グッドパートナー無敵の弁護士(竹野内豊)パラリーガル(岡本あずさ)早子先生、結婚するって本当ですか?(松下奈緒)お先に(川栄李奈)あらあら(小芝風花)ゲゲゲのちりとてちん(貫地谷しほり)
またまたまたかよっ。
それが言いたいだけで・・・無用のレビューを重ねやがって・・・。
いや・・・それなりにどのドラマも面白いぞ。
とにかく・・・「世界一難しい恋」から杉本哲太が「グッドパートナー」へ・・・「グッドパートナー」から大倉孝二が「火の粉」へ・・・「火の粉」から佐藤隆太が「僕のヤバイ妻」へ・・・みんな・・・かけもち大変だな。
とにかく・・・レビュー的には連日の杉本哲太だ。哲太万歳っ。
「ドクターカー」から「ナイトヒーローNAOTO」の木下ほうかのことにもふれてやってください。
まあ・・・いいじゃないか。
で、『グッドパートナー 無敵の弁護士・第1回』(テレビ朝日20160421PM9~)脚本・福田靖、演出・本橋圭太を見た。本来、法律とは人間を不条理な出来事から守るためにある。たとえば殺人罪は人が誰かに殺されることを良しとしないわけである。だから・・・法律によって誰かが不当に苦しめられたりしてはいけないわけだが・・・そこが世界の一筋縄ではいかないところで・・・法律の抜け道を使って・・・法律家が人間を貶めることができないわけではない。しかし・・・プロフェッショナル同志が戦えば・・・結局正しい方が勝つわけである。・・・はたして本当にそうなのか・・・「HERO」の脚本家なので・・・そこを追及してくるのだろう。一方で・・・こちらの主人公はヒーローであると同時に・・・ヒロインと元夫婦という設定になっている。元パパと元ママが・・・同じ職場で働くというドタバタ風味が加わっているわけである。一歩間違えると・・・二兎追うもの一兎も得ずになるわけだが・・・初回を見る限り・・・弁護士ものとホームドラマものの融合はそつなくなされているようだ。豪華なキャスティングで・・・安心して見れるエンターティメントに仕上がっています。
新人弁護士の熱海(賀来賢人)は神宮寺法律事務所に入所した。
「大きなところより・・・仕事が早く覚えられるから」というのが事務所を選んだ理由である。
所長の神宮寺一彦(國村隼)は企業法務を専門に扱うビジネスロイヤーは「稼ぎまくるのが一番」と三人のパートナー弁護士を競わせている。
実績・第三位の猫田純一パートナー(杉本哲太)は婚活に忙しい。
実績のトップを争う咲坂健人パートナー(竹野内豊)と夏目佳恵パートナー(松雪泰子)は共に昨年離婚して独身である。
なぜなら・・・二人は昨年まで夫婦だったのである。
「元夫婦かよ!!!!!!!!!!」と思う熱海だった。
パートナー弁護士はそれぞれアソシエイト(アシスタント)弁護士とペアを組んでいる。
猫田には城ノ内麻里(馬場園梓)が、夏目には赤星元(山崎育三郎)がアソシエイト弁護士としてついているために・・・熱海は咲坂の指導を仰ぐことになるのだった。
赤星と熱海の区別は難しいが・・・よりうざい方が赤星です。
所長・・・パートナー・・・アソシエイト・・・ここまでが弁護士である。
この他にパラリーガルと呼ばれる補助的な事務職がいる。
十年連続で司法試験に失敗した九十九(大倉孝二)、法科卒業生だが高望みしない派の美人パラリーガル・茂木さとみ(岡本あずさ)、ベテラン秘書の朝丘理恵子(宮地雅子)である。
以上の十人が神宮寺法律事務所のメンバーでドラマのレギュラーとしては結構大所帯だが・・・まあ・・・「HERO」も似たようなものだ。
しかし・・・さらに・・・咲坂は娘のみずき(松風理咲)と同居中である。
家事はハウスキーパーのベトナム人・グエン(上地春奈)が担当し、大学生の島谷涼子(宮﨑香蓮)が家庭教師として訪問する。
この膨らみが過剰である。
本来・・・第1回は・・・最後に涼子がみずきの両親の写真を見て・・・咲坂と夏目が元夫婦であると知るのがオチというのがスマートだが・・・ネタの先だしで・・・お茶の間の興味を引く展開になったのだろう・・・そうなると・・・さすがに涼子のパートは少し浮くのだが・・・まあ・・・元夫婦の仲が修復される可能性もあるので・・・そこに絡ませるのだと想定の範囲内なのである。
結構・・・関係性の説明だけでも大変なメンバーだが・・・そこは脚本家の手練の腕が冴えます。
今回のゲスト・クライアントはデザイン事務所「マミーデザイン」の社長・夕子(鈴木杏樹)・・・。電通のような巨大広告代理店・帝都広告から下請けデザイン・二十万円の仕事の契約違反で一億円の損害賠償金を請求されているという苦しい立場である。
「青りんごちゃん」というキャラクターを発注されたもののボツにされ・・・別の仕事に流用したところ・・・広告代理店から著作権の侵害を追及されたのである。
