというものだ」
「一般市民を・・・騙して・・・見下してもか・・・」
「政治というものはそういうものだ・・・声を大にして正義を主張したものが勝利する・・・大衆が何かを成し遂げることなど・・・永遠にないのだから」
「ちなみに・・・ここまで全国に中継しているけどね」
「え」
「タイムラグを作って加工処理はしているけどさ・・・俺の顔にはモザイク処理入ってるんだよね」
「安心してください・・・入ってます」と魔王。
「ということで・・・放送終了」
「・・・」
「ちなみに・・・今、公共放送では・・・」
「なんということでしょう・・・現職都知事の暴言に驚いた街の声をお聞きください」
「ふざけんな」
「死ねばいいと思うよ」
「びっくりぽん」
「あんな人だったとは」
「清き一票を返してください」
脱力する都知事だった。
「一体・・・あんたの核はなんだったんだ」
「民衆の笑顔を守ることさ・・・そのためには綺麗事だけじゃすまないだけだ」
自殺用カプセルを服用する都知事。
「残念だけど・・・それはビタミン剤だ」
山猫はカプセルをすり替えていた。
「私に何をしろと・・・」
「馬鹿になれよ・・・そして・・・最後まで信念を貫けよ・・・悪党が逮捕されれば大衆は拍手喝采をするんだから・・・」
「ふん・・・犯罪者のくせに・・・綺麗事が好きなんだな」
「それが・・・小中学生向けのヒーローだからさ・・・いい意味で」
山猫が去ると・・・悪徳刑事がやってくる。
「もうすぐ・・・警官隊がやってくる・・・自発的に出頭するなら・・・署まで送るよ」
「友情ってやつか・・・」
「腐れ縁だって・・・縁だからな・・・いい意味で」
暗い夜道を二人を乗せた車が失踪する。
「結局・・・お前もユウキテンメイに踊らされたのか・・・」
「それは・・・どうかな・・・」
赤信号で急停車する車。
開いたダッシュボードから覗く拳銃。
夜の沈黙を破る銃声・・・。
無表情な悪徳警官。
助手席で都知事は流血し・・・息絶える。
路地裏のカフェ「STRAY CATS 2号店」に謎の女が戻ってくる。
悪は滅び・・・怪盗たちは・・・大金を手にしたのだった。
「結局・・・金か」
「結局・・・金よ・・・いい意味で」
早春の細田の故郷。
廃工場に残る謎を・・・魔王は解き明かした。
「ここに・・・まだ秘密があったとはな・・・」
「地下通路の秘密の扉が・・・あったわ」
「お前は・・・ここで・・・待機してろ・・・」
「・・・」
魔王は山猫の後ろ姿を心配そうに見つめるのだった。
地下通路の先にある・・・秘密の部屋・・・。
床に落ちた謎の「福印金貨」・・・。
そこには・・・ユウキテンメイが待っていた。
「お前か・・・」
「久しぶりだな・・・山猫・・・」
はたして・・・ゴキブリダースベイダーの正体は・・・如何に・・・おそらくイカ大王だけに。
エリ「早春の田舎道はデートに最適なのです・・・時々、冷たい風が吹いてきて山猫先輩が寒くないかい・・・と優しく温めてくれたりしてぐふふ・・・なのでス~。お弁当は丘の上で陽射しを浴びて・・・ひな祭りも近いので甘酒でほっこりしまス~。じいや~、テザートはコンデンスミルクたっぷりのフレッシュ摘みたてイチゴをお願いしましゅ~・・・尾行ごっこ中のみんなの分もね~」
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コメント
じいやちゃま、こんにちは!
そうね、芽吹いた匂いがしてきますね!
山の方では今から甘酸っぱい予感に
わくわくしてしまいます。
そうそうイチゴ練乳は絶対の絶対ですよね~。
たっぷりつけてね~~。
ドラマも最終章だそうで・・
Kセンパイにクラクラしてる間にもうそんな時期だったとは。
テンション高いセンパイ見るのは初めてのような気がしますが
けっこうはまりますよね。
今夜はひなまつりにちなんで
お雛様を模したちらしずしにしますね~。
はまぐりのお吸い物付きです~。
ピーチパイも焼きました!
じいやには冷たいビールでどうぞ!
投稿: エリ | 2016年3月 3日 (木) 17時19分
✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿
如月より弥生へ・・・。
梅から桃へと季節はめぐってまいりますね。
ごっこガーデン田舎の散歩道では
特設バーベキューガーデンをご用意しましたぞ~。
お肉やお野菜・・・貝や海老・・・
焼いて焼いてお召し上がりくださりませ~。
ドラマもいよいよ佳境でございますねえ。
山猫ワールドは毎回毎回、山猫のキャラクターを
面白おかしく趣向を凝らして見せてくれるのが
楽しゅうございます、
人生ゲーム、無言ゲーム、そして報道ゲーム。
山猫の遊び心満載でございますな。
泥棒と言う反社会的行為をするものを
ヒーローとして描くのは
現代ではかなりの難題ですが
見事にやりきる感じでございますね。
マフィアやテロリストの軍師金を
奪取し続ける怪盗山猫・・・。
はたして最後はどんな「お宝」を狙うのか。
楽しみでございます。
季節の変わり目でございます。
エリお嬢様もどうかご自愛くださりますように・・・。
投稿: キッド | 2016年3月 3日 (木) 23時27分