火の粉(木南晴夏)ふりかかれば払うもの(優香)
春ドラマ開幕である。
しかし・・・気分はまだ谷間・・・。
春休みだし・・・夜中にダチと長電話したので眠いぞ・・・。
春眠暁を覚えずだな。冬眠は昼も夜もないけれどな。
熊なのか・・・。
朝ドラマも子役時代のうちにアレしたいものだが・・・。
これは昼ドラマがなくなって・・・アレしてる枠なんだよな。
オトナと来たので・・・エロスかと思えば・・・こわい隣人の人の話だった。
学生時代の下宿の両隣が長澤まさみと黒木華だったみたいな・・・誰が真田信繁なんだよ。
何故か・・・両隣の話はないんだよな。
ヴァンパイアとヴァンパイアハンターに挟まれてるとか、悪魔とエクソシストに挟まれてるとか、ロミオとジュリエットにはさまれてるとかあってもいいのにな。
まあ・・・焦点がぼやけるからな。
これが残る可能性はあるのか・・・。
さあ?
で、『火の粉・第1回』(フジテレビ201604022240~)原作・雫井脩介、脚本・香坂隆史、演出・森雅弘を見た。「花燃ゆ」と言えば「道化師ロマンス大河」「昼ドラ大河」「レディース・コミック大河」などと悪評高いわけであるが・・・お前の妄想ではな・・・その中で格上げを果たした女優と言えば主人公の姉を演じた優香だったと言えるだろう。すべての登場人物が主人公の引き立て役という・・・製作者の心理的病巣を妄想させる「花燃ゆ」世界にあって・・・すべてを主人公に奪われる物悲しさを感じさせる演技でお茶の間の好評を博したのである。つまり・・・どっこい生きているということである。その余韻は冬ドラマの「ちかえもん」の主人公の馴染みの遊女役でも水際立ち、強烈な印象を残している。そして・・・ここである。今回は狂気に犯されていく世界の中で唯一・・・正気を保つ役になると予想されるが・・・「お笑い」の世界で磨きあげた芸の神髄が試される展開だと言える。一方でドラマの辺境で戦い続ける女優・木南晴夏が配されており・・・スタッフの技量次第ではかなり面白い作品になるのではないか・・・と期待している。
閑静な住宅街・・・。
梶間雪見(優香)は幼い娘のまどか(庄野凛)と幽かな不安を抱えて暮らしている。
夫の俊郎(大倉孝二)は失業中である。
そのために・・・雪見は夫の両親・・・そして夫の祖母との三世代同居生活をしている。
夫の父親の勲(伊武雅刀)は元裁判官で現在は大学の教員を務める人格者で・・・夫はその脛をかじっているわけである。つまり、雪見の肩身は狭いのである。
夫の母親の尋恵(朝加真由美)は専業主婦で良妻賢母の見本のような好人物であるが・・・嫁として夫の祖母にあたる姑・曜子(星野晶子)の自宅介護に肉体的にも精神的にも徒労している。寝たきり老人の祖母は・・・週末に訪れる実の娘・相田満喜子(大島蓉子)には小遣いを与えるが尋恵には感謝の言葉すら与えない。
介護を妻にまかせきりの勲、いやがらせにも近い無神経な言動の小姑の満喜子、そして典型的な嫌な寝たきり姑の曜子・・・さらには無職の息子の俊郎の嫁てある雪見にも気兼ねする尋恵の鬱屈は明らかに高まって行く。
夫の両親に経済的に異存する雪見にも・・・その鬱屈がプレッシャーとなっているわけである。
そんな雪見の唯一の心を許せる友人が・・・和食店の娘の佐々木琴音(木南晴夏)だった。
雪見に比べると闊達な性格設定である。
平凡なようで・・・すでに不安がいっぱいの雪見なのだが・・・それが・・・幸福というものだと思い知らせるかのように・・・新しい隣人が転居してくるのである。
武内真伍(ユースケ・サンタマリア)・・・一人暮らしで庭に害虫駆除薬を噴霧する男。
悪魔の使い魔のような黒い大型猟犬ドーベルマンを飼う男。
そして・・・武内は・・・一家三人殺害事件の裁判の被告だった。
さらに・・・雪見の舅である勲は・・・武内に無罪判決を下した裁判官だったのである。
手作りのバームクーヘンなどを持って引越しの挨拶に訪れた武内・・・。