契約上・・・キャラクターの著作権は採用不採用に関わらず発注者に帰属することになっていたため・・・法律上の非は夕子にあった。
しかし・・・帝都広告の広報部長(手塚とおる)の請求は陰湿で・・・どこか「弱い者いじめ」の気配があった。
ドラマでは描かれないが・・・広報部長と夕子の間にはセクハラ的な何かがあったと類推できる。
大手法律事務所の「岬&マッキンリー法律事務所」が帝都広告の代理人となり・・・主任弁護士(近藤芳正)は正攻法で咲坂を攻め立てる。
しかし・・・「岬&マッキンリー法律事務所」に敵意を燃やす神宮寺所長は・・・総力戦を決意するのだった。
夏目は「一億円の請求」は法外すぎるので・・・値下げ交渉を提案する。
しかし・・・相手は応じない・・・そこで咲坂は「信用棄損」「著作権放棄」「不正取引防止」などの搦め手からの反訴状作戦を展開する。
「しかし・・・本質的には敗訴なのでは・・・」と誰もが思うのだった。
だが・・・時給七万円の弁護士軍団の請求額が二千万円を越えることが明らかになった時・・・帝都広告の広報課長は重役に直訴する。
「部長がアホなので・・・おかしなことになってます」
重役は提訴取り下げを即決するのだった。
「ジャブの勝利だ・・・ママ」
「ママって言うな」
その時・・・婚活に失敗した猫田が帰ってくる。
「え・・・勝っちゃったの・・・どうやって?」
こうして・・・熱海の弁護士修行は幕を開けたのだった。
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まこ「イエーイ、ヒゲなし竹しゃまお久なのでしゅ~。ヒゲありもダンディーだけど・・・ヒゲなしもシュキシュキ~なのでしゅ~・・・弱きを助け強きを挫く・・・正義の弁護士万歳なのデス!」くう「一瞬、咲坂が国際結婚しているのかと思ったのでした・・・」じいや「・・・この場を借りて慎んで熊本地震の被災者の皆様のご無事をお祈り申し上げます・・・」
で、『早子先生、結婚するって本当ですか?・第1回』(フジテレビ20160421PM10~)脚本・水橋文美江、演出・ 中江功を見た。震災発生のために一週間遅れてのスタートである。「グッドパートナー」が法律ものであると同時に離婚した夫婦のホームドラマであるとするならば・・・こちらは小学校教師ものであると同時に三十代女性の婚活を軸としたポームドラマであると言える。どちらもコメディー要素を含み・・・レビュー対象としては充分相応しいのだが・・・すでに・・・供給過剰なのである。
とにかく・・・「ゲゲゲの女房」の主人公と「ちりとてちん」の主人公の豪華共演である。
「あさが来た」の主人公や「まれ」の主人公がヒロインを勤めるドラマもあり・・・今季は極めて「朝ドラ色」が強いわけだが・・・まあ・・・仕方ないよな。朝ドラ史上今世紀トップの視聴率の後だからな・・・。そういうわけで・・・一つの起爆要素であった「あまちゃん」の主人公の不在は・・・まあ・・・言ってもしょうがないな・・・。
すべては運命である。
豆腐店を営む父・辰志(尾藤イサオ)、母・尚子(松坂慶子)と実家暮らしの小学校教諭・早子(松下奈緒)は34歳・・・。妹・風子(川栄李奈)にも先を越され・・・名古屋の嫁ぎ先へと見送ったのである。
児童たちにも「34歳の早子先生・・・がんばれ」と励まされるのだった。
同僚には独身の鉄棒の得意なニーチェ先生じゃなかった港草介(間宮祥太朗)もいるが・・・ニーチェ先生の狙いは養護教諭の秋川莉々(小芝風花・・・なんちゃって成人である)であるらしい。
「結婚しなくても生きていける」と考える早子先生だが・・・それなりのプレッシャーも感じるのである。
同僚には・・・年上で独身で五年間同居していたヒモに逃げられた成増梅子先生(佐藤仁美)や・・・年下でまだ二十代だが寂しくて眠れない夜を過ごす久我山ミカ先生(貫地谷しほり)もいるのである。
ミカの友人である羽村舞(舞羽美海)も加えた独身女四人は・・・婚活戦隊ドクシンジャーを結成し・・・悪の組織と戦うことを・・・いや・・・独身からの脱出を考えるのである。
しかし・・・ひどいお見合い相手(坂上忍)しかいないので・・・前途は多難なのである。
まあ・・・普通に・・・小学校の教師物語では成立しないと・・・誰かが考えるんだろうなあ。
たまには・・・いいのになあ・・・。
とにかく・・・父親入院のため・・・家に一人になった時・・・裸で踊ってみる早子先生。
かわいいが・・・ちょっとものがなしい・・・それが三十路の定めなのである。
木曜日の二本は・・・脚本家がいい仕事をしている・・・と言う他はないのだった。
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