初対面で娘を襲いかけた黒い巨犬の悪印象をぬぐいきれない雪見に・・・舅は・・・武内の過去を告げる。
無罪とはなったが・・・武内に殺人犯の疑いがかかっていたという事実を・・・。
冤罪被害者に対する世間の冷たい風評に・・・お茶の間は憤るものだが・・・実際に人殺しの疑いがかかったものが・・・隣の家に引っ越してきたら・・・心穏やかでいられるものか・・・という話である。
しかし・・・雪見の心配をよそに・・・武内は・・・隣人として・・・梶間一家と親密になっていくのだった。
やがて・・・姑の・・・尋恵の介護疲れにつけ込み・・寝たきりの老女の介護を手伝い始める武内・・・。
そして・・・娘の作った流動食によって・・・窒息死する「あまちゃん」の大吉の母であり・・・「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」で老いたムラサキの・・・星野晶子演ずる曜子だった。
三世代同居から・・・二世代同居にかわって・・・安堵するところなのに・・・不安を募らせる雪見なのだった。
不慮の事故が起こる直前・・・曜子の部屋から・・・武内が出てくるところを雪見は見てしまったのである。
そんな・・・雪見の前に・・・謎の男(佐藤隆太)が現れる。
「武内を信用してはいけない・・・あいつは無実なんかじゃない・・・あの男は悪魔のような男なんだ・・・」
居合わせた琴音は・・・。
「嫌がってるじゃない・・・よしなさいよ」と謎の男を追い払う。
しかし・・・男の言葉が耳に木霊する雪見。
そして・・・武内の猛犬がまどかを襲い・・・娘を庇う雪見に噛みつきかかる。
現れた武内は飼い犬を折檻するのだった。
「悪い子だ・・・悪い子だ・・・」
滲みでる武内の狂気・・・。
武内が・・・ちょっとおかしな人間であることは・・・明らかなのだった。
雪見の不安感は・・・最高潮に高まるのだった。
まあ・・・一家連続不審死のためには・・・一回で一人殺されると回数がやや足りない気がするのだった。
琴音・・・逃げて~。
関連するキッドのブログ→ちかえもん
→サキ
| 固定リンク
« 貴女のことを思い出すと心が沈むの(長澤まさみ)おかまいなく・・・戦に犠牲はつきものだらず(黒木華) | トップページ | 素敵な選TAXIスペシャル~湯けむり連続選択肢~ (竹野内豊)てっぱんではありません(瀧本美織)まれではありません(清水富美加)ふゆではありません(清原果耶)すっぴんではありません(南沢奈央) »
コメント
> ドラマの辺境で戦い続ける女優・木南晴夏
いい響きです(涙)。
そして辺境すぎて、土曜の晩に悪役弁護士(…じゃない)が主役のドラマなんてどうかなぁ…と思って、(録画してあったのに)観ずに消しました。木南晴夏が出ていたとは知らなかった……。これからはキャストはすべてチェックします…。
今月『百年の時計』のDVDが出る噂があるけど本当かなぁ…
『となりのシムラ』もちょっとアレだったなぁ…とか思う今日この頃です。
投稿: 幻灯機 | 2016年4月 6日 (水) 06時41分
すべての木南晴夏をチェックするのは
悪魔をもってしても困難ですな。
次は「最後のレストラン」(NHK BSプレミアム20160426)とか映画「グッドモーニングショー」(本年度公開)とかが確定していますが
地上波ではないですし・・・。
Liccaのメンバーだった酒井彩名とあびる優は結婚・出産しているし・・・木南(30)ですし・・・。
いつまで見ていたいけれど
咲いて散るのが女優の宿命でございます・・・。
「最後のレストラン」の役名が「前田あたり」だし・・・。
どこまで行っても色ものあつかいかっ。
まあ・・・木南が頑張る限り・・・
出来るだけ追いかけたいと思う・・・今日この頃でございます。
投稿: キッド | 2016年4月 7日 (木) 05時46分